今週のビットコイン市場のポイント
2024.8/12 〜 18

暗号資産積立ポートフォリオについて


毎月一度、10万円分の暗号資産を購入し積み立てていきます。

購入する銘柄は「ビットコイン」と「イーサリアム」、そして米ドルペッグ通貨である「ダイ」の中から選択します。積立ポートフォリオはマーケットの動向に対して最適となるよう銘柄の構成比を調整していきます。


先週のビットコイン市場の振り返り

先週の金融市場の振り返り

先週の金融市場は先々週の荒れた地合いを引き継ぎ、週初5日(月)は大きく揺れる展開となりました。株式市場ではNYダウ平均が1,033ドル安、S&P500が160ポイント安、NASDAQが576ポイント安と大幅な下落となり、為替市場ではドル円相場が大きく円高に振れ141.70円近辺まで上昇する場面も見られました。

暗号資産市場も同様の動きを見せ、BTCは5日大きく売り込まれ、ドルベースで5万ドル割れ、円ベースで700万円割れまで売られる場面がありました。

市場の冷静化とリバウンド

そのような中、ISM非製造業景気指数7月が51.4と市場予想と一致し、比較的落ち着いた結果となったことから翌日6日(火)の市場は冷静な展開となりました。金融市場では特に株式市場では売られすぎとの声も聞かれ、買戻しが進んだ結果、9日(金)の終値は、NYダウ平均が206ドル、S&P500が156ポイント、NASDAQが547ポイントほど5日(月)の終値から戻して終了しました。

暗号資産市場も落ち着きを取り戻し、週末にかけてじり高となり、BTCが887万円程度、ETHが38万円、XRPが84円半ばで終えています。特にXRPはリップルとSECの裁判でSECが求めていた10億ドルを大きく下回る1億2,500万ドルで裁判所からの支払い命令が出されたので、「リップルの勝訴か?」とXRPが買われる場面も見られました。

リップル裁判  

今週の注目の経済イベント

来週の注目ポイント

来週の金融市場では、以下の点に注目が集まるでしょう:

  • 米国のFOMC議事録公開: 9月の利下げに関する議論や、米国経済のリセッション懸念に対する連邦準備制度の見解が注目されるポイントです。
  • 中国の経済指標発表: 特に小売売上高や鉱工業生産に関するデータが、中国経済の減速リスクを再評価する材料となります。
  • 企業決算発表: 特にテクノロジー企業の決算が、市場のリスクオン/リスクオフの姿勢を左右する可能性があります。
  • 暗号資産市場の動向: リップル裁判の余波や、BTCのさらなる価格変動にも注意が必要です。

米国経済指標の発表と市場への影響

今週は米国で、13日(火)に生産者物価指数(PPI)、14日(水)に消費者物価指数(CPI)の発表が相次いで行われます。この結果、特にCPIの結果がインフレを抑制している内容となると、「9月利下げ」の予想が強まると考えられます。

ただし、米国では15日(木)にNY連銀製造業景気指数、フィラデルフィア連銀景況指数、そして小売売上高、鉱工業生産、設備稼働率の発表があり、翌16日(金)にはミシガン大学消費者信頼感指数、住宅着工件数の発表があります。これらの発表の結果が、米国の景気減速を強く示唆する内容であった場合、金融市場は「9月利下げ」よりも「米国経済のリセッション」を強く意識することになるでしょう。

利下げとリセッションの二面性

「9月利下げ」の意識は、米国景気のソフトランディングから落ち着いた金融市場の展開が想定されますが、「米国経済のリセッション」の意識が強まると、特に株式市場で株価が割高として大きく売られる可能性が出てきます。また、リセッションの懸念が強まることで、ドル安が意識され、円高が一段と進展する可能性も考えられます。

ジャクソンホール会合とFRBの姿勢

米国金融当局の考え方は、今月22日から24日に開催されるジャクソンホール会合でのパウエルFRB議長の講演で明らかにされると予想されます。それまでの経済指標の発表は、様々な憶測を呼び、市場は一喜一憂する可能性が高いでしょう。

