監修:株式会社J-CAM 金融アドバイザー AFP認定者 倉本 佳光 Yoshimitsu Kuramoto

慶應義塾大学法学部法律学科を卒業後、山一証券株式会社に入社し金融業界でのキャリアをスタート。その後、メリルリンチ日本証券株式会社マネージメント・コミッティーメンバー、岡三アセットマネジメント株式会社理事などを歴任。
執筆:BitLending編集部 更新日:2026年7月23日

倉本 佳光

ビットコインを買うタイミングに、誰にでも当てはまる「正解の時刻」や「必ず安くなる曜日」はありません。

ビットコインは24時間365日取引されます。海外の市場参加者が増える時間や、米国の重要な経済指標が発表される前後には値動きが大きくなることがありますが、上がるか下がるかまで時刻だけで決まるわけではありません。

買うタイミングを考えるときは、「何時に買うか」だけでなく、チャート上の価格位置、保有する期間、購入金額、一括購入か分割購入かを組み合わせて判断する必要があります。

  • 時間帯:値動きが大きくなりやすい時間はありますが、必ず下がる時間ではありません。
  • 曜日:過去の曜日別傾向が、次の週にも繰り返されるとは限りません。
  • チャート:未来を当てる道具ではなく、現在の価格位置や過熱感を整理するために使います。
  • 購入方法:底値を一度で当てるより、購入を分けて判断を外した場合の影響を抑えます。

この記事では、「ビットコインはいつ買うべきか」を断定するのではなく、時間帯・曜日・チャートをどこまで判断材料にできるのかを整理します。

免責事項(投資助言ではありません)

本記事は、ビットコインに関する情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買・投資行動を推奨するものではありません。暗号資産は価格変動が非常に大きく、短期間で大きな損失が発生する可能性があります。投資判断は必ずご自身の責任で行い、必要に応じて専門家へご相談ください。

利益相反に関する開示:本記事を掲載するBitLendingは、暗号資産レンディングサービスを提供しています。記事内には当社サービスへの導線が含まれる場合がありますが、特定の投資行動や暗号資産の貸出を推奨するものではありません。

ビットコインを買うタイミングに「絶対の正解」はない

ビットコインの底値は、価格が反発した後でなければ確定できません。「もう十分に下がった」と見えても下落が続くことがあり、反対に、上昇を待ってから買うと直後に反落することもあります。

そのため、買うタイミングは一つの時刻や指標で決めるのではなく、次の3点に分けて考えると整理しやすくなります。

  • 相場の状態:上昇、下落、横ばいのどこにいるか
  • 自分の条件:保有期間と、値下がりしても生活に影響しない購入金額
  • 購入方法:一度に買うか、複数回に分けるか、定期的に積み立てるか

ビットコイン自体の仕組みや価格変動リスクがまだ曖昧な場合は、先にビットコインの仕組みと価格変動リスクを確認しておくと、買い時を考える前提を整理できます。

ビットコインが動きやすい時間帯はいつ?

ビットコインは24時間365日取引できるため、株式市場のように世界共通の開場・閉場時刻はありません。ただし、欧州や米国の市場参加者が増える時間、米国株式市場が動く時間、重要な経済指標が発表される前後には、取引が増えて価格変動が大きくなる場合があります。

ここで大切なのは、「動きやすい時間」と「下がりやすい時間」は同じではないことです。参加者が増えれば、上昇にも下落にも動きが大きくなり得ます。

海外市場の参加者が増える時間は値動きが大きくなりやすい

暗号資産は世界中で取引されているため、日本の昼間だけを見ても市場全体の動きを捉えられません。アジア、欧州、米国へと活動時間が移り、複数地域の参加時間が重なる場面では、売買が増えることがあります。

ただし、同じ日本時間でも、季節、相場環境、ニュースの有無によって取引量は変わります。海外の夏時間と冬時間でも日本との時差が変わるため、「毎日○時」と固定して覚えるより、その日のイベント予定を確認する方が実用的です。

