「Yay!」を運営するナナメウエの代表 石濵嵩博さん

2021年の夏、IVS沖縄のピッチステージでひと際熱量の高かった経営者は、開発する全くあたらしいSNSについて熱弁していた。“誰もが素を出せるバーチャルワールド”として提供されている「Yay!」を運営するナナメウエの代表 石濵嵩博さんだ。

 2022年には、Ioliteを通して石濵さんともご縁をいただき、トークノミクスについてさまざまな視点を教えてもらってきた。彼は独自トークンの「YAY」を活用し、Yay!のコミュニティ全体で自然にトークンを利用する未来を作り出し、「日本発のSocialFiを実現する」としている。バーチャル空間のコミュニティこそがメタバースの本質であるという、独自性のある見解も面白い。

八木Iolite編集長FOCUS

 個人的に最も感動したのは、ナナメウエが手がけた「ノンファンジブル」というSNSドラマの試写会に、すごい数の中高生が集まっていたことだ。おそらく100名以上は来場されていたと思う。ノンファンジブルは、ビジネスの世界で成功を夢みる大学生が、NFTプロジェクトを立ち上げ、ライバルのNFTプロジェクトとボリュームトレードで勝負するというドラマだ。

 来場者のなかで、NFTを保有していた学生はどれくらいいたのだろうか。推測でしかないが、ほとんどの方がNFTはよく分からないけれどイベントが楽しそうだから参加する、というような動機だったと思う。少なくとも、Web3.0関連のイベントではまずみかけない層が大勢参加されており、いまだにノンファンジブルのようにT層が来場者の7.8割を占めたイベントはみたことがない。

マスアダプションが達成される過程では、仕組みはよく分からないけど便利だから使うとか、好きだから参加するといった本能に訴えるような訴求があって徐々に活用され、広がっていくと考えている。ナナメウエ社がSNSネイティブなT層への訴求が得意ということは既に実績として残っており、Yay!に関連する動きにも注目が集まるのは自然なことだろう。

昨年の8月には、bitFlyer社とIEOに関する契約を締結しているため、この後IEOも執り行われることになると思う。個人的に気になるのは、Yay!のトークノミクスを理解するときに、STEPN、MOOAR、GasHeroの関係性をイメージすると非常に理解が早かった。しかし、これは類似している点が多いことも示すと考えるため、既存のGameFiと差別化された点をいくつ内包しているかが、Yay!が国内だけでなくグローバルなプロジェクトとして認知されるかどうかのカギを握っていると思う。

先日ホワイトペーパーも公開されたため、詳細な仕様も確認して今後数カ月の間で行われると予想されるIEOに参加を考えている方は参考にすると良いと思う。

【NEWS】bitFlyerでIEO実施予定のYay!、独自暗号資産「YAY」のホワイトペーパーを発表

[Iolite記事]
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