

教えて暗号資産
暗号資産を理解して活用するための情報をできるだけ「わかりやすくシンプル」にお届けします。暗号資産を一から学びたいという方や、はじめて暗号資産を取り扱うという方などに活用いただけるように暗号資産学習の基礎編を網羅した内容になっています。
暗号資産(仮想通貨)投資を始めたいが「暗号資産、仮想通貨はやめとけ」という言葉が気になり、運用に踏み切れない方もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では「暗号資産(仮想通貨)はやめとけ」と言われる理由や、始める際の注意点を解説します。暗号資産(仮想通貨)投資に向いている人とそうでない人の特徴や、初心者におすすめの運用方法もご紹介するので、暗号資産(仮想通貨)投資が気になっている方はぜひ最後までご覧ください。
「暗号資産(仮想通貨)はやめとけ」と言われる主な理由
「暗号資産(仮想通貨)はやめとけ」と言われる主な理由は、以下の5つです。
- ハイリスクな金融商品だから
- 知識が薄い人が多いから
- ギャンブルだと思われているから
- 課税率が高いから
- 取引所が詐欺やハッキングに遭うリスクがあるから
それぞれの理由を詳しく見ていきましょう。
ハイリスクな金融商品だから
暗号資産(仮想通貨)は価格変動の幅(ボラティリティ)が大きいため、ハイリスクな金融商品に分類されます。短期間で価格が乱高下することは珍しくありません。ニュースで大暴落した暗号資産(仮想通貨)を目にして、不安に思ったことがある方もいるでしょう。
しかし、リスクとリターンは表裏一体です。暴落の局面に立たされると大きく損をする可能性がありますが、値上がりの波にうまく乗ることができれば大きな利益を出せます。
また暗号資産(仮想通貨)を勉強して基本的な事項を押さえておけば、ある程度リスクを回避できるようになります。例えば暗号資産(仮想通貨)の保有量に応じて報酬が得られる「ステーキング」や、保有する暗号資産(仮想通貨)を第三者に預けて利息を得られる「レンディング」という運用方法なら、比較的安全に利益を出すことが可能です。
知識が薄い人が多いから
「暗号資産(仮想通貨)はやめとけ」と言う人の中には、暗号資産(仮想通貨)を詳しく知らない人もいます。知らないがゆえに「詐欺っぽい」「なんとなく怪しそう」「投資はそもそも危ないものだ」と無条件で考えてしまっているケースもあるでしょう。
確かに暗号資産(仮想通貨)は誕生してから長い歴史が経っているわけではないので、他の資産運用方法と比べると信頼度が劣るのかもしれません。だからこそ、しっかりと暗号資産(仮想通貨)を勉強し、危険なのかそうでないのかを自分軸で判断する必要があります。
ネガティブな意見は、ポジティブな意見よりどうしても気になってしまいます。お金が絡むこととなると、なおさらです。しかし「やめとけ」と言う人が、どの程度の知識を持っているのかはしっかりと見極めるようにしましょう。
ギャンブルだと思われているから
暗号資産(仮想通貨)に限らず、投資をギャンブルと同等だとみなす人もいます。投資で大失敗した人を見て、そのように思っているのでしょう。
確かに、投資は損をするリスクがあります。しかし、投資とギャンブルは明確に異なります。投資とは企業や株式、暗号資産(仮想通貨)銘柄の成長を期待し、資産を増やすことです。一方のギャンブルの主な目的は娯楽です。
老後資金や労働力不足、物価の上昇、税金や社会保険料の増加が懸念され、投資により資産運用していく重要性が増しています。実際、積立NISAやiDeCo(個人型確定拠出年金)を活用した資産運用を国が後押しするなど、徐々に投資が一般に受け入れられつつあります。
暗号資産(仮想通貨)が今以上に普及すれば、ギャンブルだと認識されるケースも少なくなるでしょう。
課税率が高いから
暗号資産(仮想通貨)への課税率が高いから、暗号資産(仮想通貨)投資はやめとけとする声もあります。暗号資産(仮想通貨)は雑所得に分類され、年間20万円以上の利益を得ると所得税がかかります。以下は、所得金額と税率、控除額をまとめた表です。
課税される所得金額 | 税率 | 控除額 |
---|---|---|
1,000円 から 1,949,000円まで | 5% | 0円 |
1,950,000円 から 3,299,000円まで | 10% | 97,500円 |
3,300,000円 から 6,949,000円まで | 20% | 427,500円 |
6,950,000円 から 8,999,000円まで | 23% | 636,000円 |
9,000,000円 から 17,999,000円まで | 33% | 1,536,000円 |
18,000,000円 から 39,999,000円まで | 40% | 2,796,000円 |
40,000,000円 以上 | 45% | 4,796,000円 |
暗号資産(仮想通貨)の所得が分類される雑所得は、最高税率(利益4000万円以上)が45%となっており、住民税も合わせると最大で55%もの税金がかかります。株式投資や預金にかけられる税金が一律20.315%であることを考えると、かなり高額です。
利益を出した分だけ税率が高くなるので「投資手法としてどうなのか」と疑問視されています。
引用:金融庁.「所得税の税率」.https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/2260.htm,(参照 2023-06-07).出典:財務省.「Q&A ~身近な税について調べる~」.https://www.mof.go.jp/tax_information/qanda020.html,(参照 2023-06-07).
出典:金融庁.「株式・配当・利子と税」.https://www.nta.go.jp/publication/pamph/koho/kurashi/html/04_5.htm,参照(2023-06-07).
取引所が詐欺やハッキングに遭うリスクがあるから
暗号資産(仮想通貨)取引所を利用する以上、詐欺やハッキングに遭うリスクがあります。実際のところ、過去には取引所から暗号資産(仮想通貨)が流出したり盗難にあったりと、ユーザーにとって不安な事件が起きています。100%安全とは断言できない分、ある程度のリスクを受け入れて運用する必要があるでしょう。
リスクを低減するために、セキュリティレベルの高い国内暗号資産(仮想通貨)取引所やウォレットを利用するのがおすすめです。

