当記事は今週(短期予想)のビットコインマーケットの分析と見通しです。ビットコインの今後について短期から長期にわたる詳細な分析と見通しは、下記リンクもあわせてご覧ください。

【ビットコインマーケット総合予測】ビットコインの今後はどうなる?|直近のマーケットの見方と2026年以降の将来性・リスクをやさしく徹底解説


先週のビットコイン相場は、中東情勢を起点とする原油高とインフレ再燃懸念が市場全体の重しになりやすい一方で、BTC自体は週後半にかけて持ち直し、「マクロ逆風の中でも底堅さを試した1週間」と整理しやすい局面でした。

今週は、米連邦公開市場委員会(FOMC)に加え、日本銀行、イングランド銀行、スイス国立銀行、欧州中央銀行など主要中銀の会合が重なります。焦点は、原油高によるインフレ懸念を各中銀がどう受け止めるかであり、BTCにとっては金利見通しと地政学ヘッドラインの綱引きが続く可能性があります。

テクニカル面では、BTC/JPY日足が20日EMA近辺を維持できるかどうかが、今週の地合い判断の分岐点になりそうです。

先週のビットコイン相場

重要な経済指標発表の影響

先週は米2月CPIと、政府閉鎖の影響で後ろ倒しになっていた米1月PCE関連統計が意識されました。米2月CPIは前月比0.3%、前年比2.4%、コアは前年比2.5%で、ディスインフレの流れが完全に崩れたとは言い切れない一方、原油高が続けば先行きの物価警戒を強めやすい内容でした。

また、米1月PCE価格指数は前月比0.3%、前年比2.8%、コアは前年比3.1%でした。これだけで即座に利下げ期待が戻る構図ではなく、「インフレ鈍化の確認」と「エネルギー高による再加速懸念」が同時に残ったため、BTCも週前半は上値を追いにくかったとみられます。

一方で、インフレ指標が極端な上振れではなかったことは、BTCの下値不安を一定程度やわらげる材料にもなりました。今週のFOMCでは、足元の原油高をどう織り込むかがより重要になりそうです。

目立った価格の動きとその要因

週前半は、中東情勢の悪化と原油急騰によるリスクオフ圧力から、BTCも神経質に振れやすい場面が続きました。ただし、60,000ドル台では押し目買いが入りやすく、売り一辺倒にはなりませんでした。

その後は、原油高への過度な警戒がやや和らいだ局面や、BTCが高値圏からの調整で売られ過ぎとの見方を背景に、週後半にかけて切り返しが優勢になりました。ユーザー共有のポイントどおり、週後半は連騰基調となり、BTC/USDは再び70,000ドル台前半から半ばを回復する流れとなりました。

先週の特徴は、悪材料が多い中でもBTCが崩れ切らず、戻りを試した点です。中東情勢がさらに悪化しなければ、短期資金は引き続き自律反発シナリオを意識しやすいと考えられます。

金融マーケットで注目すべき動きとその要因

金融市場では、イラン情勢を受けた原油上昇が最大のテーマでした。国際エネルギー機関(IEA)は3月11日、加盟国による4億バレルの緊急備蓄放出を決定しましたが、供給不安がすぐに解消するわけではなく、原油相場は高止まりしやすい状態が続きました。

その結果、米国ではインフレ再燃懸念から長期金利が上昇しやすく、株式市場では特にハイテク株の重さが目立ちました。週末時点でも米主要株価指数は週間で下落しており、BTCにとっては本来逆風の環境でした。

それでもBTCは株式に対して相対的に底堅く推移しており、「伝統的リスク資産が弱い中でも、BTCだけは戻りを試した」ことが先週の重要な変化です。今週も米金利・原油・NASDAQの組み合わせが短期方向を決める公算が大きいでしょう。

規制リスク

先週は、BTCそのものを大きく動かすような新しい規制発表は確認しにくく、規制テーマは相場の主因ではありませんでした。米国では暗号資産の市場構造を巡る議論が続いているものの、先週時点では価格形成を主導する決定打にはなっていません

