「将来のために資産形成を始めたいけれど、制度上のメリットが大きい『新NISA』と、高いリターンが期待される『ビットコイン(仮想通貨)』、結局どっちを優先すべき?」と迷っていませんか?
結論から言えば、一般的にはまず「新NISA」で資産の土台を作り、余剰資金で「ビットコイン」への投資を検討するのが合理的な選択です。 ただし、検索キーワードは「どっち」でも、現実解は“どちらか一方に賭けない(併用する)”ことが多いのも事実です。
本記事では、新NISAとビットコインの決定的な違い(税制・リスク・手数料・守られ方)を整理し、さらに「具体的数字(もし5年前に100万円投資していたら?)」と「併用(ポートフォリオ)の黄金比率」まで、2026年1月時点の情報でわかりやすく解説します。
この記事でわかること
- 【結論】新NISAとビットコイン、どっちから始めるべき?
- 【基本】新NISAと仮想通貨(暗号資産)とは?
- 【現状】新NISAでビットコインは買えない?代替案はあるか
- 【徹底比較】新NISA vs ビットコイン|税金・リスク・手数料
- 【数字で比較】もし5年前に100万円投資していたら?(シミュレーション)
- 【新NISAの特徴】税制優遇と制度の安心感
- 【ビットコインの特徴】高いリターンと価格変動リスク
- 結論は「併用」が最強?新NISAとビットコインの黄金比率(ポートフォリオ)
- 【始め方】新NISAとビットコインを“迷わず”始める手順
- 【FAQ】新NISAと仮想通貨に関するよくある質問
- まとめ|迷ったら「NISAをコア、BTCをサテライト」
【結論】新NISAとビットコイン、どっちから始めるべき?
基本は「新NISA」が優先。ビットコインは目的に応じて“少額から”
初心者が「新NISAか、ビットコインか」で迷った場合、まずは新NISAで“守りの土台”を作るのが王道です。 新NISAは国の制度として運用益が非課税になるため、税制面の有利さが圧倒的です。
そのうえで、ビットコインは「余剰資金」×「長期目線」で検討します。値動きが大きい資産なので、 生活費に手を付けずに続けられる範囲(例:全資産の5〜10%)が現実的です。
投資判断の目安(あなたはどっち寄り?)
【新NISAを優先すべき人】
・投資経験が浅く、まずは手堅く始めたい
・老後資金や教育資金など、使う時期が決まっている
・税金や確定申告などの手間を増やしたくない
【ビットコインも検討すべき人】
・余剰資金があり、リスクを取って資産拡大も狙いたい
・インフレや通貨価値の下落に備え、分散投資をしたい
・ボラティリティを理解したうえで長期保有(積立)できる
《出典》
新しいNISA|金融庁
NISAを知る|金融庁
【基本】新NISAと仮想通貨(暗号資産)とは?
仮想通貨(暗号資産)とは?ビットコインは代表格
仮想通貨(暗号資産)は、インターネット上でやり取りできるデジタル資産です。 中でもビットコイン(BTC)は時価総額が大きく、暗号資産市場の“基軸”として扱われることが多い銘柄です。
- 24時間365日取引される(※メンテナンス等を除く)
- 値動きが大きい(株式より高ボラティリティになりやすい)
- 保管方法(取引所・ウォレット等)やセキュリティ対策が重要
新NISAとは?「非課税で資産形成」を後押しする制度
新NISAは、2024年から始まった少額投資非課税制度です。 対象商品(株式・投資信託など)の運用益が非課税になるため、長期の資産形成で大きな差が出ます。
| 成長投資枠 | つみたて投資枠 | |
| 年間投資枠 | 240万円まで | 120万円まで |
| 非課税保有限度額 | 両方合わせて1800万円まで(うち成長投資枠は1200万円まで) | |
※制度の詳細・最新ルールは必ず公式情報をご確認ください。
《出典》
NISAを知る|金融庁
新しいNISA|金融庁
【現状】新NISAでビットコインは買えない?代替案はあるか
新NISA口座では「暗号資産そのもの」は購入不可
新NISA制度を使って、ビットコインなど暗号資産そのものを直接購入することはできません。 新NISAの対象は、株式・ETF・投資信託など制度で定められた金融商品に限られます。
代替案:暗号資産関連株・(海外の)ETF等で“間接的に”近づける
直接保有はできないものの、証券会社の取扱商品によっては、暗号資産関連企業の株式等を通じて ビットコイン価格の影響を間接的に受けることは可能です。
- 暗号資産関連企業の株式(例:マイニング、取引インフラ、関連サービス等)
- 海外ETF等(取扱の有無・NISA対象可否は各社で異なるため要確認)
ただし「ビットコインそのもの」を持ちたい場合は、暗号資産交換業者(取引所)の口座が必要です。
【徹底比較】新NISA vs ビットコイン|税金・リスク・手数料
違いが一目でわかる比較表(最大の差は“税制”)
