ビットコイン(BTC)1週間の分析と見通し|2026.02/23-03/01
当記事は今週(短期予想)のビットコインマーケットの分析と見通しです。ビットコインの今後について短期から長期にわたる詳細な分析と見通しは、下記リンクもあわせてご覧ください。
【ビットコインマーケット総合予測】ビットコインの今後の見通し【2026年最新版】短期・中期・長期(10年後)
今週は「リスクオフの余波が残る中で、1,000万円を回復できるか」が最初の焦点になりそうです。週明けは祝日明けの値動きも重なり、短期的にボラティリティが上がりやすい点には注意が必要です。
テクニカル面では日足が主要移動平均線を下回っており、トレンドは弱含みのままです。一方でMACDは「売られすぎ」からの反発余地を示唆する形も見えるため、急落後の戻りがどこまで続くかを条件分岐で整理します。
- 先週(2026.02/16-02/22)は、マクロ材料の消化を進めつつも上値が重く、レンジ色の強い地合い。
- 今週(2026.02/23-03/01)は、米指標(消費者信頼感・PPIなど)とハイテク決算がリスク資産のムードを左右しやすい。 26日早朝発表のエヌビディア(NVIDIA)決算には注目
- 「1,000万円の攻防」と「20日EMA(10,753,902円)手前での戻り売り」のどちらが優勢かが分岐点。
先週のビットコイン相場
重要な経済指標発表の影響
先週は「景気は底堅いのか、インフレは落ち着くのか」で、市場が右往左往しやすい1週間でした。強めの指標が出ると金利が気になり、弱めの指標が出ると景気減速が気になる——という具合に、リスク資産はスッキリ強気になりにくいムードが続きました。
その結果、ビットコインも“材料を見て上下しつつ、どこか戻りが鈍い”値動きになりやすく、株・金利の揺れに反応しやすい地合いだったと整理できます。
GDP (Advance Estimate), 4th Quarter and Year 2025
Personal Income and Outlays, December 2025
目立った価格の動きとその要因
値動きとしては、下値では心理的な節目を意識しつつも、上値は追い切れない展開が目立ちました。週前半〜週央は「とりあえず戻してみる」動きが出ても、株式や金利の空気次第でスッと売りが出やすい——そんな温度感です。
まとめると、買いが入っても“伸びるほどの強材料が足りず”、戻り売りに押されやすい1週間でした。
金融マーケットで注目すべき動きとその要因
株式市場は決算を眺めつつも、特にIT・ハイテク周りで神経質になりやすい流れが続きました。加えて、関税を巡る法的判断と追加対応が重なり、リスクオフに傾きやすい“嫌な材料”として意識されやすい局面でした。
「金利が下がりそうで下がらない」「株が強そうで強くない」時は、ビットコインも強気一本になりにくいため、今週も株・金利の空気感はセットで確認したいところです。
Donald Trump’s global tariff takes effect at 10%|Financial Times
米相互関税に違憲判決、世界経済の先行き依然不透明|Newsweek
Asian shares are mixed after heavy selling of potential AI losers hits Wall Street|AP
地政学リスク
米国×イラクの文脈で、駐留縮小(引き渡し)の進捗が確認されています。報道によれば、米軍はイラク西部のアイン・アルアサド空軍基地から完全に撤収し、イラク軍が拠点を引き継いだとされています(2024年合意に基づく段階的縮小の流れ)。
また米軍のシリア駐留縮小に伴い、部隊・装備がイラクのクルド地域へ移動しているとも報じられており、現場レベルでは「配置転換・縮小の過程での偶発リスク」や「周辺情勢の波及」に注意が必要という整理が妥当です。
Iraq says US-led coalition ends mission in a year, US says no timeline set|AP
US to reduce troops in Syria to less than 1,000 as it continues fight against Islamic State group|AP
