ビットコイン現物ETF 承認の後 どう動くか?
2023.11.01
マーケットはビットコイン現物ETF承認を折り込み強気相場へ
10月24日の朝、目が覚めてビットコインの価格をみると、まさに急騰という言葉がふさわしいようなチャートを描いていた。10月23日時点の安値、29,800ドルから2日も経たずして36,700ドル付近まで上昇した。現物ETFの承認は時間の問題という認識であったが、ビットコイン現物ETFが承認される以前の10月23日から24日にかけて、20%以上の急騰をみせることまでは正直なところ予測できなかった。
これを受けてビットコインはXでトレンド入りし、Googleの検索ボリュームも急上昇したようだ。この後も上昇の一途を辿るようなことはまずないと思うが、個人的に予想している2025年の夏頃までのブル相場に向けて、良いスタートになったと感じている。
注目すべきはビットコイン現物ETF承認の後
「2025年の夏頃まで」というのは、過去のメルマガでも書かせていただいた記憶があるが、改めて書くと、過去3回の半減期後のデータでは約480日後に史上最高値を更新している。このことから、次のビットコインの半減期である2024年4月ごろから、480日を加算した月が2024年8月ごろであり、価格面での期待が見込まれると考えているからだ。なお、2025年の夏以降の相場動向については、上昇するのか下落するのかは全くわからないとだけ伝えさせてもらいたい。
他社の発行する雑誌でビットコインの現物ETFに関連する話題についての見解を、恐れ多くも書かせていただいたことがある。個人的にカギになっていると考えているのは、ビットコイン現物ETF承認後にほかのアルトコインの現物ETF承認があるかどうか。言い換えれば、ビットコイン現物ETFの承認は、もう1度アルトコインの主要名柄に目を向けるタイミングだと思う。
仮にビットコインの後を追うように、続々と主要なアルトコインの現物ETFが承認されれば、日本国内における暗号資産の税制についても進展がみられる可能性がある。株式や投資信託同様、分離課税の譲渡所得とみなされる可能性が考えられるということである。
また、グリーンリスト等で国内の上場銘柄の安全性は担保されているものの、主に海外取引所に上場している銘柄では未だ投資家が被害を受けるケースがある。
プロジェクトに実態があってもなくても、価格が大幅に下がった銘柄については非難を浴びることも多い。このようなことが被害とされるかは別として、今後暗号資産市場と合わせて、証券市場のチェックが入ることは投資家保護の観点でもポジティブに捉えることができると思う。
[Iolite記事]
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