暗号資産(仮想通貨)が向いている人
以下に該当する人は、暗号資産(仮想通貨)投資に向いています。
- ある程度のリスクを許容できる人
- 長期保有できる人
- 継続的に学習できる人
ある程度のリスクを許容し、ハイリスクハイリターンな資産運用をしたい人は、暗号資産(仮想通貨)投資は向いています。先述したように暗号資産(仮想通貨)はボラティリティが大きく、適切なタイミングで参入すれば、大きな利益を出せます。短期間で利益を出すのが資産運用のモットーなら、暗号資産(仮想通貨)投資にチャレンジしてみましょう。
暗号資産(仮想通貨)投資をする上で、暴落の局面に立たされる経験は誰しもがするでしょう。含み損を抱えるときもあります。そのときに、焦らず長期的な視点を持って長期保有できる人は、暗号資産(仮想通貨)投資に向いています。なおガチでホールドする(保有する)という意味を込めて、長期保有のことを"ガチホ"と呼ぶことがあります。
暗号資産(仮想通貨)の仕組みや、どのように価格が決定されるのか、利益を出す手法はどれくらいあるのかなど、勉強を怠らない人も暗号資産(仮想通貨)投資に適性があるでしょう。そのような人は、一次情報を基に原因究明や今後の対策を立て、明確な根拠を持って運用できるはずです。
暗号資産(仮想通貨)が向いていない人
暗号資産(仮想通貨)投資に向いている人がいる一方、以下に該当する方は向いていないといえるでしょう。
- 自己をコントロールできない人
- 資金に余裕がない人
- リスクを極力抑えたい人
自己をコントロールできない人は、暗号資産(仮想通貨)投資をおすすめできません。そういう人は、総じて暗号資産(仮想通貨)がすぐに儲かるものだと思っています。運用初期に決めたルールを守れず、価格変動に応じて取引を繰り返す傾向にあるため、結果的に損をする可能性が高くなってしまいます。
また暗号資産(仮想通貨)投資に限らず、投資は余剰資金で行うのが鉄則です。資金に余裕が無ければ、手を出してはいけない生活費を使ったり、借金したりする可能性があります。余裕がない状態での暗号資産(仮想通貨)投資は、精神衛生上の観点からも適切ではありません。
さらに、暗号資産(仮想通貨)は価格変動が大きいため、リスクを極力抑えたい人も避けておいた方がいいでしょう。リスクを抑えたい人が暗号資産(仮想通貨)投資に手を出すと、暴落により大きなストレスを抱えてしまうかもしれません。
とはいえ、少額から積み立ててみたり銘柄を分散したりすれば、ある程度リスクを抑えられます。自分の知識でチャートを読み、価格推移を予想して取引するのが不安なら、プロの手によるレンディングがおすすめです。
「やめとけ」と言われる暗号資産(仮想通貨)のメリット
暗号資産(仮想通貨)には以下のようなメリットもあります。
- 少額から取引できる
- 24時間365日取引できる
- 海外送金や決済などに活用できる
- 法定通貨として採用している国がある
- リスクコントロールも可能
ここからはメリットの詳細を見ていきましょう。

