ビットコイン(BTC)1週間の分析と見通し|中東情勢を横目に80,000ドルを意識する1週間
当記事は今週(短期予想)のビットコインマーケットのテクニカル分析と見通しです。ビットコインの今後について短期から長期にわたる詳細な分析と見通しは、下記リンクもあわせてご覧ください。
【ビットコインマーケット総合予測】ビットコインの今後はどうなる?|直近のマーケットの見方と2026年以降の将来性・リスクをやさしく徹底解説
先週のビットコインは、米国とイランの協議が一度はまとまらなかったにもかかわらず、市場が「交渉継続の余地」を重視したことで底堅く推移しました。米株の上昇、原油の一服、長期金利の落ち着きが重なり、仮想通貨(暗号資産)にも資金が戻りやすい地合いでした。
もっとも、週末にはホルムズ海峡をめぐる緊張が再び意識されており、今週も地政学ヘッドラインで相場の温度感が変わりやすい状況です。上値を試す余地は残る一方、楽観の持続は中東情勢次第という前提で見ておきたい1週間です。
先週のビットコイン相場
重要な経済指標発表の影響
先週のマクロ材料では、米国の3月PPIが前月比0.5%と伸びた一方で、市場予想ほどの上振れにはならず、サービス価格が横ばいにとどまったことが安心材料として受け止められました。エネルギー価格の上昇圧力は残るものの、インフレ加速懸念がいったん和らいだことで、BTCもリスク資産全体の戻りに歩調を合わせやすくなったと考えられます。
一方、ミシガン大学の4月速報では消費者センチメントが大きく低下し、1年先のインフレ期待も上昇しました。通常ならリスク資産には重荷ですが、今回は協議進展期待のほうが強く意識され、BTCは悪材料を消化しながら底堅さを維持した形です。
Producer Price Index News Release – 2026 M03 Results|U.S. Bureau of Labor Statistics
Preliminary Results for April 2026|University of Michigan Surveys of Consumers
目立った価格の動きとその要因
週初は米国とイランの協議不成立が意識されましたが、追加交渉への期待が相場を支え、BTCは75,000ドル台を意識する水準で推移しました。週央にかけては、軟調なPPIと原油の反落、米株の上昇が追い風となり、76,000ドル台を試す場面が見られました。
その後も大きく崩れずに持ち合いをこなし、週末にかけては中東の停戦期待やホルムズ海峡をめぐる安心感の広がりとともに買いが優勢となりました。結果として、BTCは77,000ドル台から一時78,000ドル近辺をうかがう動きとなり、週間では戻り基調を維持しています。
金融マーケットで注目すべき動きとその要因
金融市場では、原油価格の上昇一服と米長期金利の落ち着き、そして米株の再上昇がBTCに追い風となりました。S&P500とNASDAQは中東情勢の悪化そのものよりも「供給不安がやや後退する可能性」を先に織り込み、株高が進行しました。
先週のBTCは「独自材料主導」というより、米株高と原油反落に連動したリスク選好の回復局面に乗った色合いが強いと整理しやすいです。ドル円は一方向に強く走るというより、金利低下と地政学要因の綱引きとなり、BTC/JPYはドル建ての戻りを比較的素直に反映しやすい週でした。
地政学リスク
先週の最大テーマは、やはり中東情勢でした。協議不成立にもかかわらず市場が崩れなかったのは、交渉継続と一時停戦への期待が残っていたためです。ただ、週末にはホルムズ海峡をめぐる緊張が再び高まり、楽観が一枚岩ではないことも確認されました。
したがって、今週のBTCは先週のように上値を試す余地を残しつつも、ヘッドラインひとつでリスクオンからリスクオフへ切り替わる可能性があります。先週の戻りをそのまま延長して考えるのではなく、「停戦期待が維持されるか」「原油高が再燃するか」の2点を分けて追う必要があります。
Producer Price Index News Release – 2026 M03 Results|U.S. Bureau of Labor Statistics
Preliminary Results for April 2026|University of Michigan Surveys of Consumers
免責事項(投資助言ではありません)
本記事は、ビットコイン(BTC)に関する情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買・投資行動を推奨するものではありません。暗号資産は価格変動が非常に大きく、短期間で大きな損失が発生する可能性があります。投資判断は必ずご自身の責任で行い、必要に応じて専門家へご相談ください。
また、記事内で扱う価格予測は、将来の価格を保証するものではありません。「当たる/外れる」ではなく、想定レンジと前提条件(何が起きたら強気・弱気に傾くか)を整理する材料として活用してください。
【BTC/JPY】日足で見る今後1週間のテクニカル分析

現状の認識と結論
BTC/JPYの日足は、価格が20日移動平均線の上を維持しながら、上値では200日移動平均線に接近している局面です。MACDもシグナルを上回っており、足元では戻り基調が続いていると整理できます。
今週の焦点は、1,180万円台後半から1,190万円前後の抵抗帯を上抜けて定着できるかです。ここで伸び悩むなら、戻り一巡後の押しを警戒したい場面です。
日足チャートで確認したいポイント
まず見ておきたいのは、20日線がおおむね1,150万円台後半まで切り上がり、短期の支えとして機能している点です。この水準を保てる限り、押し目買いが入りやすい地合いは維持されやすいと考えられます。
一方、200日線は1,180万円台後半に位置しており、目先の上値を抑える分かりやすい節目です。MACDは改善基調ですが、価格が200日線の手前で足踏みする場合は、モメンタムの鈍化が先に出る可能性があります。