新NISAとビットコインは、リターンの性格以前に「税制」と「値動きの大きさ」が大きく違います。 特に暗号資産は利益が雑所得(総合課税)となり、所得状況によって税負担が重くなり得ます。
| 項目 | 新NISA(株式・投信など) | ビットコイン(暗号資産) |
|---|---|---|
| 税金 |
非課税
※通常の口座なら申告分離課税 20.315% |
雑所得(総合課税)
※累進課税のため税率が上がり得る 最大税率 約55%(住民税含む) |
| 確定申告 | 原則不要(制度内で完結) | 条件次第で必要(例:給与所得者で暗号資産の所得が年20万円超など) |
| 値動き |
中リスク(株式市場の変動)
※下落はあるが長期では分散が効きやすい |
高リスク(大きく上下)
※短期で大きな上昇も下落も起こり得る |
| 手数料 |
低コスト投信は信託報酬 年0.05%〜など
購入手数料無料の投信も多い |
取引所手数料(例:0%〜)+スプレッド等
販売所は実質コストが高くなりやすい |
| 取引時間 |
市場が開いている時間のみ
(国内株は平日の日中など) |
24時間365日
(メンテ等を除く) |
ポイント:「儲かるか」以前に、税制(0% vs 最大55%)は投資結果を大きく左右します。 次のセクションで、実際の数字で“体感”してみましょう。
【数字で比較】もし5年前に100万円投資していたら?(シミュレーション)
「夢があるBTC」も、税金と下落耐性で“見え方”が変わる
ここでは直感的に比較するため、代表例として米国株指数(S&P500)とビットコインの終値を使って、
「2021/1/22に100万円相当を投資 → 2026年1月時点まで保有」した場合を単純試算します。
※指数・暗号資産のデータはUSD終値ベースで、為替や積立タイミング、投信コスト等は簡略化しています。過去の実績は将来を保証しません。
| 投資先 | 期間の値動き(終値) | 100万円 →(税前) | 税引後のイメージ |
|---|---|---|---|
| S&P500(NISA想定) | 3,841.47 → 6,940.01(約1.81倍) | 約180.7万円 |
新NISAなら利益は非課税(0%) =約180.7万円のまま |
| ビットコイン(BTC) | 33,340.31 → 88,916.02(約2.67倍) | 約266.7万円 |
雑所得(総合課税) 最大55%課税の例:税後 約175.0万円(※概算) |
つまり、税前だけを見ると「BTCのほうが伸びた」ように見えますが、 税金(最大55%)を織り込むと、手残りは一気に変わります。 さらにBTCは、同じ期間内でも大きな上下動があり、精神的な負荷(途中で売ってしまうリスク)が高くなりがちです。
税金の“痛さ”がわかる:利益100万円の手取り差
税制の違いを体感するため、あえてシンプルに「利益100万円が出た場合」を比べます。
| ケース | 税率 | 税額(利益100万円) | 手取り |
|---|---|---|---|
| 新NISA | 0% | 0円 | 100万円 |
| 暗号資産(最大税率の例) | 55% | 55万円 | 45万円 |
※暗号資産の税率は所得状況で変わります(上記は“最大税率”の強調例)。売却・交換・決済・報酬受取など、課税関係は取引形態で変わるため、必ず最新の公式情報をご確認ください。
《出典》
S&P 500(2021年1月の終値一覧)|StatMuse Money
Bitcoin Price(2021/1/22終値)|StatMuse Money
Coinbase Bitcoin(BTC/USD)|FRED
【新NISAの特徴】税制優遇と制度の安心感
1. 運用益が“無期限で非課税”(最大のメリット)
投資で利益が出ると本来は税金がかかりますが、新NISAなら無期限で運用益が非課税になります。
この非課税枠(最大1800万円)は「買った時の金額(簿価)」で管理されるのが大きな特徴です。例えば、上限の1800万円まで投資した資産が値上がりして2500万円になっても、枠を超過したとみなされることはなく、増えた利益も含めてまるごと非課税となります。
資産が大きく育つほどメリットが大きくなるため、資産形成の軸(コア)として最適です。
2. 初心者でも「長期・積立・分散」に乗りやすい
とくにつみたて投資枠は、金融庁が定めた一定の基準を満たした投資信託が対象となるため、「何を買えばいいかわからない」状態でも比較的選びやすい設計です。
長期的な視点でリスクを抑えながら運用する「長期・積立・分散」の基本を、制度を利用するだけで自然と実践できます。
《出典》
新しいNISA|金融庁
NISAを知る|金融庁
【ビットコインの特徴】高いリターンと価格変動リスク
1. 「デジタルゴールド」として注目される局面がある
ビットコインは発行上限がある設計などから、インフレ局面で注目されることがあります。 また、米国では現物ETF承認などの流れがあり、市場の関心が高まる局面もあります。
