2024年11月に行われる米大統領選でのカマラ・ハリス氏の活躍

民主党の最有力候補とされるカマラ・ハリス氏が、分散型予測市場「Polymarket(ポリマーケット)」で勝利の可能性を大きく高めています。

ポリマーケットとは

ポリマーケットとはユーザーが未来の出来事に関する予測を行い、その結果に基づいて報酬を得ることができるブロックチェーン技術を活用した透明性の高い予測市場プラットフォームのことです。国民や支持者の関心や予測をリアルタイムで把握することができ、選挙戦略や政策の調整が可能となります。

ハリス氏の勝利の可能性

本記事執筆時点でハリス氏の勝利の可能性は過去最高値となる45%まで上昇し、一方で共和党候補のドナルド・トランプ氏の再選予測値は54%まで下がっています。

当初はトランプ氏とジョー・バイデン大統領の再戦になると予想されていましたが、高齢による不安からバイデン氏が先月21日に撤退を表明。これにより、民主党候補はハリス氏になる見込みです。1日からは民主党の候補者を指名するためのオンライン投票も開始され、ハリス氏の選挙活動が本格化しています。

ポリマーケット

ハリス氏とトランプ氏の支持率

ハリス氏の勝利予測はバイデン氏の撤退表明以降、上昇傾向にあります。ポリマーケット上でトランプ氏が勝利する可能性は先月16日に一時72%まで上昇していたものの、現在ではハリス氏と支持率が拮抗しています。特に最近の世論調査では、激戦州でハリス氏がトランプ氏を上回る支持率を示す結果も出ています。

トランプ氏の動向と暗号資産の影響

トランプ氏においては、自身が最近発売した「ビットコインスニーカー」が2時間で完売したことも話題となりました。これは暗号資産への関心が高まっていることを示す一例といえます。さらに、選挙資金として暗号資産での寄付を受け付けるケースもみられ、ハリス氏とトランプ氏の選挙キャンペーンにおいても動向に注目が集まります。ブロックチェーン技術を利用した透明性の高い資金調達方法が、今後どのように影響を与えるかが見どころです。

八木編集長FOCUS

暗号資産規制の影響

現在、米国では暗号資産に関する新たな規制が提案されており、これが今後の選挙戦にどのような影響を与えるかが注目されています。特に、暗号資産取引所に対する規制強化や、個人投資家保護のための新しい法案が議論されています。これらの規制は、暗号資産市場全体に大きな影響を与える可能性があり、ハリス氏とトランプ氏の両候補がどのように対応するかにも注視していきたいところです。

ハリス氏の政策方針と暗号資産への対応

ハリス氏は基本的にバイデン大統領が掲げてきた政策を継承する方針であるとされています。暗号資産やWeb3.0関連についてはどのようなスタンスを見せるのか依然として不透明な部分がありますが、市場の注目を集めるものとみられます。一方、バイデン政権の中枢にいるハリス氏が現状の政策を基本的に継承するとなった場合、Web3.0領域の監督や規制面の方針に大きな変化が見られない可能性もあります。ハリス氏はビジネスにおけるデジタル技術の活用に明るい人物ともいわれていますが、暗号資産、Web3.0についてはどこまで積極的な姿勢を見せるのか現時点では見通せません。

とはいえ、トランプ氏が親暗号資産派をアピールし、業界内での支持を固めつつあることを踏まえれば、ハリス氏も政策面で何らかの歩み寄りを見せる可能性がありそうです。

2024年米大統領選の展望

2024年の米大統領選は、暗号資産市場と政治の交差点として、非常に興味深い展開を見せています。ハリス氏の勝利の可能性が急速に高まる中、トランプ氏との対決がどのような展開を見せるか、そして暗号資産がどのように選挙戦に影響を与えるか、最新の動向を追いながら今後の展開に注目していきたいです。

【NEWS】分散型予測市場ポリマーケット、バイデン大統領の選挙戦撤退確率が80%以上と予測

[Iolite記事]
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