監修:株式会社J-CAM 金融アドバイザー AFP認定者 倉本 佳光 Yoshimitsu Kuramoto
慶應義塾大学法学部法律学科を卒業後、山一証券株式会社に入社し金融業界でのキャリアをスタート。その後、メリルリンチ日本証券株式会社マネージメント・コミッティーメンバー、岡三アセットマネジメント株式会社理事などを歴任。
執筆:BitLending編集部 更新日:2026年7月29日
ビットコインの最初の値段と価格推移を先に確認
ビットコインでは2009年1月3日に最初のブロックが生成され、同月に公開ソフトウェアのリリースと後続ブロックの生成が始まりました。当初は売買市場がなく、市場価格もありませんでした。同年10月に電気代を基に示された最初期の参考レートは、1BTCあたり約0.07円です。ただし、これは活発な市場で成立した取引価格ではありません。
2010年5月には1万BTCとピザ2枚が交換され、同年には取引市場も整い始めました。その後、ビットコインは数十円、数万円、数百万円へと価格水準を変えてきましたが、一直線に上昇したわけではありません。取引所の破綻、金融引き締め、制度整備、半減期、現物ビットコインETPなどは、市場参加者の信頼・需要・供給に影響した要因として意識され、同じ時期に大きな上昇や下落も起きました。ただし、個々の値動きを単一の出来事だけで説明することはできません。
この記事では「何が起きたか」と「なぜ価格への圧力になったか」を分けて説明します。出来事と値動きが同時期に起きただけで因果関係を断定せず、反対方向の材料や説明できない範囲も示します。
ビットコインそのものの仕組みから確認したい方は、ビットコインの仕組み・価値・リスクを初心者向けに整理した記事もご覧ください。
目次
免責事項(投資助言ではありません)
本記事は、ビットコインに関する情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買・投資行動を推奨するものではありません。暗号資産は価格変動が非常に大きく、短期間で大きな損失が発生する可能性があります。投資判断は必ずご自身の責任で行い、必要に応じて専門家へご相談ください。
利益相反に関する開示:本記事を掲載するBitLendingは、暗号資産レンディングサービスを提供しています。記事内には当社サービスへの導線が含まれる場合がありますが、特定の投資行動や暗号資産の貸出を推奨するものではありません。
ビットコインの最初の値段はいくら?
結論からいうと、「最初の値段」は何を価格とみなすかによって異なります。最初のブロック生成時の状況、費用から算出された参考レート、商品と交換された価値、取引市場で成立した価格を同じものとして扱わないことが重要です。
| 時期 | 何が起きたか | 価格の意味 |
|---|---|---|
| 2009年1月 | 最初のブロック生成、公開ソフトウェアのリリース | 売買市場がなく、市場価格は存在しない |
| 2009年10月 | 電気代を基に交換レートを提示 | 1BTC約0.07円の参考算出値 |
| 2010年5月 | 1万BTCとピザ2枚を交換 | 現実の商品と交換された価値 |
| 2010年 | 取引市場が拡大 | 買い手と売り手による市場価格 |
したがって「ビットコインの最初の値段は約0.07円」という答えには、市場価格ではなく、2009年10月にNew Liberty Standardが電気代などから算出した参考レートという条件が付きます。当時の提示値は1米ドル=1,309.03BTCで、1BTCあたり約0.000764米ドルです。これを当時のドル円水準で換算すると約0.07円になります。
《出典》
Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System|Satoshi Nakamoto
Bitcoin v0.1 released|Cryptography Mailing List
2009 Exchange Rate|New Liberty Standard(Internet Archive)
Pizza for bitcoins?|Bitcoin Forum
ビットコインの価格推移一覧|2008年から2026年まで
以下は、各年の日次参照値を円換算したおおよその年内レンジと、同じ時期の主な出来事です。2010〜2025年は、Coin MetricsのBTC/USD日次参照レートをFREDのドル円日次系列で円換算し、各年の最小値と最大値を集計しました。休日の為替は直前営業日の値を使用しています。取引所ごとの日中高値・安値とは一致しません。初期は取引市場と流動性が限られるため、他のデータ系列との差が大きくなる場合があります。
