今週のビットコイン

今週のビットコイン

ビットコインの今後1週間の分析と見通しをまとめています。先週のマーケットの振り返りや、今週の経済イベントについても注目ポイントを明らかにして、トレード戦略の組み立てをサポートしています。

ビットコイン週間相場レポート|米CPI・PPIが焦点、8万ドル回復の条件は

2026.09.07

免責事項(投資助言ではありません)

本記事は、ビットコイン(BTC)に関する情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買・投資行動を推奨するものではありません。暗号資産は価格変動が非常に大きく、短期間で大きな損失が発生する可能性があります。投資判断は必ずご自身の責任で行い、必要に応じて専門家へご相談ください。

また、記事内で扱う価格見通しは、将来の価格を保証するものではありません。「当たる/外れる」ではなく、想定レンジと前提条件(何が起きたら強気・弱気に傾くか)を整理する材料として活用してください。

総括・結論

先週のビットコイン(BTC)は、7万7,000ドル前後まで下落した後、9月3日に一時8万2,000ドル台へ急伸しました。ただし、4日は強い米雇用統計を受けて米長期金利が上昇し、再び8万ドルを割り込んでいます。週を通じては7万7,000~8万2,000ドル台の間で振れ、金融政策観測に左右される展開でした。

米国市場では、米国とイランの緊張による原油高と金利上昇が株価を圧迫しました。一方、3日にウォラーFRB理事が、基調的なインフレはコア指標が示すほど強くないとの見方を示すと、株価は上昇し金利は低下しました。それでも、同理事は8月のインフレが上振れれば利上げを検討するとも述べています。

今週は9月10日の米生産者物価指数(PPI)と11日の米消費者物価指数(CPI)が最重要材料です。15~16日のFOMCを前に、物価の再加速が示されるか、減速基調が続くかで金利・ドル・BTCの方向が変わる可能性があります。

注目点読み手が確認すべきこと
BTCの価格帯8万ドルを回復し、8万2,000ドル台を再度試せるか
米PPI・CPIインフレ減速が続き、利上げ観測が後退するか
米金利・ドル物価発表後に米10年国債利回りとドルが同時に上昇するか
日米金融政策FOMCと日銀会合を前に、米利上げ・日銀利上げの織り込みがどう変化するか

《出典》
米労働省労働統計局「The Employment Situation – August 2026」
Federal Reserve Board「Economic Outlook」
CoinGecko「Bitcoin Price History」

先週の相場を動かした重要トピック

先週は、中東情勢と原油価格、FRB高官の発言、米雇用統計が日ごとに市場の金利見通しを変化させました。BTCもその影響を受け、週前半の軟調から急反発した後、雇用統計後に反落しています。

中東緊張と原油高が株式・債券市場を圧迫

8月31日は、米国によるイランへの軍事行動を受けて原油価格が上昇し、米株式市場は下落しました。WTI原油先物は86ドル台、ブレント原油は90ドル超へ上昇し、米10年国債利回りも4.75%へ上がりました。

9月1日も原油高と債券売りが続き、S&P500、ダウ、NASDAQはそれぞれ下落し、3営業日続落となりました。原油高がインフレを長引かせるとの懸念は、FRBの利上げ観測と長期金利の上昇を通じて、BTCの上値も抑えやすくします。

《出典》
Associated Press「How major US stock indexes fared Monday 8/31/2026」
Associated Press「Stocks slip on Wall Street under pressure from higher oil prices and rising bond yields」

BTCは7万7,000ドル台から8万2,000ドル台へ反発

BTCは8月31日に約7万7,700ドルから始まり、一時7万9,200ドル台まで上昇し、7万8,500ドル前後で取引を終えました。9月1日は一時7万6,000ドル台前半まで下落し、7万7,400ドル前後で終えています。2日も値動きは限られ、終値は7万7,300ドル前後でした。

3日は一時8万2,200ドル台まで上昇し、8万1,300ドル前後で終了しました。一方、4日は米雇用統計後の金利上昇を受けて反落し、7万9,700ドル前後まで下落しています。日次の終値で見ると、週初から週末までの上昇は限定的で、8万ドル上での定着には至りませんでした。

