仮想通貨(暗号資産)INJ(Injective)とは?特徴や買い方を解説
2024.11.01
INJ(Injective)は、分散型金融の「DeFi」での利用を目的に設計された仮想通貨(暗号資産)です。しかし、「具体的な特徴がわからない」「どうやって買えばいいかわからない」と思っている方もみえるのではないでしょうか。そこで今回は、INJの特徴や買い方、これまでの価格推移を解説します。
仮想通貨(暗号資産)INJ(Injective)とは?
項目 | 内容 |
通貨名称 | Injective |
単位 | INJ |
現在価格 | 3,757.86円 |
時価総額 | 367,479,336,969円 |
公式サイト | https://injective.com/ |
最終更新:2024/11/21 |
INJ(Injective)は、仮想通貨(暗号資産)の検証や確定を行う、「レイヤー1」のブロックチェーンです。分散型金融の「DeFi」に特化したブロックチェーンなので、中央集権的な管理下に置かれておらず、ユーザー同士で直接取引が可能です。
また、DeFiでの利用を目的としているので、取引時の大幅なコスト削減や国の違いによる為替リスクが避けられるよう設計されています。 INJはプラットフォーム上での支払い手数料として利用されています。それ以外にも、仮想通貨(暗号資産)を預けて報酬が発生する「ステーキング」や、組織内の意思決定権を得られる「ガバナンストークン」としても使用されています。
仮想通貨(暗号資産)INJ(Injective)の特徴
DeFiに特化したINJ(Injective)には、以下のような特徴があります。
- 異なるブロックチェーンとの相互取引が可能
- 取引処理が高速
- 取引手数料が安い
- 定期的な買い戻しで価値のバランスを取っている
- DAOによって運用されている
1つずつ解説していきます。
①異なるブロックチェーンとの相互取引が可能
INJ(Injective)は、他の異なるブロックチェーンとの相互取引ができるクロスチェーントランザクションに対応しています。基本的に、ブロックチェーンはそれぞれ独自の運用ルールを持っているので、トークンの行き来はできないのが通常です。
しかし、クロスチェーン取引が可能なINJ(Injective)を使えば、イーサリアムといった他のブロックチェーン上での取引が可能になります。これにより、ユーザーは効率的でスムーズな運用ができます。また、ブロックチェーン間での垣根を越えた取引が可能なので、新規ユーザーの獲得が期待できます。
②取引処理が高速
INJ(Injective)は、金融取引で重要な取引スピードの高速化を可能にしています。近年では、イーサリアムの取引時間の遅延が問題視されています。このようなスケーラビリティ問題を解決するため、INJは、1層目を取引情報、2層目を情報処理に分けた2レイヤープロトコルを採用しています。
ブロックチェーンは各ブロックを1本の鎖でつなぐ構造になっており、新ブロックを生成する際には新しい取引処理はストップしてしまいます。2レイヤープロトコルはこのような問題を解決する仕組みになっており、INJはイーサリアムに比べ格段に取引スピードが早くなりました。
③ 取引手数料が安い
INJ(Injective)は取引手数料が安いのも特徴です。金融取引では安全性の確保も課題ですが、取引時の手数料をいかに抑えるかも重要です。2レイヤープロトコルを採用しているINJは、処理の高速化により手数料の大幅な削減に成功しています。手数料を抑えればユーザーからの指示も得られ、市場の拡大が期待できます。
④定期的な買い戻しで価値のバランスを取っている
INJ(Injective)は、市場で流通している仮想通貨(暗号資産)の一部を永久に使用不可状態にする、「BURN(焼却)」を定期的に行っています。INJの供給量の上限は、1億INJと非常に多く設定されています。
もし、市場での供給量が増加し続ければ、通貨自体のインフレを引き起こし、価値が下がってしまいます。そのため、定期的なBURNを実施して通貨のデフレを発生させ、価値を上昇させています。具体的には、INJの取引所などで発生した手数料を対象に買い戻しを行い、BURNしています。
⑤DAOによって運用されている
INJは、特定の管理者や権利者を持たない、「DAO(分散型自律組織)」によって運用されています。DAOによる運用で、これまでのような中央集権的な体制を取る必要がなくなったので、運用の透明性を確保できます。また、INJトークンを持っていればINJプロジェクトの新機能の追加や運用方針・意思決定などの組織体制に関与できます。
仮想通貨(暗号資産)INJの価格推移・チャート
仮想通貨(暗号資産)INJの価格推移と価格チャートを見てみましょう。
引用:https://coinmarketcap.com/ja/currencies/injective-protocol/
