モナコイン(MONA)は終了した?2025年の上場廃止と今後の将来性を解説
監修:株式会社J-CAM 金融アドバイザー AFP認定者 倉本 佳光 Yoshimitsu Kuramoto
慶應義塾大学法学部法律学科を卒業後、山一証券株式会社に入社し金融業界でのキャリアをスタート。その後、メリルリンチ日本証券株式会社マネージメント・コミッティーメンバー、岡三アセットマネジメント株式会社理事などを歴任。
執筆:BitLending編集部 更新日:2026年9月7日
モナコイン(MONA)は、投げ銭文化の先駆けやSegwitの世界初実装で知られる、日本発祥の暗号資産(仮想通貨)です。一方で近年、「モナコイン 終了」「モナコイン オワコン」といった検索が目立つようになっています。
結論から言うと、モナコインの発行や開発そのものが停止したわけではありません。ただし2025年に、SBI VCトレード・GMOコイン・ビットトレードという主要な国内取引所が相次いでモナコインの取り扱いを終了したのは事実です。この記事では、2025年に実際に何が起きたのか、開発は本当に止まっているのか、今どの取引所で売買できるのか、そして近づいている半減期がどう関わってくるのかを、公式発表など一次情報にもとづいて整理します。
免責事項(投資助言ではありません)
本記事は、仮想通貨(暗号資産)に関する情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買・投資行動を推奨するものではありません。暗号資産は価格変動が非常に大きく、短期間で大きな損失が発生する可能性があります。投資判断は必ずご自身の責任で行い、必要に応じて専門家へご相談ください。
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モナコイン(MONA)とは?
モナコイン(MONA)は、2013年に誕生した日本発祥の暗号資産です。中央管理者が存在せず、取引は各ユーザーのコンピューター上で実行されるプログラムをもとに成立します。当時の2ちゃんねる(現5ちゃんねる)発祥のアスキーアート「モナー」がモチーフになっており、誕生当初からファン同士の結びつきが強いコミュニティ主導の暗号資産として知られてきました。
ライトコイン(LTC)やビットコイン(BTC)と同じPoW(Proof of Work)方式を採用しており、マイナーへの報酬が段階的に半分になる「半減期」が約3年ごとに訪れる点も共通しています。ライトコインとの共通点や違いは、以下でも詳しく解説しています。
現在価格・リアルタイムチャート
モナコイン(MONA)の特徴7つ
モナコインには、投機的な取引対象という側面だけでなく、日本発祥ならではの独自の用途があります。特に重要な7つの特徴を確認しましょう。
1.日本発祥の暗号資産である
モナコインは、当時の2ちゃんねる(現5ちゃんねる)から生まれた日本発祥の暗号資産です。有名なアスキーアート「モナー」がモチーフになっており、日本語圏のコミュニティによって育てられてきた歴史があります。
2.ライトコイン(LTC)とビットコイン(BTC)に似ている
モナコイン・ライトコイン・ビットコインは、いずれもPoW(Proof of Work)方式を採用しています。過去の取引を改ざんするのが難しく、セキュリティが強固になる仕組みです。また、マイナーへの報酬が段階的に半減する「半減期」が訪れる点も共通しています。モナコインの半減期は105万1,000ブロックごと(約3年周期)に到来し、これまでに3回実施されています(詳しくは後述します)。
3.投げ銭文化の先駆けとなった
モナコインは投資目的だけでなく、オンライン上での「投げ銭」への利用で知られています。YouTubeやX(旧Twitter)で一般的になった投げ銭文化は、モナコインが始まりのひとつだとされています。「0.00114114(イイヨイイヨ)MONA」のように、数字に意味を持たせて送るのも特徴的な文化でした。当初主流だった投げ銭サービス「tipmona」は2019年9月にサービスを終了しており、現在利用できる投げ銭関連サービスの状況は変化しています。詳しくは後述の「終了・オワコンなのか」のセクションで確認します。
4.世界で初めて「Segwit」を実装した暗号資産
モナコインは、世界で初めて「Segwit(セグウィット)」という技術を実装した暗号資産として知られています。Segwitは、電子署名を取引データから切り離すことで1ブロックあたりに書き込めるトランザクション量を増やし、送金や決済にかかる時間を短縮する技術です。ビットコインの1ブロック生成に最速でも10分かかるのに対し、モナコインは1分30秒程度とされています。
