エンジンコイン(ENJ)とは? 将来性や価格を徹底解説
2024.11.01
一大ムーブメントを巻き起こしたNFTゲームに関連する仮想通貨(暗号資産)は、いくつかあります。エンジンコイン(ENJ)もそのうちの一つで、ゲーム関連銘柄として注目が集まっています。一時期は短期間で4,000%も価格が上昇したこともあるので、注目している方もいるでしょう。
エンジンコイン(ENJ)の特徴や将来性などを把握しておかなければ、適切に運用するのが難しくなります。場合によっては、損失が大きくなってしまうでしょう。
そこで本記事では、エンジンコイン(ENJ)の仕組みや特徴、買い方などを解説します。記事後半では、エンジンコイン(ENJ)がオワコンと言われる理由や気になる将来性もご紹介するのでぜひ参考にしてください。
エンジンコイン(ENJ)の現在価格・リアルタイムチャート
それでは、エンジンコイン(ENJ)の現在の値動きから確認していきましょう。
エンジンコイン(ENJ)のリアルタイムテクニカル分析
エンジンコイン(ENJ)のチャートにおける20種以上のテクニカル分析手法が示すシグナル[売り・中立・買い]をリアルタイムで集計してマーケットのトレンドを示しています。
エンジンコイン(ENJ)とは
エンジンコイン(ENJ)とは、ブロックチェーンゲームの開発が行えるプラットフォーム「エンジンプラットフォーム(Enjin Platform)」のネイティブトークンです。運営元のEnjinは2009年に創業された企業で、20カ国以上にまたがるメンバーで構成されるグローバルな開発チームです。
エンジンコイン(ENJ)の時価総額は約300億円と、ランキングでトップ150に入っています。(2023年12月現在)一時期ほどの価格からすると暴落していますが、大手IT企業や人気ゲームと提携を結んでおり、今後の需要の拡大具合によっては価格上昇に期待できるでしょう。
エンジンコイン(ENJ)の仕組み
エンジンコイン(ENJ)を支える仕組みは、ERC-20とERC-721の特徴を併せ持つERC-1125と呼ばれる規格です。この規格により、トークンの価値をエンジンコイン(ENJ)で裏付けできたり、供給量を減少させ希少性を高めたりできます。
また、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)のように、マイニングにより新規で発行される仕組みはありません。総供給量は10億枚であり、すでに市場に供給されています。無限に発行されることがない分、エンジンコイン(ENJ)自体の価値を保てるという仕組みです。
エンジンコイン(ENJ)の特徴
仮想通貨(暗号資産)を運用するなら、該当する銘柄の特徴は押さえておくべきです。エンジンコイン(ENJ)の特徴には、以下の3つが挙げられます。
- ハイリスク・ハイリターン
- ゲーム内の仮想商品を取引できる
- トークンの価値を裏付けている
各特徴を詳しく見ていきましょう。
ハイリスク・ハイリターン
仮想通貨(暗号資産)は一般的に価格変動の度合い(ボラティリティ)が大きく、エンジンコイン(ENJ)も同様の傾向が見られます。
2021年には、年初の価格から約4,000%上昇したかと思えば、その後は価格が落ち着き2桁台に戻っています。
ボラティリティが大きく、ハイリスク・ハイリターンな仮想通貨(暗号資産)の場合、上昇相場に乗れば資産を10倍以上に増やすのも可能です。一方で相場が冷え込むと、参入タイミングによっては大きな損失を出すリスクもあります。
相場を正確に推測するのは、容易ではありません。そのためエンジンコイン(ENJ)は、仮想通貨(暗号資産)運用上級者向けの銘柄だといえるでしょう。
エンジンコイン(ENJ)の過去の価格推移は、後ほど詳しくご紹介します。
ゲーム内の仮想商品を取引できる
エンジンコイン(ENJ)は仮想通貨(暗号資産)運用だけでなく、ゲーム内の仮想商品を取引できる点も特徴です。ゲームのオリジナルトークンをはじめ、キャラクターやアイテムなどを作成・購入できます。