CPI・雇用統計・FOMCの前後は急変に注意する

米国の消費者物価指数(CPI)や雇用統計、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果は、金利や景気の見方を変える材料になります。発表内容が市場予想と異なると、株式、為替、暗号資産が短時間で大きく動く場合があります。

これは「発表時刻にビットコインが下がる」という意味ではありません。予想との差や事前のポジションによって上昇する場合もあるため、発表前後は方向を当てるより、急変しても困らない注文金額かを確認します。

最新の相場環境や直近の材料は日々変わります。現在の状況を確認したい場合は、最新のビットコイン相場と変動要因も参照してください。

《出典》
Economic News Releases|U.S. Bureau of Labor Statistics
Meeting calendars and information|Federal Reserve Board

「動く時間」と「下がる時間」は同じではない

値動きの大きさはボラティリティ、売買のしやすさは流動性と呼ばれます。売買が増える時間は価格が大きく動くことがありますが、値動きの方向までは示しません。

短時間に価格が下がっていても、すぐ反発する場合と下落が続く場合があります。時刻だけを購入条件にせず、価格の推移や出来高、発表された情報も合わせて確認しましょう。

ビットコインが下がる時間帯は決まっている?

毎日必ずビットコインが下がる時間帯は決まっていません。過去の価格を時間帯別に集計すると平均値に偏りが見える場合はありますが、その結果は調査期間、取引所、通貨ペア、タイムゾーンによって変わります。

「夜に下がる」「朝に上がる」といった説明を見るときは、何を根拠にしているかまで確認する必要があります。

「夜に下がる」「朝に上がる」と断定できない理由

時間帯別の平均騰落率がマイナスでも、毎日その時間に下がったことを意味しません。一部の大きな下落が平均値を押し下げていることもあります。また、集計期間を強気相場だけ、弱気相場だけに変えると、結果が反対になる可能性もあります。

過去データは傾向を振り返る材料にはなりますが、次の売買方向を保証するものではありません。

時間帯データを見るときの4つの確認点

  1. 集計期間:数週間なのか、複数年なのか
  2. タイムゾーン:日本時間なのか、協定世界時(UTC)なのか
  3. 市場:どの取引所、どの通貨ペアを集計したのか
  4. 指標:平均騰落率なのか、上昇・下落した回数なのか

この条件が示されていない「下がる時間帯ランキング」は、実際の購入判断へそのまま使わない方が安全です。

仮想通貨に曜日別の傾向はある?

仮想通貨は土日も取引されるため、曜日ごとの平均的な値動きが分析されることがあります。しかし、特定の曜日が常に上がる、または下がるという固定的な法則はありません。

何曜日に買うかを決める前に、その日に重要な経済イベントがあるか、週末に大きなニュースが出たか、取引量が通常より少なくないかを確認する必要があります。

月曜日だから下がるとは限らない

月曜日は週末を終えた株式・為替市場の参加者が戻るため、週末の情報が他市場へ反映される場合があります。ただし、その情報が好材料なら上昇、悪材料なら下落する可能性があり、月曜日という理由だけで方向は決まりません。

日曜日・土日は値動きが不安定になることがある

ビットコインは土日も取引できますが、平日とは参加者や注文量が異なる場合があります。注文が少ない局面では、比較的小さな売買でも価格が動きやすくなることがあります。

一方で、週末だから必ず下がるわけでも、必ず安く買えるわけでもありません。「日曜日に下がる」「土曜日が買い時」と曜日だけで決めず、実際の出来高と価格の動きを確認します。

何曜日に買うかより、購入を分ける方法を考える

有利な曜日を一度で当てようとすると、その曜日まで待った結果、価格が上がっていることもあります。反対に、決めた曜日に購入した直後から下がることもあります。

曜日の傾向へ賭ける代わりに、購入日を複数回に分ければ、一日の価格に購入額が偏ることを抑えられます。ただし、分割購入でも損失を防げるわけではありません。

現在のCrypto Fear and Greed Index

チャートで買うタイミングをどう判断する?

