イーサリアム(Ethereum:ETH)のガス代は日本円でいくら?【リアルタイム円換算・計算機】
「イーサリアム(ETH)を送金したいけれど、ガス代が日本円でいくらかかるのかわからない」
「NFTを買うときの手数料が高すぎる気がする…」
そんな悩みを持つ方のために、「今この瞬間」のガス代を日本円で自動計算(入力→即計算)できるツールを用意しました。
さらに、なぜ価格が変わるのか、安く抑えるための最新の考え方(Dencun以降のL2事情)までまとめて解説します。
この記事でわかること
【即答】現在のガス代は日本円でいくら?(自動計算)
イーサリアム(ETH)のガス代は、ざっくり言うと「ETH価格 × ガス価格(Gwei) × 取引内容(gas使用量)」で決まります。
以下のツールに数値を入力すると、行動ごとの日本円コストが自動で算出されます。
※「自動=入力した瞬間に計算」という意味です。レートの自動取得はしないため、ETH価格とGweiは下のリンクで最新値を確認して入力してください。
まずは目安:直近の実勢に近い「よくある取引のガス代(日本円)」
この「目安表」の前提(例)
- ETH価格:400,000円(例として固定。最新値はツールで入力)
-
Gas(Base Fee + Priority Fee の合計):1〜3 gwei(直近の平均的な水準の目安)
※Etherscanで 0.0xx gwei のように 1未満になる日もあります。 - スワップ/NFTはコントラクト仕様・ルート・混雑で大きく変動するため、あくまで参考です
| 取引タイプ | ガス使用量の目安(gas) | 通常時(1〜3 gwei) | 混雑時(10 gweiの例) |
|---|---|---|---|
| ETH送金(通常の送金) | 21,000 | 約 8円〜25円 | 約 84円 |
| ERC-20トークン送金(USDT等) | 約 65,000 前後 | 約 26円〜78円 | 約 260円 |
| DEXスワップ(Swap) | 約 175,000〜(条件で増減) | 約 70円〜210円 | 約 700円 |
| NFT購入/売却 | 約 160,000〜(条件で増減) | 約 64円〜192円 | 約 640円 |
注意:取引所(中央集権型取引所)内の売買は、基本的にオンチェーン処理ではないため通常「ガス代」は発生しません。
ガス代が発生するのは、ウォレット送金・DEX・NFT・ブリッジなどブロックチェーン上で処理される操作です。
※この表は ETH価格=40万円 の例です。正確な日本円は、上部の「日本円換算ツール」に ETH価格 と (Base Fee + Priority Fee) の合計gweiを入れて計算してください。
《出典》
Ethereum Average Gas Price|YCharts(Source: Etherscan)
Ethereum Average Gas Price Chart|Etherscan
ガス代 日本円換算ツール(入力→自動計算)
| 取引アクション | 日本円目安 |
|---|---|
| ETH送金 (Gas: 21,000) |
– 円 |
| ERC-20トークン送金 (Gas: 65,000) |
– 円 |
| スワップ(Swap) (Gas: 175,000 目安) |
– 円 |
| NFT購入/売却 (Gas: 160,000 目安) |
– 円 |
※「Gwei」には Base Fee + Priority Fee の合計を入力してください。
※UniswapやOpenSeaなどの複雑な取引は状況により大きく変動します。
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なぜ価格に幅があるのか?(結論:ETH価格×混雑で秒単位に変わる)
上のツールで計算できるように、ガス代は「1回いくら」の固定料金ではありません。
「イーサリアム(ETH)の価格変動」と「ネットワークの混雑状況(Gwei)」が掛け合わさって決まるため、数秒単位で変動し続けます。
まずは「今のGwei」と「ETH/JPY」を確認し、今日の体感コストを掴むのが最短ルートです。
《出典》
ガスとフィー(手数料)|ethereum.org
Ethereum Gas Tracker|Etherscan
EIP-1559: Fee market change|Ethereum Improvement Proposals
【計算式】ガス代が決まる仕組み(EIP-1559)
1行でわかるガス代の定義
イーサリアムのガス代とは、「ブロックチェーン上の処理作業量(gas)」と「混雑状況に応じた単価(Fee)」を掛け合わせた利用手数料です。
送金額(1万円/100万円)ではなく、処理の重さ(gas)で増減する点が、初心者がつまずきやすいポイントです。
現在の計算式(EIP-1559版)
2021年のアップグレード(EIP-1559)以降、ガス代の考え方は次の形で整理できます。
ガス代(ETH)= gas ×(Base Fee + Priority Fee)
- gas(ガス使用量):取引に必要な作業量です。ETH送金は21,000が目安で、スワップ/NFTは変動します。
- Base Fee(基本料金):混雑で自動決定されます。EIP-1559ではバーン(焼却)されます。
- Priority Fee(優先手数料):バリデーターに支払うチップです。急ぎたいときに上げます。
計算の実例(ETH送金の場合)
前提:ETH価格40万円、Base Fee 1.5gwei、Priority Fee 0.5gwei(合計2.0gwei)
※直近は「合計1〜3gwei」程度で推移する場面も多いため、現実寄りの数値例に更新しています。
21,000(gas)×(1.5 + 0.5)gwei = 42,000 gwei
42,000 gwei = 0.000042 ETH
0.000042 ETH × 400,000円 = 約16.8円(約17円)