エンジンコイン(ENJ)を経由してゲーム内アイテムを作成する手順は、以下のとおりです。
- エンジンコイン(ENJ)を購入する
- 購入したエンジンコイン(ENJ)を使用して、ゲーム内アイテムをデザインする
- プレイヤーがトークンを取得し、ゲーム内で使用する
- プレイヤー同士がトークンを交換する
- プレイヤーがエンジンコイン(ENJ)のトークンを販売する
公式からはさまざまなSDK(Software Development Kit)が提供されており、これを用いることでユーザーは簡単にエンジンプラットフォーム上で開発できます。
例えば、オープンソースのEnjin SDK for Javaを活用すれば、ブロックチェーン上でマインクラフトを楽しめる「EnjinCraft(エンジンクラフト)」にてゲーム内アイテムの構築が可能です。
これまでマインクラフトではゲーム内アイテムの売買ができませんでしたが、エンジンプラットフォームと提携することで、アイテムを唯一無二のNFTとして売買できます。
トークンの価値を裏付けている
エンジンプラットフォーム上で発行されるNFTはいずれも、ERC-1155と呼ばれる規格に基づき発行されています。これにより、エンジンコイン(ENJ)がNFTの価値を裏付ける仕組みが構築されています。
NFTの価値を裏付けるために使用されたエンジンコイン(ENJ)は、市場には供給されません。つまり、NFTが増えれば増えるほどエンジンコイン(ENJ)の供給量は減少するため、希少価値が高まります。
ゲーム内で使用したキャラクターやアイテムなどのNFTが不要になれば、NFTをエンジンコイン(ENJ)に変換し、消滅(メルト)させます。NFTが売れなければユーザーに収益が入ることはありませんが、メルトを行えば確実な収益化が可能です。
エンジンコイン(ENJ)の買い方
エンジンコイン(ENJ)は、以下の手順に従って購入してください。
- 仮想通貨(暗号資産)取引所の口座を開設する
- 日本円を入金する
- エンジンコイン(ENJ)を選択し購入する
口座開設にあたって、本人確認が必要です。運転免許証やパスポートなど、身分を証明するものを手元に準備しておきましょう。
国内仮想通貨(暗号資産)では、CoincheckやGMOコイン、DMM Bitcoinなどで取り扱いがあります。各取引所でエンジンコイン(ENJ)の最低購入金額は異なるので、口座開設前に事前に把握しておきましょう。
エンジンコイン(ENJ)がオワコンって本当?
エンジンコイン(ENJ)がオワコンと噂されていますが、ユーザーからすると実際のところはどうなのか気になるところです。エンジンコイン(ENJ)がオワコンとされている理由には、NFTゲーム市場が全体的に冷え込んでいる点が挙げられます。
Move to Earnの概念を定着させた「STEPN」やアクシーと呼ばれるキャラクターを育成し、バトルに勝利して稼ぐ「Axie Infinity」などが2021年に台頭し、大きな話題を呼びました。その後はトークン価格が下落した他、新規ユーザー数の減少などにより一時ほどの話題性はなくなっています。
こうした背景もあり、ゲーム関連銘柄のエンジンコイン(ENJ)がオワコンと噂されたのです。
しかしエンジンコイン(ENJ)が、世界的IT企業のマイクロソフト社やサムスン電子などとパートナーシップを結んでいる点を考えると、一概にはオワコンとは言えません。資金調達で得た資金を元にさまざまな開発が進められ、再びNFTゲーム市場に注目が集まった際に価格が高騰する可能性も考えられます。
エンジンコイン(ENJ)の今後や将来性
仮想通貨(暗号資産)を運用する際に気になるのが、その銘柄の将来性です。エンジンコイン(ENJ)の将来性は、以下のように予想されています。
- 人気ゲームがリリースされる
- オリジナルブロックチェーン「Efinity」が普及する
- 上場先が増える
将来性を予想する各内容を見ていきましょう。
