今週のビットコイン市場のポイント
2024.7/29 〜 8/04

暗号資産積立ポートフォリオについて


毎月一度、10万円分の暗号資産を購入し積み立てていきます。

購入する銘柄は「ビットコイン」と「イーサリアム」、そして米ドルペッグ通貨である「ダイ」の中から選択します。積立ポートフォリオはマーケットの動向に対して最適となるよう銘柄の構成比を調整していきます。


先週のビットコイン市場の振り返り

決算発表で大揺れの株式市場

先週の米国金融市場は数多く発表される経済指標の結果と有力企業の決算発表で大揺れとなりました。週初22日(月)は週末に発表される米国個人消費支出(PCE)価格指数への期待から株式市場は堅調な動きを見せ、株式3市場とも上昇しました。

しかし、24日にはテスラの第2四半期決算が自動車事業で売上高が7%減(前年同期比)、利益が42%減となった事とアルファベットの決算が売上高および利益が市場予想を上回ったものの、その内容が依然として広告と検索中心であり、巨額の投資を行っているAIからの利益が期待に沿っていないと投資家が判断した事から3市場とも大幅な下落となりました。NYダウ平均が504ドル安、S&P500が128ポイント安、NASDAQが654ポイント安でした。

テスラ株価

 しかし、相次いで発表された経済指標では中古住宅販売件数が前月比マイナス5.4%、新築住宅販売件数が前月比マイナス0.6%で住宅から懸念されていたインフレムードは沈静化しつつあると確認され、25日発表の米国第2四半期GDPは前期比年率+2.8%と個人消費の堅調さが確認されました。これらの結果は米国経済のソフトランディングを想定させるものとして好感されました。

 また週末26日(金)の米国個人消費支出(PCE)価格指数は前年比+2.5%で前月の+2.6%から0.1%縮小し、2ヶ月連続で前月を下回りました。この指標は金融当局が最も重視しているデータであり、市場は9月の利下げが確定的と考え、債券市場では米国10年債利回りが4.2%を割れ、株式市場は3市場とも大きく上昇して週を終えています。

Bitcoin2024カンファレンス

一方、暗号資産市場では、金融市場でのこうした動きを横睨みしながらの動きとなりました。週初こそBTC1060万円前後、ETH54万円前後、XRP95円半ばでしたが、Mt.Goxの送金確認でBTCの上値が重く一時1,000万円を割れこみ970万円ほどまで下落する場面がありました。ただ週末に開かれるイベントへの期待もあり押し目買いが入って底堅い動きを見せました。

 その週末にはテネシー州ナッシュビルでBitcoin2024が開催され、トランプ前大統領からの「米司法省が保有する約21万BTC(約134億ドル)を国家戦略準備金にする」そしてBTCのマイニング事業を支援し、「米国はビットコイン採掘大国になる」との発言を受けて堅調な動きを見せて週を終えています。

BTCが1040万円前後、ETHが50万円前後、XRPが92円前半となっています。

ドナルド・トランプ|Bitcoin2024  

今週の注目の経済イベント

FOMCと日銀金融政策決定会合

今週は週末の雇用統計をはじめとして多くの経済指標が発表されますが、注目すべきはやはり米国のFOMCになります。そして日本銀行の金融政策決定会合となります。

FOMCでは先週までに発表されたデータに基づき利下げについての議論がすすむことになります。特に個人消費支出(PCE)価格指数の結果は米国金融当局の利下げに対する考えを後押しするものになると考えられます。市場はFOMC後のコメントに注目しつつ楽観的に捉えようとするのではないでしょうか。

ただ30日から3日続けて米国大手有力ハイテク企業の決算発表があり、先週のテスラの減益決算とアルファベットの決算後に見られた投資家による投資利益率(ROI)への注目が、これから発表する4社の決算でどのような反応になるのか注目されるところです。この4社の決算に対して厳しい見方が台頭した場合、市場の楽観論は消える可能性があります。その場合には米国株式市場は大きな調整場面を迎えるかもしれませんので、注意が必要です。また暗号資産市場もこうした金融市場の動向に大きく左右されると考えられますので、マイクロソフト、メタ、アマゾン、アップルの決算には注目をしていただきたいと思います。

