イーサリアムクラシック(ETC)とは? 今後や将来性を深掘り
2024.11.01
イーサリアムクラシック(ETC)とは、イーサリアム(ETH)から派生して誕生した仮想通貨(暗号資産)です。とある事件をきっかけに誕生した背景があり、分散型の管理システムやセキュリティに力を入れた銘柄です。IoT分野での活用が期待されており、その将来性に注目している方もいるでしょう。
イーサリアムクラシック(ETC)を運用するなら、概要や仕組み、将来性などを把握しておく必要があります。そうでないと、利益を出すのが難しくなるのはもちろん、損失を出す可能性があるためです。
そこで本記事では、イーサリアムクラシック(ETC)の概要や、イーサリアム(ETH)との違い、買い方などを解説します。記事後半ではイーサリアムクラシック(ETC)の将来性や、その他のおすすめの仮想通貨(暗号資産)もご紹介するので、ぜひ参考にしてください
イーサリアムクラシック(ETC)の現在価格・リアルタイムチャート
それでは、イーサリアムクラシック(ETC)の現在の値動きから確認していきましょう。注)チャートのペアはETC/USD
イーサリアムクラシック(ETC)のリアルタイムテクニカル分析
イーサリアムクラシック(ETC)のチャートにおける20種以上のテクニカル分析手法が示すシグナル[売り・中立・買い]をリアルタイムで集計してマーケットのトレンドを示しています。
イーサリアムクラシック(ETC)とは
イーサリアムクラシック(ETC)とは、The DAO事件を巡り意見が対立した結果、イーサリアム(ETH)とは別に誕生した仮想通貨(暗号資産)です。時価総額は約4,100億円と、数ある仮想通貨(暗号資産)の中でランキングトップ30に入っています。
イーサリアムクラシック(ETC)誕生のきっかけとなった「The DAO事件」とは、イーサリアムブロックチェーン上に構築されたDAOのセキュリティホールが突かれ、約360万ETH(当時の日本円で約50億円)が盗難された事件です。
このとき、事件の解決を巡り2つの意見が生まれました。1つは口座凍結を行って被害者もハッカーも資金を引き出せなくするソフトフォーク、もう1つは新しいブロックチェーンを分岐させて事件を無かったことにするハードフォークです。実際にはハードフォークの案が取られ、事件は解決しました。
この中央集権的な合意に納得できないコミュニティから生まれたのが、イーサリアムクラシック(ETC)です。イーサリアムクラシック(ETC)コミュニティは「Code is law(コードが法律である)」と唱えており、スマートコントラクトにより実行される分散型の管理システムがブロックチェーンの価値を高めるとしています。
イーサリアム(ETH)との違い
イーサリアムクラシック(ETC)はイーサリアム(ETH)から派生して誕生した仮想通貨(暗号資産)ですが、いくつかの点で違いが見られます。
- 発行上限の有無
- コンセンサスアルゴリズム
- 用途
イーサリアムクラシック(ETC)の発行上限は、今後100年のうちに1億9,000万枚から2億1,000万枚の間に収束する予定です。一方のイーサリアム(ETH)には発行上限が存在せず、永久に市場から消去するバーンを行うことで、過剰供給を防いでいます。
コンセンサスアルゴリズムにも、イーサリアムクラシック(ETC)とイーサリアム(ETH)の間で違いが見られます。イーサリアムクラシック(ETC)がPoW(Proof of Work)を採用しているのに対し、イーサリアムのコンセンサスアルゴリズムはPoS(Proof of Stake)です。PoWは膨大な計算が必要になるので限られたマイナーしか報酬を得られませんが、PoSは保有量に応じて報酬獲得率が変動する点が特徴です。
さらに両者は、用途も異なります。先に誕生したイーサリアム(ETH)は分散型アプリケーション(DApps)を開発できるプラットフォームです。一方でイーサリアムクラシック(ETC)は、IoT(Internet of Things)の開発プラットフォームとしての活用が期待されています。
イーサリアムクラシック(ETC)の買い方
イーサリアムクラシック(ETC)の購入は、以下の手順に従って進めてください。
- 仮想通貨(暗号資産)取引所の口座を開設する
- 日本円を入金する
- イーサリアムクラシック(ETC)を選択し購入する
取引所の口座開設にあたって、本人確認を行う必要があります。運転免許証やパスポートなど、身分を証明できるものを手元に準備しておきましょう。
