仮想通貨(暗号資産)SUIとは?
2024.11.01
SUIは仮想通貨(暗号資産)のスケーラビリティ問題を解決するために開発された、レイヤー1ブロックチェーンのプロジェクトです。優れたトランザクション処理能力とセキュリティに加え、低コストを可能にする特徴を持っています。
そういった特徴に注目しながら、SUIとはどんな仮想通貨(暗号資産)であるかについて詳しく解説します。
SUI(スイ)とは?
仮想通貨(暗号資産)SUIは、元Meta社のメンバーが設立したチームによって開発されたレイヤー1ブロックチェーンのネイティブトークンです。
高速で安全性の高い取引処理に重点を置いているため、幅広いアプリケーションに適したプラットフォームとして需要の高まりが期待されています。
SUIは他にも、手数料が安く抑えられる点や高度なセキュリティを備えていることから、利用者や処理数の増加が見込まれる次世代のWeb3を支えるブロックチェーンとして、注目を集めている仮想通貨(暗号資産)です。
仮想通貨(暗号資産)SUIの基本情報
仮想通貨(暗号資産)SUIの基本情報は、以下のとおりです。
通貨名 | SUI(スイ) |
シンボル・通貨単位 | SUI |
ローンチ | 2023年5月 |
ブロックチェーン | Sui Network |
コンセンサスアルゴリズム | PoS(Proof of Stake) |
発行上限 | 100億SUI |
時価総額ランキング | 61位 ※2024年4月時点 |
公式サイト | https://sui.io/# |
SUIにはSui Moveと呼ばれるプログラミング言語が用いられており、高い安全性と扱いやすい利便性を備えています。
トランザクションの並列処理ができるため、驚異的な処理スピードを可能にしながら低コストを実現している点は、SUIにしかない大きな魅力です。
SUI(スイ)の特徴3つ
仮想通貨(暗号資産)SUIの特徴は次の3つです。
- 高度な処理能力とセキュリティを持っている
- プログラミング言語Sui Moveの採用で安全性に優れている
- PoSを使用しているため環境問題への影響が少ない
それぞれ具体的に解説します。
高度な処理能力を持っている
SUIは、仮想通貨(暗号資産)が従来抱えているスケーラビリティ問題の解決を目的として構築されたブロックチェーンであるため、高度な処理能力とセキュリティを持ち合わせています。
複数のトランザクションを同時に実行できる並列処理が可能であり、一秒あたりの処理件数は12万件に達します。
SUIの処理速度は、他のブロックチェーンと比較しても非常に速いスピードです。
たとえば、同じ用途や目的を課題とするイーサリアムと比べてみると、イーサリアムの処理件数は一秒あたり15~25件ほどであり、明確に大きな差をつけています。
ブロックチェーン上の処理が混雑したときの遅延や手数料の高騰が起きる問題に対して、SUIの高い処理能力があればスムーズな対応ができるため、将来性が見込まれています。
プログラミング言語Sui Moveの採用で安全性に優れている
SUIは、Meta社のプロジェクトで開発された「Move」に複数の改良を加えた「Sui Move」と呼ばれる独自のプログラミング言語を使用しています。
Moveは世界的な決済システムの金融インフラを構築するために設計していることから、高い安全性が評価されている言語です。
Moveを改良したSui Moveの最大の特徴は、オブジェクト中心モデルである点です。オブジェクトとは、資産やNFT、スマートコントラクトなどのブロックチェーン上のあらゆるものを指します。
オブジェクト中心モデルであるSui Moveは、安全性と扱いやすさの両方を備えているため、さまざまなアプリケーションに活用できる言語であるといえます。
PoSを使用しているため環境への影響に配慮している
SUIはコンセンサスアルゴリズムにPoSを使用しているため、環境問題への影響が少ないとされています。
SUIを含む多くの仮想通貨(暗号資産)は、インターネット上で価値が生まれるデジタル資産であり、現物の貨幣を作る必要がありません。
しかし一方では、仕組みを維持するために発生する電力エネルギーや環境負荷の大きさが問題視されています。
SUIが採用するPoSは、ブロック生成作業が比較的簡単であり、機材が準備できれば膨大な電力エネルギーは不要で、さらに生成スピードも速いという点がメリットです。
時価総額ランキング2位のイーサリアムも、2022年に従来のPoWからPoSへの移行が完了しています。
エネルギー効率が高いPoSは環境問題への影響が少なく、利便性の高いコンセンサスアルゴリズムとして需要の拡大が期待できるといえるでしょう。
SUI(スイ)の購入までの流れ・買い方
SUIの購入までの流れと買い方は、以下の手順で行うことができます。
1.仮想通貨(暗号資産)取引所で口座開設する
2.開設した口座に日本円を入金する
3.SUIを選び、数量を入力して購入する
仮想通貨(暗号資産)取引所の口座開設は最短1分で完了し、難しい作業はありません。誰でも簡単に手続きが可能です。