| 年 | 日次参照値のおおよその年内レンジ | 主な出来事 |
|---|---|---|
| 2008 | 価格なし | ホワイトペーパー公開 |
| 2009 | 参考値 約0.07円 | 最初のブロック生成、初期参考レート |
| 2010 | 約4〜33円 | ピザ取引、取引市場の形成 |
| 2011 | 約24〜2,320円 | 認知拡大、Mt.Gox不正アクセス |
| 2012 | 約335〜1,170円 | 初回半減期 |
| 2013 | 約1,160〜11.6万円 | 世界的な認知拡大 |
| 2014 | 約3.5万〜9.5万円 | Mt.Gox経営破綻 |
| 2015 | 約2.1万〜5.7万円 | 低迷継続、BitLicense導入 |
| 2016 | 約4.2万〜11.5万円 | 2回目の半減期、日本で法整備 |
| 2017 | 約9.2万〜221万円 | 国内登録制、先物上場、個人参加増 |
| 2018 | 約36万〜194万円 | 急騰後の大幅調整、信用不安 |
| 2019 | 約37万〜138万円 | 価格回復と国内法改正 |
| 2020 | 約52万〜299万円 | コロナショック、半減期、企業購入 |
| 2021 | 約303万〜764万円 | 企業購入、エルサルバドル採用、Taproot |
| 2022 | 約218万〜582万円 | 金融引き締め、LUNA・UST、FTX |
| 2023 | 約218万〜649万円 | 信用回復、現物ETP承認への期待 |
| 2024 | 約586万〜1,632万円 | 米国現物ビットコインETP、4回目の半減期 |
| 2025 | 約1,123万〜1,884万円 | 米国の戦略的ビットコイン備蓄 |
| 2026 | 2026年7月29日18時16分時点:約1,053万円 | 通年未確定 |
※2010〜2025年の価格は、Coin MetricsのBTC/USD日次参照レートをFREDのDEXJPUS(1米ドル当たり円)で円換算した概算です。各年の日次参照値の最小・最大を表示しており、特定取引所の約定価格や日中高値・安値ではありません。休日の為替は直前営業日の値を使用しました。2026年7月29日の参考値のみ、bitFlyerのBTC/JPY最終取引価格(同日18時16分・日本時間)を使用しています。売買判断には、利用する取引所の最新価格をご確認ください。
《価格データ・算出資料》
BTC Community Data|Coin Metrics
Reference Rate Methodology|Coin Metrics
Japanese Yen to U.S. Dollar Spot Exchange Rate|FRED
BTC/JPY Ticker|bitFlyer
2008〜2010年|価格が存在しない状態から市場価格が生まれるまで
価格の前に、移転できるデジタル資産と参加者のネットワークが生まれました。利用者が増え、商品との交換や売買市場が成立したことで、初めて需給による価格形成が始まります。
技術の誕生 → 移転可能になる → 交換相手が現れる → 市場価格が生まれる、という順序です。
2008年|サトシ・ナカモトが論文を公開
2008年10月、サトシ・ナカモト名義でP2P電子現金システムの論文が公開されました。この時点ではビットコインのネットワーク運用もBTCの発行も始まっていないため、価格はありません。
サトシ・ナカモトについては、ビットコインを作った人物をめぐる記録と諸説で詳しく解説しています。
2009年|最初のブロック、公開ソフトウェア、参考レート
1月3日にジェネシスブロックが生成され、同月に公開ソフトウェアのリリースと後続ブロックの生成が始まりました。当初は売買市場がなく、市場価格もありません。同年10月、New Liberty Standardがマイニングに必要な電気代などを基に交換レートを示したことで、BTCを米ドルなどの価値と比較する初期の目安が生まれました。
確認できる事実:最初のブロックと公開ソフトウェアによってBTCを保有・移転する技術的な基盤が生まれ、その後に参考レートが提示されました。ただし、参加者は限られており、現在のように多数の買い手と売り手が形成する市場価格ではありません。
2010年|ピザ取引と取引市場の形成
5月22日、1万BTCとピザ2枚が交換されました。さらに取引市場が整い、BTCは実験的なデータから、買い手と売り手が価格を付ける資産へ移ります。
確認できる事実:商品との交換実績によってBTCを現実の商品と交換できることが示され、その後、買い手と売り手が注文を出す取引市場が形成されました。
2011〜2013年|認知拡大と初期バブル