国内仮想通貨(暗号資産)では、CoincheckやDMM Bitcoin、bitFlyerなどがイーサリアムクラシック(ETC)を取り扱っています。各取引所の詳細な情報は、後ほどご紹介します。
イーサリアムクラシック(ETC)の今後や将来性
仮想通貨(暗号資産)を運用する際に気になるのが、その銘柄の今後や将来性です。イーサリアムクラシック(ETC)に関しては、以下のように予想されています。
- IoT開発プラットフォームとして普及する
- 発行上限があり希少価値が高まる
- 新規仮想通貨(暗号資産)取引所に上場する
イーサリアムクラシック(ETC)は、IoT分野での活用が期待されています。IoTは身の回りのモノをインターネットに接続する技術で、AIと同様に生活がより便利になると期待されています。
IoTは小規模な取引が多数行われるため、高速かつネットワーク手数料の安いシステムが必要です。その点イーサリアムクラシック(ETC)は取引速度が早く、手数料も安く押さえられており、IoTを開発するのに適したプラットフォームです。The DAO事件の教訓を活かして「Code is law(コードが法律である)」をテーマに掲げているので、セキュリティレベルが高度に保たれており、IoTとの相性は抜群でしょう。
また、イーサリアムクラシック(ETC)には発行上限があり、このことが銘柄自体の希少価値を高めてくれます。発行上限に近づく、もしくは達した後にも一定の需要があれば、価格上昇に期待できるでしょう。
加えて、注目度が高まった結果新たな仮想通貨(暗号資産)取引所に上場する可能性も考えられます。一般的に新規取引所に上場すると価格が上昇する傾向にあるので、今後も要注目な仮想通貨(暗号資産)です。
続いては、イーサリアムクラシック(ETC)の過去の値動きや、今後の価格動向をご紹介します。
イーサリアムクラシック(ETC)の過去の値動き
イーサリアムクラシック(ETC)は2017年代前半までは、3桁台で推移しています。仮想通貨(暗号資産)バブルが訪れた2017年後半には価格が急上昇し、約5,000円を記録しました。
バブルが弾けた後はしばらく低迷期が続き、2021年前半までの価格は数百円台です。2021年に再び仮想通貨(暗号資産)市場が盛り上がりを見せると、イーサリアムクラシック(ETC)の価格も高騰し、約14,000円をつけました。
その後は仮想通貨(暗号資産)市場の冷え込みとともに価格の下落トレンドが続き、2,000円台で推移する現在に至る流れです。
イーサリアムクラシック(ETC)の今後の価格動向
イーサリアムクラシック(ETC)の今後の価格動向は、いくつかのメディアや機関によって予想されています。
ビットコインに関する情報を発信するメディア「Bitcoin Wisdom」は、2030年には最大で約170ドル(日本円にして25,330円)に達すると予想しています。
また、仮想通貨(暗号資産)関連の情報をまとめているCOINDATA FLOWによると、2030年のイーサリアムクラシック(ETC)の価格は116.55ドル(日本円にして約17,400円)に達するとの予想です。
価格の予測幅はあるものの、現在価格より大幅に上昇すると予想されています。
*為替は2023年12月時点の情報を元に、1ドル149円で計算。
イーサリアムクラシック(ETC)を購入するのにおすすめの取引所
イーサリアムクラシック(ETC)の購入を検討しているなら、以下の取引所がおすすめです。
- Coincheck
- DMM Bitcoin
- bitFlyer
いずれも国内の仮想通貨(暗号資産)なので、安心して取引できます。各取引所の詳細情報を見ていきましょう。
Coin check
Coincheckは大手証券会社マネックスグループの子会社「コインチェック株式会社」が運用する仮想通貨(暗号資産)取引所です。仮想通貨(暗号資産)ネム(XEM)が流出する事件がありましたが、現在は2段階認証やコールドウォレットなどのセキュリティ対策が施されており、安心して利用できます。
Coincheckでは、イーサリアムクラシック(ETC)を500円から購入できます。
DMM Bitcoin
DMM Bitcoinは取引手数料が無料(BitMatch取引手数料を除く)かつ、充実したサポートが受けられるなど、初心者に優しい国内仮想通貨(暗号資産)取引所です。イーサリアムクラシック(ETC)は0.1ETCから購入できます。
DMM Bitcoinでは、イーサリアムクラシック(ETC)をレバレッジをかけて運用できます。少ない資金で大きな利益を狙いたい方は、ぜひご利用をご検討ください。
