ブロックチェーン業界のカギを握る投資企業バイナンスラボ(Binance Labs)を特集!
2024.11.01
今後成長しそうな仮想通貨(暗号資産)を少しでも先に知りたい方は多いのではないでしょうか。この記事では、成長見込みのある新たなブロックチェーンゲームや仮想通貨(暗号資産)プロジェクトを支援する企業「バイナンスラボ(Binance Labs)」について解説します。バイナンスラボとはどんな企業なのか、また今までの投資実績や、最新の投資先について紹介します。ぜひ参考にしてみてください
引用元:https://labs.binance.com/ja
バイナンスラボとは?
まずは、バイナンスラボとはどんな企業なのかについて紹介します。バイナンスラボは以下の特徴を持った企業です。
- ブロックチェーンを活用した新事業に出資する企業
- バイナンスを源流とする企業
- 成長見込みのあるプロジェクトを厳選して出資
ブロックチェーンを活用した新事業に出資する企業
バイナンスラボは、ブロックチェーン技術を活用した新規事業に出資するベンチャーキャピタルです。ベンチャーキャピタルとは、企業かや新興企業に資金を投じ、成長後の企業から収益を得るタイプのビジネスを行う企業のことです。
以下の図は2023年の投資実績のサマリーですが、バイナンスラボはこれまでに約250のブロックチェーン技術を使用したゲーム・仮想通貨(暗号資産)・NFTなどに関する新規事業に投資し、ブロックチェーン業界の成長に多大な影響を与えています。
引用元:https://www.binance.com/ja/blog/ecosystem/binance-labs-year-in-review-2023-4223213353998796996
バイナンスを源流とする企業
バイナンスラボは、その名の通り世界最大の仮想通貨取引所であるバイナンスから生まれた企業です。現在はバイナンスから独立していますが、バイナンス出身のブロックチェーン技術に精通した人材が運営を続けており、バイナンス以外の仮想通貨(暗号資産)取引所とも手を組み、ビジネスを拡大していく姿勢の表れとみられています。
成長見込みのある企業を厳選して投資
バイナンスラボは多岐にわたる仮想通貨(暗号資産)・NFT分野に関する新規事業に出資していますが、出資にあたって非常に厳しい審査を実施しています。毎年数百もの新規プロジェクトの応募があるにもかかわらず、実際に出資を受けられるのは応募数の3%にも満たないほどです。
これは裏を返せば、バイナンスラボが出資を決めたプロジェクトはそれだけ成長が期待できるプロジェクトともいえ、早くから注目しておく価値があるといえます。以降では過去にバイナンスラボが出資し成長を遂げてきたゲームアプリ・仮想通貨(暗号資産)について紹介します。
バイナンスラボが出資したゲームアプリ
バイナンスラボが出資し、成長を遂げてきたゲームアプリを3つ紹介します。各アプリとひもづく仮想通貨(暗号資産)は、アプリの人気とともに取引量が増加し価値が上がってきました。
- The Sandbox
- Axie Infinity
- STEPN
引用元:https://www.sandbox.game/ja/
The Sandbox
The Sandboxはブロック状のビジュアルが印象的な2020年にリリースされたブロックチェーンゲームです。ユーザーは、メタバースと呼ぶ仮想空間上の土地をNFTとして購入し、その土地でオリジナルのゲームやキャラクターなどを作って自由に遊べます。
バイナンスラボは2020年8月にThe Sandboxに出資しており、ゲーム内で使用できる仮想通貨(暗号資産)のSANDは、NFT市場への注目度の高まりを受け、2021年に10倍近くの価格上昇を見せています。
引用元:https://axieinfinity.com/
Axie Infinity
Axie Inifinityはアクシーとよばれるモンスターを育成し、対戦させるNFTゲームです。ゲームで好成績を残すと、ゲーム内で使用できる仮想通貨(暗号資産)AXSを得られます。ゲームを遊んで仮想通貨(暗号資産)を介してお金を稼げるPlay to Earnの火付け役となり、フィリピンを中心とした国で人気を博しています。
バイナンスラボは2020年10月にAxie Infinityに出資し、その後AXSは2021年に100倍以上の価格上昇を見せました。現在でも時価総額73位といまだ人気は衰えていません。
引用元:https://go.stepn.com/
STEPN
STEPNは、ブロックチェーン技術と健康をリンクさせた歩くことでNFT・仮想通貨(暗号資産)を稼げるNFTゲームです。スマートフォンにSTEPNアプリを入れ、専用のスニーカー型NFTを購入したうえでスマートフォン内の歩数計と連動させることで、仮想通貨(暗号資産)GMTを獲得できます。
バイナンスラボは2022年4月にSTEPNに出資しており、その後GMTは約400倍となる価格上昇を見せました。2024年5月には続編となるSTEPN GOの発表もあり、今後の動向に注目です。
引用元:https://www.binance.com/en/blog/ecosystem/ama-recap-socialfi-whats-now–next-7707515659204064235
バイナンスラボが出資した仮想通貨
続いて、バイナンスラボが出資し成長を遂げてきた仮想通貨(暗号資産)を3つ紹介します。いずれも時価総額では上位にランクインするほどの成長を見せており、バイナンスラボの出資先となる仮想通貨には要注目です。
- Aptos
- Optimism
- Arkham