メディア掲載と取引市場の拡大で参加者が増えた一方、市場規模と流動性はまだ小さく、買いと売りの集中が価格を大きく動かしました。
2011年|認知拡大後に信頼不安が起きる
メディア掲載や取引環境の拡大に伴って認知が広がり、流動性の小さい市場への新規需要が急騰の一因になった可能性があります。その後、Mt.Goxへの不正アクセスは取引インフラへの不信を強め、売り材料として意識されました。ただし、年間の値動きをこれらの要因だけで説明することはできません。
取引所の事故は、ビットコインの共有台帳そのものが改ざんされたことを意味しません。この区別は後の事件を理解する際にも重要です。
2012年|初回半減期で新規供給ペースが低下
11月28日、ブロック報酬が50BTCから25BTCへ減りました。
半減期によって新規発行ペースは低下します。マイナーが新たに市場へ供給できるBTCも減り得るため、需要が維持される場合には需給を引き締める方向に働きます。ただし、実際の売却量や需要も変動するため、半減期だけで価格上昇が決まるわけではありません。
ただし、需要まで減れば価格上昇は保証されません。詳しくは半減期が需給と価格へ影響する仕組みをご覧ください。
2013年|世界的な認知と二度の急騰
金融不安、メディア報道、中国市場での取引拡大などが、需要材料として意識されました。
代替資産への関心や認知の拡大は、流動性の小さい市場における価格変動を大きくした可能性があります。一方、規制報道や利益確定が売り材料になった局面もありました。ひとつのニュースだけで年間の値動きすべてを説明することはできません。
2014〜2016年|信頼危機から制度整備へ
この3年間は、取引所の管理リスクが顕在化する一方、利用者保護と事業者ルールの整備が進んだ時期です。
取引所への信頼低下は売り圧力を強める一因となり、その後の制度整備は市場参加の条件を明確にしました。ただし、価格変動には他の市場環境や投資家行動も影響しています。
2014年の価格|Mt.Gox破綻で信頼が低下
Mt.GoxはBTCの大幅な不足を公表し、経営破綻しました。「約85万BTCがすべて同じハッキングで盗まれた」と単純化せず、不足判明後に一部が見つかった経緯も含め、公的記録に沿って扱う必要があります。
顧客資産の不足と出金停止は、取引所へ資産を預けることへの不信を強め、BTCの売り材料になったと考えられます。ただし、Mt.Gox破綻前後の価格下落をこの事件だけに帰属させることはできません。
2015年の価格|低迷の一方で規制整備が進む
前年の信用不安が残るなか、Bitstampの流出事件も発生しました。一方、ニューヨーク州ではBitLicenseが導入されました。
取引所の流出事件は短期的な不信材料となりました。一方、許認可・本人確認・管理ルールの明確化は事業者の負担を増やすと同時に、市場参加の条件と利用者保護の枠組みを整える動きでもありました。
《出典》
Virtual Currency Businesses|New York State Department of Financial Services
2016年の価格|2回目の半減期と日本の法整備
7月、報酬が25BTCから12.5BTCへ減少しました。日本では5月に改正資金決済法が成立し、翌2017年の登録制度施行へつながります。
半減期による新規供給ペースの低下は需給材料として意識されました。日本の法改正は、暗号資産の法的な位置付けと登録制度の準備を進めるものでした。一方、Bitfinexの流出事件など逆方向の材料もあり、同年の価格変動を半減期や制度整備だけで説明することはできません。
発行上限と報酬の関係は、ビットコインの発行上限2,100万枚と供給スケジュールで確認できます。
2017〜2020年|大衆化、バブル崩壊、機関投資家の参入
購入環境と認知の拡大、値上がり期待などが重なり、2017年に価格は大きく上昇しました。2018年にはその反動に加え、利益確定、規制・流出報道、新規需要の減速などが意識され、大幅に下落しました。2020年には金融環境、半減期、企業購入など複数の材料が重なり、再び価格水準が変わりました。
2017年|登録制度と市場参加者の急増
日本では4月に暗号資産交換業者の登録制度が施行され、年末には米国で先物取引が始まりました。
登録制度による国内の取引環境整備や米国先物市場の開始は、認知と参加経路を広げた材料の一つです。個人の参加や値上がり期待による投機資金も増えましたが、各要因が価格上昇に与えた割合を正確に分離することはできません。
《出典》
暗号資産の利用者のみなさまへ|金融庁
2018年|新規買いが細り、バブルが崩壊
急騰後の利益確定、規制・流出報道、新規需要の減速などが重なり、価格は大きく下落しました。デリバティブ市場の清算も一部局面の変動を増幅した可能性がありますが、2018年全体の下落を単一要因で説明することはできません。
