仮想通貨(暗号資産)の取引を始める際、どの取引所のアプリを使えばいいのか悩むことはありませんか?本記事では、仮想通貨(暗号資産)アプリの選び方とおすすめのアプリをご紹介します。ユーザーインターフェースの使いやすさ、セキュリティ、取引手数料、対応通貨などのポイントを比較し、自分に合ったアプリを見つけるための情報を紹介します。

スマートフォンで調べものをしている女性

なぜ仮想通貨(暗号資産)アプリが存在する?

仮想通貨(暗号資産)を取り扱っている取引所は国内、国外問わず多く存在しています。また最近ではスマートフォンを使ってトレードをしている広告を見かけることが多々あるでしょう。ではこのように取引所が多く存在する理由は何でしょうか。以下に取引所がある理由を3点紹介します。

取引の仲介

取引所は、仮想通貨(暗号資産)の売買を仲介するプラットフォームです。取引所を利用することにより、個人間で直接取引するよりも安全かつ効率的に取引が行えます。また取引所は、セキュリティ対策や取引の透明性を確保するために、さまざまな技術や規制を導入しています。

価格の透明性

仮想通貨(暗号資産)取引所を利用することで仮想通貨(暗号資産)の価格の透明性は大きく向上します。取引所はリアルタイムの価格情報を提供し、ユーザーは常に最新の市場価格を確認できます。また、多くの取引所は過去の取引履歴を公開しており、どの価格でどれだけの取引が行われたかをアプリで確認できます。

セキュリティの問題

仮想通貨(暗号資産)取引所のセキュリティ対策には、二段階認証の導入で不正ログインを防ぎます。取引所は顧客資産をコールドウォレット(インターネットと完全に切り離された環境で保管すること)に保管し、マルチシグネチャ(複数の秘密鍵を使い機密性を高めること)で複数の秘密鍵を使用して保護します。

一方で個人で取引する場合は、自分でウォレットを管理し、秘密鍵の保管や二段階認証、ウイルス対策を行う必要があります。取引所を利用することでセキュリティが強化されますが、個人取引は自己責任での管理が求められます。

トレードチャートを見て資料と見比べている男性

仮想通貨(暗号資産)アプリを選ぶ際に意識するポイント

仮想通貨(暗号資産)取引所のアプリを利用する際、どこの取引所のアプリを選べばよいか迷うことがあるでしょう。ここでは仮想通貨(暗号資産)取引所のアプリを選ぶ際のポイントを4点挙げ紹介します。

ユーザーにとって使いやすいインターフェース

仮想通貨(暗号資産)取引所のトレードアプリのインターフェースは、ユーザー体験に大きく影響します。直感的でシンプルな操作性は初心者でも簡単に取引できるようにし、スムーズな操作と迅速なレスポンスは、価格変動の激しい仮想通貨(暗号資産)市場での効率的な取引を支援します。取引所によっては高機能なチャートやテクニカル分析ツールを提供し、ユーザーは市場の動向を正確に把握できます。

さらに、価格アラートや急騰急落アラートなどのプッシュ通知機能は重要な市場の変動を見逃さないようにサポートし、二段階認証や画面ロックなどのセキュリティ機能が充実していることで、ユーザーは安心して取引を行うことができます。これらの要素が組み合わさることで、ユーザーはより快適で安全な取引体験を得ることができます。

手数料

仮想通貨(暗号資産)取引所を選ぶ際に手数料は重要なポイントです。取引手数料は、取引所によって無料のところもありますが、スプレッド(売値と買値の差額)が発生する場合があります。スプレッドが狭い取引所を選ぶと、実質的な取引コストを抑えることができます。

また、日本円や仮想通貨(暗号資産)の入出金手数料も確認することが重要です。特に頻繁に入出金を行う場合、手数料が無料または低い取引所を選ぶとコストを抑えられます。さらに、レバレッジ取引(自己資金の数倍の資金で仮想通貨(暗号資産)の売買ができる取引手法)を行う際の手数料も重要で、取引所によっては無料のところもあります。他にも、口座開設手数料や送金手数料など、他の手数料も確認しておくと良いでしょう。

