SBI VCトレード完全ガイド|口座開設前に知っておきたい手数料・レンディング・BITPOINT統合【2026最新】
監修:株式会社J-CAM 金融アドバイザー AFP認定者 倉本 佳光 Yoshimitsu Kuramoto
慶應義塾大学法学部法律学科を卒業後、山一証券株式会社に入社し金融業界でのキャリアをスタート。その後、メリルリンチ日本証券株式会社マネージメント・コミッティーメンバー、岡三アセットマネジメント株式会社理事などを歴任。
執筆:BitLending編集部 更新日:2026年8月27日
SBI VCトレードは、SBIグループ傘下の暗号資産交換業者です。2026年4月1日にビットポイントジャパンと合併し、2026年12月末頃を目途にサービスブランドの統合が予定されているなど、今のSBI VCトレードを正確に把握するには押さえておきたい変化がいくつかあります。
結論からいうと、SBI VCトレードは関東財務局長の登録を受けた暗号資産交換業者であり、現物取引・レバレッジ取引・貸暗号資産(レンディング)・ステーキングまで一通りのサービスを備えています。一方で、SBI証券とは別会社・別口座であること、レンディング・ステーキングに元本保証がないこと、BITPOINTとの統合はまだ「予定」段階であることは、口座開設前に理解しておく必要があります。
この記事では、会社の登録情報、SBI証券との違い、手数料と取扱銘柄、BITPOINTとの合併・統合の実務的な影響、レンディング・ステーキングの条件とリスクを、公式情報にもとづいて整理します。
免責事項(投資助言ではありません)
本記事は、暗号資産に関する情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買・投資行動を推奨するものではありません。暗号資産は価格変動が非常に大きく、短期間で大きな損失が発生する可能性があります。投資判断は必ずご自身の責任で行い、必要に応じて専門家へご相談ください。
利益相反に関する開示:本記事を掲載するBitLendingは、暗号資産レンディングサービスを提供しています。記事内には当社サービスへの導線が含まれる場合がありますが、特定の投資行動や暗号資産の貸出を推奨するものではありません。
SBI VCトレードとは?登録番号と口座数で分かる基本情報
SBI VCトレード株式会社は、2017年5月26日に設立されたSBIグループの暗号資産交換業者です。「SBIグループだから安心」という印象だけでなく、実際にどの登録・免許にもとづいて運営されているかを確認しておくと、値踏みの精度が上がります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | SBI VCトレード株式会社 |
| 設立 | 2017年5月26日 |
| 資本金 | 163億5,000万円(資本準備金を含む) |
| 本店所在地 | 東京都港区六本木一丁目6番1号 泉ガーデンタワー |
| 暗号資産交換業登録 | 関東財務局長 第00011号(2017年12月1日登録) |
| 電子決済手段等取引業登録 | 関東財務局長 第00001号 |
| 第一種金融商品取引業登録 | 関東財務局長(金商)第3247号 |
| 加入協会 | 日本暗号資産等取引業協会(JVCEA、会員番号1011)ほか |
| 登録口座数 | 約200万口座(VCTRADEサービス・BITPOINTサービス合算、2026年7月6日時点) |
💡 用語解説:暗号資産交換業者とは? ▼ 開く
■ 暗号資産交換業者とは?
資金決済に関する法律にもとづき、暗号資産の売買や管理を仲介する事業者として財務局の登録を受けた事業者のことです。
- 確認点:登録を受けた事業者は金融庁の公表リストに登録番号とともに掲載されます
- 注意点:「暗号資産交換業者」を名乗っていても登録を受けていない海外業者などが存在するため、名乗り自体ではなく登録の有無を確認することが重要です
この記事での読み方
SBI VCトレードは関東財務局長の登録を受けた暗号資産交換業者であり、登録番号は上の表で確認できます。取引所を選ぶ際は、まずこの登録の有無を確認するのが基本です。
SBI証券との違い|口座は別々に必要
「sbi ビットコイン」で検索する方の中には、SBI証券の口座があればそのままビットコインを買えると考えている方もいます。SBI証券とSBI VCトレードは、それぞれ別の登録を受けた別会社が運営する別サービスです。SBI証券の口座を持っていても、暗号資産の売買にはSBI VCトレード側で別途口座開設の手続きが必要です。
両社は同じSBIグループに属しており、入金の際に住信SBIネット銀行(2026年8月3日に「ドコモSMTBネット銀行」へ商号変更)を利用できるなど、グループとしての連携はあります。ただし、証券口座と暗号資産口座そのものが自動的に一体化しているわけではない点は、混同しないよう注意が必要です。
手数料と取扱35銘柄|2026年8月時点
2026年8月時点で確認できる手数料と取扱銘柄数は次のとおりです。口座開設・口座維持・入出金の手数料は無料で、取引にかかるコストは取引方式によって異なります。
現物取引・レバレッジ取引の手数料
| 取引区分 | 手数料 |
