ビットコイン(BTC)1週間の分析と見通し|2026.02/16-02/22
当記事は今週(短期予想)のビットコインマーケットの分析と見通しです。ビットコインの今後について短期から長期にわたる詳細な分析と見通しは、下記リンクもあわせてご覧ください。
【ビットコインマーケット総合予測】ビットコインの今後の見通し【2026年最新版】短期・中期・長期(10年後)
先週のビットコイン相場:米株・金利観測に連動しやすい1週間
米国株は底堅いが「利下げ期待の揺れ」が意識される
先週のビットコイン(BTC)は、「米株=リスク資産」のムード変化に振らされる1週間でした。週初は、前週までの急落後の戻りを試しつつも70,000ドル近辺で上値が重く、米ハイテク株の不安定さが暗号資産全体のセンチメントを冷やしやすい地合いが続きました。
2/11(水)雇用統計:強い結果で利下げ期待が後退、BTCは神経質に
週央の焦点は雇用統計(2/11)でした。非農業部門就業者数が+13万人、失業率は4.3%と、事前予想を上回る内容で「景気は底堅い=利下げを急ぐ局面ではない」という見方が強まり、金利低下(利下げ)期待がいったん後退。これを受けてBTCは神経質に売られ、下押す局面が見られました。
2/12(木)株式市場のリスクオフ:IT・ハイテク株安がBTCの重しに
2/12(木)は、株式市場でIT・ハイテク株中心のリスクオフが強まりました。高値警戒感などから“逃避”の動きが出やすく、BTCもこのリスクオフに連動しやすい局面となり、戻りの鈍さが意識されました。
2/13(金)CPI:インフレ鈍化で利下げ期待が持ち直し、BTCも反発
流れが変わったのは2/13(金)の米CPI(1月分)です。前年比+2.4%まで鈍化(前月+2.7%から低下)したことで、インフレ沈静化を材料に利下げ期待が持ち直し、BTCも短期的に反発。市場では「年内の利下げ回数」を巡る見方が揺れやすく、インフレ指標のサプライズがBTCの短期反応を増幅しやすい週でした。
金利見通し:年内3回利下げ確率の上昇が追い風に
雇用統計で後退していた利下げ期待が、CPIを受けて再び高まりました。年内の利下げ回数観測が変化する局面では、BTCは「金利低下=リスク資産に追い風」の連想で買い戻しが入りやすく、値動きが荒くなりやすい点が改めて確認された週でした。
地政学リスク:米・イラン協議継続で“不確実性は残る”
地政学面では、2/6のオマーンでの米・イラン協議に大きな進展はないものの協議継続で合意と伝えられ、「リスク要因が残る」状態が継続。こうした不確実性は、株式・金利・ドルの方向感次第でBTCのボラティリティを高めやすく、先週のようにマクロ材料に反応しやすい局面では特に注意が必要です。
【BTC/JPY】日足で見る今後1週間のテクニカル分析:急落後は「1,000万円を守れるか」が分岐点
※本記事は、暗号資産市場に関する一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。
今の結論:日足は下落トレンド継続。ただし“急落後の落ち着き局面”に入りやすい
BTC/JPY(日足)は、移動平均線(EMA)より下で推移しており、大きな流れとしては下落トレンドが続いていると整理できます。一方で、直近は急落の後に下げ止まりの動きもみられ、今後1週間は「一方通行の下落」よりも、いったん値動きが落ち着く(レンジ化する)可能性も意識されます。
日足チャートで確認したい3つのポイント(初心者向け)
① 価格がEMAの下にある=戻りが売られやすい地合い
日足では、価格が短期EMA(目安:1,130万円付近)より下に位置しています。一般に、価格が移動平均線の下にある局面では、上昇しても「戻り(反発)」として売りが出やすく、強気一辺倒になりにくい状況です。
② 急落後は「横ばい→次の方向」が出やすい
直近は大きく下げた後、下げ止まりの動きがみられます。急落の後は、すぐに大きく戻る(V字回復)というより、いったん横ばい(レンジ)で落ち着いてから次の方向が出る展開も多い点は押さえておきたいところです。
③ MACDは“下落の勢いが弱まりつつある”サイン。ただしトレンド転換の確証ではない
日足MACDはマイナス圏にあり、相場の基調はまだ弱いままです。ただ、ヒストグラムが改善する動きが見られる場合は「下落の勢いが弱まってきた(売り圧力が減速)」という示唆になります。ここは「反発の準備が進む可能性」がある一方で、上昇トレンド入りを断定できる段階ではない、というバランスで理解するとわかりやすいでしょう。
今後1週間の重要ライン(BTC/JPY日足)
今週の論点はシンプルで、下は1,000万円、上は1,060万円〜1,130万円の攻防が焦点になりやすいと考えられます。
サポート(下値の目安)