エンジンプラットフォーム(Enjin Platform)上で人気ゲームがリリースされ、エンジンコイン(ENJ)への注目が集まれば、価格上昇に期待できます。大人気ゲームのマインクラフトを筆頭に、今後も人気ゲームとの提携が進めば、その可能性は大いに考えられます。
オリジナルブロックチェーン「Efinity」の活用にも期待が高まっている点も、将来性に期待できるポイントです。EfinityとはEnjinがPolkadot上に構築したNFTに特化したブロックチェーンで、メタバースのメインインフラになることを目指しています。他のブロックチェーンとの相互運用性やユーザーへのインセンティブがある点が特徴です。Efinityを採用するプロジェクトや企業が増えれば、エンジンコイン(ENJ)への需要も増し、価格に好影響を及ぼすでしょう。
また、2021年にCoincheckにエンジンコイン(ENJ)が上場して以来、国内仮想通貨(暗号資産)での取り扱いが増えています。新規取引所に上場する際は価格が上昇する傾向にあるので、関連するニュースや報道はチェックしておきましょう。
続いては、仮想通貨(暗号資産)の過去の価格推移や将来的な価格動向予想などを解説します。
エンジンコイン(ENJ)の過去の価格推移
エンジンコイン(ENJ)は2020年代までは10円台で推移していますが、NFTゲームのトレンドが訪れた結果、2021年には当時最高額の518円を記録しています。
その後はNFTゲーム市場が冷え込んだこともあり、価格は下落しています。2022年前半で100円台を割った後は2桁台に落ち込み、30円〜50円台で推移する現在に至る流れです。
エンジンコイン(ENJ)の価格動向予想
エンジンコイン(ENJ)の価格動向は、いくつか機関により予想されています。
ビットコイン(BTC)関連の情報を発信するメディア「BitcoinWisdom」によると、エンジンコイン(ENJ)は2031年には最高で3ドル以上(日本円にして447円)を記録するとされています。
また、仮想通貨(暗号資産)の情報をまとめているCoinMarketCapによると、20ドル以上(日本円にして2,980円)に達するとの予想です。
数百円から数千円と幅はあるものの、総じて将来的には価格が上昇するとの予想が見受けられます。
*ドル円換算は、2023年12月時点のレート、149円で計算。エンジンコイン(ENJ)のメリット
エンジンコイン(ENJ)のメリットは、運用以外にも利益を挙げられる点です。ゲームをプレイすることに加えて、NFTゲームで発行されるキャラクターやアイテムをNFTマーケットプレイスで売却してトークンを稼げます。
仮にNFTに買い手がつかなくても、メルトによってエンジンコイン(ENJ)が手元に戻ってくる点は、ユーザーにとって安心できるポイントです。
また、エンジンプラットフォーム(Enjin Platform)を介せば、QRコードを使って簡単にNFTの送信や取引を行えます。NFT取引の参入障壁が小さく、初心者にとっても使いやすい点がメリットです。
エンジンコイン(ENJ)のデメリット
エンジンコイン(ENJ)のデメリットは、価格がNFTゲーム市場の動向に左右される点です。
ゲーム関連の銘柄である以上、いくら仮想通貨(暗号資産)市場が好調であっても、ゲームのトレンドが下落傾向にあれば価格上昇が見込めない可能性があります。
他におすすめの仮想通貨(暗号資産)
エンジンコイン(ENJ)以外にも、数多くの仮想通貨(暗号資産)があります。その中でもおすすめできる銘柄は、以下の3つです。
- ビットコイン(BTC)
- USテザー(USDT)
- ダイ(DAI)
各銘柄の特徴を簡単に見ていきましょう。
ビットコイン(BTC)
サトシ・ナカモト氏の論文を基に開発されたビットコイン(BTC)は、世界初の仮想通貨(暗号資産)です。時価総額は約108兆円と、数ある仮想通貨(暗号資産)の中でも、常にトップです。
ビットコイン(BTC)を作った謎の人物、サトシ・ナカモトの正体とは?
