「ビットコインに興味はあるけど、借金を抱えそうで怖い」と感じる方は多いかもしれません。実際、投資によって借金を作ってしまう事例はあり、それを聞くと初心者はなかなか手を出しにくいでしょう。しかし、ビットコイン投資は正しい知識を身につけることで、借金のリスクを大幅に下げられますのでご安心ください。

そこで本記事では、ビットコインで借金をしてしまう人の原因・借金を作らないために気をつけるべきことを解説します。読み終えるころには、ビットコインに対する不安が解消されているはずですので、ぜひ最後までご覧ください。

財布を開く人

なぜビットコインで借金をしてしまう人がいるのか?

ビットコインで借金をしてしまう人の主な原因は、以下の4つがあげられます。

  1. レバレッジ取引で損失が出てしまった
  2. 税金が支払えなくなってしまった
  3. 生活費が足りなくなってしまった
  4. 投資のために借金をしてしまった

順番に見ていきましょう。

レバレッジ取引で損失が出てしまった

まずは、レバレッジ取引で損失を出してしまったパターンです。レバレッジ取引とは「証拠金」を預けることで、実際の金額以上(最大2倍)の投資ができる取引方法を指します。例えば、手元に10万円しかなくても、2倍のレバレッジ取引をすれば20万円分の取引が可能です。

レバレッジ取引は、少ない金額でも大きなリターンを狙えるのが魅力ですが、その分だけ損失リスクも大きくなります。そのため、取引結果がマイナスになってしまうと、請求された不足金額を支払えずに借金を作ってしまう方もいるのです。

税金が支払えなくなってしまった

ビットコインを含む仮想通貨(暗号資産)の利益は「雑所得」に分類されます。雑所得は納税対象になっており、利益に応じて最大45%の税率がかけられるため注意が必要です。ビットコインで大きく稼ぐほど、翌年に納めなければならない税金が増えます。そのため、税金を忘れて利益を使い込んでしまうと、翌年に届く納税通知書に苦しむことになるでしょう。

納税は期限までに行わないと延滞税が加算され、最悪の場合、財産差し押さえとなります。そういった行政処分を避けるために借金を作ってしまうケースもあるのです。

生活費が足りなくなってしまった

必要以上の金額を投資してしまい、結果的に生活費を支払えなくなる方も一定数存在します。特にギャンブル好きの方は注意が必要です。例えば、最初に購入したビットコインが大きく価格上昇をした場合、ギャンブル好きの方は「もっと投資すればものすごい利益になる」と考えるでしょう。その結果、生活費までつぎ込んでしまうのです。

ビットコインは値動きが激しいため、タイミングが悪いと大損する可能性があります。生活費までつぎ込むのは控えましょう。

投資のために借金をしてしまった

ビットコインに投資する金額を確保するために、借金をしてしまうケースもあります。例えば、SNSやマッチングアプリなどで知り合った人から「絶対に儲かる」と話を持ちかけられ乗ってしまったり、人生の一発逆転を狙いたい気持ちから借金をして多額投資をしてしまったりなどです。

繰り返しますが、ビットコインは値動きが激しいため、大損するリスクが常に存在します。借金をしてまで投資するのは控えましょう。

ビットコインと積まれたコイン

ビットコインで借金をしないために気をつけること

ビットコインで借金をしないためには、以下の4つを心がけましょう。

  1. 現物取引のみで投資する
  2. 税金分を確保してから投資する
  3. 余剰資金のみで投資する
  4. 長期的な視点を持って投資する

順番に解説します。

現物取引のみで投資する

ビットコイン投資をする場合は「現物取引」のみで行いましょう。現物取引は、手持ち資金以上の購入ができない仕組みであるため、ビットコインの価格が下落してもマイナス分を請求されることはありません。

もちろん、元本割れ(投資額より下回る)のリスクはありますが、適切な金額で投資をしていれば借金を背負うことはないです。

税金分を確保してから投資する

ビットコインで利益が出た場合は、翌年の納税に備えて税金分を確保しておきましょう。先に納税分を確保しておけば、翌年に困ることはありません。ビットコインにかかる税金の目安は以下の通りです。

課税される所得金額 税率 控除額
1,000円 から 1,949,000円まで 5% 0円
1,950,000円 から 3,299,000円まで 10% 97,500円
3,300,000円 から 6,949,000円まで 20% 427,500円
6,950,000円 から 8,999,000円まで 23% 636,000円
9,000,000円 から 17,999,000円まで 33% 1,536,000円
18,000,000円 から 39,999,000円まで 40% 2,796,000円
40,000,000円 以上 45% 4,796,000円