チャートは未来の価格を確定するものではありません。現在価格が過去の値動きに対してどこにあり、市場参加者がどのように反応しているかを整理するために使います。

移動平均線、RSI、出来高、Fear & Greed Indexのいずれも、単独では買い時を確定できません。複数の情報を見ても予測が外れる可能性を残したうえで、購入金額を決めます。

最初に現在価格とトレンドを確認する

まず、高値と安値がどちらへ更新されているかを確認します。高値・安値がともに切り上がっていれば上昇傾向、切り下がっていれば下落傾向と整理できます。ただし、確認する期間によって見え方は変わります。

移動平均線は、一定期間の価格を平均した線です。現在価格が移動平均線より上か下かは、過去の平均に対する位置を示しますが、「下なら割安」「上なら割高」と自動的に決まるわけではありません。

RSIは「売られすぎ=すぐ反発」ではない

RSIは、一定期間における値上がりと値下がりの強さを0から100の範囲で表す指標です。一般に低い数値は売りの勢い、高い数値は買いの勢いが強かったことを示す材料として使われます。

ただし、強い下落相場ではRSIが低い状態のまま価格が下がり続けることがあります。「30以下だから買う」のように、数値だけを購入条件にしないでください。

《出典》
Relative Strength Index(RSI)|Fidelity

出来高と価格を組み合わせて見る

出来高は、一定期間にどの程度取引されたかを見る指標です。価格が大きく動いたときに出来高も増えていれば、多くの売買を伴った動きだったと確認できます。

ただし、出来高の増加は上昇だけを意味しません。急落時にも増えるため、価格がどちらへ動いたかと組み合わせて見ます。

Fear & Greed Indexは市場心理の補助指標

Fear & Greed Indexは、市場の恐怖や強欲の度合いを整理した指標です。画像は自動更新されるため、本文の更新日とは異なる時点の数値が表示されます。

極端な恐怖が示されても、その後さらに価格が下がる可能性があります。数値を購入開始の合図にせず、市場心理を確認する補助材料として使いましょう。

《出典》
Crypto Fear & Greed Index|Alternative.me

下がっているときと上がっているとき、どう考える?

「下がっているときに買うべきか」「上がっているときでも買ってよいか」は、価格の方向だけでは決められません。下落していても割安とは限らず、上昇していても上昇が続くとは限らないためです。

相場の状態ごとに、購入理由と購入後の備えを確認しましょう。

下がっているときに買う場合

  • 下落の理由を確認できているか
  • さらに下がっても生活に影響しない金額か
  • 短期的な反発を前提にしていないか
  • 購入資金を一度に使い切っていないか

価格が以前より安いことと、現在の価値に対して割安であることは同じではありません。下落幅だけで底値と判断しないことが重要です。

上がっているときに買う場合

  • 値上がりを見て焦っていないか
  • 購入理由が「もっと上がりそう」だけになっていないか
  • 買った直後の反落に耐えられるか
  • 購入金額を複数回に分けられるか

上昇トレンドを確認してから買う方法にも、高値づかみになるリスクがあります。乗り遅れへの不安から、予定以上の金額を入れないようにします。

横ばいのときに買う場合

  • 値動きが小さいことを「安全」と誤解していないか
  • 直近に重要な経済イベントがないか
  • 価格が一定範囲を抜けた場合も保有を続けられるか

横ばいの後に上へ動くか下へ動くかは、横ばいであることだけでは決まりません。動き出す方向を先回りして一括購入するのではなく、外れた場合も考えます。

買うタイミングの失敗を抑える3つの方法

底値を正確に当てることはできなくても、タイミングを外した場合の影響を小さくすることはできます。代表的な方法は、分割購入、積立、購入金額の調整です。

一度に買わず、購入回数を分ける

購入予定額を複数回に分ければ、最初に買った直後に下がった場合でも、資金のすべてを高い価格で購入することを避けられます。一方、最初の購入後に上昇すれば、全額を最初に買った場合より取得できるBTCが少なくなることがあります。