少額から取引できる
暗号資産(仮想通貨)は少額から取引できる点がメリットです。
借り入れが必要になることの多い不動産投資や、利率が低いため利益を出すなら多額の元本が必要になる国債などを見てもわかるように、資産運用は少額でできるものばかりではありません。ところが暗号資産(仮想通貨)投資なら、取引所によっては500円単位で始められます。
少額投資は利益が小さく、儲からないといわれています。しかし、将来性の期待できるビットコイン(BTC)や大きく値上がりすることのあるアルトコインに投資すれば、少額でも利益を出すことが可能です。
リスクを抑えつつ、投資の感覚を養うために、少額から暗号資産(仮想通貨)投資を始めてみましょう。

24時間365日取引できる
暗号資産(仮想通貨)投資のメリットとして、24時間365日取引できる点も挙げられます。
株式投資の場合、証券取引所の稼働している午前9時〜午前11時30分の前場と、午後0時30分〜午後3時の後場に分けられた時間のみ取引できます。例外はあるものの、平日の夜間や休日に取引はできません。
また、FXも取引できる時間が決まっています。平日と祝日は24時間取引できるものの、土日はほぼ世界中の外国為替市場が一斉に休みとなります。その間も為替相場は変動していますが、取引ができないため土日を挟んで損失を出すことも珍しくありません。
一方の暗号資産(仮想通貨)は、株式投資やFXのように取引時間に制限はなく、自分のペースでいつでも取引できます。平日は忙しく過ごしている人でも、土日にゆっくり時間を取って取引できるでしょう。

海外送金や決済などに活用できる
暗号資産(仮想通貨)の海外送金は、銀行振込より安く、かつスピーディーに行えます。銀行振込ほど両替や認証に時間がかからないためです。国境の垣根を超えて取引されることが多くなっている現代、海外送金に強い暗号資産(仮想通貨)は今以上に普及すると見られています。
また日常生活の決済にも利用できます。例えば日本では、大手家電量販店のビックカメラがビットコイン(BTC)で決済可能です。海外では、スタバやコカ・コーラなど誰もが知っている有名な企業もビットコイン(BTC)決済を導入しています。

法定通貨として採用されている国がある
暗号資産(仮想通貨)に対し懐疑的な意見もありますが、暗号資産(仮想通貨)を法定通貨として採用している国もあります。
中南米のエルサルバドルでは、2021年にビットコイン(BTC)が法定通貨として採用されました。2022年には、中央アフリカ共和国でも導入されています。また、スイスの都市では、ステーブルコインのテザー(USDT)を使って納税や公共料金の支払いができます。
安全性が担保されれば、今以上に暗号資産(仮想通貨)を法定通貨として採用する国が増えるかもしれません。

