今週のビットコイン市場のポイント
2024.3/25 〜 31

暗号資産積立ポートフォリオについて


毎月一度、10万円分の暗号資産を購入し積み立てていきます。

購入する銘柄は「ビットコイン」と「イーサリアム」、そして米ドルペッグ通貨である「ダイ」の中から選択します。積立ポートフォリオはマーケットの動向に対して最適となるよう銘柄の構成比を調整していきます。


先週のビットコイン市場の振り返り

先週は日米で金融政策に関する中央銀行の会合があり注目を集めました。

日本では「マイナス金利政策の解除」をはじめとして「長短金利操作(イールド・カーブ・コントロール/YCC)の撤廃」「ETF等リスク資産の新規買い入れの終了」が決定しています。今後は日本銀行による金融政策の正常化の動きの中でどのように引き締めが進んでいくのか注目していくことになります。

一方、米国のFOMCでは5会合連続での政策金利据え置きが決定し、市場の想定した内容となりましたが、会合後のパウエルFRB議長の記者会見でのコメントはハト派色の強い内容となり、金融市場は大きく反応しました。米国株式市場はNYダウ平均をはじめとして3指数が全て最高値を更新する動きとなっています。

先週のビットコイン市場は、米国株式市場の好調さに支えられ、一時的には強い反発を見せました。FOMC(連邦公開市場委員会)の後、20日から21日にかけて、ビットコイン(BTC)は中心となって68,000ドル(約1010万円)手前まで価格が上昇しました。

週が進むにつれ、グレイスケールのビットコイン信託(GBTC)からの資金流出や、ビットコイン現物上場投資信託(ETF)への資金流入の減速が報じられるなど、利益確定売りの動きが強く、市場の上値が重くなりました。

結果として、週末の時点でビットコインは950万円周辺で取引され、イーサリアム(ETH)は49万円台、リップル(XRP)は91円台で終了しています。

利益確定の動き色濃く

今週の注目の経済イベント

今週は週末29日(金)に米国金融当局が注目しているPCEデフレーターの発表があります。前回2月に発表されたデフレーターは過去最大の伸びとなっており、今回の市場予想も前月比+0.3%と高くなっています。ただこの日はグッドフライデーとして株式市場・債券市場が休場となっているため、市場の反応は来週に持ち越しとなります。

パウエルFRB議長のFOMC後の記者会見を分析

しかし、先日のパウエルFRB議長の記者会見では、最近の経済指標でインフレが落ち着きを見せていないにも拘わらず、「直近2ヶ月のインフレ率の結果を重視しない」「インフレ率は長期的に2%に向かってさがっていく」と考えているようです。よって今週発表されるPCEデフレーターの結果が高くともパウエル議長の考えには影響がなさそうです。

パウエルFRB議長は、現在の金利水準は十分に引締的なので徐々に政策金利を下げていくべきという発言も行い、FOMCで示されたドットプロットで今後3回の利下げ予告を維持しています。

このようにパウエル議長の考え方は金融緩和的な色彩を強めたハト派色の強いものでしたので、今後の米国金融市場の動きは「リスクオン」を強く意識した展開がしばらく続きそうです。しかし、落ち着きを見せていないインフレについて十分な注意が必要です。

今週のビットコイン・暗号資産マーケットの見通し

一方、今週のビットコイン市場の見通しについては、マーケットのリスクオンムードの影響で上値へトライするチャンスがあると考えていますが、先週から見られる利益確定の動き、具体的にはBTC現物ETFへの資金流入の鈍化には注意が必要です。

これまで新たな投資先としてこのBTC現物ETFへ多くの投資家から資金が流入しましたが各投資家ともアセット・アロケーションの配分を終了したとも考えられますので、今後利益確定売りが勝るようであれば調整局面に入る可能性もあります。

BTCの半減期後に調整局面を迎え下落すると予想しているJPモルガンのアナリストは、今後利益確定売りが続くと考えており、BTCはまだ買われすぎで下げ余地があるとしています。

現在の市場環境はリスクを取る動きが見られるものの、暗号資産市場の参加者は十分に注意し、状況の変化に警戒する必要があるでしょう。BTC現物ETFへの投資家の関心の変化や、利益確定の売りが市場にどのような影響を及ぼすかが、今後の価格動向の鍵を握ることになりそうです。



暗号資産ポートフォリオの変更

2月・3月はBTC・ETHを割高とみて、積立をスキップし、キャッシュでプールしています。

これまでの暗号資産積み立ての状況
Accumulation Status

[期間:2023.06.05 〜 2024.11.27]

2023年6月から月毎に10万円分の暗号資産を実際に積み立てていき、そのポートフォリオを公開する企画です。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、日本の取引所でも取り扱われており、米ドルとペッグ〔連動〕するステーブルコインであるダイ(DAI)を対象としています。

ポートフォリオの現在の資産価値

含み益(現在の資産価値 - 合計積立金額)

利益率
%

積み立て回数
16

合計積立金額
1,600,000

ポートフォリオの構成

    ポートフォリオ

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    銘柄 シンボル 対円レート 保有数量 日本円換算 構成比
    ビットコイン BTC [BTC/JPY] 0.1523 BTC %
    イーサリアム ETH [ETH/JPY] 1.8884 ETH %
    ダイ DAI [DAI/JPY] 80 DAI %