取り扱っている仮想通貨(暗号資産)の数

仮想通貨(暗号資産)の取り扱いには、市場の需要と供給、規制の変更、取引所の戦略、および技術的な要因が影響します。人気のある仮想通貨(暗号資産)は多くの取引所で取り扱われますが、新しい仮想通貨(暗号資産)や需要が低いものは取り扱いが少ないことがあります。そのため取引所の中にはあえてメジャーではない仮想通貨(暗号資産)や、最近できたばかりの仮想通貨(暗号資産)を取り扱い、他の取引所と差別化を行っているところもあります。

また、各国の規制により特定の仮想通貨(暗号資産)の取り扱いが制限されることがあります。取引所はユーザーのニーズに応じて新しい仮想通貨(暗号資産)を追加したり、取扱いを中止したりする戦略を取ります。さらに、ブロックチェーン技術の進化やセキュリティの問題により、特定の仮想通貨(暗号資産)の取り扱いが影響を受けることもあります。

サポート体制

仮想通貨(暗号資産)取引所のサポート体制は、ユーザーが安心して取引を行うために非常に重要です。多くの取引所は、問い合わせフォームや直接メールを通じてサポートを提供するメールサポートを備えており、これによりユーザーは問題や質問を迅速に解決できます。一部の取引所では、特に緊急の問題や複雑な質問に対して電話でのサポートを提供しており、直接話すことで迅速に対応できます。

また、リアルタイムでのサポートを提供するためにチャット機能を導入している取引所もあり、これにより即時に回答を得ることができます。多くの取引所は、よくある質問(FAQ)やヘルプセンターを設けており、ユーザーが自己解決できるようにしています。さらに、X(旧Twitter)やLINEなどのソーシャルメディアを通じてサポートを提供する取引所もあり、最新の情報やサポートを迅速に提供できます。

スマホでトレードする日本人

国内の仮想通貨(暗号資産)アプリ

国内取引所は、法的な安心感や日本語サポート、日本人向けに開発されたインターフェースが充実しているため、初心者におすすめです。以下に国内取引所の一例を挙げます。

取引所 特徴 手数料 取扱通貨数 セキュリティ サポート
Coincheck 取り扱い通貨数が豊富
初心者向けの使いやすいUI
貸仮想通貨(暗号資産)サービスあり
取引手数料無料(ビットコイン(BTC))
入出金手数料あり
30種類 二段階認証
コールドウォレット
日本語サポート
24時間対応
GMOコイン 手数料が安い
仮想通貨(暗号資産)FXが可能
レンディングサービスあり
取引手数料無料
送金手数料無料
14種類 高度なセキュリティシステム
コールドウォレット
日本語サポート
24時間対応
DMM Bitcoin レバレッジ取引が豊富
送金・出金手数料無料
公式LINEでの問い合わせ対応
取引手数料無料(スプレッドあり)
出金手数料無料
25種類 二段階認証
コールドウォレット
日本語サポート
24時間対応
BITPOINT 各種手数料が無料
使いやすい取引ツール
少額から取引可能
取引手数料無料
送金手数料無料
18種類 二段階認証
コールドウォレット
日本語サポート
24時間対応

※2024年11月時点

Coincheck

コインチェックのトレード画面

出典:https://coincheck.com/ja/article/55

Coincheckのトレードアプリは、初心者から上級者まで幅広いユーザーに対応する使いやすいアプリです。直感的な操作性により、仮想通貨(暗号資産)の購入、売却、送金が簡単に行えます。また、二段階認証や画面ロックなどのセキュリティ機能が充実しており、安全に取引を行うことができます。

リアルタイムの価格情報やチャートの確認もアプリ内で可能であり、迅速な取引が支援されます。さらに、指定した価格に到達した際に通知を受け取る価格アラート機能や、簡単に過去の取引履歴を閲覧できる機能も備えており、取引の管理がしやすい特徴があります。

