日米中央銀行の影響で揺れる今週の暗号資産市場|ビットコイン予測 今週のポイント2024.9/16-22
2024.09.17
今週のビットコイン市場のポイント
2024.9/16 〜 22
先週の米国金融市場の振り返り
先週の米国金融市場の動向
先週の米国金融市場は、9月10日にトランプ氏とハリス副大統領による大統領選挙候補者のTV討論会が予定され、さらに11日には注目される米国消費者物価指数(CPI)8月の発表を控えて、積極的な展開は想定しづらい状況でした。
株式市場の動き
前週の株式市場が大きく下落した反動と米国長期金利の低下による割安感から、株式市場には買い戻しが入り、堅調な動きで始まりました。
TV討論会の影響
10日のTV討論会では、ハリス副大統領が優勢と見られ、トランプ候補関連企業や彼の政策関連企業の株価が一時的に下落しましたが、一巡後には買い戻されました。
消費者物価指数(CPI)の発表
11日に発表された米国消費者物価指数(CPI)8月は、前年同月比+2.5%で、前月の+2.9%から低下し、市場予想の+2.6%も下回りました。これは2021年以来の小幅の伸びでした。一方、コア指数は前年同月比+3.2%で、前月と同水準でしたが、前月比で+0.3%に加速しました。これは主に住居費の上昇によるものです。
FOMC政策金利予想
今回のCPIの結果を受け、今週開催されるFOMCでの政策金利の引き下げについて、0.50%ではなく0.25%の引き下げが予想され、マーケットに影響を与えました。
引用元:https://jp.wsj.com/articles/nvidias-stunning-ascent-has-also-made-it-a-giant-target-68b24102
ハイテク株の反発
株式市場では引き下げ幅0.25%との予想から一時的に弱含む場面がありましたが、エヌヴィディア社のジェンスン・ファンCEOによる強気のコメントが影響し、半導体株を中心にハイテク株が買い戻され、市場全体を押し上げました。
週末の米国株式3指数の終値
- NYダウ平均:297ドル高の41,393ドル
- S&P500:30ポイント高の5626
- NASDAQ:114ポイント高の17683
暗号資産市場の動向
暗号資産市場は、先週も金融市場の動きを注視しながら推移しました。週初は株式市場と同様に堅調に始まり、BTCは800万円近辺の動きを見せていました。
TV討論会の影響
8月10日に行われたTV討論会では、ハリス氏優勢と見られ、暗号資産市場は軟調な展開となりました。
CPI発表後の反応
11日のCPI発表後、金融市場の動きに呼応して暗号資産市場も反発しました。エヌヴィディア株が中心となったハイテク株の上昇が、暗号資産市場にも良い影響を与えました。
XRPの大幅上昇
グレースケール社がXRP対象の投資信託を発表したことで、XRPは大きく上昇しました。
週末の終値
- BTC:820万円前後
- ETH:33万円台前半
- XRP:80円台前半
今週の注目すべき経済指標
今週は、17日-18日にFOMC、そして19日-20日に日本銀行の金融政策決定会合が開催され、世界中の市場関係者の注目を集めています。
米国の経済指標
FOMCの前にいくつかの米国経済指標が発表されます。17日(火)の小売売上高や鉱工業生産、18日(水)の住宅着工件数が注目されます。
FOMCの政策金利決定
先週のCPI結果を受け、政策金利の利下げ幅は0.25%が有力視されていますが、依然として0.50%の可能性もあります。パウエルFRB議長の記者会見も焦点です。
日本銀行の金融政策決定会合
日本銀行の上田総裁による記者会見で、将来的な金利引き上げについての見通しが注目されます。
ドル円相場への影響
米国の利下げと日本銀行の金融政策によるドル円相場への影響も見逃せません。市場は慎重な姿勢を続けると見られます。
今週の暗号資産市場の見通し
