今週のビットコイン市場のポイント
2024.8/05 〜 8/11

暗号資産積立ポートフォリオについて


毎月一度、10万円分の暗号資産を購入し積み立てていきます。

購入する銘柄は「ビットコイン」と「イーサリアム」、そして米ドルペッグ通貨である「ダイ」の中から選択します。積立ポートフォリオはマーケットの動向に対して最適となるよう銘柄の構成比を調整していきます。


先週のビットコイン市場の振り返り

週初の動き

先週の米国金融市場は週末の雇用統計の発表と相次いで発表されるハイテク銘柄の決算発表を控えて落ち着いた展開で週初始まりました。

ハイテク銘柄の決算発表

30日のマイクロソフトは6四半期連続で増収増益となったものの、クラウド事業の利益が予想を下回り株価は下落しました。31日にはメタの決算発表があり、こちらは5四半期連続で増収増益となり、広告収入が好調でAI(人工知能)への投資がインターネット広告事業の成長を支えているとアピールした事も好感され、株価は上昇し、株式市場全体を押し上げました。

しかし、8月1日に発表されたアマゾンの決算発表では売上高が予想を下回り、さらに控えめで慎重な利益予想を示した事から株価は下落しました。またアップルは2四半期ぶりに増収増益となりました。ハイテク銘柄の決算はAI投資からの収益への懸念により各社の株価反応はばらついたものになりました。

経済指標の発表

31日のADP雇用統計が12.2万人で予想の15万人を下回り、8月1日のISM製造業景気指数が46.8と前月の48.5を下回るとともに4ヶ月連続で50を下回ったことから景気減速懸念が強く台頭し8月1日のNY株式市場は大きく下落しました。

さらに8月2日に発表された雇用統計では、非農業部門就業者数が11.4万人と予想の17.5万人や前月の17.9万人を大きく下回り、失業率が4.3%とこちらも予想と前月の4.1%から上昇しました。平均賃金は+0.2%で予想と前月の+0.3%を下回りました。雇用によるインフレの懸念は払拭されつつありますが、景気減速懸念がさらに強く台頭し、債券市場では米国10年国債利回りが3.7%台まで低下し、株式市場は大きく下落しました。NY株式市場の終値はNYダウ平均が610ドル安、S&P500が100ポイント安、NASDAQが417ポイント安となっています。

暗号資産市場の動き

暗号資産市場の動きは、やはり金融市場の動きを横睨みする展開となりました。週初BTCで1040万円前後の動きとなりましたが、日を追うにつれてじり安展開となり、週末にはBTCが931万円程度、ETHが44万円程度、XRPが82円台半ばと大きく下落して週を終えています。

さらに、土曜日の始り値から現在(5日月曜日17:00現在)までの最安値の値動きは、BTCは901万円台から700万円に下落し約22%、ETHは43.8万円から30.6万円に下落し約30%、XRPは82円から62円に下落し約24%と大きく下落しています。

暗号資産暴落  

今週の注目の経済イベント

米国景気減速の織り込み

今週以降の米国金融市場は米国の景気減速を本格的に織り込む動きになる可能性が高まっています。というのも先週末に発表された失業率が4.3%となり、前年同月との差が0.8%まで拡大しました。米国では今まで前年との失業率の差が0.5%以上に達すると景気後退に向かうと言われています。

重要な経済指標の発表

今週の経済指標の米国での発表はISM非製造業景気指数がありますが、ここで景気減速懸念について確認することになります。また14日(水)には米国の消費者物価指数(CPI)の発表が予定されており、インフレの落ち着き状況が確認されることになります。

FOMCの動向と金利政策

先日のFOMCで今後の金利引き下げを示唆していますが、この2つの経済指標の結果によっては、市場が想定した9月より前倒しに実施することもあるかもしれません。基本的には8月下旬に開催されるジャクソンホール会合でのパウエルFRB議長の発言が注目される事になります。

長期的な市場動向とリスク

米国の景気は2020年にコロナによるショックがありましたが、長期にわたって堅調に推移し、株式市場も大きく上昇をしてきました。ここで景気減速となると、その調整は大きくなる可能性がありますので、十分に注意が必要です。

大統領選挙の影響

また11月には米国大統領選挙があり、次の大統領は景気減速に立ち向かうという難しい場面に遭遇すると思われます。トランプ氏とハリス氏のどちらになるかはわかりませんが、次の大統領の景気対策がどのようなものになるのか、今後の景気を占う意味で重要になります。

米国経済のリセッション

今週のビットコイン・暗号資産マーケットの見通し

金融市場の動向と暗号資産市場の連動

暗号資産市場は今週以降も金融市場の動向を見ながらの展開が続くと考えられます。当面は米国の景気減速と金利引き下げを要因として、株式市場がどのような動きになるのか注目されます。ただし、現物ETFの登場により暗号資産市場への機関投資家による影響力が強まっているため、株式市場がリスクオンのムードにならない限り、暗号資産市場の反発は難しい状況です。当面は、下値を模索する展開が予想されます。

日本の金融政策と円ベース価格への影響

また先週の日本銀行の利上げ決定により円高の動きが強まっています。この流れはしばらく続くと見られ、暗号資産の円ベース価格にも影響を与える可能性が高いため、注意が必要です。

特に、BTCが下落する一方で円高が進むと、円ベースでの価格変動はさらに大きくなる可能性があるため、ダブルパンチとなりより大きく下落するリスクを伴います。したがって、為替レートの動向にも注意を払うことが重要です。

注意が必要な局面

投資家の皆様には、ボラティリティの高まった暗号資産市場の動きに十分に警戒し、今後の動向に注目していただきたいと思います。特に、グローバルな経済状況や政策の変動に敏感に対応することが重要です。

暗号資産ポートフォリオの変更

ポートフィリオの変更はありません





これまでの暗号資産積み立ての状況
Accumulation Status

[期間:2023.06.05 〜 2024.09.19]

2023年6月から月毎に10万円分の暗号資産を実際に積み立てていき、そのポートフォリオを公開する企画です。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、日本の取引所でも取り扱われており、米ドルとペッグ〔連動〕するステーブルコインであるダイ(DAI)を対象としています。

ポートフォリオの現在の資産価値

含み益(現在の資産価値 - 合計積立金額)

利益率
%

積み立て回数
14

合計積立金額
1,400,000

ポートフォリオの構成

    ポートフォリオ

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    銘柄 シンボル 対円レート 保有数量 日本円換算 構成比
    ビットコイン BTC [BTC/JPY] 0.1369 BTC %
    イーサリアム ETH [ETH/JPY] 1.7164 ETH %
    ダイ DAI [DAI/JPY] 80 DAI %