そのため、規制リスクは消えたというよりも、足元では地政学と金融政策に比べて優先順位が下がっていると整理するのが自然です。

地政学リスク

地政学面では、米国・イスラエルとイランを巡る緊張が引き続き市場全体の変動要因でした。原油供給やホルムズ海峡を巡る思惑が日々変化し、トランプ大統領の発言も含めて、相場はヘッドラインで上下しやすい状態が続きました。

今週も最も警戒すべき外部要因は地政学ヘッドラインです。軍事的な緊張が再拡大する場合は、原油高・金利上昇・株安が同時進行し、BTCにも短期的な売り圧力が波及する可能性があります。逆に、緊張緩和が示されれば、BTCの戻り基調が続く余地もあります。

免責事項(投資助言ではありません)

本記事は、ビットコイン(BTC)に関する情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買・投資行動を推奨するものではありません。暗号資産は価格変動が非常に大きく、短期間で大きな損失が発生する可能性があります。投資判断は必ずご自身の責任で行い、必要に応じて専門家へご相談ください。

また、記事内で扱う価格予測は、将来の価格を保証するものではありません。「当たる/外れる」ではなく、想定レンジと前提条件(何が起きたら強気・弱気に傾くか)を整理する材料として活用してください。

【BTC/JPY】日足で見る今後1週間のテクニカル分析

BTCチャート1日足bitFlyer26-03-16

現状の認識と結論

BTC/JPY日足では、足元の価格が20日EMA付近まで戻しており、短期の自律反発局面は維持されています。一方で、上には200日EMAが控えており、中期目線ではまだ戻り売り圧力が残りやすい形です。

MACDも改善方向にあり、売り一巡後の持ち直しを示唆していますが、トレンド転換を断定できるほどではありません。現時点では「反発基調は維持しつつも、まだ中期の戻り局面」とみるのが無理のない見方です。

補助的に確認したBTC/USD日足と1時間足でも、短期の戻り優勢は共通しており、円建て特有のノイズだけで上がっている印象は今のところ限定的です。

日足チャートで確認したいポイント

今週まず確認したいのは、20日EMA付近を終値ベースで維持できるかどうかです。ここを明確に下回ると、先週の戻りが単なる自律反発で終わる可能性が高まりやすくなります。

次に重要なのは、直近高値圏として意識されやすい11,600,000円台を上抜けられるかです。ここをこなせるようなら、短期の戻りが一段進み、12,000,000円台回復を試す余地が出てきます。

ただし、その上には200日EMAの12,385,100円が控えています。20日EMAを維持しながら上値抵抗帯を削れるかが、今週の最大の見どころです。

今後1週間の重要ライン

  • 短期サポート:20日EMA近辺(11,068,908円前後)
  • 初動の分岐:11,000,000円前後を維持できるか
  • 目先の上値抵抗:11,600,000円台
  • 中期の強い抵抗:200日EMA近辺(12,385,100円前後)

価格表現を大づかみに整理すると、11,000,000円前後より上を維持できるなら上方向を試しやすく、11,600,000円台を超えられるかが次の焦点です。逆に20日EMAと11,000,000円前後を同時に割り込むなら、反発の勢いは鈍りやすくなります。

シナリオ別:今後1週間の見立て

強気シナリオでは、20日EMAの上で日足を維持しながら11,600,000円台を上抜ける展開です。この場合は、12,000,000円台の回復を試しつつ、最終的には200日EMA近辺への接近が視野に入ります。

中立シナリオでは、11,000,000円前後から11,600,000円台の間で往来し、中央銀行会合や中東ヘッドライン待ちのレンジが続く形です。今週はイベントが多いため、この持ち合いシナリオも十分あり得ます。

弱気シナリオでは、20日EMA割れが定着し、11,000,000円前後も維持できなくなる形です。この場合は、直近反発が失速し、より下の押し目候補を探る展開に移りやすくなります。現状では中立からやや強気寄りですが、前提は20日EMA維持です

チェック項目

  • 日足終値が20日EMAを維持できるか
  • 11,600,000円台で上値を止められるか、それとも突破できるか
  • FOMC後に米金利とドルがどう反応するか
  • 中東情勢の悪化で原油が再び急伸しないか
  • 補助的に見る1時間足で高値切り下げに転じないか