免責事項(投資助言ではありません)|
本記事の読み方
本記事は、ビットコイン(BTC)に関する情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買・投資行動を推奨するものではありません。暗号資産は価格変動が非常に大きく、短期間で大きな損失が発生する可能性があります。投資判断は必ずご自身の責任で行い、必要に応じて専門家へご相談ください。
【BTC/JPY】日足で見る今後1週間のテクニカル分析:「売り優勢の確認」か「値固めからの反発」か
現状の認識と結論
まず大枠は「価格がEMAの下側にある=戻りが売られやすい」ため、日足の主導権はまだ売り寄りと整理できます。上を試す動きが出ても、すぐに上昇トレンドに戻るというより「下げ局面の中の戻し」として見られやすい状態です。
ただし、直近は下げの“スピード”が強かった分、今週は一直線に下がり続けるよりも、いったん売り買いが拮抗して「値動きが落ち着く時間(値固め)」が入りやすい局面でもあります。ポイントは、落ち着きが反発の準備になるのか、それとも下抜け前の静けさになるのかを見極めることです。
日足チャートで確認したいポイント
- 観察①:EMAに近づいたときの反応
価格がEMAの下にある間は、上げても「戻り」として売りが出やすくなります。見るべきは“上がったかどうか”より、EMA付近で押し返されるのか/踏みとどまれるのかです。 - 観察②:安値更新が続くか、止まるか
急落後に入りやすいのは「下げ止まりっぽい形」。ただ、形だけで安心するのは早く、安値を切り下げ続けるなら弱さが継続、安値更新が止まってレンジ滞在が増えるなら値固めの可能性が高まります。 - 観察③:MACDは“方向”より“勢いの変化”を読む
MACDがマイナス圏なら、基調が弱い見方は残ります。一方でヒストグラムが改善してくるなら、「売りの勢いが鈍ってきたサイン」として反発の芽が出る場面もあります。ここは“転換確定”ではなく、値動きが荒い局面ほど「他の条件(EMA回復など)とセットで確認」が安全です。
今後1週間の重要ライン
今週はラインを増やしすぎず、「守る場所」と「戻りの天井」を2段階で見た方が判断しやすい週です。
- 最優先の下値目安:1,000万円(心理的節目)/直近安値の9,750,000円
- 戻りの第一関門:1,000万円の回復・定着(終値ベースでの維持が理想)
- 戻りの“本丸”:20日EMA(10,753,902円)
└ ここを越えられないと「戻ったけれど、結局売られた」という形になりやすく、越えても“維持できるか”が次の焦点になります。
シナリオ別:今後1週間の見立て
- シナリオA:値固め(レンジ)
条件:9,750,000円を割り込みにくい一方、1,000万円の上で定着もしきれない。
見方:急落の反動で売り買いが拮抗しやすい時間帯。方向感が出るまで、上下に振らされやすい点に注意。 - シナリオB:反発が形になる
条件:1,000万円を回復し、終値で“戻ってきた”状態を作れる。
次の焦点:20日EMA(10,753,902円)を試す流れに移れるか。
注意:越えても押し目で維持できないと、反発が短命になりやすい。 - シナリオC:下落がもう一段進む
条件:9,750,000円を明確に割り込み、安値更新が続く。
次の焦点:9,500,000円、9,000,000円など“次の心理的節目”を意識しやすい。
急落局面は値幅が拡大しやすく、損切り・建玉管理が難しくなるため、ポジションを持つなら特にリスク管理が前提になります。
チェック項目
- 終値で1,000万円を回復・維持できているか(ヒゲではなく“終値”で確認)。
- 9,750,000円を割って安値更新が続いていないか。
- 反発が出た場合、20日EMA(10,753,902円)で失速するか、越えて定着できるか。
- MACDは「改善=安心」と決めつけず、価格の節目(1,000万円・20日EMA)と同時に確認できているか。
まとめ
今週は、日足の基調が弱いままでも「急落の反動で値固めに入る」時間が出やすい局面です。判断をシンプルにするなら、下は9,750,000円〜1,000万円の守り、上は1,000万円の定着→20日EMA(10,753,902円)の順で“関門を越えられるか”を見ていくのが分かりやすいでしょう。
