AIの未来は10年後?孫正義が語るAGIとASIの進化
2024.11.20
SoftBank World 2024 孫正義氏の特別講演
2024年10月、ソフトバンク最大規模の法人向けイベント「SoftBank World 2024」において、ソフトバンクグループ株式会社の代表取締役会長兼社長執行役員である孫正義氏が特別講演を行いAIの急速な進化とその未来像について語っていた。情報感度の高い読者も多いので、実際に現地にいった方やYouTubeにあがっている動画をみた方はおさらいしてもらえればと思う。
2023年の講演内容の振り返り
実は2023年にも孫さんは講演をされており、AGI(汎用人工知能)の到来が10年以内に訪れる可能性が高いと語っていた。10年以内にAGIは人類よりも10倍賢くなるという予測をあげ、猿のニューロンの数が人間の約1/10であることから、人間対猿の差がAGI対人間の間に生まれることになるという推論を語っている。
AGIからASIへの進化予測
それから約1年、人間の脳内のシナプス数は約100兆個で変化しないが、生成AIのパラメーター数が急速に増加しており、これにより、AIの知能が人間を超える時期が早まっていると指摘。AGIの実現はぐっと近づき、向こう2~3年後に迫っているとして、10年以内に人類の叡智の総和を1万倍超えるASIの実現を示唆している。
AIと暗号資産がもたらす未来
Iolite 11月号のAI特集
まもなくIolite(アイオライト)の11月発売号も発行されるが、ここではAIの大特集を組んだ。あくまで個人的な感覚ではあるが、孫さんの語るAGIの到来によってAI同士が生産的な経済活動をし始める未来が訪れた場合、AI同士の経済活動のやりとりに現在すでにあるモノを活用するのであれば“確実に”といっていいほど暗号資産が活用されるようになると思う。
AI業界の急速な進化と有識者の意見
業界の有識者やトップランナーにさまざまな話を聞かせてもらえたが、例外なく全ての起業家に鬼気迫る雰囲気を感じた。AI領域は想像もできない速さで進歩していることを、彼らの雰囲気でどこか疑似体験できた気がする。
暗号資産市場の展望
リバタリアン的考えとの違い
残念ながらAI領域は、資本力がものをいい勝者総取りの競争という点では、暗号資産が内包するリバタリアン的な考えとは相寄れない違いがあるかもしれないが、将来的な共存を考えるとAIについて触れてみるのも面白いと思う。
暗号資産市場の特集内容
もちろん、この暗号資産市場の大相場で暗号資産に触れないことはなく、しっかりとこちらの特集も組んでいる。ぜひ安心して読んでやってほしい。
[Iolite記事]
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