bitFlyer
bitFlyerは国内大手の仮想通貨(暗号資産)取引所です。ハッキング被害にあった事例がなく、各種手数料がかからないので、安心して利用できます。
仮想通貨(暗号資産)を1円から購入できるので、まずは少額から取引を始めてみたい方におすすめです。
他におすすめの仮想通貨(暗号資産)
イーサリアムクラシック(ETC)以外にも、数多くの仮想通貨(暗号資産)があります。その中でも、おすすめな仮想通貨(暗号資産)は以下の3つです。
- ビットコイン(BTC)
- ダイ(DAI)
- USDコイン(USDC)
各銘柄の特徴や仕組みを簡単にご紹介します。
ビットコイン(BTC)
ビットコイン(BTC)は世界初の仮想通貨(暗号資産)です。時価総額は89兆円を超えており、数ある仮想通貨(暗号資産)の中でも、長年時価総額ランキングでトップに位置しています。
ビットコイン(BTC)は中央管理者が存在せず、取引は分散的に管理され、透明性が高い点が特徴です。そのため実用化が進んでおり、法定通貨として採用されている他、飲食店や家電量販店で決済手段に利用できます。
歴史が古く、将来性にも期待できる銘柄なので、これから仮想通貨(暗号資産)運用を始めたい方には広くおすすめできる銘柄です。
*価格は2023年10月時点の情報です。
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ダイ(DAI)
ダイ(DAI)はMaker DAOが発行する、米ドルに連動して価格推移するステーブルコインです。時価総額ランキングではトップ20以内、ステーブルコインに絞るとUSテザー(USDT)・USDコイン(USDC)に次ぐトップ3の銘柄です。
ステーブルコインの担保の仕方にはいくつかありますが、ダイ(DAI)は過剰担保を採用しています。これにより、担保として預けられた仮想通貨(暗号資産)が暴落した場合でも、ダイ(DAI)の価格を安定させることができます。
*価格は2023年10月時点の情報です。
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USDコイン(USDC)
USDコイン(USDC)もダイ(DAI)と同様、米ドルとベックしているステーブルコインです。時価総額ランキングはトップ5以内、ステーブルコイン部門ではUSテザー(USDT)次ぐ第2位に位置しています。
USDコイン(USDC)は大手金融機関のゴールドマン・サックスから支援を受けている他、ニューヨーク州から仮想通貨(暗号資産)事業の許可をもらっており、信頼度が高い点が特徴です。
ダイ(DAI)とUSDコイン(USDC)はいずれも価格変動が少なく運用しやすい銘柄なので、メジャーな銘柄に加えて保有しておくのがおすすめです。
*価格は2023年10月時点の情報です。
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仮想通貨(暗号資産)の運用初心者は、プロに任せるという手も
The DAO事件を背景に誕生したイーサリアムクラシック(ETC)は「Code is lae(コードが法律である)」をテーマに掲げており、分散型のシステムが構築されています。近年注目を集める分野のIoTとの親和性が高く、需要が増せば価格上昇がもたらされるでしょう。
国内仮想通貨(暗号資産)では、CoincheckやDMM Bitcoin、bitFlyerなどで取り扱いがあります。興味のある方は、少額からでも取引を始めてみましょう。
本記事では、イーサリアムクラシック(ETC)の概要や将来性などを幅広く解説しました。さまざまな理由から将来性に期待できる銘柄ですが、仮想通貨(暗号資産)運用初心者なら、よりメジャーな銘柄を安全に運用するのもおすすめです。
運用方法の選択肢の一つに、レンディングが挙げられます。レンディングとは保有する仮想通貨(暗号資産)を第三者に貸し出し、利息を得る運用方法です。自分で運用する手間がかからず、難しい知識は不要でありながら、銀行預金よりも高い利率で運用できます。
レンディングサービスを提供するBitLendingでは、以下の銘柄を表示の利率で運用できます。
ビットコイン
BTC
8%
イーサリアム
ETH
8%
リップル
XRP
6%
USテザー
USDT
10%
USDコイン
USDC
10%
ダイ
DAI
10%
キンカゴールド
XNK
4.5%
仮想通貨(暗号資産)運用に少しでも不安が残る方は、プロの手によるレンディングのご利用をご検討ください。