《出典》
CoinGecko「Bitcoin Price History」

ウォラーFRB理事は「インフレ次第」の姿勢

ウォラーFRB理事は9月3日、7月のコアPCEから非市場サービスの推計価格の影響を考慮すると、基調的なインフレはコア指標が示すほど強くないと説明しました。直近3カ月のコアインフレが2月の4.76%から7月の3.05%へ低下した点も、改善と評価しています。

ただし、同理事は据え置きを決めたわけではありません。8月のインフレが2%目標へ向けて改善を続ければ政策金利の据え置きを支持する意向を示す一方、上振れすれば利上げを検討すると述べました。したがって、今週のPPIとCPIが9月の政策判断を左右する構図です。

《出典》
Federal Reserve Board「Economic Outlook」

米雇用統計は16万2,000人増、利上げ観測が再浮上

9月4日に発表された8月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数が前月から16万2,000人増加し、失業率は4.1%で横ばいでした。雇用者数は市場予想を大幅に上回り、労働市場の急減速懸念を和らげる結果です。

一方、FRBにとっては、雇用が底堅いまま物価が上振れるなら、需要を抑える利上げを検討しやすくなります。発表後は米国債利回りが上昇し、株式市場は下落しました。BTCも8万ドルを割り込んでおり、強い雇用が必ずしもリスク資産の好材料にはならないことが示されました。

《出典》
米労働省労働統計局「The Employment Situation – August 2026」
Associated Press「Stocks fall after a surprisingly strong jobs report raises prospects of an interest rate hike」

今週の経済イベント

曜日日本時間経済イベント重要度
09 07 18:00 ユーロ圏 2026年第2四半期GDP ★★★☆☆
09 08 08:50 日本 2026年第2四半期GDP ★★★★☆
09 08 08:50 日本 国際収支(経常収支、貿易収支)7月 ★★★☆☆
09 09 10:30 中国 生産者物価指数(PPI)、消費者物価指数(CPI)8月 ★★★☆☆
09 10 21:15 ユーロ圏 ECB政策金利 ★★★★★
09 10 21:30 米国 新規失業保険申請件数 8/30-9/5 ★★★★☆
09 10 21:30 米国 生産者物価指数(PPI)8月 ★★★★☆
09 10 23:00 米国 中古住宅販売件数 8月 ★★★☆☆
09 11 21:30 米国 消費者物価指数(CPI)8月 ★★★★★
09 11 23:00 米国 9月ミシガン大学消費者信頼感指数 ★★★★☆
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今週注目すべきトピック

今週は、PPIとCPIが米インフレの方向を示す最重要材料です。結果そのものに加え、発表後の米10年国債利回り、ドル、NASDAQ総合指数、BTCの値動きが同じ方向を示すかを確認します。

9月10日のPPIは企業段階の物価圧力を確認

米労働省労働統計局は9月10日(木)に8月のPPIを発表します。原油高と地政学リスクが続く中、エネルギーや中間財のコスト上昇が企業物価に波及しているかが焦点です。

PPIが予想を上回れば、翌日のCPIを前に米金利とドルが上昇し、BTCの上値を抑える可能性があります。反対に伸びが鈍化すれば、インフレ再加速への警戒が和らぐかが注目されます。

《出典》
米労働省労働統計局「Schedule of Releases for the Producer Price Index」

9月11日のCPIがFOMC前の最大の判断材料

9月11日(金)には8月のCPIが発表されます。ウォラー理事は、次回FOMCでの判断は8月のインフレデータに大きく影響されると明言しています。CPIが減速すれば据え置き観測、上振れすれば利上げ観測が強まりやすい状況です。

CPI発表後に確認したい3点

  • 総合とコアの前月比がともに予想を上回ったか
  • 米10年国債利回りとドルが同時に上昇したか
  • BTCが8万ドルまたは78,000ドルの節目をどちらへ抜けたか

