楽観的なニューヨーク

米国のインフレ率が低下

米国の金融市場、特に株式市場では先週から楽観的な雰囲気がただよい株価が堅調に推移しています。特に12日に発表された6月のCPIが前年同月比+3.0%と大きく鈍化し、米国のインフレ率低下が顕著になってきたとの認識を強めています。

今月25日-26日に次のFOMC開催が予定され、そこでの利上げについてはほぼ確定的な見方になっていますが、その次の9月開催のFOMCについては、マーケットの約6割が利上げなしと見ているようです。FRBのパウエル議長は以前のコメントであと2回の利上げについて言及していましたので、それを否定する見方が強まっています。

このような楽観的な雰囲気により、「インフレは減速している、しかし一方で経済はまあまあ堅調」という見方が醸成され、株価の落ち着いた展開はしばらく続きそうです。

しかし、6月のCPIでの住宅についてインフレは+3.7%と前月の+3.0%から加速しており、住宅価格の上昇とともに警戒が必要と思われます。

今後、楽観的なムードから金融緩和的な状況が強まれば、改めてインフレが強く台頭する可能性もあり、慎重に見ていく必要があると考えています。