今週のビットコイン市場のポイント
2024.8/19 〜 25

暗号資産積立ポートフォリオについて


毎月一度、10万円分の暗号資産を購入し積み立てていきます。

購入する銘柄は「ビットコイン」と「イーサリアム」、そして米ドルペッグ通貨である「ダイ」の中から選択します。積立ポートフォリオはマーケットの動向に対して最適となるよう銘柄の構成比を調整していきます。


先週の金融市場の動向

先週の米国金融市場は、発表された経済指標が予想に反して比較的景気の底堅さを示す結果となったことから、米国株式市場が堅調な展開を見せ、主要3指数ともに大きく値を戻す動きとなりました。

経済指標と市場反応

13日(火)に発表された米国生産者物価指数(PPI)は、前月比+0.1%、前年比+2.2%と前月および予想を下回りました。また、14日(水)の米国消費者物価指数(CPI)は、前月比+0.2%、前年比+2.9%と発表され、こちらも予想を下回る結果となりました。これらのインフレ指標が落ち着きを見せたことで、株式市場への警戒感が和らぎ、株価を押し上げる要因となりました。

ただし、CPIが小幅とはいえ上昇したため、9月の利下げ確定の見方は依然として根強いものの、大幅な利下げについての予想は後退しています。

景気の落ち着きを示すものとして、NY連銀製造業景気指数が9ヶ月連続で縮小し、フィラデルフィア連銀景況指数が-7.0と前回の13.9や予想の5.0から大きく後退しました。

個人消費と暗号資産市場への影響

一方、個人消費の底堅さを示すものとして、小売売上高が前月比+1.0%と前月および予想を上回る結果となり、週末に発表されたミシガン大学消費者信頼感指数も予想を上回る67.8を記録しました。

このような経済指標の結果を受け、暗号資産市場では主要コインがレンジ内での取引に終始しました。BTCは週初に900万円を上値としてトライする動きを見せましたが、13日(火)に米国政府が1万BTCをコインベースに移動させたことが判明し、売却観測が浮上したことで上値が抑えられました。最終的にBTCは860万円前後で週を終え、ETHは38万円台前半、XRPは82円台後半で取引を終えました。

米国とビットコイン  

今週の注目の経済イベント

今週の注目イベント:FOMC議事録とジャクソンホール会合

今週の金融市場では、21日(水)に公表されるFOMC議事録と、23日(金)に行われるパウエルFRB議長のジャクソンホール会合での講演が注目されています。

FOMC議事録の注目点

FOMC議事録の公表では、7月30日-31日の会議でメンバーが利下げの時期や幅についてどのような意見を述べたのかが焦点となります。市場関係者は、この議事録から今後の金融政策の方向性を探ろうとしています。

ジャクソンホール会合でのパウエル議長の講演

23日(金)のジャクソンホール会合では、パウエルFRB議長が講演を行う予定です。市場関係者は、FOMCでの議論を踏まえ、9月以降の利下げについて具体的な幅やスケジュールが言及されるかに注目しています。

しかし、これまでのジャクソンホール会合におけるパウエル議長の講演では、金融政策に関する具体的なコメントは控えられる傾向にあり、市場の期待が裏切られる可能性もあります。特に、9月のFOMC会合前には重要な経済指標(雇用統計やCPI)の発表が予定されており、現時点で楽観的なコメントをするのは難しいと考えられます。

さらに、市場関係者が9月以降の積極的な利下げを期待している中で、もしパウエル議長のコメントがタカ派的な内容であった場合、金融市場は大きな反応を示す可能性があるため、十分な注意が必要です。

総じて、今週は週末のパウエル議長の講演に向けて、金融市場は大きな動きを見せない可能性が高いと予想されます。

FOMC議事録

今週のビットコイン・暗号資産マーケットの見通し

今週の暗号資産市場は、引き続き金融市場の動向に影響を受けながらの展開が予想されます。特に、先週から続く米国政府によるビットコイン(BTC)の売却観測が市場の上値を抑える要因となり得るため、慎重な姿勢が求められます。この売却観測が継続する限り、ビットコインの価格は900万円を上回る水準での取引が難しくなる可能性があります。

地政学リスクとボラティリティ

また、世界の金融市場および暗号資産市場は、ウクライナ情勢や中東情勢に起因する地政学リスクの高まりにより、依然として高いボラティリティを伴った動きが続いています。こうした不確実性が増す中、投資家はリスク管理に一層の注意を払う必要があります。

今週の注目イベントと市場への影響

特に今週は、21日のFOMC議事録の公表や、23日のジャクソンホール会合でのパウエルFRB議長の講演が予定されており、これらのイベントが市場に与える影響も無視できません。これらの要因を踏まえ、暗号資産市場では短期的な値動きに対して十分な警戒が必要です。

総じて、今週のビットコインおよび暗号資産市場は慎重な姿勢が求められる1週間となるでしょう。市場の不安定さが続く中、投資家はリスク回避の観点から保守的な戦略を取ることが賢明です。

暗号資産ポートフォリオの変更

ポートフィリオの変更はありません





今週の経済イベントカレンダー
Calendar of Economic Events This Week

scroll >>

曜日日本時間経済イベント重要度
8 20 18:00 欧州 ユーロ圏消費者物価指数(HICP)7月 ★★☆☆☆
8 21 27:00 米国 FOMC議事録 ★★★★☆
8 22 17:00 欧州 ユーロ圏 製造業・サービス業PMI 8月 ★★★☆☆
8 22 22:45 米国 製造業・サービス業PMI8月 ★★★★★
8 22 23:00 米国 中古住宅販売件数7月 ★★★★☆
8 23 08:30 日本 全国消費者物価指数(CPI)7月 ★★★☆☆
8 23 23:00 米国 新築住宅販売件数7月 ★★★★☆
8 23 26:00 米国 パウエルFRB議長講演(ジャクソンホール会合) ★★★★★

これまでの暗号資産積み立ての状況
Accumulation Status

[期間:2023.06.05 〜 2024.09.19]

2023年6月から月毎に10万円分の暗号資産を実際に積み立てていき、そのポートフォリオを公開する企画です。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、日本の取引所でも取り扱われており、米ドルとペッグ〔連動〕するステーブルコインであるダイ(DAI)を対象としています。

ポートフォリオの現在の資産価値

含み益(現在の資産価値 - 合計積立金額)

利益率
%

積み立て回数
14

合計積立金額
1,400,000

ポートフォリオの構成

    ポートフォリオ

    scroll >>

    銘柄 シンボル 対円レート 保有数量 日本円換算 構成比
    ビットコイン BTC [BTC/JPY] 0.1369 BTC %
    イーサリアム ETH [ETH/JPY] 1.7164 ETH %
    ダイ DAI [DAI/JPY] 80 DAI %