米国大手有力ハイテク企業の決算発表
7月30日(火)マイクロソフト
7月31日(水)メタ
8月01日(木) アマゾン、アップル

日本銀行にとって利上げを行うには最適な環境

一方、国内では日本銀行の金融政策決定会合があります。今回は前回詳細を先送りした国債買い入れ減額について正式に決定され、買入金額についても公表される予定です。

また最近のドル円為替相場の落ち着きを考えると日本銀行にとって利上げを行うには最適な環境になっているとも考えられます。というのも日本銀行の方向性として金融政策の正常化の中で利上げを想定しており、円安場面での利上げは為替対策と見られてしまうからです。現在は160円台から円高に進み落ち着いている場面ですから、そうした見方はなく、懸念なく利上げを行うことが可能です。今回の会合の結果次第では、さらに円高が進む可能性もあり、円ベースで見た暗号資産投資に関して十分な注意が必要と考えています。

ビットコインマーケット

今週のビットコイン・暗号資産マーケットの見通し

繰り返しになりますが、やはり今週は、米国のFOMCおよび日本銀行の金融政策決定会合が暗号資産市場にも大きな影響を与える可能性があります。特にFOMCでは、先週の経済指標結果を受けて利下げが議論される見通しであり、これが金融市場全体に影響を及ぼすことが予想されます。利下げが現実となれば、債券市場での利回り低下が進み、株式市場には追い風となる可能性がありますが、一方で暗号資産市場には複雑な影響を及ぼす可能性があります。

また、今週末には米国大手ハイテク企業の決算発表が控えており、これらの企業の決算内容が投資家心理に大きな影響を与えることが予想されます。特に、先週のテスラやアルファベットの決算後の市場反応を踏まえると、投資家は各企業のROIに注目しており、これらの決算が市場にどのようなインパクトを与えるかが重要です。もし厳しい見方が広がれば、暗号資産市場も連動して調整局面に入る可能性があります。

日本銀行の金融政策決定会合についても注目が集まります。利上げの可能性が高まる中で、円高が進む可能性があり、これが円ベースでの暗号資産投資に対して影響を与えるでしょう。特にビットコインやイーサリアムといった主要暗号資産の価格動向に注視する必要があります。

先週のBitcoin2024カンファレンスでのトランプ前大統領の発言は、ビットコインに対する期待感を高めましたが、今週の経済イベントの結果次第では市場のボラティリティが高まる可能性があります。ビットコインが重要なサポートレベルを維持できるかどうか、またETHやXRPなどの他の主要暗号資産がどのような動きを見せるかが焦点となります。

総じて、今週は経済指標や企業決算、金融政策の発表が相次ぐため、ビットコインおよび暗号資産市場にとっては非常に重要な週となります。投資家は慎重な姿勢で市場を見守り、適切なリスク管理を行うことが求められるでしょう。

暗号資産ポートフォリオの変更

ポートフィリオの変更はありません









これまでの暗号資産積み立ての状況
Accumulation Status

[期間:2023.06.05 〜 2024.11.27]

2023年6月から月毎に10万円分の暗号資産を実際に積み立てていき、そのポートフォリオを公開する企画です。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、日本の取引所でも取り扱われており、米ドルとペッグ〔連動〕するステーブルコインであるダイ(DAI)を対象としています。

ポートフォリオの現在の資産価値

含み益(現在の資産価値 - 合計積立金額)

利益率
%

積み立て回数
16

合計積立金額
1,600,000

ポートフォリオの構成

    ポートフォリオ

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    銘柄 シンボル 対円レート 保有数量 日本円換算 構成比
    ビットコイン BTC [BTC/JPY] 0.1523 BTC %
    イーサリアム ETH [ETH/JPY] 1.8884 ETH %
    ダイ DAI [DAI/JPY] 80 DAI %