5.アトミックスワップが利用できる
アトミックスワップとは、異なるブロックチェーン上の暗号資産を、取引所や第三者の仲介なしに直接交換できる技術です。秘密鍵と署名をまとめた情報を双方が同時に送ることで不正な取引のリスクを減らせるほか、仲介者を挟まないため取引速度も向上します。アトミックスワップに対応する暗号資産は限られており、モナコインはその一つです。
6.実店舗やオンラインショップの決済に利用できる
モナコインは、通称「モナ払い」としてリアル店舗での決済に利用できる仕組みが整備されてきました。対応店舗は「MONAMAP(モナマップ)」で確認できるほか、手数料無料で暗号資産決済をECサイトへ導入できるサービスも登場し、オンライン決済に対応する店舗も見られました。決済に利用できる店舗数や対応状況は変動するため、実際に利用する際は各サービスの最新情報をご確認ください。
7.NFT(非代替性トークン)に対応している
モナコインのコミュニティが開発したプラットフォーム「MonaParty(モナパーティー)」では、独自のNFT「MonaCard(モナカード)」をモナコインチェーン上で発行できます。NFTとモナコインのような既存暗号資産との関係について、基礎から確認したい方は以下もあわせてご覧ください。
モナコイン(MONA)は終了・オワコンなのか?2025年に何が起きたか
「モナコイン 終了」「モナコイン 開発停止」「モナコイン オワコン」という検索が増えている背景には、2025年に実際に起きた出来事があります。結論としては、モナコインという暗号資産の発行・開発自体が終了したわけではありません。一方で、2025年に主要な国内取引所が相次いでモナコインの取り扱いを終了したのは事実であり、この変化を正しく理解しておく必要があります。
2025年に相次いだ主要取引所の取扱終了
2025年、SBI VCトレード・GMOコイン・ビットトレードという3つの国内取引所が、いずれも「市場流動性の低下により安定したサービス提供が困難」であることを理由に、モナコインの取り扱いを終了しました。
| 取引所 | 取扱終了日 | 発表日 |
|---|---|---|
| SBI VCトレード | 2025年6月25日 | 2025年5月26日 |
| GMOコイン | 2025年6月28日(現物取引)/同年8月2日に残余分を清算 | 2025年5月21日(2025年6月18日にスケジュール再案内) |
| ビットトレード | 2025年8月29日 | 2025年7月23日 |
《出典》
エンジンコイン(ENJ)、モナ(MONA)、エフシーアールコイン(FCR)の取扱い廃止について|SBI VCトレード
XEM、BAT、QTUM、ENJ、XYM、MONAの取扱廃止スケジュールのご案内|GMOコイン
ビットトレード、MONA・XEM・MKRの取扱い廃止へ|あたらしい経済
開発は「完全停止」ではなく「停滞」
開発状況について確認すると、モナコインのソフトウェア「Monacoin Core」は2024年10月26日にバージョン0.20.4がリリースされており、セキュリティ上の脆弱性(CVE-2024-35202)への対応を含む更新が行われています。スマートコントラクトやDeFiへの対応など目立った機能拡張はなく、開発の勢いは明確に落ちていますが、「完全に止まった」わけではなく、必要なメンテナンスは継続されています。公式サイトのロードマップやホワイトペーパーの提示がない点は、依然として不安材料として残ります。
投げ銭サービスなど関連サービスの縮小
特徴のセクションで触れたとおり、投げ銭サービス「tipmona」は2019年9月にサービスを終了しています。モナコインを軸にしたサービスの中には、その後利用者が減少し縮小・終了したものもあり、こうした関連サービスの縮小が「オワコン」という印象につながっている面があります。個別のサービスを利用する際は、必ず各サービスの公式情報で現在の稼働状況を確認してください。
モナコイン(MONA)の半減期と今後の見通し
モナコインは105万1,000ブロックごと(おおむね3年周期)に、マイナーへの新規発行報酬が半分になる「半減期」を迎える設計です。これまでに2017年・2020年・2023年11月と3回の半減期が到来しており、価格への影響は回によって異なりました。1回目(2017年)の半減期前後では大きな値上がりが見られた一方、2回目(2020年)は限定的な動き、3回目(2023年11月)では目立った価格変動は見られませんでした。
次の第4回半減期はいつ?
