web3プラットフォーム ethereum2.0

イーサリアム(ETH)は、NFT(Non-Fungible Token)やDeFi(分散型金融)に活用されており、Web3の根幹を支えているプラットフォームといっても過言ではありません。

問題点や課題点はあるものの、定期的に行われるアップデートにより改善され、新たな機能も追加されています。イーサリアム(ETH)の運用にあたって、機能面やアップデートの内容を押さえておきたいと考えている方もいるでしょう。

そこで本記事では、イーサリアム(ETH)の概要やアップデート後のイーサリアム2.0の内容を解説します。記事後半では、数年単位で行われるイーサリアム(ETH)のアップデートや効果的な運用方法などもご紹介するのでぜひ参考にしてください。

イーサリアム(ETH)とは?

イーサリアム(ETH)とは?

イーサリアム(ETH)とは、ヴィタリック・ブテリン氏の開発したプラットフォームと、そのプラットフォームで利用される仮想通貨(暗号資産)を指しています。開発者のヴィタリック・ブテリン氏は17歳のときにビットコイン(BTC)と出会い、そこから分散型の持つ魅力に惹かれイーサリアム(ETH)の開発に至りました。

デジタルゴールドとしての地位を確立したビットコイン(BTC)が決済ネットワークとして機能するのに対し、イーサリアム(ETH)はさまざまなサービスやプロジェクトを支えるインフラとして機能しています。市場と投資家からの注目度は高く、2023年10月時点で時価総額は約30兆円と、ビットコイン(BTC)に次ぐ第2位の銘柄です。

イーサリアム(ETH)の特徴

イーサリアム(ETH)には、以下の特徴があります。

  • スマートコントラクトが実装されている
  • Dappsの開発ができる
  • オリジナルトークンを発行できる

それぞれの特徴を見ていきましょう。

1つ目の特徴は、あらかじめ決められたプログラムに従って取引を自動化する仕組みであるスマートコントラクトが実装されている点です。スマートコントラクトが実装されていることにより、イーサリアム(ETH)上での取引は自動化されており、改ざんや不正もできないため透明性の高さが保たれています。

2つ目の特徴は、イーサリアム(ETH)プラットフォーム上でDapps(分散型アプリケーション)の開発ができる点です。ユーザー同士でトークンの取引ができるDEX(分散型取引所)の「Uniswap」や、会員制NFTプラットフォームの「Foundation」などはイーサリアム(ETH)ブロックチェーンを基盤に作られています。

3つ目の特徴は、イーサリアム(ETH)のERC-20規格に基づいてオリジナルトークンを発行できる点です。ステーブルコイン部門の時価総額ランキングで、USテザー(USDT)・USDコイン(USDC)に次ぐ第3位の銘柄ダイ(DAI)は、イーサリアム(ETH)ベースに作られています。

イーサリアム(ETH)の概要や特徴、将来性をより詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
「Serenity(セレニティ)」と呼ばれる、イーサリアム(ETH)の大型アップデート

イーサリアム2.0とは?

イーサリアム2.0とは「Serenity(セレニティ)」と呼ばれる、イーサリアム(ETH)の大型アップデートです。イーサリアム(ETH)は汎用性が高く、さまざまなサービスやプロジェクトで活用されていますが、アップデート以前はいくつかの問題を抱えていました。イーサリアム(ETH)がいくら便利でも、ユーザーが不利益を被るような課題があれば利用を遠ざけてしまいます。

それを解消すべく、そして新たな機能を追加すべく段階的にアップデートが行われています。具体的にどのようなアップデートが行われたかを、次章で詳しく見ていきましょう。

イーサリアムアップデートで変わるポイント

アップデートで変わるポイント

イーサリアム(ETH)2.0へのアップデートで変わったのは、以下のポイントです。

  • コンセンサスアルゴリズムが変更される
  • スケーラビリティの向上
  • シャーディングを実装

各ポイントを詳しく見ていきましょう。

コンセンサスアルゴリズムが変更される

コンセンサスアルゴリズムが変更される

アップデートにより、コンセンサスアルゴリズムが変更されています。コンセンサスアルゴリズムとは日本語で「合意方法」とも呼ばれる、ブロックチェーンに新たなブロックを追加する際の承認方法です。

仮想通貨(暗号資産)ごとにコンセンサスアルゴリズムは異なりますが、主に以下があげられます。

  • PoW(プルーフ・オブ・ワーク)
  • PoS(プルーフ・オブ・ステーク)
  • PoI(プルーフ・オブ・インポータンス)
  • PoC(プルーフ・オブ・コンセンサス)
  • DPoS(デリゲート・プルーフ・オブ・ステーク)

イーサリアム(ETH)に関係するコンセンサスアルゴリズムは、PoWとPoSの2つです。それぞれの概要と違いを解説します。

PoWとは?

PoWは、ビットコイン(BTC)やアップデート前のイーサリアム(ETH)に採用されていたコンセンサスアルゴリズムです。

PoWでは、マイナーと呼ばれるブロックチェーンへの参加者が、取引が行われるごとに承認作業を行います。マイニング報酬は、最も早く計算できたマイナーに支払われます。

PoSとは?