- 1,000万円前後:最重要
キリの良い価格で意識されやすく、心理的節目になりやすいラインです。ここを守れるかどうかが、短期の安心感を左右しやすいポイントになります。 - 900万円台:次の下値候補
1,000万円を明確に割り込むと、次のキリ番として900万円台が意識されやすくなります。
レジスタンス(上値の目安)
- 1,055万円〜1,060万円:目先の戻り売りゾーン
急落後の反発が入っても、まずはこのあたりで上値が重くなりやすいゾーンです。 - 1,100万円〜1,130万円:戻りの“本命”抵抗帯
1,100万円はキリ番、1,130万円付近は日足EMAが重なりやすく、戻り売りが強く出やすい価格帯として注目されます。
シナリオ別:今後1週間の見立て(断定ではなく条件分岐)
相場は予想よりも「条件で整理」した方が判断しやすくなります。今週は次の3パターンを想定しておくと整理が楽です。
シナリオA:レンジ
- 条件:1,000万円を割らないが、1,060万円も超えきれない
- 見方:急落後の落ち着き局面。上下に振らされやすいため、方向感が出るまで待つ姿勢が有効になりがちです。
シナリオB:短期反発が伸びる
- 条件:1,055万円〜1,060万円を上抜けし、日足終値ベースで定着
- 次の注目:1,100万円 → 1,130万円(EMA付近)
- 注意点:1,130万円付近は戻り売りが出やすいため、上昇が続くかどうかは「上抜け後に押し目を作れるか」がポイントになりやすいでしょう。
シナリオC:下落が再加速
- 条件:1,000万円を明確に割り込み、安値更新の動き
- 次の注目:900万円台の節目
- 注意点:急落後は値動きが荒くなりやすく、損切りも含めたリスク管理が難しくなる傾向があります。
初心者が“最低限”みるべきチェック項目
- 日足終値で「1,000万円を守れているか」
- 反発しても「1,060万円を超えて定着できるか」
- 上値の重さが続くなら「1,100万円〜1,130万円が壁になっているか」
※日足は、ヒゲで一時的に抜けても戻ることがあるため、初心者ほど「終値で確認」する方がブレにくくなります。
まとめ:今週は「1,000万円の攻防」と「戻りの上限」を冷静に確認
BTC/JPY(日足)は下落トレンドの形が続く一方、急落後のため今後1週間はレンジ化(落ち着き)も起こりやすい局面です。判断の軸はシンプルで、下:1,000万円を守れるか、上:1,060万円を超えられるか、反発が伸びるなら1,100万円〜1,130万円が次の壁――この3点を中心に状況を整理すると、初心者でも判断がしやすくなります。
本記事は暗号資産市場に関する一般的な情報提供を目的としたものであり、投資助言や勧誘を目的としたものではありません。暗号資産は価格変動リスクが大きく、元本を保証するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。
用語ミニ解説(初心者向け)
EMA(指数平滑移動平均線)
過去の価格を平均して「相場の流れ(トレンド)」をみやすくした線で、直近の値動きをより重視して計算されます。
目安として、価格がEMAより上なら上向きが優勢、価格がEMAより下なら下向きが優勢になりやすいと考えられます。
また、EMA付近は「戻り売り」「押し目買い」が入りやすい“節目”として意識されることがあります。
MACD(マックディー)
2本の移動平均の差から「勢い(モメンタム)」をみます。
一般に、0ラインより上は上昇の勢いが出やすく、0ラインより下は下落の勢いが出やすい状態です。
また、棒グラフ(ヒストグラム)が縮むと「勢いが弱まっている」、膨らむと「勢いが強まっている」目安になります。
今週の経済イベント
| 月 | 日 | 曜日 | 日本時間 | 国 | 経済イベント | 重要度 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 02 | 16 | 月 | --- | 米国 | プレジデントデー(祝日) | ☆☆☆☆☆ |
| 02 | 16 | 月 | 08:50 | 日本 | 2025年 第4四半期 実質GDP | ★★★☆☆ |
| 02 | 16 | 月 | 13:30 | 日本 | 鉱工業生産指数 12月 | ★★★☆☆ |
| 02 | 16 | 月 | 19:00 | ユーロ圏 | 鉱工業生産指数 12月 | ★★★☆☆ |
| 02 | 17 | 火 | 19:00 | ユーロ圏 | ZEW景況感指数 2月 | ★★★☆☆ |
| 02 | 17 | 火 | 22:30 | 米国 | NY連銀製造業景気指数 2月 | ★★★☆☆ |
| 02 | 18 | 水 | 22:30 | 米国 | 住宅着工件数 11月、12月 | ★★★☆☆ |
