原油価格の高騰

イスラム組織ハマスによるイスラエル大規模攻撃

イスラム組織ハマスによるイスラエル大規模攻撃について、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は「ハマスによる7日のイスラエル大規模攻撃は、イランとの事前協議の上で、その承認のもとに実行された。」と報じました。一方、イランの最高指導者ハメネイ師は、この攻撃への関与を否定しています。

イランの関与の有無によって、今後この件が中東全体へ波及する可能性があり、重要なポイントとなってきます。

こうした中東情勢の突然の緊迫化により原油相場が揺らいでいます。今後の展開次第で中東諸国による原油供給に影響がでる懸念が強まり、原油価格が急騰する事も考えられます。

日本への影響

日本は原油輸入の9割以上を中東に頼っており、大半がホルムズ海峡を通過して運ばれています。もしイランが関与していると明らかになれば、米国によるイラン制裁が強化され、その結果としてイランによるホルムズ海峡封鎖といった事態も考えられます。その際にはかつてのオイルショックと同様に甚大な影響が日本経済におよぶかもしれません。

万一そうした事態となれば、物価上昇が急速に進み、金利が急騰するといったことも考えられます。遠く離れた地域と思われる中東で起こっている紛争ですが、日本にとって大きな問題を抱えています。今後の進展に注目をしなくてはいけません。