今週のビットコイン市場のポイント
2024.6/17 〜 23

暗号資産積立ポートフォリオについて


毎月一度、10万円分の暗号資産を購入し積み立てていきます。

購入する銘柄は「ビットコイン」と「イーサリアム」、そして米ドルペッグ通貨である「ダイ」の中から選択します。積立ポートフォリオはマーケットの動向に対して最適となるよう銘柄の構成比を調整していきます。


先週のビットコイン市場の振り返り

米国CPI発表とFOMC声明に注目集まる

先週の米国金融市場は、週半ばの12日(水)に米国消費者物価指数(CPI)5月の発表とFOMCを控え慎重な動きではじまりました。ただ債券市場で金利低下が進み株式市場ではハイテク株を中心に堅調な動きを見せていました。

 12日に発表されたCPI5月は、総合で前月比横ばい、前年同月比で+3.3%と市場予想を下回り、コアCPIでも前月比、前年同月比ともに市場予想を下回る結果となりました。この結果に市場関係者は「予想を下回り、正しい方向への新たなデータとなった」「ディスインフレが一段と深まり始めた」「9月に利下げか」と利下げに向けたトーンを強めました。

 その後に発表されたFOMCの声明と記者会見でのパウエルFRB議長のコメントでは、CPIの結果も踏まえたややハト派的な内容となり、市場ではリスクオン的な動きも見られましたが、年内の利下げ予測が1回との見通しから上値の重い動きとなっています。

 特に週末14日に発表されたミシガン大学の消費者信頼感指数6月が65.6となり、前月の69.1から大きく下落し、市場予想の72.0を下回りました。これは「物価高への懸念と所得の減少」が消費者心理の後退へ繋がったと見られています。この結果、今後の景気減速懸念が強まり、米国10年国債利回りは4.2%近辺まで低下し、株式市場は上値の重い状況で週を終えています。

暗号資産市場もこのような金融市場の動きを見ながらの展開となり、比較的上下幅の狭いレンジでの動きとなりました。ビットコイン(BTC)は週前半に1050万円~1090万円の範囲で推移しましたが、週末に向けて上値が重くなり、1054万円程度で週を終えました。イーサリアム(ETH)も同様に、週を通して55万円前後で推移し、リップル(XRP)も75円台半ばで安定していました。

これらの動きは、金融市場の影響を強く受けており、特に米国の経済指標や政策発表が暗号資産市場に大きな影響を与えることを示しています。今後も金融市場の動向を注視しながら、慎重な判断が求められるでしょう。

パウエル議長声明はややハト派な内容

今週の注目の経済イベント

今週のイベントとしては、欧米そして中国で経済活動の状況を示す鉱工業生産や小売売上高そして製造業やサービス業のPMIが発表されます。またユーロ圏と日本では消費者物価指数の発表があります。

 その中では、やはり米国の経済活動の状況に注目が集まると考えられます。最近の経済指標の発表ではインフレの落ち着きを示すものが続いている一方で、先週のミシガン大学消費者信頼感指数のように景気後退を示す内容の発表が徐々に増えている傾向にあります。

今週発表されるもので、そうした景気後退をさらに映した内容となるのかがポイントです。

また中国でも不振が続いている不動産の新築住宅販売価格の発表があり、不動産業界の今後に向けて注目され、また鉱工業生産や小売売上高は先進国各国への景気へ影響を与えると見られるだけに注目されるところです。

今週は、先週からの流れを受け、金融市場では債券市場は堅調が見込まれる一方で、株式市場は景気後退を意識して早期利下げ観測から下値はある程度堅いと思われますが、発表されるデータの結果によっては、景気後退の強さを意識して売られる場面も想定されます。

ビットコイン

金融市場の動向に注視

今週も暗号資産市場は、金融市場の動きを見ながらの展開が続くと予想されます。各国で発表される経済指標の内容については、慎重に判断する必要があります。特に、主要国の経済指標や政策発表が暗号資産市場に与える影響は無視できません。

注目の経済指標

6月28日(金)には、米国金融当局が注目している米国消費支出価格指数(PCE)の発表があります。この指標は、インフレ動向を示す重要なデータであり、金融市場における早期利下げの期待に影響を与える可能性があります。PCEの結果が良好であれば、利下げへの期待が高まり、これが市場の動きに反映されることが予想されます。

市場のもみ合い状況

今週は、PCEの発表を控えて、金融市場全体がもみ合いの状況になると考えられます。暗号資産市場もこの影響を受け、レンジ内での動きが続く可能性があります。ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)など主要暗号資産の価格動向については、金融市場の動向を注視しながら慎重に対応することが求められます。

まとめ

今週の暗号資産市場は、引き続き金融市場の動向に大きく影響される展開が予想されます。各国の経済指標や政策発表に注目しながら、市場の動きを慎重に見極める必要があります。特に、6月28日の米国消費支出価格指数(PCE)の発表は、市場の方向性を決定する重要なポイントとなるでしょう。



暗号資産ポートフォリオの変更

2月・3月・4月・5月・6月はBTC・ETHを割高とみて、積立をスキップし、キャッシュでプールしています。

これまでの暗号資産積み立ての状況
Accumulation Status

[期間:2023.06.05 〜 2024.09.07]

2023年6月から月毎に10万円分の暗号資産を実際に積み立てていき、そのポートフォリオを公開する企画です。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、日本の取引所でも取り扱われており、米ドルとペッグ〔連動〕するステーブルコインであるダイ(DAI)を対象としています。

ポートフォリオの現在の資産価値

含み益(現在の資産価値 - 合計積立金額)

利益率
%

積み立て回数
14

合計積立金額
1,400,000

ポートフォリオの構成

    ポートフォリオ

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    銘柄 シンボル 対円レート 保有数量 日本円換算 構成比
    ビットコイン BTC [BTC/JPY] 0.1369 BTC %
    イーサリアム ETH [ETH/JPY] 1.7164 ETH %
    ダイ DAI [DAI/JPY] 80 DAI %