2. 最大の注意点は「ボラティリティ」:途中でやめたくなる
一方でビットコインは価格変動が大きく、短期で大幅に下落することもあります。 「理解して買ったつもり」でも、暴落局面で手放してしまうと、長期での期待リターンを取り逃しやすい点が重要です。
- 余剰資金で行う(生活費・緊急資金は別)
- 積立で価格のブレを平均化する
- 保管・二段階認証などセキュリティを最優先する
《出典》
Coinbase Bitcoin(BTC/USD)|FRED
SEC Press Release(Bitcoin Spot ETFs)|U.S. SEC
結論は「併用」が最強?新NISAとビットコインの黄金比率(ポートフォリオ)
検索意図の“答え”:どっちかではなく「NISAをコア、BTCをサテライト」
「どっちが得?」の裏にある本音は、失敗しにくい正解が知りたいということです。 その観点での現実解は、新NISAを“コア(中核)”、ビットコインを“サテライト(衛星)”として併用する戦略です。
こうすることで、税制メリットの大きいNISAで土台を作りつつ、BTCの成長余地も取りにいけます。
黄金比率(目安):新NISA:ビットコインのおすすめ割合
リスク許容度ごとの目安です(あくまで一例)。迷ったら90:10あたりからが無難です。
| タイプ | NISA(コア) | BTC(サテライト) |
|---|---|---|
| 守り重視 | 95% | 5% |
| バランス | 90% | 10% |
| 攻め寄り | 80% | 20% |
※BTC比率を上げるほど、短期のブレ(含み損の期間)が増える可能性が高まります。継続できる比率が最優先です。
併用を成功させる“運用ルール”3つ(これが差を作る)
- ルール①:積立が基本(一括で悩む時間を減らす)
- ルール②:暴落しても継続できる金額に抑える(生活を守る)
- ルール③:年1回リバランス(BTCが増えすぎたら一部をNISA側へ)
【例:月3万円の配分】
● 27,000円:新NISA(つみたて投資枠)(全世界株式などのインデックス)
● 3,000円:ビットコイン積立(取引所の自動積立など)
※「BTCが半分になっても続けられるか?」で金額を決めるのがコツです。
【始め方】新NISAとビットコインを“迷わず”始める手順
Step1:生活防衛資金(目安:生活費3〜6か月)を先に確保
投資は余剰資金で行うのが大原則です。まずは「急な出費でも売らなくていい状態」を作ります。
Step2:新NISAで“コア”を積立(つみたて投資枠からが無難)
初心者は、まずつみたて投資枠で、低コストのインデックス型投信などから検討すると迷いが減ります。
Step3:BTCは少額から(必ずセキュリティ設定までやる)
ビットコインを買うなら、取引所の手数料体系(販売所と取引所)を理解し、 二段階認証・パスワード管理など基本のセキュリティを最優先してください。
【FAQ】新NISAと仮想通貨に関するよくある質問
Q. NISAの枠(1800万円)を埋める前にビットコインを買うのはアリ?
A. アリです。多くの人はNISA枠を短期間で埋められません。 ただし、BTCは値動きが大きいため少額から始め、コアはNISAで維持するのが無難です。
Q. 仮想通貨の確定申告はいつ必要?
A. 給与所得者の場合、暗号資産の所得が年20万円を超えると確定申告が必要になるのが一般的です。 取引形態によって扱いが変わるため、詳細は公式情報で確認しましょう。
Q. 日本でビットコインETFが普及したらNISAで買える?
A. 制度設計と商品性(規制・取扱)次第です。すべてのETFがNISA対象になるとは限りません。 取扱状況は証券会社・制度改正で変わるため、最新情報を確認してください。
まとめ|迷ったら「NISAをコア、BTCをサテライト」
どっち問題の最適解は“併用”。ただし順番はNISA優先が合理的
新NISAとビットコインは、税制・リスク・値動きの性格がまったく違う資産です。 迷ったら、まず新NISAで資産形成の土台(コア)を作り、余剰資金でBTCを少額(サテライト)として併用するのが、失敗しにくい王道です。
最後にもう一度:投資はリスクを伴います。制度・税制・取扱商品は変わり得るため、必ず最新の公式情報を確認したうえで、ご自身の責任で判断してください。
《出典》
NISAを知る|金融庁
暗号資産の税務|国税庁
【監修・執筆者情報】
監修:AFP認定者・ファイナンシャルプランナー 倉本 佳光
【免責事項】
本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資には元本割れのリスクがあります。 税制・制度・取扱商品は変更される可能性があります。最終的な投資判断はご自身の責任で行い、必要に応じて専門家へご相談ください。