本記事は暗号資産市場に関する一般的な情報提供を目的としたものであり、投資助言や勧誘を目的としたものではありません。暗号資産は価格変動リスクが大きく、元本を保証するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。
用語ミニ解説(初心者向け)
EMA(指数平滑移動平均線)
過去の価格を平均して「相場の流れ(トレンド)」をみやすくした線で、直近の値動きをより重視して計算されます。
目安として、価格がEMAより上なら上向きが優勢、価格がEMAより下なら下向きが優勢になりやすいと考えられます。
また、EMA付近は「戻り売り」「押し目買い」が入りやすい“節目”として意識されることがあります。
MACD(マックディー)
2本の移動平均の差から「勢い(モメンタム)」をみます。
一般に、0ラインより上は上昇の勢いが出やすく、0ラインより下は下落の勢いが出やすい状態です。
また、棒グラフ(ヒストグラム)が縮むと「勢いが弱まっている」、膨らむと「勢いが強まっている」目安になります。
今週の経済イベント
| 月 | 日 | 曜日 | 日本時間 | 国 | 経済イベント | 重要度 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 02 | 23 | 月 | 24:00 | 米国 | 耐久財受注(確報値)12月 | ★★★★☆ |
| 02 | 24 | 火 | 23:00 | 米国 | S&Pケースシラー住宅価格(20都市)12月 | ★★★☆☆ |
| 02 | 24 | 火 | 24:00 | 米国 | リッチモンド連銀製造業指数 2月 | ★★★☆☆ |
| 02 | 24 | 火 | 24:00 | 米国 | CB(コンファレンスボード)消費者信頼感指数 2月 | ★★★★☆ |
| 02 | 25 | 水 | 11:00 | 米国 | トランプ大統領 一般教書演説(State of the Union) | ★★★★☆ |
| 02 | 25 | 水 | 19:00 | ユーロ圏 | 消費者物価指数(HICP・確報値)1月 | ★★☆☆☆ |
| 02 | 25 | 水 | 31:00 | 米国 | エヌビディア(NVIDIA)決算(第4四半期・通期)説明 | ★★★★☆ |
| 02 | 26 | 木 | 22:30 | 米国 | 新規失業保険申請件数 2/15-2/21 | ★★★☆☆ |
| 02 | 27 | 金 | 22:30 | 米国 | 生産者物価指数(PPI)1月 | ★★★☆☆ |
| 02 | 27 | 金 | 23:45 | 米国 | シカゴ購買部協会景気指数(PMI)2月 | ★★★☆☆ |
今週の経済イベントの注目点
今週は「インフレが再燃するのか、景気が減速するのか」という綱引きが続く中で、市場のムード(リスクオン/オフ)を左右しやすいイベントが並びます。とくに、米国の消費者信頼感指数は“景況感の温度”が一気に織り込まれやすく、株・金利が動くと暗号資産にも波及しやすい点がポイントです。
また、PCE(個人消費支出)関連は通常なら重要度が高い一方、政府要因などでスケジュール変更が出ているため、今週はPPI(卸売インフレ)や景況感指標の反応が相対的に目立つ可能性もあります。
US Consumer Confidence|The Conference Board
Producer Price Index (PPI)|U.S. Bureau of Labor Statistics
Chicago Business Barometer (Chicago PMI) Publication Calendar|MNI Markets
Economic Release Schedule Updates: GDP, Personal Income and Outlays|BEA
NVIDIAの決算発表:影響と考えられるシナリオ
足元の株式市場では、SaaS(ソフトウェア)株が業績の良し悪しより先に売られやすく、AIが既存SaaSの価値をどう変えるか(置き換えの範囲・速度が読めないこと)がバリュエーションの圧縮を強めています。こうした局面でNVIDIA(エヌビディア)の決算は、単なる個別決算ではなく「AI投資の温度感」と「AIで価値がどこに集まるか(ハードウェア/ソフトウェアの再配分)」を測る“指標”として読まれやすい点が特徴です。