さまざまな憶測について解説
取引記録はブロックチェーン上に記録されており、透明性が高く、安定したネットワークが構築されています。
ビットコイン(BTC)は、エルサルバドルや中央アフリカでは法定通貨として採用されており、今後も決済や送金での活用が期待されています。これから仮想通貨(暗号資産)を始めるなら、ぜひとも保有しておきたい銘柄の一つです。
*価格は2023年12月時点の情報です。
USテザー(USDT)
USテザー(USDT)は、Tether Limited社が運営・管理する、米ドルと連動して価格推移するステーブルコインです。仮想通貨(暗号資産)時価総額ランキングでは、ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)に次ぐ第3位、ステーブルコインに絞ると第1位です。
中央集権型で運営されているため、運営破綻による暴落リスク(カウンターパーティリスク)はあるものの、高度なセキュリティが実装されています。価格推移が予想しやすい銘柄なので、仮想通貨(暗号資産)運用初心者は少額でもいいので買っておくといいでしょう。
*順位は2023年12月時点の情報です。仮想通貨(暗号資産)テザー(USDT)とは?
メリット・デメリットや今後の動向を解説
ダイ(DAI)
ダイ(DAI)とは、DeFiプロジェクトのMarker DAOによって運営・管理されるステーブルコインです。
ダイ(DAI)もUSテザー(USDT)同様に米ドルにベックしたステーブルコインですが、担保方法が異なります。ダイ(DAI)の場合、担保にされているのはイーサリアムをはじめとした、仮想通貨(暗号資産)です。過剰担保の制度が取られることで、価格の安定性を保っています。
ダイ(DAI)はステーブルコインの中では、USテザー(USDT)・USDコイン(USDC)に次ぐ、第3位の時価総額を誇ります。ボラティリティの大きい銘柄に加えて、価格が安定して推移するダイ(DAI)を保有するのもおすすめです。
*順位は2023年12月時点の情報です。仮想通貨(暗号資産)DAIとは?
特徴や将来性を徹底解説
仮想通貨(暗号資産)の運用初心者は、プロに任せるという手も
エンジンコイン(ENJ)はゲーム開発プラットフォームのブロックチェーン「エンジンプラットフォーム(Enjin Platform)」のネイティブトークンです。
ゲーム関連銘柄ということもあり、大人気ゲームマインクラフトをはじめとした複数のゲームと提携しており、ゲーム内アイテムはNFT化されています。NFTゲーム市場が一時期ほどの盛り上がりを見せると、エンジンコイン(ENJ)には再び注目が集まるでしょう。
ボラティリティが大きく、ハイリスク・ハイリターンな銘柄なので、興味のある方は集中して投資するのではなく少額から始めてみるのがおすすめです。
本記事では、エンジンコイン(ENJ)を幅広く解説しました。エンジンコイン(ENJ)を現物取引やレバレッジ取引で運用するのも一つの手ですが、仮想通貨(暗号資産)の運用初心者はプロに運用を任せるのもおすすめです。
運用方法の選択肢の一つとして、レンディングが挙げられます。レンディングとは、保有する仮想通貨(暗号資産)を第三者に貸し出し、利息を得る運用方法です。自分で取引する必要はなく、難しい知識は不要でありながら、銀行預金よりも高い利率で運用できます。
レンディングサービスを提供するBitLendingでは、以下の銘柄を表示の利率で運用できます。
ビットコイン
BTC
8%
イーサリアム
ETH
8%
リップル
XRP
6%
USテザー
USDT
10%
USDコイン
USDC
10%
ダイ
DAI
10%
キンカゴールド
XNK
4.5%
仮想通貨(暗号資産)を運用したいが、実際にどのように運用するのが適切なのかお悩みの方は、ぜひご利用をご検討ください。