|---|---|
| 現物取引(販売所) | 無料(提示レートに手数料相当額を含む) |
| 現物取引(取引所・板) | メイカー −0.01%、テイカー 0.05% |
| レバレッジ取引 | 取引手数料は無料。別途スプレッドとファンディングレートが発生する場合があります |
| 入出金・口座維持 | 無料 |
レバレッジ取引のスプレッドとファンディングレートは公式サイト上でも固定値が公表されておらず、市場状況によって変動します。取引前に公式サイトで最新の条件を確認してください。
《出典》
手数料|SBI VCトレード
取扱銘柄(2026年8月時点で35銘柄)
取扱銘柄は2024年時点の23銘柄から増加し、2026年8月時点で35銘柄になっています。銘柄によって現物取引・レバレッジ取引・レンディング・ステーキングの対応状況が異なるため、目的の運用方法に対応しているかは個別に確認してください。
| 通貨 | ティッカー |
|---|---|
| ビットコイン | BTC |
| イーサリアム | ETH |
| リップル | XRP |
| ソラナ | SOL |
| トロン | TRX |
| ドージコイン | DOGE |
| カルダノ | ADA |
| ビットコインキャッシュ | BCH |
| チェーンリンク | LINK |
| カントンコイン | CANTON |
| ダイ | DAI |
| ステラルーメン | XLM |
| ライトコイン | LTC |
| ヘデラ | HBAR |
| アバランチ | AVAX |
| スイ | SUI |
| トンコイン | TON |
| シバイヌ | SHIB |
| ポルカドット | DOT |
| ニアー | NEAR |
| イーサリアムクラシック | ETC |
| ポリゴン | POL |
| コスモス | ATOM |
| フレア | FLR |
| アプトス | APT |
| アルゴランド | ALGO |
| エックスディーシー | XDC |
| チリーズ | CHZ |
| ベラ | BERA |
| オアシス | OAS |
| ジパングコイン | ZPG |
| ニッポンアイドルトークン | NIDT |
| USDコイン | USDC |
| リップルUSD | RLUSD |
| 円建てステーブルコイン | JPYSC |
他の取引所とあわせて手数料を比較したい場合は、仮想通貨取引所の手数料比較記事で複数社をまとめて確認できます。
レバレッジ取引そのものの仕組みやリスクはレバレッジ取引の解説記事で解説しています。
《出典》
SBI VCトレード公式サイト
BITPOINTとの統合で何が変わる?
SBI VCトレードは、2026年1月30日に株式会社ビットポイントジャパンとの合併を公表し、2026年4月1日を効力発生日として合併しました。ビットポイントジャパンはSBI VCトレードに吸収され、消滅しています。
合併後もVCTRADEサービスとBITPOINTサービスはそれぞれ提供が続いていますが、2026年12月末頃を目途にBITPOINTサービスをVCTRADEサービスへ移管し、ブランドを統合する予定です。事前の移管受付は2026年9月末〜10月頃に開始される予定と案内されています。いずれも2026年8月時点で「予定」とされている情報のため、確定したスケジュールは今後の公式発表で確認してください。
現在BITPOINTサービスを利用している方、またはこれから利用を検討している方は、移管の実務的な流れや口座への影響についてBITPOINTとVCTRADE統合の解説記事で詳しく確認できます。
《出典》
SBI VCトレード株式会社と株式会社ビットポイントジャパンの合併に関するお知らせ|SBIホールディングス
BITPOINTサービスからの移管特設サイト|SBI VCトレード
貸暗号資産(レンディング)・ステーキングの条件とリスク
「sbi vc レンディング」で検索する方向けに、レンディングとステーキングの現状を整理します。どちらも元本保証はなく、価格変動や制度変更の影響を受ける点は共通しています。
貸暗号資産(レンディング)
SBI VCトレードの貸暗号資産サービスは、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)など32銘柄程度に対応しており、円建てステーブルコイン「JPYSC」やUSDコイン「USDC」も対象です。JPYSCレンディングは2026年7月16日に申込受付を開始し、当初の年率は3%とされています。USDCレンディングは国内で初めて提供されたサービスで、当初の年率は10%とされていますが、年率は募集条件によって変動します。
主なリスクとして、公式サイトでは「途中解約ができない」「貸付価格が変動する」「当社の資産として管理される場合の返還リスクがある」点が明記されています。利用料は雑所得として課税対象になります。
《出典》
貸コイン(レンディング)|SBI VCトレード
「JPYSCレンディング」7月16日申込開始のお知らせ|SBI VCトレード株式会社
💡 用語解説:電子決済手段等取引業とJPYSC・USDCとは? ▼ 開く
■ 電子決済手段等取引業とステーブルコインとは?