リスクコントロールも可能
暗号資産(仮想通貨)はボラティリティが大きく、他の金融商品と比較してリスクが高い傾向にあります。しかし戦略次第では、リスクコントロールも可能です。暗号資産(仮想通貨)投資でリスクを分散するには、以下の方法が挙げられます。
- ステーブルコインを運用する
- 銘柄を分散させる
- 少額から始める
- ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)の主軸銘柄に投資する
- 積立でコツコツ購入する
- 長期的な観点で投資する
- 欲をかいて取引しない
- 思い切って損切りする
- 取引ルールを決める
また知識が浅く運用に不安を感じる場合は、先述したステーキングやレンディングにより利息を得る方法もおすすめです。難しい知識は不要でありながら、銀行より高利率で運用できます。
その他、ハッキング対策や取引所の倒産リスクに備えるなら、金融庁から認可を受けた取引所を利用しましょう。海外取引所は認可を受けておらず、信頼度やセキュリティに不安を抱えているものも少なくありません。
暗号資産(仮想通貨)投資はリスクがあるものの、上記のように自分の戦略次第でリスクを低減できます。
暗号資産(仮想通貨)投資を始める際の注意点
暗号資産(仮想通貨)のメリットを見てきましたが、当然注意点もあります。主な注意点には以下のようなものが挙げられます。
- レバレッジ取引は慣れてからにする
- いきなり多額を投資しない
- 金融庁が認可している取引所を利用する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
レバレッジ取引は慣れてからにする
暗号資産(仮想通貨)をこれから始める際は、まずは自己資金のみで運用するようにしましょう。
上級者向けの運用方法に、レバレッジ取引というものがあります。レバレッジ取引とは、証拠金を口座に入れ、その資金を担保とすることで証拠金の倍以上の金額を取引できる方法です。
レバレッジが2倍のケースを考えてみましょう。証拠金が15万円だとしたら、取引可能額は30万円です。取引可能金額が2倍になっているため、生み出される利益も2倍となります。
またレバレッジ取引では、下落相場でも利益を狙える点がメリットです。暗号資産(仮想通貨)の価格が高いときに購入して、下がったタイミングで買い戻すショートポジションを取れます。
ここまでの解説から、レバレッジ取引はとても魅力的な取引方法に思えますが、注意点もあります。
レバレッジをかけた際、利益だけでなく損失も膨らみやすいです。2倍のレバレッジをかけると、1万円の損失で済んでいたものも2万円となります。つまりレバレッジ取引の金額によっては、大きな損失を被る可能性があるのです。
国内の暗号資産(仮想通貨)取引所ではレバレッジは最大2倍に設定されていますが、海外のものは何十倍ものレバレッジをかけて取引できるところもあります。少額で大きな利益を出せる可能性がある一方、資産を大幅に失うケースも考えられるので、利用するかは慎重に判断しましょう。リスクの大きいレバレッジ取引は、基本的には運用に慣れてから挑戦するのがおすすめです。
出典:金融庁.「暗号資産(暗号資産(仮想通貨))に関連する制度整備について」.https://www.fsa.go.jp/policy/virtual_currency/20210407_seidogaiyou.pdf,(参照 2023-06-07).いきなり多額を投資しない
暗号資産(仮想通貨)投資をこれから始めるなら、いきなり大きな金額を使って取引するのはおすすめできません。
初心者のうちは、関連する出来事やニュースから相場を正確に読んで、適切なタイミングで投資することは難しいでしょう。そんな中で多額を投資してしまうと、大きな損失を出す可能性が高いです。投資自体に慣れていないことから、感情に左右されて売買してしまうかもしれません。
暗号資産(仮想通貨)投資に限らず、投資は余剰資金内で行うのが鉄則です。生活防衛資金を確保できる、ある程度貯金をした状態で、少額から始めるようにしましょう。
金融庁が認可している取引所を利用する
暗号資産(仮想通貨)取引所は、金融庁から認可を受けているところがおすすめです。平成29年4月1日から、国内で暗号資産(仮想通貨)交換業を営むには、登録が必要となりました。資金決済法第六十三条の二では、以下のように定めています。
暗号資産交換業は、内閣総理大臣の登録を受けた者でなければ、行ってはならない。
海外暗号資産(仮想通貨)取引所の中には、無登録で暗号資産(仮想通貨)交換業を営んでいるとして、金融庁から警告を受けているところもあります。このような取引所を利用するのは、預金保護や消費者保護のような仕組みが適応されない可能性があるだけでなく、日本語向けのサービスが受けられない点でもリスクがあります。
暗号資産(仮想通貨)取引を行うなら、金融庁から認可を受けた国内暗号資産(仮想通貨)取引所を利用しましょう。
引用:e-GOV.「資金決済に関する法律」.https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=421AC0000000059,(参照 2023-06-07).
プロにレンディングしてもらう手も
いくつかの注意点に気をつければ、暗号資産(仮想通貨)は怪しいものではなくむしろ効果的な資産運用になり得る点はお分かりいただけたかと思います。
とはいえ、暗号資産(仮想通貨)をどのように運用してよいのかわからない方もいるでしょう。運用方法によってリスクや得られるリターンは大きく異なるため、慎重に選ぶ必要があります。
運用手法に悩んでしまうという方におすすめなのは、プロによるレンディングです。先述のとおりレンディングとは、自身の保有する暗号資産(仮想通貨)を第三者に預けることで、利息を得る方法です。預けるだけなので難しい知識は必要なく、それでいて、銀行に預けるよりも高利率な点が魅力です。
BitLendingでは以下のように、各銘柄を高い利率で運用できます。
- ビットコイン(BTC):8%
- イーサリアム(ETH):8%
- テザー(USDT):10%
- USDコイン(USDC):10%
- ダイ(DAI):10%
「暗号資産(仮想通貨)投資を始めてみたいが、運用に不安が残る」「しっかり利益を出したい」と考えている方は、ぜひ利用をご検討ください。
まとめ
暗号資産(仮想通貨)は数多くのメリットがありますが、基本的にはハイリスクな金融商品であり、課税率の高さや取引所のハッキングリスクなどから「やめとけ」といわれるケースもあります。
しかし「レバレッジ取引は慣れてから行う」「少額から始める」「金融庁から認可を受けた取引所を利用する」などの点に留意すれば、リスクを回避できる可能性も上がるでしょう。
運用方法にはいくつかありますが、自分で運用手法を判断できないという方には、プロによるレンディングもおすすめです。BitLendingでは最高利率10%で運用できます。効果的な運用方法を模索している方は、プロによるレンディングを一つの選択肢として考えておいてください。