ミームコインとは?特徴やおすすめ銘柄・将来性を解説
2024.11.01
仮想通貨(暗号資産)といえば、ブロックチェーン技術を利用して実用的な目的で利用されているビットコインやイーサリアムなどがあります。
2024年現在、仮想通貨(暗号資産)の種類は10,000以上あると言われていますが、そのなかでもユーモアをベースにした「ミームコイン」に注目が集まっています。そこで今回は、ミームコインの特徴やおすすめ銘柄を解説します。
ミームコインとは?
「ミームコイン」とは、インターネット上で広く知られているジョークや社会への皮肉的な意見をユーモアを交えて開発された仮想通貨(暗号資産)のことです。有名なミームコインとしては、ドージコインや柴犬コインなどがあります。他の仮想通貨(暗号資産)のような明確な用途がなく、エンターテインメント性を重視しているという特徴があります。
SNSでのインフルエンサーの発言により爆発的に値を上げた事例もあり、投機的な側面があるので、投資家から注目されている仮想通貨(暗号資産)です。
ミームコインの特徴3つ
そんなミームコインの特徴を以下の3つに分けて解説します。
- ミームをベースに開発されている
- インフレになりやすい
- コミュニティを重視している
ミームをベースに開発されている
「ミーム」とはインターネットミームを略した言葉で、ネット上のSNSや掲示板で拡散された文章や動画などのコンテンツのことです。多くの人が興味を持ちそうな話題をネットの拡散性を利用して短期間で広めることができます。
口コミのように人から人へ伝達可能で、なるべくコストをかけずに戦略的に広告できるとして、マーケティングの手法としても活用されています。ミームコインは拡散性に合わせて価格が急上昇しやすい特徴がある一方、急激に下落する可能性もあります。
インフレになりやすい
ミームコインは、発行枚数が非常に多かったり、発行上限が無いコインもあります。発行数が多いということは、市場で出回る数が多くなりコイン自体の希少性が無くなってしまいます。そのため、コインの価値が低くなる、いわゆるインフレーション状態になりやすいという特徴があります。
さきほども触れたように、ミームコインはジョークを元に開発され、インフルエンサーの発言にも大きく左右される仮想通貨(暗号資産)ということを覚えておきましょう。
コミュニティを重視している
ミームコインは、他の仮想通貨(暗号資産)のように技術的な側面での実用性を持っていませんが、熱狂的なファンが集まってコミュニティを形成しており、積極的な活動をしています。
ちなみに、2024年3月時点でのミームコインの時価総額は600億ドルを超えており、ビットコインやイーサリアムのような主要コインと比べても引けを取らない市場といえます。
おすすめミームコイン銘柄3つ
ここでは、ミームコインのなかでも注目度の高いコインをご紹介します。
- ドージコイン(DOGE)
- 柴犬コイン(SHIB)
- ペペコイン(PEPE)
ミームコインは実用性はありませんが、一時的な価格上昇が期待できるとして投資家からも注目されているので、興味がある方は参考にしてください。
ドージコイン(DOGE)
項目 | 内容 |
---|---|
銘柄名(通貨単位) | ドージコイン(DOGE) |
時価総額ランキング | 6 位 |
価格 | 65.65 円 |
時価総額 | 9,629,221,840,735 円 |
発行枚数 | 上限なし |
公式サイト | https://dogecoin.com/ |
2024/11/23 時点
(引用:https://www.coingecko.com/)
ドージコイン(DOGE)は、2013年に開発された仮想通貨(暗号資産)で、当時のミーム画像の柴犬「Doge」がデザインされています。ドージコインは、ビットコインを模倣したコインとして知られており、同じような機能が乱立する仮想通貨(暗号資産)業界を風刺する目的で開発されました。
2021年には、イーロン・マスク氏がSNSでドージコインについて発信したことで注目され、大きく価格を上げました。また、2022年には同氏がX(旧Twitter)を買収したことで再び高騰しました。
柴犬コイン(SHIB)
項目 | 内容 |
---|---|
銘柄名(通貨単位) | Shiba Inu(SHIB) |
時価総額ランキング | 13 位 |
価格 | 0.00402231 円 |
時価総額 | 2,369,519,158,567 円 |
発行枚数 | 1,000兆枚 |
公式サイト | https://shibatoken.com/ |
2024/11/23 時点
(引用:https://www.coingecko.com/)
柴犬コイン(SHIB)は、2020年に「Ryoshi」という匿名の開発者が発行した仮想通貨(暗号資産)です。ドージコイン(DOGE)を強く意識したコインとなっており、犬をモチーフにしたデザインになっています。イーロン・マスク氏によるドージコイン(DOGE)の発言により、同じ犬をモチーフにした柴犬コインもつられて影響を受け、市場での需要が高まり、価格が大きく上昇しました。
柴犬コインは、NFTコレクションをリリースしています。ドット絵で柴犬を表現したNFTは全10,000点が発行され、販売開始後、約30分で完売しています。現在はメタバース制作を計画中とのことなので、今後の活動に期待できる仮想通貨(暗号資産)です。
ペペコイン(PEPE)
項目 | 内容 |
---|---|
