1月7日に中国の外貨準備高12月が発表されました。

外貨準備高は約3兆1,277億ドルで11月比約102億ドル増加となっています。邦貨換算では約412兆円になります。

 その内容で注目されるのは金保有量です。

金保有量は6,464万トロイオンスで11月末の6,367万トロイオンスから97万トロイオンス増加しました。ドルベース金額では11月も1,116億5,000万ドルから1,172億4,000万ドルへ55億9,000万ドルの増加となりました。

重量では11月の約1,980トンから約2,010トンと約1.5%増加しました。

 中国の金保有量は、2009年に1,054トンでしたので、13年間でほぼ倍増させたことになります。WGC(ワールド・ゴールド・カウンシル)の発表によれば2,000トン以上の金を保有している国は、米国、ドイツ、イタリア、フランス、ロシアの5カ国でしたが、そこに中国が加わることになります。

 昨年は新興国を中心に中央銀行が金の積み増しを進めたようですが、個人投資家についても金貨投資などで金へのマネーシフトが進んだようです。

 今後も中国は外貨準備のポートフォリオ構成について金のウェイトを高めると思われますので、他の新興国とともに金価格の下支えとなると思われます。