GMOコイン

GMOコインのトレード画面

出典:https://coin.z.com/jp/corp/product/info/exchange/

GMOコインのトレードアプリは、初心者から上級者まで幅広いユーザーに対応する多機能なアプリです。シンプルな「ノーマルモード」と、高機能チャートを備えた「トレーダーモード」がありユーザーのレベルに応じた使い分けが可能です。価格変動アラートや急騰急落アラートなどのプッシュ通知機能もあり、リアルタイムでの市況変動をユーザーに通知します。セキュリティ面では、二段階認証や画面ロックなどが提供され、安全に取引を行うことができます。

BITPOINT

BITPOINTのトレード画面

出典:https://www.bitpoint.co.jp/tool/

BITPOINTには、2つの便利なアプリがあります。BITPOINT Liteは、スマートフォンから簡単に仮想通貨(暗号資産)のチャートを確認し、売買の注文を出したり、資産状況をチェックできるシンプルで操作しやすいデザインが特徴です。

一方、BITPOINT Walletは仮想通貨(暗号資産)の保存と管理を行うウォレット機能を提供し、取引所から資産を安全に移動・保管できます。セキュリティ面では、パスワード、暗証番号管理、画面ロック機能を活用してハッキングのリスクを低減し、24時間365日の監視体制で安全性を確保しています。また、指定した価格に到達した際に通知を受け取る価格アラート機能も利用可能で、いつでもどこでも資産を簡単に確認できる便利な機能です。

地球とスマホが描かれているイラスト

国外の仮想通貨(暗号資産)アプリ

国外取引所は規制や日本向けサポートの不足から利用が難しい場合がありますが、国内取引所とは異なり、非常に多くの仮想通貨(暗号資産)を取り扱っています。そのため、仮想通貨(暗号資産)の運用に慣れた上級者のユーザーが国外取引所を利用することがあります。以下に、国外取引所を2つ紹介します。

取引所 特徴 手数料 取扱通貨数 セキュリティ サポート
Binance

世界最大の取引所

多様な取引サービス(現物取引、先物取引、OTC取引、NFTマーケットプレイスなど)

高いレバレッジ(最大125倍)

豊富な取扱通貨(380以上)

独自トークンBNBによる手数料割引

取引手数料は0.1%から 380種類以上

二段階認証

コールドウォレット

高度なセキュリティシステム

日本語対応あり
MEXC

多様な取扱通貨(1,500種類以上)

高いレバレッジ(最大200倍)

独自トークンMXによる手数料割引

多様なサービス(現物取引、先物取引、ステーキング、DeFi、NFTなど)

取引手数料は0.01%から 1,500種類以上

二段階認証

コールドウォレット

高度なセキュリティシステム

日本語対応あり

※2024年11月時点

Binance

Binanceのトレード画面

出典: https://www.binance.com

Binanceのトレードアプリは、初心者から上級者まで幅広いユーザーに対応する多機能なアプリです。現物取引、先物取引、マージントレード(第三者から提供された資金を使って資産を取引する方法)など、さまざまな取引方法に対応しています。リアルタイムで価格変動を通知するプッシュ通知機能や、二段階認証、画面ロックなどの充実したセキュリティ機能も備えており、安全に取引が可能です。さらに、多言語対応しており、世界中のユーザーが利用しやすい設計となっています。

MEXC

MEXCのトレード画面

出典: https://www.mexc.com

MEXCのトレードアプリは、初心者から上級者まで幅広いユーザーに対応する多機能なアプリです。現物取引、先物取引、マージントレードなど、さまざまな取引方法に対応しています。さらに、他のトレーダーの取引を自動的にコピーするコピートレード機能や、リアルタイムで価格変動を通知するプッシュ通知機能があります。二段階認証や画面ロックなどのセキュリティ機能も充実しており、安全に取引を行うことができます。

地球とさまざまな仮想通貨のイメージ

まとめ

本記事では、仮想通貨(暗号資産)取引所のアプリが存在する理由、選び方のポイント、国内、国外の取引所について紹介しました。仮想通貨(暗号資産)取引所は多く存在し、取り扱う銘柄の数、手数料、セキュリティ対策などで選び方が異なります。また、各取引所のアプリには初心者向けのものや、上級者向けに詳細な情報が提供されるものなど、用途に応じて選択できます。自分に合ったトレードアプリを使うことで、仮想通貨(暗号資産)取引がより便利になるでしょう。