銘柄名(通貨単位) | Pepe(PEPE) |
時価総額ランキング | 22 位 |
価格 | 0.00318367 円 |
時価総額 | 1,339,006,846,564 円 |
発行枚数 | 420兆6,900億枚 |
公式サイト | https://www.pepe.vip/ |
2024/11/23 時点
(引用:https://www.coingecko.com/)
ペペコイン(PEPE)は、2023年4月にリリースされた「ペペ・ザ・フロッグ」というカエルのキャラクターをモチーフにした仮想通貨(暗号資産)です。ドージコインや柴犬コインに対抗するコインとして、ミームコイン市場のさらなる活性化を目的に開発されました。
ペペコインは、上場前のプレセールは行わず4月15日に取引が開始されました。その後、海外の大手取引所が取り扱いを発表したことで高騰しました。また、コミュニティの形成やグッズ、ゲーム開発などのロードマップが発表されており、価格上昇が期待できるとして、投資家から注目されています。
ミームコインの将来性
実用性がないとはいえ、投資での利益が期待できるミームコインについて、その将来性を2つの視点で解説します。
- インフルエンサーに影響されやすい
- 社会活動に貢献して価値を高めている
インフルエンサーに影響されやすい
ミームコインは、インフルエンサーの言動に大きく左右されるという側面を持っています。ミームコインは、もともとジョーク的な意味合いを持った仮想通貨(暗号資産)として開発されたのが始まりです。そのため、実用的な機能を持たず投機目的で利用される場面が多くあります。
例えば、ドージコイン(DOGE)は、SNSでのイーロン・マスク氏の発言により、2021年には0.5円から5円へと高騰しました。コミュニティを形成しているミームコインは市場での影響力が強く、短期的ではありますが急激に高騰する場合があります。しかし、価格の高騰だけに着目すると稼ぎやすそうにみえますが、運の要素が強いので堅実な資金運用には適さないといえます。
あくまでも、ジョークをベースにした仮想通貨(暗号資産)として、本格的な投資運用としての利用は避けましょう。
社会活動に貢献して価値を高めている
ジョークを元に開発されたミームコインですが、過去には社会的に意義のある活動をして話題となりました。たとえば、2014年にドージコイン(DOGE)は、ケニアの飲料水危機を解消するために、5万ドル以上の資金を調達しています。
また同年には、資金不足により冬季オリンピックへの参加が危ぶまれていたジャマイカのボブスレーチームに5万ドルを提供しています。その他にも、NFTマーケットプレイスでの決済通貨としての利用を計画しているミームコインもあります。
このように、ミームコインは単なるジョークや投機目的だけでなく、社会活動に関与して市場での価値を確立していく可能性があります。
ミームコインの購入方法
続いて、ミームコインの買い方を解説します。以下のように上場の有無で購入方法が異なるのでそれぞれ紹介します。
- 上場していない場合
- 上場済みの場合
上場していない場合
上場していない場合は、プレセールが開催されるので専用サイトで購入することになります。各ミームコイン公式サイトで事前告知があるはずなので、開催期間になったらアクセスします。
なお、購入には各ミームコインに対応した仮想通貨(暗号資産)を用意しておく必要があります。そのため、仮想通貨(暗号資産)取引所での口座開設やウォレットを事前に準備しておきましょう。国内の取引所であれば、取り扱い通貨が多く操作がしやすい「bitbank」がおすすめです。
bitbankについてはこちらをご覧ください。
ウォレットについては、手軽に利用でき、多くの人から指示されている「MetaMask」を選べば間違いありません。MetaMaskについてはこちらをご覧ください。
サイトにアクセスしたら、ウォレットを接続して手続きを済ませればミームコイン購入完了です。一般的に、プレセールでは上場後より格安で販売されるのでお得に購入可能です。
上場済みの場合
上場している場合は、ビットコインやイーサリアムと同じように取引所で購入可能です。国内の取引所であれば口座開設後に日本円を入金し、希望のミームコインを選択し手続きを済ませれば購入完了です。
なお、ミームコインを取り扱っている国内取引所は限られているので、対応した取引所で口座開設しましょう。たとえば、ドージコイン(DOGE)であれば、bitbankやGMOコイン、SBI VCトレードで取り扱っています。
ミームコインの注意点
ミームコインで多額の利益を得た人もいますが、安易に高額投資するのは避けた方がいいでしょう。これまで解説してきたように、ミームコインは実用性を重視しておらず、ユーモアやジョークに重点を置いて開発された仮想通貨(暗号資産)です。
インフルエンサーの言動に左右されやすく、急激な価格高騰が期待できますが、その反面、安定性に欠け急に下落することもあります。また、インフレを起こしやすい点も忘れてはいけません。投資する際は、余剰資金で無理のない運用を心がけてください。
まとめ
今回は、ミームコインの特徴やおすすめ銘柄をご紹介しました。ミームコインは、ユーモアを持ちながらも投資家から熱い支持を得ている仮想通貨(暗号資産)です。うまくブームに乗ることができれば資産を増やせる可能性もあるので、気になる方は当記事を参考にしてください。
仮想通貨(暗号資産)はミームコイン以外にも種類が豊富にあります。その他の仮想通貨(暗号資産)についてはこちらをご覧ください。