引用元:https://www.binance.com/ja/blog/ecosystem/binance-labs-boosts-strategic-investment-in-aptos-labs-to-expand-commitment-to-infrastructure-building-2732278535201777034/
Aptos(APT)
Aptosは、イーサリアムのブロックチェーン上で取引できる仮想通貨(暗号資産)です。イーサリアムのブロックチェーンには、取引量増加に伴い取引に発生する手数料の増加や取引処理時間の長期化といった問題がありました。これらの問題を解決するため、独自のプログラミング言語Moveを適用することで、セキュリティの高さを維持したまま高速で取引処理ができるようにしています。
時価総額27位の取引量を誇る人気の高い仮想通貨(暗号資産)です。
引用元:https://optimism.mirror.xyz/
Optimism(OP)
Optimism(OP)も、イーサリアムのブロックチェーン上で取引できる仮想通貨(暗号資産)です。イーサリアムの取引量増加に伴う問題を解消するために、イーサリアムとは別のネットワークで取引を先に処理しておくアプローチをとり、取引の高速化とセキュリティを両立させています。
Optimismの時価総額は全仮想通貨(暗号資産)中47位とこちらも取引量が多いです。
引用元:https://www.arkhamintelligence.com/ja
Arkham(ARKM)
Arkham(ARKM)は、各仮想通貨(暗号資産)がブロックチェーン上でどう取引されているか情報分析できる同名のプラットフォーム「Arkham」から生まれた一風変わった仮想通貨(暗号資産)です。この情報分析サービスの利用料金の支払いなどにArkhamを利用できます。こちらは少し順位が下がり時価総額は全仮想通貨(暗号資産)中で149位ですが、上位に位置しています。
引用元:https://www.binance.com/ja/blog/ecosystem/binance-labs-concludes-incubation-season-6-invests-in-cellula-derivio-ethena-nfprompt-qna3-shogun-uxuy-8000543823227873581
バイナンスラボの最新の出資先
2024年3月にバイナンスラボは、厳正な審査を通過した出資先7つを発表しています。この記事ではその中でも注目の投資先アプリ3つについて紹介します。バイナンスラボの出資を受けているため、これらのアプリとひもづく仮想通貨(暗号資産)には、アプリの成長とともに今後価値の上昇が期待できるかもしれません。
- Cellula
- NFPrompt
- QNA3
引用元:https://coinmarketcap.com/community/articles/66bdf26bece46034ff5a1bd4/
Cellula
CellulaはブロックチェーンゲームCellula Life Gameを運営する企業です。Cellula Life Gameは、ランダムに生成されるロボット型のNFTをゲーム上で購入し、育成するNFTシミュレーションゲームです。デイリーミッションなどを達成することによって、独自の仮想通貨(暗号資産)CELLがもらえるようになっています。CELLは2024年後半に上場を予定しているため、今後の動向に注目です。
引用元:https://nfprompt.io/
NFPrompt
NFPromptは、AIアートとNFTを融合させたNFT売買プラットフォームです。NFPromptのユーザーは、AIに一定の指示(例:二匹・亀・泳いでいる)を与えることでアート作品を生成します。それをNFTに変換しNFPromptを通じて出品することで売買できます。NFPromptには、独自の仮想通貨(暗号資産)NFPrompt(NFP)があり、2024年1月に上場しています。
引用元:https://cryptonurr.medium.com/qna3-your-next-gen-crypto-ai-platform-6ae4b523e8c1
QNA3
QNA3は、仮想通貨(暗号資産)の取引と、今話題のChat-GPTと似た対話型AIを融合した取引サポートツールです。さまざまな仮想通貨(暗号資産)についてユーザーが質問を投げると、最新の価格動向や市場ニュースや、過去の価格データや取引量から今後の値動きを予測した情報を提供してくれるサービスです。
QNA3とひもづいた独自仮想通貨(暗号資産)であるQNA3.AI(GPT)は、2024年3月に上場したばかりであり、今後の動きに注目です。
引用元:https://www.binance.com/ja/blog/ecosystem/binance-labs-empowering-web3-and-blockchain-technologies-421499824684903923
まとめ
この記事では、ブロックチェーンを使った新規事業に投資して支援する世界的企業バイナンスラボについて解説しました。バイナンスラボは、世界最大の仮想通貨取引所バイナンスから独立した投資企業です。今までにAxie Infinityなどの有名NFTゲームや、Aptos・Optimismといった時価総額上位にランクインするほど成長を遂げた仮想通貨(暗号資産)への出資実績があります。
バイナンスラボは1年に1回程度のペースで出資先となる新規プロジェクトを公表しています。選ばれたプロジェクトがその後どうなっていくか目を光らせておけば、成長性のある仮想通貨(暗号資産)を一足先に手に入れられるチャンスが眠っているかもしれません。