まとめ

BTC/JPY日足は、20日EMA近辺まで回復し、MACDも改善しているため、短期の戻り基調は維持されています。ただし、200日EMAがまだ上にあり、相場全体では「上昇再開」より「戻り継続を試す段階」とみる方が自然です。

今週の結論は、20日EMAを守れる限りは上値試し継続、守れなければ戻り売り再開を警戒です。強弱どちらかを断定するより、中央銀行会合後の値動きで優位なシナリオを見極める週と考えます。

今週の経済イベント

曜日日本時間経済イベント重要度
03 16 10:30 中国 新築住宅販売価格2月 ★★★☆☆
03 16 11:00 中国 小売売上高2月 ★★★☆☆
03 16 11:00 中国 鉱工業生産指数2月 ★★★☆☆
03 16 21:30 米国 NY連銀製造業景気指数3月 ★★★☆☆
03 16 22:15 米国 鉱工業生産指数2月 ★★★★☆
03 17 19:00 ユーロ圏 ZEW景況感指数3月 ★★★☆☆
03 17 23:00 米国 中古住宅販売成約指数2月 ★★★★☆
03 18 19:00 ユーロ圏 消費者物価指数(HICP・確報値)2月 ★★☆☆☆
03 18 21:30 米国 生産者物価指数(PPI)2月 ★★★☆☆
03 18 23:00 米国 耐久財受注1月(確報値) ★★★★☆
03 18 27:00 米国 FOMC(連邦公開市場委員会) ★★★★★
03 19 未定 日本 日本銀行金融政策決定会合 ★★★★☆
03 19 21:00 英国 中央銀行政策金利会合 ★★★★★
03 19 21:30 米国 新規失業保険申請件数3/8-3/14 ★★★☆☆
03 19 22:15 米国 フィラデルフィア連銀景況指数3月 ★★★★☆
03 19 22:15 ユーロ圏 ECB政策金利会合 ★★★★★
03 19 23:00 米国 新築住宅販売件数1月 ★★★★☆
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注目イベントの理由

最重要はFOMCです。政策金利そのものよりも、声明文とパウエル議長会見で、原油高によるインフレ再燃リスクをどこまで警戒するかが注目点になります。利下げに慎重な姿勢が強まれば、米金利高を通じてBTCの上値を抑えやすくなります

次に重要なのが日銀です。BTC/JPYをみるうえでは、ドル建てBTCだけでなく円相場も無視できません。日銀のスタンスが円高方向に作用する場合、BTC/USDが底堅くても円建てでは伸びが鈍る可能性があります。

さらに今週は欧州・英国・スイスも含めて政策判断が重なるため、「世界の中銀が資源高を前にどこまで慎重化するか」が週後半の相場変動率を高める要因になりそうです。

今週の見通しのまとめ

今週のBTCは、地政学リスクと中銀イベントが同時進行するため、値動きが一方向に走るというより、ヘッドラインに振られながら方向感を探る可能性があります。

テクニカル面では20日EMA維持が前提で、ファンダメンタルズ面ではFOMC後の金利・ドル・株式市場の反応が重要です。今週は「反発継続の確認週」であり、上昇継続を断定する週ではありません。中東情勢の悪化が止まり、中銀イベント通過後に金利上昇圧力が和らぐなら、BTCはもう一段の戻りを試す余地があります。

BTC積立企画

2023年6月から月毎に10万円分の暗号資産を実際に積み立てていき、そのポートフォリオを公開する企画です。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、日本の取引所でも取り扱われており、米ドルとペッグ(連動)するステーブルコインであるダイ(DAI)を対象としています。

これまでの暗号資産積み立ての状況
Accumulation Status

[期間:2023.06.05 〜 2026.03.27]

ポートフォリオの現在の資産価値
 円

含み益(現在の資産価値 - 合計積立金額)
 円

利益率
%

積み立て回数
16 回

合計積立金額
1,600,000 円

ポートフォリオの構成

    ポートフォリオ

    銘柄 シンボル 対円レート 保有数量 日本円換算 構成比
    ビットコイン BTC [BTC/JPY] 0.1523 BTC %
    イーサリアム ETH [ETH/JPY] 1.8884 ETH %
    ダイ DAI [DAI/JPY] 80 DAI %
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