今回は1時間足の補助確認ができていないため、短期の過熱感や細かなブレイクの精度は限定的です。今週は日足ベースの流れを軸に判断するのが無難です。
今後1週間の重要ラインとシナリオ整理
- 上値の第一関門:1,180万円台後半〜1,190万円前後
- 上抜け後の次の上値めど:1,220万円台〜1,250万円台
- 短期サポート:1,150万円台後半(20日線近辺)
- 下値の次のめど:1,100万円近辺
- 地合い悪化時の警戒帯:1,050万円台
今週の構図は、上では200日線近辺、下では20日線近辺を意識する攻防です。したがって、まずは1,180万円台後半〜1,190万円前後を終値で上抜けて定着できるかが焦点になります。
- 強気シナリオ:上値抵抗帯を明確に上抜け、その後も維持できる場合は、1,220万円台から1,250万円台方向まで上値余地が意識されやすくなります。
- 中立シナリオ:200日線に抑えられつつも20日線は割り込まず、1,150万円台後半〜1,190万円前後で持ち合う場合は、次の材料待ちになりやすいです。
- 弱気シナリオ:1,150万円台後半を明確に割り込み、MACDの改善も鈍る場合は、1,100万円近辺、さらに弱ければ1,050万円台まで押す可能性があります。
確認ポイントとしては、上値抵抗帯を終値で超えられるか、押し目局面で1,150万円台後半を維持できるか、MACDのプラス圏拡大が続くかを見ておきたいです。加えて、中東情勢の悪化による原油高・リスクオフ再燃や、今週の米指標が景気悪化を強く示すかどうかも、週内の方向感を左右しやすい材料です。
まとめ
日足ベースでは、BTC/JPYは戻り基調を保ちながら200日線に挑んでいる段階です。そのため、今週は強気を断定する週ではなく、戻りが本物かを見極める週と捉えるのが自然です。
地政学リスクが落ち着き、米指標も大きく崩れなければ上値を試す余地はあります。ただし、BTC/JPYではまず抵抗帯の突破確認が先であり、その前提が崩れる場合は押し目形成へ移る可能性も想定しておきたいところです。
今週の経済イベント
| 月 | 日 | 曜日 | 日本時間 | 国 | 経済イベント | 重要度 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 04 | 21 | 火 | 18:00 | ユーロ圏 | ZEW景況感指数4月 | ★★★★☆ |
| 04 | 21 | 火 | 21:30 | 米国 | 小売売上高3月 | ★★★★★ |
| 04 | 21 | 火 | 23:00 | 米国 | 中古住宅販売成約指数3月 | ★★★★☆ |
| 04 | 23 | 木 | 17:00 | ユーロ圏 | 製造業・サービス業PMI4月 | ★★★☆☆ |
| 04 | 23 | 木 | 22:45 | 米国 | 製造業・サービス業PMI4月 | ★★★★★ |
| 04 | 23 | 木 | 21:30 | 米国 | 新規失業保険申請件数4/12-4/18 | ★★★☆☆ |
| 04 | 24 | 金 | 08:30 | 日本 | 消費者物価指数(CPI)3月 | ★★★☆☆ |
| 04 | 24 | 金 | 23:00 | 米国 | ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)4月 | ★★★☆☆ |
注目イベントの理由
今週は、4月21日に延期されていた米小売売上高の発表があり、個人消費の粘り強さを確認する週となります。ここが想定以上に強ければ「景気はまだ失速していない」と受け止められやすく、株式市場とBTCには追い風になりやすい反面、強すぎる場合は利下げ期待の後退を通じて上値を抑える可能性もあります。
また、同日にはケビン・ウォーシュ氏のFRB議長指名をめぐる上院銀行委員会の公聴会も予定されており、金融政策の独立性や今後の金利観測に市場の視線が集まりそうです。週後半には米PMI、週末にはミシガン大学消費者センチメントの確報も控えており、来週のFOMCを前に景気と物価の温度感を確かめる流れになります。
Monthly Retail Trade Data|U.S. Census Bureau
Economic Indicator Release Schedule|U.S. Census Bureau
Nomination Hearing|United States Senate Committee on Banking, Housing, and Urban Affairs
PMI Calendar|S&P Global
Surveys of Consumers|University of Michigan
今週の見通しのまとめ
今週は、先週までのリスク選好がそのまま続くかどうかを見極める週です。小売売上高やPMIが「想定ほど悪くない」内容にとどまり、かつ中東情勢がこれ以上悪化しなければ、BTCは米株と歩調を合わせながら上値を試しやすくなります。
その場合、相場全体では80,000ドル台を意識するムードが強まりやすいでしょう。反対に、中東情勢の悪化で原油が再び跳ね上がり、金利やドルが持ち直す場合は、BTCも上値抵抗帯で失速しやすくなります。今週は「材料が揃えば上」「ヘッドラインが崩せば下」という条件分岐で追うのが適しています。
Monthly Retail Trade Data|U.S. Census Bureau
Economic Indicator Release Schedule|U.S. Census Bureau
Nomination Hearing|United States Senate Committee on Banking, Housing, and Urban Affairs
PMI Calendar|S&P Global
Surveys of Consumers|University of Michigan