イーサリアム(ETH)は「The Merge」と呼ばれるアップデートにより、コンセンサスアルゴリズムがPoSへと変わりました。

PoSでは、仮想通貨(暗号資産)の保有量が多ければ多いほど、マイニング報酬を得られる確率が高まる仕組みです。長期保有する人が増え流動性が低下する点はデメリットですが、取引速度が向上し、かつセキュリティが高まる効果が期待できます。

イーサリアム(ETH)ではPoSへのアップデートに伴い、ステーキングも行えるようになりました。ステーキングは保有する仮想通貨(暗号資産)を保有しブロックチェーンネットワークに参加することで、貢献度合いに応じて報酬を得られる仕組みです。

PoWとPoSの違い

PoWとPoSの違いに消費電力の大きさが挙げられます。PoWは膨大な計算が必要となるため、高度な計算処理能力を持ったコンピューターが求められます。これらの高性能はコンピューターは膨大な電力を消費し、環境への負荷が問題視されていました。

PoSは承認方法が異なるため、PoWで使用するようなコンピューターは必要なく、消費電力を大きく抑えられています。

また、51%攻撃へのリスクも異なります。51%攻撃とは、悪意のある個人や集団が処理能力の51%以上を支配すると、不正な取引でも承認されてしまう現象です。

PoWは圧倒的に優れた計算能力を誇るコンピューターなら51%以上の計算能力を占めることが可能で、過去にはビットコインゴールド(BTG)が51%攻撃の被害を受けています。

PoSで51%攻撃を行うなら、総発行量の51%以上を保有しなければなりません。仮に保有できても、それが知れ渡れば警戒が強まり暴落のおそれがあります。多くを保有する人にとってメリットがないため、PoWよりは51%のリスクは抑えられています。

スケーラビリティの向上

スケーラビリティの向上

アップデート前のイーサリアム(ETH)は、スケーラビリティ問題を抱えていました。スケーラビリティ問題とは、イーサリアム(ETH)がさまざまなプロダクトに利用された結果引き起こされる、取引速度が遅延する問題です。

取引が遅延すると優先的にトランザクションを処理してもらうために、多くの手数料が必要となり、実際に手数料が高騰する問題が起きた事例もあります。

これまでは1秒あたり15〜45トランザクションしか処理できませんでしたが、後述するシャーディングを実装することで10万件まで指数関数的に増大するとされています。

シャーディングを実装

シャーディングを実装

シャーディングとは、ネットワーク全体のデータベースを分割し(シャード化)、負荷を下げる技術です。バリデーターはグループに分けられ、各々に割り当てられたトランザクションの承認作業を行います。

バリデーターはネットワーク全体ではなく、特定のシャードに対してのみ承認作業を行えばいいので取引速度が向上します。また、結託して不正を行わないようにバリデーターはランダムに抽出されるので、セキュリティが高い点も特徴です。

今後も数年単位でアップデートが計画されている

イーサリアム(ETH)財団のロードマップによると、今後も数年単位でのアップデートが計画されています。The Merge以降のアップデート内容は、以下のとおりです。

  • The Merge:コンセンサスアルゴリズムをPoWからPoSへ変更
  • The Surge:ロールアップとシャーディングを実装したスケーラビリティの解決
  • The Scourge:MEVによる検閲耐性・分散化・プロトコルリスクに関する対策
  • The Verge:ブロック承認をより容易にする変更
  • The Purge:ノードの計算コスト削減・プロトコルの単純化
  • The Splurge:他のカテゴリに属さない内容に関するアップデート

すでにビットコイン(BTC)に次ぐポジションを確立しているイーサリアム(ETH)ですが、上記のアップデートによりさらに利便性や汎用性が増すでしょう。そうなると需要が高まり、価格に好影響を及ぼすと考えられます。

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アップデートで市場価値が変動しやすいイーサリアム(ETH)はビットレンディングで運用しよう

さまざまなサービスやプロジェクトに活用されているイーサリアム(ETH)は、アップデートにより機能が向上しつつあります。投資家や市場からの注目度が高く、時価総額にも反映されているため、イーサリアム(ETH)を運用しようと考えている方もいるでしょう。

その際、イーサリアム(ETH)はアップデートにより市場価値が変動しやすい点には注意しなければなりません。多くの運用方法がありますが、運用初心者にはプロの手によるレンディングがおすすめです。

レンディングとは、保有する仮想通貨(暗号資産)を第三者に貸し出し、利息を得る運用手法です。自分で運用する必要がなく、難しい知識も不要でありながら銀行預金よりも高い利率で運用できます。

レンディングサービスを提供するBitLendingでは、以下の銘柄を表記の利率で運用できます。

ビットコインBTC

ビットコイン

BTC

8%

イーサリアム ETH

イーサリアム

ETH

8%

リップル XPP

リップル

XRP

6%

USテザー USDT

USテザー

USDT

10%

USDコイン USDC

USDコイン

USDC

10%

ダイ DAI

ダイ

DAI

10%

ダイ DAI

キンカゴールド

XNK

4.5%

今回紹介したイーサリアム(ETH)に加えて、時価総額ランキング第1位のビットコイン(BTC)、主要銘柄のリップル(XRP)、価格が安定して推移するステーブルコインのUSテザー(USDT)・USDコイン(USDC)・ダイ(DAI)を取り扱っています。

イーサリアム(ETH)の運用を考えている方は、ぜひBitLendingのご利用をご検討ください。