JPYSCやUSDCのような「ステーブルコイン」を取り扱う業務は、暗号資産交換業とは別に「電子決済手段等取引業」という登録が必要です。SBI VCトレードはこの登録も受けています(登録番号は基本情報の表を参照)。
- JPYSC:円建ての信託型ステーブルコイン
- USDC:米ドル建てのステーブルコイン
- 注意点:価格が対象通貨とほぼ連動するように設計されていますが、発行体の信用リスクや制度変更の影響を受けないわけではありません
この記事での読み方
ステーブルコインのレンディングは、価格変動が比較的小さい資産で利回りを得る選択肢ですが、「元本保証がない」という前提は他の暗号資産のレンディングと変わりません。
ステーキング
ステーキングはイーサリアム(ETH)、ソラナ(SOL)、コスモス(ATOM)など16銘柄程度に対応しており、申込不要でロック期間もなく、いつでも売却・出金が可能とされています。報酬はステーキング実績の75%が配分される仕組みで、毎月15日までに自動で入庫されます。想定年率は銘柄・時期によって差があり、直近の実績では1%台から20%近くまで幅があります(2026年8月確認)。最新の年率は公式サイトで確認してください。なお、テゾス(XTZ)のステーキングは2026年6月30日で提供を終了しています。
ステーキングとレンディングは仕組みが異なるため、違いを詳しく知りたい方はステーキングとレンディングの違いを解説した記事もあわせてご覧ください。
中途解約ができないレンディングを検討する前に、仮想通貨レンディング全般の判断材料をまとめた記事で比較ポイントを確認しておくと、条件を見比べやすくなります。
《出典》
ステーキング|SBI VCトレード
安全性と資産保全の仕組み
SBI VCトレードは、関東財務局長の登録を受けた暗号資産交換業者として、法令にもとづく資産の分別管理義務を負っています。顧客から預かった金銭や暗号資産は、自社の財産と区別して管理することが資金決済法上求められており、これは特定の1社だけの取り組みではなく、登録を受けた暗号資産交換業者全体に共通するルールです。
加えてSBI VCトレードは、日本暗号資産等取引業協会(JVCEA)をはじめとする複数の業界団体に加盟しています。協会加盟は自主規制ルールの遵守が前提となるため、登録の有無とあわせて確認しておくと安心材料になります。
向いている人・向いていない人
ここまでの情報を踏まえた確認ポイントを整理します。どちらが「正解」というものではなく、自分の目的に合っているかで判断してください。
- SBIグループのサービスをまとめて利用しており、住信SBIネット銀行(ドコモSMTBネット銀行)からの入金など、グループ内の連携を活用したい人には選択肢になります
- 現物取引の板手数料や取扱銘柄数を重視する人は、他社との比較記事もあわせて確認すると判断しやすくなります
- BITPOINTサービスを現在利用している人は、統合スケジュールが「予定」段階であることを踏まえ、今後の公式発表を確認しながら判断する必要があります
- レンディング・ステーキングで利回りを狙う人は、元本保証がないこと、利用料・報酬が雑所得として課税対象になることを理解したうえで検討する必要があります
レンディングを具体的に検討する場合は、レンディングサービスの比較ポイントとリスクを整理した記事で、他のサービスとの違いも含めて確認しておくことをおすすめします。
よくある質問
SBI VCトレードについてよく寄せられる質問をまとめました。
SBI証券の口座があれば、そのままSBI VCトレードでビットコインを買えますか?
いいえ。SBI証券とSBI VCトレードは、それぞれ別の登録を受けた別会社が運営する別サービスです。暗号資産の売買にはSBI VCトレード側で別途口座開設の手続きが必要です。
BITPOINTの口座は今後どうなりますか?
SBI VCトレードは2026年4月1日付でビットポイントジャパンと合併しています。BITPOINTサービスは2026年12月末頃を目途にVCTRADEサービスへ移管される予定で、事前移管の受付は2026年9月末〜10月頃に開始される予定と案内されています(2026年8月時点の予定情報)。最新のスケジュールは公式発表で確認してください。
レンディングやステーキングは元本保証がありますか?
ありません。レンディングは中途解約ができない、貸付価格が変動するといったリスクがあり、ステーキングも報酬額が変動します。利用料・報酬は雑所得として課税対象になる点も踏まえて判断してください。レンディング収益の確定申告の考え方はレンディングの税金・確定申告ガイドで解説しています。
暗号資産交換業者とは何ですか?SBI VCトレードは登録されていますか?
資金決済法にもとづき財務局の登録を受けた事業者のことです。SBI VCトレードは関東財務局長第00011号として登録されています(2017年12月1日登録)。
まとめ|登録情報と最新の統合状況を確認してから判断を
SBI VCトレードは、関東財務局長の登録を受けた暗号資産交換業者であり、現物取引・レバレッジ取引に加えて、レンディング・ステーキングまで幅広いサービスを備えています。2026年4月のビットポイントジャパンとの合併により規模も拡大していますが、ブランド統合は2026年12月末頃を目途とした「予定」の段階であることは押さえておきましょう。
SBI証券とは別会社・別口座であること、レンディング・ステーキングに元本保証がないことを理解したうえで、自分の目的に合うかどうかを判断してください。最新の手数料・キャンペーン条件は変動するため、口座開設前に必ず公式サイトで確認することをおすすめします。