今週の暗号資産市場は、日米中央銀行の政策発表と、特にFOMCの影響を大きく受ける展開が予想されます。週前半は、FOMC前の市場の様子見姿勢から、比較的穏やかな展開になる可能性が高いです。特に、米国の金利政策が暗号資産に与える影響は大きく、FOMCで0.25%の利下げが決定された場合、ビットコインや他の暗号資産は上昇する可能性があります。これは低金利環境がリスク資産に対して資金流入を促進するためです。
FOMC後の展開
FOMCでの利下げ幅が0.50%に達した場合、米国経済の減速への懸念が強まり、短期的にはリスク回避の動きが出る可能性があります。一方で、日銀が金融政策を据え置く見通しであり、ドル円相場に影響が及ぶことから、ビットコインの円建て価格が変動することも予想されます。FOMC後には、投資家のリスク感情が一変する可能性があり、上昇や下落の両方が起こりうる難しい局面です。
長期的な視点
長期的には、世界的な低金利環境が続く場合、暗号資産市場への資金流入が促進される可能性があります。特に、機関投資家や大手企業がビットコインやイーサリアムに投資する動きが活発化すれば、価格の上昇が期待できます。
投資家へのアドバイス
投資家の皆様は、今週の重要な経済イベントを慎重に観察し、短期的な市場のボラティリティに備えつつ、長期的な視点を持って判断することが大切です。リスク管理を徹底し、ポジションの調整を行いながら柔軟に対応することをお勧めします。
今週の経済イベントカレンダー
Calendar of Economic Events This Week
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月 | 日 | 曜日 | 日本時間 | 国 | 経済イベント | 重要度 |
---|---|---|---|---|---|---|
09 | 17 | 火 | 21:30 | 米国 | 小売売上高8月 | ★★★★★ |
09 | 17 | 火 | 22:15 | 米国 | 鉱工業生産8月、設備稼働率8月 | ★★★★☆ |
09 | 18 | 水 | 18:00 | 欧州 | ユーロ圏消費者物価指数(HICP)8月 | ★★☆☆☆ |
09 | 18 | 水 | 21:30 | 米国 | 住宅着工件数8月 | ★★★☆☆ |
09 | 18 | 水 | 27:00 | 米国 | FOMC | ★★★★★ |
09 | 19 | 木 | 20:00 | 英国 | 中央銀行政策金利 | ★★★★★ |
09 | 19 | 木 | 21:30 | 米国 | フィラデルフィア連銀景況感指数9月 | ★★★★☆ |
09 | 19 | 木 | 23:00 | 米国 | 中古住宅販売件数8月 | ★★★★☆ |
09 | 20 | 金 | 08:30 | 日本 | 全国消費者物価指数(CPI)8月 | ★★★☆☆ |
09 | 20 | 金 | 未定 | 日本 | 銀行金融政策決定会合 | ★★★★☆ |
これまでの暗号資産積み立ての状況
Accumulation Status
[期間:2023.06.05 〜 2024.11.27]
2023年6月から月毎に10万円分の暗号資産を実際に積み立てていき、そのポートフォリオを公開する企画です。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、日本の取引所でも取り扱われており、米ドルとペッグ〔連動〕するステーブルコインであるダイ(DAI)を対象としています。
ポートフォリオの現在の資産価値
円
含み益(現在の資産価値 - 合計積立金額)
円
利益率
%
積み立て回数
16回
合計積立金額
1,600,000円
ポートフォリオの構成
ポートフォリオ
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銘柄 | シンボル | 対円レート | 保有数量 | 日本円換算 | 構成比 |
---|---|---|---|---|---|
ビットコイン | BTC | [BTC/JPY]円 | 0.1523 BTC | 円 | % |
イーサリアム | ETH | [ETH/JPY]円 | 1.8884 ETH | 円 | % |
ダイ | DAI | [DAI/JPY]円 | 80 DAI | 円 | % |