ビットコインにかかる税金の知識や確定申告の方法を詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

余剰資金のみで投資する

ビットコインに限った話ではありませんが、投資には常に損失のリスクがあります。生活費を切り崩してしまうと借金を抱える可能性があるため、投資は余剰資金のみで行いましょう。

「最悪なくなっても困らない金額しか投資しない」と決めておけば、どんな状況になっても自制心を保てるはずです。

長期的な視点を持って投資する

ビットコインで借金をしてしまう人の共通点は「短期間で大きく儲けようとしている」ということです。チャートをしっかり読めるプロなら別ですが、初心者のうちは損失のリスクが高いため「長期視点」を持ち少額から投資を行いましょう。

ビットコインは価格変動が激しいため、少額投資でもする価値はあります。毎月少しずつ積み立て投資をしながら、ビットコインについて勉強していくことで、チャートを読む力が養われていくはずです。

2人が相談している様子

もしビットコインで借金を作ってしまった場合の対処法

もしビットコインで借金を作ってしまった場合の対処法も紹介しておきます。

  1. 投資から離れて返済計画を立てる
  2. 返済が難しいなら弁護士に相談する

投資から離れて返済計画を立てる

まずは、投資から離れて返済計画を立てましょう。投資を続けていると「マイナスを取り返そう」とギャンブル思考になる可能性があります。焦ると正常な判断がしにくくなるため、冷静になることが大切です。

返済が難しいなら弁護士に相談する

借金返済の見通しが立たない場合は、弁護士に相談しましょう。自己破産や債務整理などのアドバイスをくれる可能性があります。借金は時間が経つと利息が膨らみますので、早めに相談するのがおすすめです。

ビットコインと地球

ビットコインの損失リスクを抑えるためのサービス3選

ビットコインは、正しく投資さえすれば借金のリスクはほとんどありません。しかし、価格変動により損失を被るリスクはあります。そのため、初心者は以下の3つのサービスから始めるのがおすすめです。

  1. レンディング
  2. ステーキング
  3. メルカリのビットコイン取引

順番に解説します。

レンディング

レンディングとは、仮想通貨(暗号資産)を取引所に貸し出して利息を得る手法です。自身で保有しているよりも効率的に利益を得られます。運用はプロに任せられますし、預けるだけなので難しい知識も必要ありません。レンディングの詳細は以下の記事でまとめていますので、興味があればご覧ください。

ステーキング

ステーキングとは、仮想通貨(暗号資産)をブロックチェーン上に預けておくだけで報酬を得られる仕組みです。銀行に現金を預けるようなイメージですが、銀行よりも利率ははるかに高い(銀行:0.002%程度、ステーキング:1〜18%)ため、レンディング同様に効率良く利益を得られます。ステーキング期間中は売買や送金ができなくなるのが欠点ですが、ただ保有しているだけなのであれば利用するのがおすすめです。

メルカリのビットコイン取引

実は、フリマサイトのメルカリでもビットコイン取引が可能です。不用品の売却益でそのままビットコインを購入できるため、ユーザーは現金を使用することなく投資を始められます。また、取引から運用状況の確認までをアプリ内で完結させられるため、初心者でもスムーズにビットコイン取引を行えるのが魅力です。自宅に不用品のある方は、メルカリからスタートさせるのもいいかもしれません。

トレード画面を見つめる青年

まとめ

本記事では、なぜビットコインで借金を背負う人がいるのか?について解説しました。内容をおさらいしましょう。

  • ビットコインで借金をしてしまうのは「短期間で儲けようとする・翌年の税金を考えていない」などがあげられる
  • ビットコイン投資は「余剰資金のみ」で行えば、借金のリスクはほとんどない
  • もしビットコインで返済できないほどの借金を背負った場合は、早めに弁護士に相談する
  • ビットコインで損失リスクを抑えたいなら、レンディングやステーキングがおすすめ

ビットコインを含めた仮想通貨(暗号資産)は、正しい知識を身につければ大きな損失を避けられます。当サイトでは仮想通貨(暗号資産)に関するさまざまな情報発信をしていますので、ぜひ楽しい投資を行うための勉強に役立ててください。