FOMC議事録

今週のビットコイン・暗号資産マーケットの見通し

今週のビットコインおよび暗号資産マーケットは、引き続きボラティリティの高い展開が予想されます。特に、現在はサマーバケーションの時期であり、市場参加者が減少することで薄商いの状態が続く可能性が高く、それに伴い相場が荒れやすくなっています。米国の経済指標やFRBの動向に加え、中国の経済指標の発表も市場に影響を与える要因となるでしょう。

特に、米国のCPIとPPIの結果がインフレ抑制の兆しを見せた場合、ビットコインの価格が一時的に上昇する可能性がありますが、これが持続するかどうかは他の市場の動きやリスク回避の動向によるところが大きいです。薄商いの中での価格変動は、通常よりも大きくなることが予測されるため、注意が必要です。

ビットコイン取引における注意点

今週は重要な経済指標の発表が相次ぐため、短期的な価格変動が激しくなる可能性があります。特に、ビットコインは株式市場や為替市場と同様に、大きなニュースやデータの発表に敏感に反応する傾向があります。そのため、トレーダーはポジション管理に一層の注意を払う必要があります。

現在のサマーバケーションによる薄商いの状況下では、価格変動が通常以上に激しくなるリスクが高まります。特にレバレッジ取引を行っている場合、相場の急変動によるリスクが高まるため、損切りラインの設定や、過剰なリスクを避けるための慎重な判断が求められます。また、長期的な投資を行っている方は、短期的な市場の動きに惑わされず、ビットコインの基本的な価値に着目することが重要です。

冷静な判断と柔軟な対応を心がけ、リスクを管理しながら取引を進めることが求められます。

暗号資産ポートフォリオの変更

ポートフィリオの変更はありません





今週の経済イベントカレンダー
Calendar of Economic Events This Week

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曜日日本時間経済イベント重要度
08 13 08:50 日本 国内企業物価7月 ★★☆☆☆
08 13 21:30 米国 生産者物価指数(PPI)7月 ★★★☆☆
08 14 18:00 欧州 ユーロ圏2024年第2四半期GDP ★★★☆☆
08 14 21:30 米国 消費者物価指数(CPI)7月 ★★★★☆
08 15 08:50 日本 2024年第2四半期GDP ★★★☆☆
08 15 11:00 中国 鉱工業生産、小売売上高7月 ★★★☆☆
08 15 21:30 米国 NY連銀製造業景気指数8月 ★★★☆☆
08 15 21:30 米国 フィラデルフィア連銀景況指数8月 ★★★★☆
08 15 21:30 米国 小売売上高 7月 ★★★★★
08 15 22:15 米国 鉱工業生産、設備稼働率7月 ★★★★☆
08 16 21:30 米国 住宅着工件数7月 ★★★☆☆
08 16 23:00 米国 ミシガン大学消費者信頼感指数8月 ★★★★☆

これまでの暗号資産積み立ての状況
Accumulation Status

[期間:2023.06.05 〜 2024.11.27]

2023年6月から月毎に10万円分の暗号資産を実際に積み立てていき、そのポートフォリオを公開する企画です。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、日本の取引所でも取り扱われており、米ドルとペッグ〔連動〕するステーブルコインであるダイ(DAI)を対象としています。

ポートフォリオの現在の資産価値

含み益(現在の資産価値 - 合計積立金額)

利益率
%

積み立て回数
16

合計積立金額
1,600,000

ポートフォリオの構成

    ポートフォリオ

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    銘柄 シンボル 対円レート 保有数量 日本円換算 構成比
    ビットコイン BTC [BTC/JPY] 0.1523 BTC %
    イーサリアム ETH [ETH/JPY] 1.8884 ETH %
    ダイ DAI [DAI/JPY] 80 DAI %