《出典》
米労働省労働統計局「September 2026」
Federal Reserve Board「Economic Outlook」

FOMCと日銀会合を前に日米金利差にも注意

FOMCは9月15~16日、日本銀行の金融政策決定会合は17~18日に開かれます。米国では利上げの可否、日本でも物価や中東情勢を踏まえた追加利上げの可能性が意識されます。

米利上げ観測はドル高を通じてBTCのドル建て価格の重荷になりやすく、日銀の利上げ観測は円高を通じてBTCの円建て価格を押し下げる可能性があります。今週の物価指標後は、ドル建てBTCだけでなくドル円の動きも確認が必要です。

《出典》
Federal Reserve Board「Meeting calendars and information」
日本銀行「金融政策決定会合の運営」

今週の見通しの総括

今週のBTCは、8万ドルを回復して定着できるかが最初の焦点です。9月3日に記録した8万2,000ドル台は上値の確認点、週前半に記録した7万6,000~7万7,000ドル台は下値の確認点になります。

上方向へ動く条件は、PPIとCPIがインフレ減速を示し、米国債利回りとドルが低下することです。BTCが8万ドルを明確に回復し、8万2,000ドル台を上回れば、上値を試す動きが続く余地が生まれます。

下方向へ動く条件は、PPIやCPIが上振れ、9月利上げ観測と米長期金利が上昇することです。7万8,000ドルを維持できない場合は、7万6,000~7万7,000ドル台で買いが入るかを確認します。

今週確認したい3つの条件

  • BTCが8万ドルを回復し、8万2,000ドル台を超えられるか
  • PPIとCPIがインフレの再加速と減速のどちらを示すか
  • 物価発表後に米10年国債利回りとドルが同時に上昇するか

ウォーシュFRB議長の8月28日の演説は物価安定重視を明確にしましたが、9月利上げを明言したものではありません。雇用の底堅さが確認された現在、政策の分岐点は今週のインフレ指標です。

発表前は持ち高調整が続く可能性がありますが、結果と市場予想の差が大きければ値動きが急拡大することも想定されます。BTCの価格だけでなく、米金利、ドル、米株の反応を組み合わせて判断します。

《出典》
米労働省労働統計局「September 2026」
Federal Reserve Board「In Our Time」
Federal Reserve Board「Economic Outlook」

テクニカル分析は別ページへ移行しました

さらに専門的なチャート分析をお届けするため、本記事でのテクニカル分析パートを切り離し、別ページにて掲載することといたしました。
最新のビットコイン(BTC)テクニカル分析や詳細な価格予測は、以下のリンクよりご確認いただけます。
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 BTC / JPYのモメンタム 

モメンタムメーターは、それぞれ[30分足・4時間足・日足・週足]の4つの時間軸に対応しており、投資スタイルや分析目的に応じて柔軟に相場のモメンタムを確認することができます。

移動平均(MA)やRSI、MACDなど、代表的な複数のテクニカル指標を自動的に分析し、現在の相場に対して、いくつの指標が「売り」または「買い」のシグナルを出しているかを示しています。

30分足
[BTC / JPY]

4時間足
[BTC / JPY]

日足
[BTC / JPY]

週足
[BTC / JPY]

BTC積立企画

2023年6月から月毎に10万円分の暗号資産を実際に積み立てていき、そのポートフォリオを公開する企画です。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、日本の取引所でも取り扱われており、米ドルとペッグ(連動)するステーブルコインであるダイ(DAI)を対象としています。

これまでの暗号資産積み立ての状況
Accumulation Status

[期間:2023.06.05 〜 2026.09.09]

ポートフォリオの現在の資産価値
 円

含み益(現在の資産価値 - 合計積立金額)
 円

利益率
%

積み立て回数
16 回

合計積立金額
1,600,000 円

ポートフォリオの構成

    ポートフォリオ

    銘柄 シンボル 対円レート 保有数量 日本円換算 構成比
    ビットコイン BTC [BTC/JPY] 0.1523 BTC %
    イーサリアム ETH [ETH/JPY] 1.8884 ETH %
    ダイ DAI [DAI/JPY] 80 DAI %
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    過去記事アーカイブ