今週の実務的な見方はシンプルで、「決算でNASDAQ全体のリスク選好が改善するか」+「改善しても“AI勝ち組集中”のままか(=ソフト売りが残るか)」の2段階で整理するとブレにくいでしょう。日本時間では発表・説明会が翌朝(目安:2/26朝)にかかりやすく、東京時間の寄り付き前後で値幅が出る可能性があります。
-
シナリオA(AI投資の強さが再確認)
条件:データセンター需要の強さ/見通しが市場の不安を上回り、決算後のNASDAQが落ち着く(または上向く)。
見方:株式がリスクオンに傾けば暗号資産にも追い風になりやすい一方、ソフト株の「AI不確実性」売りが残ると“指数は上でも中身は分断”になり、暗号資産の上値は伸びにくいケースもあります(半導体は強いが、ソフトが重いなど)。 -
シナリオB(数字は良いが、見通し・採算の語りが慎重)
条件:決算は悪くないが、ガイダンスが保守的/粗利やコスト面の不透明感が残り、株式が“安心して買い上げる”形になりにくい。
見方:初動は上でも失速、あるいは下でも戻すなど「行って来い」になりやすく、BTCも一方向より荒いレンジになりやすい。週後半の米指標(インフレ・景況感)で再びムードが切り替わる可能性に注意。 -
シナリオC(ミス/ガイダンス悪化で“AIテーマ”が揺らぐ)
条件:需要や見通しに想定外の弱さが出て、AI関連のリスク許容度が一段下がる。
見方:この場合は「AI=成長の源泉」より先に「AI=構造不安(ソフトは不要になるのでは)」の連想が強まりやすく、ソフト株のマルチプル圧縮が再燃しやすい。結果としてNASDAQ主導でリスクオフが強まり、暗号資産も売られやすい展開を想定します。
チェック観点
- 決算の良し悪しだけでなく、ガイダンス(需要の持続性)が強いか/弱いか。
- 市場が“AI勝ち組集中”に戻るのか、それともソフトまで安心が広がる(分断が縮む)のか。
- 決算後のNASDAQの反応が、ソフト株(例:SaaS・サイバー)にも波及しているか(連想売りが止まるか)。
NVIDIA 4th Quarter FY26 Financial Results|NVIDIA Investor Relations
Selloff wipes out nearly $1 trillion from software and services stocks as investors debate AI's existential threat|Yahoo Finance(Reuters)
US software and private capital shares hit with fresh wave of selling|Financial Times
Did a blog post just cause software stocks to lose more than $200 billion in market cap?|MarketWatch
CrowdStrike and Zscaler Plummet. This New AI Tool Has Cybersecurity Stocks on Edge.|Barron's
今週のBTCマーケットの見通しと総括
今週のBTCは、テクニカル面では「戻り売りが出やすい形」を残しつつも、急落後のため値動きが落ち着く時間(レンジ)も入りやすい局面です。したがって見通しは、チャート単体ではなく株・金利のムードとセットで条件分岐しておくのが実務的です。
整理すると「株式が落ち着けば下げ止まり→戻しの余地」「株式が崩れれば下値再トライ」の二択になりやすいため、今週はNVIDIA決算とインフレ指標(PPI)でリスクオン/オフが切り替わるかを確認しつつ、日足の重要ラインの攻防を淡々と追う形がよいでしょう。
Producer Price Index (PPI)|U.S. Bureau of Labor Statistics
US Consumer Confidence|The Conference Board
NVIDIA 4th Quarter FY26 Financial Results|NVIDIA Investor Relations