| 02 | 18 | 水 | 22:30 | 米国 | 耐久財受注 12月 | ★★★★☆ |
| 02 | 18 | 水 | 23:15 | 米国 | 鉱工業生産指数 1月 | ★★★★☆ |
| 02 | 18 | 水 | 28:00 | 米国 | FOMC(連邦公開市場委員会)議事録 | ★★★★★ |
| 02 | 19 | 木 | 22:30 | 米国 | フィラデルフィア連銀景況指数 2月 | ★★★★☆ |
| 02 | 19 | 木 | 22:30 | 米国 | 貿易収支 12月 | ★★★★☆ |
| 02 | 19 | 木 | 22:30 | 米国 | 新規失業保険申請件数 2/1-2/7 | ★★★☆☆ |
| 02 | 20 | 金 | 08:30 | 日本 | 全国消費者物価指数(CPI) 1月 | ★★★☆☆ |
| 02 | 20 | 金 | 18:00 | ユーロ圏 | 製造業・サービス業PMI(購買担当者景気指数)2月 | ★★★☆☆ |
| 02 | 20 | 金 | 22:30 | 米国 | 2025年 第4四半期 実質GDP | ★★★★★ |
| 02 | 20 | 金 | 22:30 | 米国 | 個人消費支出(PCE)価格指数 12月 | ★★★★☆ |
| 02 | 20 | 金 | 23:45 | 米国 | 製造業・サービス業PMI 2月 | ★★★★★ |
| 02 | 20 | 金 | 24:00 | 米国 | 新築住宅販売件数 11月 | ★★★★☆ |
| 02 | 20 | 金 | 24:00 | 米国 | ミシガン大学消費者信頼感指数 2月 | ★★★☆☆ |
今週の注目点:利下げ観測を左右する米イベントが週後半に集中
“利下げの方向感”を決める材料が、週後半に集中
FOMC議事録(日本時間 2/19 04:00)は、「年内利下げ」をどれだけ急げる/急げないかの温度感(インフレ警戒の強さ、景気への見方、議論の割れ方)を読み取りにいく局面です。
直近()の会見でパウエル議長は「インフレ勝利宣言は時期尚早」との姿勢を示し、さらに 関税の影響や企業の価格転嫁(pass-through)にも言及しました。議事録でもこの論点がどれだけ重いかが焦点になります。
2/20(金)の米GDP・PCEは「景気×インフレ」の同時チェック
米実質GDP(2025年Q4・速報、22:30JST)は、景気の強さを測る重要指標。成長が強いほど「利下げを急がない」解釈になりやすく、市場の金利見通しを動かす材料になり得ます。
PCE(12月、22:30JST)はFRBが重視するインフレ指標です。 コアPCEの粘着性が強い場合、インフレ鈍化の手応えが弱いと受け止められ、利下げ観測の後退材料になりやすい点に注意が必要です。
PMI・ミシガンは「先行きの景況感」と「インフレ体感」の上書き材料
米PMI速報(2月、23:45JST)は、景気の“当月感”を上書きしやすい指標です。特に製造業の強弱は、ドル金利やリスク選好(株・暗号資産を含む)に波及しやすく、短期的な値動きのトリガーになり得ます。
ミシガン大学消費者信頼感指数(確報、2/21 0:00JST=2/20の「24:00」扱い)は、消費者マインドに加え、 (項目によっては)期待インフレが材料視されやすい点がポイントです。
先週の暗号資産の流れとのつながり(確認できた範囲)
雇用統計が2/11に延期されたこともあり、その後の「利下げ期待の揺れ」がリスク資産の方向感に影響しやすい地合いが続いていると考えられます。
今週のFOMC議事録・GDP・PCEは、まさに“利下げの早まり/先送り”の見立てを更新しやすい材料が揃います。 (BTCを含む)リスク資産は、金利・ドルの反応経路を通じて動きやすい点が注目ポイントです。
※時刻は日本時間(JST)表記。早朝(0:00〜7:00)のイベントは運用上「24:00〜31:00」表記に置き換える場合があります。
今週のまとめ
今週は、重要指標・要人発言・需給要因が複合的に交錯し、短期的には荒い値動きが想定されます。上方向は節目を明確に抜けられるかが焦点となる一方、下方向は直近安値の維持がセンチメントの分水嶺となりそうです。想定レンジ内での押し目買い・戻り売りが優勢となる局面も見込まれるため、ボラティリティ上昇局面ではポジションサイズの調整とリスク管理を優先し、イベント通過後のトレンド確認を待つスタンスが有効でしょう。
まとめると、今週は「イベント主導で上下に振れやすいが、方向感は節目の攻防で決まる」週になりそうです。上は節目突破の定着、下は直近安値の維持がそれぞれ重要な判断材料となるため、無理に追いかけず、反応が出た方向にあわせてリスクを抑えた運用が望まれます。