分割購入は利益を保証する方法ではなく、一回の判断に購入額を集中させない方法です。

積立で購入日を固定する

積立は、毎週または毎月など、決めた間隔で一定額を購入する方法です。価格が高いときには少ない量、安いときには多い量を購入することになります。

積立でも値下がりによる損失は発生します。また、価格が上がり続ける局面では一括購入より不利になる場合があります。利点は「必ず安く買えること」ではなく、購入時期を一度で決める負担を減らせることです。

《出典》
Dollar Cost Averaging|Investor.gov

価格がさらに下がっても困らない金額にする

時間帯やチャートを詳しく確認しても、予測が外れる可能性は残ります。そのため、生活費、近く使う予定のお金、緊急時の資金を購入へ回さないことが前提です。

最初の金額を決めるときは、「いくら利益が欲しいか」ではなく、「大きく下がっても生活と判断に影響しないか」を基準にします。具体的な金額や一括購入と積立の違いは、初心者が無理のない購入金額を決める方法で詳しく説明しています。

ビットコインを買う前のチェックリスト

買うタイミングを最終的に判断する前に、次の項目を確認してください。多く当てはまらない場合は、時刻を探すより購入条件を整理する段階です。

  1. 生活費や緊急資金を使っていない
  2. 短期・中期・長期のどれを想定しているか説明できる
  3. 今買いたい理由が「価格が動いているから」だけではない
  4. 時間帯や曜日だけを購入根拠にしていない
  5. 直近の経済指標やFOMCなどの予定を確認した
  6. 購入予定額を一度に使い切らない選択肢を検討した
  7. 購入後にさらに価格が下がっても生活に影響しない
  8. 販売所・取引所のスプレッドや手数料を確認した
  9. 購入後の保管方法と取引記録の残し方を確認した

購入後には、価格だけでなく保管、セキュリティ、取得価格の記録も必要です。購入後の実務は、ビットコインを買った後の保管・記録・税金の確認ポイントで確認できます。

よくある質問

ビットコインを買うタイミング、時間帯、曜日について、よく検索される疑問へ簡潔に回答します。

ビットコインは何時に買うのがよいですか?

誰にでも共通する有利な時刻はありません。海外の市場参加者が増える時間や経済指標の発表前後には値動きが大きくなることがありますが、上昇・下落の方向は決まっていません。購入時刻より、購入金額と分割方法を優先して考えます。

ビットコインが下がりやすい時間帯はありますか?

過去の集計で時間帯ごとの偏りが見える場合はありますが、毎日必ず下がる時間帯はありません。集計期間、タイムゾーン、取引所、平均値の計算方法によって結果が変わるため、「○時に買えば安い」とは断定できません。

仮想通貨は何曜日に買うのがよいですか?

常に有利な曜日は確認できません。月曜日、日曜日、土日といった曜日だけで決めず、当日のニュース、経済イベント、出来高を確認します。曜日を一度で当てる代わりに、購入を複数日に分ける方法もあります。

下がっているときに買った方がよいですか?

価格が下がっただけでは、割安になったとは判断できません。下落理由、保有期間、購入後にさらに下がった場合の影響を確認してください。短期的な反発を前提に、一度に購入予定額を使い切らないことが重要です。

ビットコインを売るタイミングはどう判断しますか?

売却は、使う予定の資金、利益確定、損失を抑える条件、税金などを含めて考える必要があります。購入タイミングとは判断項目が異なるため、本記事では詳しい売却基準を扱いません。売却や交換で利益が生じた場合の税務は、仮想通貨の売却・交換に関する税金も確認してください。