2019年|回復と国内法改正
市場は回復局面を迎え、日本では法令上の呼称を「仮想通貨」から「暗号資産」へ改める法改正が成立しました。施行は2020年です。成立年と施行年を混同しないようにします。
2020年|金融緩和、半減期、企業購入が重なる
3月にはコロナショックで換金売りが起きましたが、その後は金融緩和、5月の半減期、企業によるBTC購入などが重なりました。
金融緩和や法定通貨の購買力への懸念を背景に、発行上限のある資産としてのBTCが投資テーマの一つになりました。5月の半減期で新規供給ペースが低下し、企業による購入という新しい需要も確認されました。ただし、各要因の価格への寄与は分離できません。
一般的な上昇・下落要因は、ビットコイン価格が動く主な要因で詳しく解説しています。
2021〜2023年|金融資産化と信用収縮
企業・国家・金融商品を通じて需要主体が広がった後、金融引き締めと暗号資産企業の破綻によって信用が急速に収縮しました。
2021年|企業・国家・技術の変化で最高値更新
企業購入、エルサルバドルの法定通貨採用、Taproot導入などが注目されました。
企業によるBTC購入という実際の需要があったほか、エルサルバドルの法定通貨採用やTaproot導入が認知・期待を高めた可能性があります。ただし、短期資金やレバレッジも増えており、制度・技術面の変化だけで最高値更新を説明することはできません。
2022年|金融引き締めと信用危機が同時進行
FRBの利上げ、LUNA・UST崩壊、FTX破綻などが重なりました。
FRBの利上げはリスク資産全体の逆風となり、LUNA・USTやFTXの問題は暗号資産市場の信用を低下させました。担保価値の低下や強制清算が一部局面の下落を増幅したと考えられますが、年間の価格変動には複数の要因が含まれます。
LUNAやFTXはビットコイン本体とは別ですが、市場全体の信用と流動性を通じてBTC価格へ影響しました。
2023年|信用回復と現物ビットコインETPへの期待
破綻後の市場調整が進むなか、2023年8月にD.C.巡回区控訴裁判所がGrayscaleに対するSECの拒否命令を破棄し、現物ビットコインETP承認への期待が高まりました。
現物ETP承認への期待は、2023年後半の需要材料の一つとして意識されました。ただし、価格回復には金融環境や暗号資産市場全体の信用回復など、複数の要因が含まれます。
2024〜2026年|現物ビットコインETP、供給減、国家保有
2024年以降は、米国の現物ビットコインETPや戦略的ビットコイン備蓄政策が加わり、従来とは異なる購入・保有経路が広がりました。ただし、購入経路が広がったことと、現在価格が常に妥当であることは別問題です。
購入経路の拡大、新規供給ペースの低下、長期保有主体への期待は価格を考える材料ですが、実際の値動きには売却、金融環境、レバレッジ、市場心理も影響します。
2024年|米国現物ビットコインETPと4回目の半減期
1月、SECは複数の現物ビットコインETPの上場・取引を承認しました。4月にはブロック補助金が6.25BTCから3.125BTCへ減少しました。
現物ETPの承認により、証券口座を通じてBTC価格へのエクスポージャーを得る経路が拡大しました。半減期では新規供給ペースが低下します。これらは需給に影響し得る材料ですが、価格上昇を保証するものではありません。
円建て価格には円安も影響します。BTC/USDが同じでも、ドル円が110円から150円になれば、BTC/JPYは約36%高く表示されます。
《出典》
Order Granting Accelerated Approval of Spot Bitcoin ETP Proposals|SEC
2025年|米国の戦略的ビットコイン備蓄
3月6日、米大統領令は、政府が保有する没収BTCなどを基礎とする戦略的ビットコイン備蓄の設置を命じました。備蓄に入った政府保有BTCは原則として売却しない方針が示され、追加取得については納税者に追加費用を負わせない予算中立の戦略を検討するとされました。
国家がBTCを保有・管理する政策は、他国・企業・機関投資家の評価に影響する可能性があります。ただし、この大統領令は、政府が市場で大規模なBTC購入を直ちに実施したことを意味しません。
2026年|通年結果ではなく途中経過として見る
2026年は記事更新時点で進行中です。現在値だけで「2026年は上昇した年」「下落した年」と結論付けず、ETF資金、金利、株式市場、長期保有主体、既存保有者の売却を継続的に確認します。
直近相場と将来シナリオは、毎週更新のビットコインの今後とリスク分析へ役割を分けます。
市場構造の変化と投機的な過熱をどう見分ける?
