DeFi×AIエージェントの革命!年利60%の驚異的な運用とは?
2025.01.22
AIエージェントの話題の盛り上がり
昨年の12月初旬にWeb3.0領域の友人から、AIエージェントが面白いことになっていると聞いてから1ヵ月程度で、XのタイムラインはAIエージェントの話題が毎日のように流れてくるようになった。つくづく、Web3.0領域の内の移り変わりは早いと感じるが、調べてみると2025年はAIエージェントの話題で持ち切りになりそうだなという所感を持っている。
AIエージェントとは
ここでいう、AIエージェントはWeb3.0的な要素を含むモノを指していると理解していただければ嬉しい。IPから派生したウォレットを持ったVTuberと、コミュニケーションがとれるジャンルや、DeFiを活用して自律的に資産運用を行うジャンルだ。
「Eliza(イライザ)」の成功とその影響
2024年後半、「Eliza(イライザ)」というAIエージェントが注目を集めた。Elizaはオンチェーン流動性プールを自律的に管理し、年率60%を超えるリターンを記録するという驚異的な成果を上げた。この成果は、Web3.0領域でのAI技術の可能性を象徴する出来事の一つとされている。
Elizaの仕組みは、スマートコントラクトを通じて資金を効率的に配分・運用する高度なアルゴリズムに基づいていた。特に注目すべきは、外部からの価格データや市場動向をリアルタイムで分析し、リスクとリターンのバランスを最適化していた点だ。このような革新的な機能により、従来の資産運用モデルを覆す可能性を示唆した。
しかし、その成功は単なる技術的成果にとどまらず、コミュニティの熱狂を巻き起こす要因にもなった。AIエージェントの挙動を研究し、攻略することに熱狂し集まったコミュニティが現れたことは注目に値する

AIエージェント「フレイサ(Freysa)」と攻略を巡る熱狂
「フレイサ(Freysa)」は、誰でも自由にメッセージを送り、説得することができる開かれた環境を持つAIエージェント。フレイサの目的は、つながれたウォレットの暗号資産を絶対に送金しないことにある。
メッセージ送信には10ドル相当のETHが必要で、手数料の70%が賞金プールに積み立てられ、残りの30%は開発者の収益となる仕組み。賞金総額が増えるほど、送信コストも指数関数的に上昇する設計だ。
この仕組みはフレイサの「攻略」を目指すコミュニティを生み出した。説得メッセージを通じて資金を引き出そうと試みる者が現れ、合計で481回のメッセージが送信されたが、すべて失敗に終わった。
しかし最終的に、フレイサは巧妙な指示に騙され、賞金プールから50,000ドル近い資金を払い出した。この出来事は、AIエージェントの可能性とともに脆弱性を浮き彫りにした象徴的な事例だ。
AIエージェント攻略ゲームの可能性と懸念
賞金付きのAIエージェント攻略ゲームが人気になる可能性を感じた一方で、DeFiを活用したAIエージェントが悪意のある第3者から騙されて運用資金を放出するようなことは起こり得ないのだろうかと思った。
確かにフレイサは完全にオープンソースでスマートコントラクトのソースコードとフロントエンドのデータや情報を保存・管理するための場所やシステムは公開されていたため、ブロックチェーンとAIに関する知見がある人にとっても攻略難易度は高度なものではなかったのかもしれない。
AIエージェントの活用は、Web3.0領域だけではなく、GoogleやOpenAIも開発を続けている。利便性と安全性がトレードオフにならないように、AIの開発者も日々血の滲むような努力をしていることだろう。
発展の速度が早すぎてリサーチ不足の点もあるため、引き続きリサーチを続けたい分野だ。

[Iolite記事]
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