参考:混雑して合計10gweiになった場合は、21,000×10gwei=210,000gwei=0.00021ETH → 約84円になります。
さらに、Etherscanで0.05gweiのような極端に低い値が出ているときは、ETH送金が1円未満になることもあります。
つまり、gas(取引の重さ)とgwei(Base Fee + Priority Fee の合計)さえわかれば、日本円はすぐ出せます。 だからこそ、記事冒頭のツールに「ETH価格」と「合計gwei」を入れるのが一番早い、というわけです。
「Max Fee」と実際の支払額の違い(表示にビビらないために)
ウォレット(MetaMask等)で表示される「Max Fee(最大手数料)」は、急な混雑に備えて多めに見積もられた上限です。
実際に支払うのは、その瞬間に必要な「Base Fee + Priority Fee」分だけで、上限との差額がそのまま全額引かれるわけではありません。
《出典》
ガスとフィー(手数料)|ethereum.org
EIP-1559: Fee market change|Ethereum Improvement Proposals
How to customize gas settings|MetaMask Support
【比較】L1 vs L2 日本円でのコスト差とブリッジ
L2を使えば、細かい取引のガス代は「数円〜数十円」になりやすい
結論から言うと、ガス代を本気で節約したいならL2(レイヤー2)を使うのが最短です。
2024年3月に実施された「Dencun」アップグレード(EIP-4844 / Proto-Danksharding)以降、ロールアップのデータコストが下がりやすくなり、L2の手数料環境が改善しました。
| ネットワーク | 送金コスト目安(円) | Swapコスト目安(円) |
|---|---|---|
| Ethereum L1 | 数百円〜(混雑で上下) | 数千円〜(条件で上下) |
| Arbitrum One(L2) | 数円〜 | 数十円〜 |
| Base(L2) | 数円以下〜 | 数円〜 |
※L2手数料は混雑・ブリッジ方式・dAppにより変動します。最新の傾向は「L2Fees」などで確認してください。
【重要】コストがかかるタイミング(どこで高くなる?)
L2は安い一方で、最初に資金を移動するところ(ブリッジ)でL1ガス代がかかるケースがあります。
どこでコストが発生するかを理解しておくと、想定外の出費を防げます。
- 国内取引所 → ウォレット(L1)
コスト:取引所の送金手数料(各社設定) - ウォレット(L1) → L2へ移動(ブリッジ)
コスト:L1のガス代(混雑で増減)
※ここが一番高いと感じやすいポイントです。 - L2内での取引(Swap、NFT購入など)
コスト:L2のガス代(低コストになりやすい)
つまり、ある程度まとまった資金を一度L2に移して、細かい取引はL2で回すのが、日本円コストを最も抑えやすい運用です。
《出典》
Dencun(Cancun-Deneb)概要|ethereum.org
Dencun Mainnet Announcement|Ethereum Foundation Blog
L2 Fees(手数料一覧)|l2fees.info
【節約】ガス代を安く抑える3つの方法
1. 日本時間の「昼過ぎ」を狙う(JSTで具体化)
ガス代は世界の利用者による混雑で上下します。傾向として、米国・欧州の活動時間が重なると混みやすく、反対に空きやすい時間帯があります。
ただし例外も多いので、最終判断はGas Trackerで確認してください。
- 狙い目:平日の13:00〜16:00頃(日本時間) / 日曜日の午前中
- 高騰注意:22:00〜翌朝(海外ユーザーが動きやすい時間帯と重なることがあります)
2. 急ぎでなければ「待つ」
NFTのミント、急騰トークン、話題のローンチなどで一時的に50gwei、100gweiと高騰することがあります。
急ぎでないなら、数時間〜数日待って落ち着いたタイミングで実行するのが堅実です。
まずはこの記事上部のツールで、今のGweiが日本円でどれくらいの痛みになるかを確認してみてください。
3. まとめて送金する(少額を何回もやらない)
イーサリアムのガス代は、基本的に送金額ではなく処理量で決まります。
つまり、1万円を送るのも100万円を送るのも(同じ条件なら)ガス代は大きく変わりません。
少額をこまめに送ると、その回数ぶん手数料が発生するため、必要な金額+予備費をまとめて一度に送金するのが鉄則です。
《出典》
Ethereum Gas Tracker(混雑確認)|Etherscan
ガスとフィー(手数料)|ethereum.org
ガス設定の調整(参考)|MetaMask Support
【FAQ】よくある質問
Q. ガス代は日本円で払えますか?
いいえ、払えません。ガス代は必ずイーサリアム(ETH)で支払われます。
ウォレットにETHが入っていないと、たとえ日本円を持っていても送金や取引はできません。
実務では、数千円分など少額のETHを常に残しておくのが安全です。
Q. 取引に失敗したのにガス代が引かれました。なぜですか?
失敗トランザクションでも、ブロックチェーン上で検証・実行が試みられた分の計算資源が使われます。
そのため、実行に使った分のガス代は徴収され、通常は返金されません。
対策として、MetaMaskなどでGas Limitを極端に低く設定するのは避け、推奨値を使いましょう。
Q. ガス代が無料になることはありますか?
イーサリアムのメインネット(L1)では基本的に無料にはなりません。
ただし、L2の低手数料や、運営側が負担するガスレス(Sponsored / Gasless)設計のサービスなどで、ユーザー負担が実質ゼロに近いケースはあり得ます。条件(どこがコストを負担しているか)を確認しましょう。
《出典》
ガスとフィー(手数料)|ethereum.org
EIP-1559(手数料の仕組み)|Ethereum Improvement Proposals
ガス設定の調整|MetaMask Support