口座開設時は、本人確認として身分証明書の提出が必要です。利用できる身分証明書には、以下が挙げられます。
- 運転免許証(裏・表)
- マイナンバーカード
- パスポート
取引所を決めて口座開設をする際は、あらかじめ用意しておくとスムーズな手続きができるでしょう。
SUI(スイ)の購入場所
SUIが購入できる国内の仮想通貨(暗号資産)取引所には限りがあり、一部の取引所のみで購入が可能です。
SUIが購入できる取引所は以下のとおりです。
- OK Coin Japan
- Binance Japan
SUIを含むアルトコインは一般的に海外での購入がメジャーであり、SUIも同様に海外の取引所で購入ができます。
ただし、海外の取引所で購入する際は、一緒に国内の取引所の口座開設が必要になる場合があるため、一度確認しておくことをおすすめします。
仮想通貨(暗号資産)の始め方に関しては、下記の記事を参考にしてみてください。
https://bitlending.jp/crypto-media/the-basic-knowledge-of-cryptocurrencies/
SUI(スイ)の将来性と今後の見通し
SUIの将来性と今後の見通しについて、重要な点を押さえておきましょう。
ポイントは次の3つです。
- 元Meta社員による開発で信頼性が高い
- Web3ゲームやDeFiへの活用が注目されている
- 大手企業とのパートナーシップ締結で今後の発展が期待できる
それぞれ順番に解説します。
元Meta社員による開発で信頼性が高い
SUIは信頼性の高い元Meta社員のメンバーによって開発されていることから、注目を集めている仮想通貨(暗号資産)です。
Meta社がFacebook時代に打ち出したデジタル通貨「Diem」の開発に携わった経験のあるメンバーが在籍しているため、大きな期待が寄せられています。
SUIは2023年にローンチされたばかりですが、すでに大手企業からの多額な資金調達に成功しています。信頼性の高いコアメンバーがいるSUIの今後は、多くの企業から将来性が見込まれているといえるでしょう。
Web3ゲームやDeFiへの活用が注目されている
SUIに使用されているSui Moveの高い処理能力は、Web3ゲームやDeFiへの活用に期待が高まっています。
Sui Moveはオブジェクトを中心に独自開発されたプログラミング言語であり、開発者が扱いやすくセキュリティが高い点から、ゲームやDeFiの構成に適しているといわれています。
SUIは次世代のネットワークを構築するうえで、利用者のニーズに応えるために欠かせないプロジェクトとして、今後も注目される可能性が高いといえるでしょう。
大手企業とのパートナーシップ締結で今後の発展が期待できる
SUIはメインネットの稼働を開始して以来、多くの企業とパートナーシップ契約を結んでいます。
SUIブロックチェーンと提携した主な企業例は以下のとおりです。
- Stardust(Web3ゲーム提供会社)
- GREE(ゲーム、アニメ、Web3事業)
- Revolut(フィンテック企業)
- Oracle Red Bull Racing(レッドブルF1チーム)
SUIの特徴であるトランザクション処理能力の高さや低ガス料金など、効率的でコストパフォーマンスに優れた点が決め手になり、大手企業との戦略的パートナーシップを締結しているのです。
有名な企業との統合は話題性につながり注目度が上がるため、今後の発展にも期待ができるといえます。
SUI(スイ)に関するよくある質問
SUIに関するよくある質問をまとめています。SUIについて知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
SUI(スイ)とはどんな仮想通貨(暗号資産)ですか?
SUIは、元Meta社員が所属するチームにより開発されたレイヤー1ブロックチェーンのネイティブトークンです。高い処理能力に加えて処理スピードが速く、手数料を安く抑えられる特徴があります。
SUIの持つ特徴は革新的であり、大手企業からも注目されていることから、将来性が期待される仮想通貨(暗号資産)です。
SUI(スイ)は国内仮想通貨取引所で購入できますか?
はい、SUIは国内の仮想通貨(暗号資産)取引所で購入できます。
ただし、SUIを取り扱う国内の取引所はまだ少ないため、一部の取引所でしか購入ができません。
SUIを日本円で購入したい場合は、取り扱いのある国内の取引所を事前に確認しておきましょう。
SUI(スイ)の処理速度はどのくらいですか?
SUIは、一秒あたり12万件ほどの取引が可能であり、処理速度は非常に速いといえます。
他の仮想通貨(暗号資産)と比較すると、ビットコインは一秒あたり7件、イーサリアムは15~25件であるため、その差は一目瞭然です。
まとめ
仮想通貨(暗号資産)SUIは、高度な処理技術と安全性を備えたレイヤー1ブロックチェーンのネイティブトークンです。
デジタル通貨の開発経験があるメンバーが携わっていることで信頼性が高く、すでに多くの企業との契約を発表しています。
大手企業からの資金調達にも成功しており、次世代のネットワークを担う仮想通貨(暗号資産)として、需要の高まりが期待されるでしょう。