モナコインの半減期は、カレンダー上の日付ではなく「到達したブロック数」で決まる仕組みです。そのため、次の第4回半減期がいつ到来するかは、その時点でのマイニングの速さによって変動し、本記事の更新時点で確定した日時は公表されていません。半減期の仕組みそのものについては、以下でより詳しく解説しています。
ビットコインなど他の暗号資産との半減期の違いを比較したい方は、以下も参考にしてください。
数値は本記事の更新時点で確認できた情報にもとづきます。最新の状況は各出典リンク先でご確認ください。
モナコイン(MONA)を購入する方法・現在の取扱取引所
2025年の取扱終了が相次いだ結果、本記事の更新時点でモナコインを取り扱う国内の主要取引所は、bitFlyer・bitbank・Zaif・Coincheckの4社に絞られています(SBI VCトレード公式発表にもとづく2025年5月時点の取扱業者一覧と、その後の各社発表から確認)。取扱通貨は変更されることがあるため、購入を検討する際は必ず各取引所の公式サイトで最新の取扱状況を確認してください。
《出典》
エンジンコイン(ENJ)、モナ(MONA)、エフシーアールコイン(FCR)の取扱い廃止について|SBI VCトレード
購入までの流れ
暗号資産取引所の口座を開設し、日本円を入金したうえでモナコインを選択して購入する、という基本的な流れは他の暗号資産と変わりません。口座開設には本人確認書類が必要です。初めて口座を開設する場合は、以下で全体の流れを確認しておくとスムーズです。
本人確認(KYC)がなぜ必要なのか、どんな手順で進むのかは以下で解説しています。
取引所ごとの違いを確認する
取引所によって手数料やサービス内容は異なります。現在モナコインを取り扱う各取引所について、以下で詳しく評価しています。
bitFlyer(ビットフライヤー)とは?手数料・取扱銘柄・安全性を徹底解説
bitbank(ビットバンク)を徹底解説|取扱通貨・手数料・評判を判断するポイント
Coincheck(コインチェック)とは?取扱銘柄・スプレッド・手数料・チャートの見方を解説
取引所全体の手数料を比較したい場合は、以下もあわせてご覧ください。
売却時の税金にも注意
モナコインを売却して利益が出た場合、他の暗号資産と同様に課税対象となります。保有を続けるか手放すかを判断する際は、税金の計算方法もあわせて確認しておくと安心です。
まとめ
モナコインは日本発祥の暗号資産として、投げ銭文化の先駆けやSegwitの世界初実装など独自の存在感を持ってきました。一方で2025年には、SBI VCトレード・GMOコイン・ビットトレードという主要取引所が相次いで取り扱いを終了しており、「終了・オワコン」という印象を持たれるだけの実態の変化があったのも事実です。
①開発は完全停止ではなく停滞:Monacoin Coreの更新は2024年10月まで継続しており、ゼロになったわけではありません。
②取扱取引所は絞られたが健在:本記事の更新時点でbitFlyer・bitbank・Zaif・Coincheckの4社では、引き続き売買が可能です。
③半減期は近づいているが時期は未定:第4回半減期はブロック到達ベースで訪れるため、確定した日時は公表されていません。
投機的な値上がりを期待するのではなく、こうした事実を踏まえたうえで、保有を続けるか・手放すかをご自身で判断することが大切です。
暗号資産を保有したあとの運用方法として、貸し出して利息を得る「レンディング」というサービスもあります。詳しくは以下で解説しています。