12月1日のドル円の動きは136円台での展開となっています。

これは米国FRBのパウエル議長がブルッキングス研究所のイベントで講演した際のコメントで、今後の利上げペースの減速を示唆した事をポイントとして、米国金利が低下し、ドルを売る動きが加速したためと思われます。

 ドル円は10月20日に150円台まで付けたあと、為替介入により押し戻され、11月10日から11日にかけて140円割れの水準まで更に円高が進み、その後は138円~140円近辺での動きをなっていました。

 ドル円チャートを日足で見ると昨日から本日にかけて移動平均線の25日線と75日線がデッドクロスとなっています。パウエル議長のコメントと重なり円高へ動くきっかけとなったのではないでしょうか。こうしたチャートを見るともうしばらくは円高方向への動きが強まりそうな展開となっています。

 米国の金利低下以外では大きな変化は見られないため、長期的な円安トレンドが終了したかは分かりませんが、130円~135円のゾーンでの動きを意識したものとなるのではないでしょうか。