INJは2020年10月のローンチ後、徐々に価格を上げ、2021年5月には2,000円以上の値を付けました。その後、価格の上下を繰り返す横ばい状態が続き、2022年12月には174円まで下落しました。これは仮想通貨(暗号資産)市場全体の低迷が影響していると考えられます。
しかし、2023年3月からは、新機能の発表やNFT分野からの注目が高まり急激な値上がりを見せています。さらに2023年12月からは急激な価格上昇をみせ、2024年3月には過去最高値の7,500円以上を記録しています。これは、仮想通貨(暗号資産)市場全体の需要の高まりが影響していると考えられます。
ご覧いただいたように、INJは急速な高騰を続けており、今後の動きに注目が集まっています。市場の活発化やWeb3全体の成長に合わせて更なる価値上昇も期待できます。INJの購入を検討している方は、いつでも取引できるよう、次で紹介する取引所の登録だけでも済ませておきましょう。
仮想通貨(暗号資産)INJが購入できる取引所
仮想通貨(暗号資産)INJは、現在、国内の取引所では購入できません。そのため、INJを購入するには、海外の取引所を利用する必要があります。現在、購入できる主な海外取引所は、以下のとおりです。
- Binance
- Bybit
- MEXC
- Huobi
- Gate.io
他にもいくつかの取引所がありますが、初心者の方は、メジャーなBinanceやBybitの利用がおすすめです。海外取引所の口座を持っていない場合は、まず上記のいずれかに登録しておきましょう。
仮想通貨(暗号資産)INJの購入方法
ここでは、仮想通貨(暗号資産)INJの購入方法を、以下の手順で解説します。
- 国内取引所で口座を開設する
- 国内取引所でXRPを購入する
- 国内取引所から海外取引所へXRPを送金する
- 海外取引所でXRPをUSDTに交換する
- USDTでINJを購入する
1:国内取引所に登録する
まずは、国内の取引所で口座開設します。おすすめの国内取引所は、以下の3つです。
- Coincheck
- DMM Bitcoin
- GMOコイン
初心者の方におすすめなのは、アプリダウンロード数No.1のCoincheckです。アプリが使いやすく、取り扱い通貨も豊富です。上場企業のマネックスグループが親会社なので、安全に取引ができます。取引所選びで迷ったら、Coincheckをおすすめします。
なお、取引所での口座開設はどれも無料なので、気になる取引所がある場合は登録だけでも済ませておきましょう。
Coincheckについての詳しい記事はこちら
https://bitlending.jp/crypto-media/coincheck/
DMM Bitcoinについての詳しい記事はこちら
https://bitlending.jp/crypto-media/dmm-bitcoin/
2:国内取引所でXRPを購入する
国内取引所の口座開設ができたら、送金用の仮想通貨(暗号資産)を購入します。 送金用の仮想通貨(暗号資産)はビットコインやイーサリアムでもいいですが、今回は送金に特化したXRP(リップル)を例にします。 XRPの購入方法は、以下のとおりです。
- 国内取引所の口座に日本円を入金
- 入金した日本円でXRPを購入
他の仮想通貨(暗号資産)も、同様の手順で購入可能です。
3:国内取引所から海外取引所へXRPを送金する
XRPが購入できたら、以下の手順で国内取引所から海外取引所へ送金します。
- 海外取引所の入金先アドレスを確認する
- 国内取引所から海外取引所へXRPを送金する
- 海外取引所で入金を確認する
なお、送金時は入金アドレスを手入力するのではなく、コピー&ペーストしましょう。間違ったアドレスを入力してしまうと、送金した仮想通貨(暗号資産)が戻ってきません。また、初回送金時は少額でテスト送金し、着金が確認できたら本送金するようにしましょう。
4:海外取引所でXRPからUSDTに交換する
海外取引所でXRPの送金が確認できたら、XRPからUSDT(テザー)に交換します。「USDT」は米ドル価格と連動するように設計された仮想通貨(暗号資産)で、1USD=1USDTとなっています。価格変動が少ないため、多くの取引所の基盤通貨として利用されています。INJはUSDTで購入可能です。
5:USDTでINJを購入する
XRPからUSDTへの交換が完了したら、USDTでINJを購入します。海外取引所の取引画面で、通貨ペア「INJ/USDT」を選択し、あとは画面に従って手続きをすればINJの購入完了です。
まとめ
今回は、仮想通貨(暗号資産)INJの特徴や買い方を解説しました。INJはDeFiに特化した仮想通貨(暗号資産)で、取引スピードが早く、手数料を節約できます。DeFiはWeb3の注目度の高まりに比例して、今後ますます需要が拡大していくと予想されています。それに合わせてINJのユーザー数の増加が見込まれるので、気になる方はぜひチェックしてみてください。