二者択一ではありません。購入・保有経路の変化が中長期の需要に影響する一方、その期待が短期的な投機を呼び込む場合もあります。
| 確認項目 | 構造変化を示す材料 | 過熱を疑う材料 |
|---|---|---|
| 需要 | 長期保有主体の継続購入 | 短期資金とレバレッジへの偏り |
| 供給 | 半減期による新規供給減少 | 既存保有者・政府・企業の売却増 |
| ETF | 継続的な純流入 | 流出中でも期待だけで急騰 |
| 政策 | 成立・施行された制度 | 発言や構想を決定事項として評価 |
| 価格 | 調整を挟みながら需要が継続 | 短期間の垂直的上昇 |
| 市場心理 | 下落リスクを織り込む | 「必ず上がる」という楽観 |
米国の現物ビットコインETPと国家備蓄政策は新しい購入・保有経路であり、半減期は新規供給ペースをさらに低下させました。一方、それらが現在の価格を無条件に正当化するわけではありません。「市場構造が変わった」と「今の価格が割安」を分けて判断する必要があります。
ビットコインの価格推移から分かること・分からないこと
過去の歴史は、将来価格を当てる道具ではなく、どのような経路で需要・供給・信頼が変わり、どれほど大きく価格が動き得るかを知る材料です。
- 分かること:上昇相場の途中にも大幅下落があり、価格変動リスクは消えていない
- 分かること:取引所事件、金融政策、為替、制度、供給が異なる経路で価格へ影響する
- 分からないこと:同じ出来事が次回も同じ幅・同じ時期に価格へ反映されるか
- 分からないこと:過去の上昇率を延長した将来価格
出来事の名称ではなく、「誰の行動が変わり、買い・売り・供給のどれが変わるのか」を確認することが重要です。
ビットコインの歴史と価格に関するよくある質問
初心者が抱きやすい疑問へ先に短く答え、詳しい説明が必要なテーマは本文または専門記事へつなぎます。
ビットコインはいつ始まりましたか?
2008年に論文が公開され、2009年1月3日に最初のブロックが生成されました。公開ソフトウェアのリリースと後続ブロックの生成は同月9日前後です。
ビットコインの最初の値段はいくらですか?
最初のブロックが生成された時点では市場価格がありませんでした。2009年10月に示された約0.07円は、電気代などから算出された参考レートであり、多数の買い手と売り手による市場価格ではありません。
2000年にもビットコインは存在しましたか?
存在していません。論文公開は2008年、最初のブロック生成と公開ソフトウェアのリリースは2009年です。
日本ではいつから買えましたか?
海外サービスや個人間取引は早期からありましたが、国内で一般利用者が購入しやすくなったのは国内取引所が整備された後です。「最初」の定義は、海外利用を含むか国内取引所に限るかで変わります。
半減期が来ると必ず価格は上がりますか?
必ずではありません。新規供給は減りますが、需要も減れば価格上昇は保証されません。半減期以外の金融環境や市場心理も影響します。
Mt.Gox事件ではビットコイン自体がハッキングされたのですか?
ビットコインの共有台帳が改ざんされた事件ではなく、主として取引所側の資産管理・システム・財務に関する問題です。
FTXやLUNAの問題はビットコインの問題ですか?
直接には別の事業者・プロジェクトの問題です。ただし、市場全体の信用低下、資金流出、強制売却を通じてBTC価格にも影響しました。
ビットコインは安全ですか?
安全・危険の二択では判断できません。ネットワーク、価格、取引所、秘密鍵、詐欺などのリスクを分けて確認してください。基礎はビットコインの仕組みとリスクで解説しています。
現在の市場には構造変化がありますか?
米国の現物ビットコインETPや戦略的ビットコイン備蓄政策によって、購入・保有経路は広がりました。一方、短期資金やレバレッジによる投機的な値動きも残っています。「市場構造が変わった」と「現在価格が妥当」は分けて判断する必要があります。
まとめ|出来事ではなく価格へ伝わる経路を見る
ビットコインでは2009年1月に最初のブロック生成と公開ソフトウェアのリリースが行われましたが、当初は売買市場も市場価格もありませんでした。約0.07円という数字は、同年10月に電気代などから算出された初期の参考レートです。その後、商品との交換や取引市場の形成によって、市場参加者の売買に基づく価格が生まれました。
価格の歴史を理解するには、「ニュースが出たから上がった・下がった」と単純化せず、出来事が市場参加者の信頼・行動・需要・供給にどう影響し得たかを確認する必要があります。ただし、出来事と値動きが同じ時期に起きたことだけで、因果関係や影響の大きさを確定することはできません。
現物ビットコインETP、半減期、米国の戦略的ビットコイン備蓄は、購入経路や供給、保有政策を考える重要な材料です。しかし、こうした変化への期待が投機的な過熱を生む場合もあります。過去の値上がりを将来へそのまま延長せず、下落しても生活に影響しない範囲か、保有目的と期間が明確かを含めて、ご自身で判断してください。
すでに保有している暗号資産を貸し出す選択肢を検討する場合は、利率だけでなく、返還条件や事業者リスクを含む仮想通貨レンディングの仕組みとリスクを先に確認してください。