ポルカドット(DOT)

仮想通貨(暗号資産)にはさまざまな種類がありますが、ポルカドット(DOT)は時価総額ランキングで上位に入るほど注目されている仮想通貨(暗号資産)です。そのため購入を検討している方もいるでしょう。

しかし、ポルカドットの概要や特徴を知らないで運用を始めると、利益を出すのが難しいのはもちろん、損失を出す可能性もあります。

そこで本記事では、ポルカドット(DOT)の概要や他の仮想通貨(暗号資産)との違い、特徴などを解説します。記事後半では将来性や購入方法、仮想通貨(暗号資産)全般の運用方法のコツもご紹介するのでぜひ参考にしてください。

ポルカドット(DOT)の現在価格・リアルタイムチャート

それでは、ポルカドット(DOT)の現在の値動きから確認していきましょう。

ポルカドット(DOT)のリアルタイムテクニカル分析

ポルカドット(DOT)のチャートにおける20種以上のテクニカル分析手法が示すシグナル[売り・中立・買い]をリアルタイムで集計してマーケットのトレンドを示しています。

ポルカドット(DOT)とは?

ポルカドット(DOT)とは?

ポルカドットとは、Web3 Foundationによって開発が進められているプロジェクトの総称です。ネイティブトークンはDOTと呼ばれます。

Web3市場の発展に伴い、さまざまなブロックチェーンが開発されましたが、ポルカドット(DOT)は他のものにはない「パラチェーン」と呼ばれる仕組みが実装されています。従来のブロックチェーンと比較すると、以下の点がメリットです。

  • 幅広い用途やさまざまな取引に活用できる
  • トランザクションを並列に処理できるのでスケーラビリティが拡張する
  • 手数料が安く、予想しやすい
  • ブロックチェーン同士の連携が取りやすい
  • シームレスにアップグレードが行われる

開発の背景には「中央管理者が存在せず、ユーザー同士で完全に制御できる分散化したWebを作る」という目的があります。数ある仮想通貨(暗号資産)の中でも、時価総額ランキングで13位にランクインしており、投資家や市場からの注目度の高さがうかがえます。

次章では、ポルカドット(DOT)と比較対象にあがる「イーサリアム(ETH)」と「コスモス(ATOM)」との違いを見ていきましょう。

イーサリアム(ETH)とポルカドット(DOT)の違い

イーサリアム(ETH)との違い

イーサリアム(ETH)とは、ヴィタリック・ブテリン氏らによって開発された分散型アプリケーションの構築ができるブロックチェーンです。基軸通貨はETHであり、2023年12月時点でビットコイン(BTC)に次いで、第2位の時価総額を誇ります。

さまざまなプロジェクトに活用されているものの、処理速度・能力やガバナンスに問題を抱えています。

詳しくは後述しますが、ポルカドット(DOT)は「イーサリアムキラー」とも呼ばれており、イーサリアム(ETH)の持つ問題点や課題を解決するよう、開発されました。イーサリアム(ETH)開発者も携わっており、ポルカドット(DOT)を中心にWeb3業界を盛り上げようと取り組んでいます。

コスモス(ATOM)とポルカドット(DOT)の違い

コスモス(ATOM)との違い

コスモスもポルカドット(DOT)と同じくイーサリアムキラーと呼ばれ、異なるブロックチェーン間の相互運用性を高めるのを目的としたプロジェクトです。ネイティブトークンはATOMで、2023年12月時点で時価総額第21位の名柄です。

ポルカドット(DOT)とコスモス(ATOM)はどちらも似たようなプロジェクトですが、セキュリティシステムに違いが見られます。ポルカドット(DOT)を活用したブロックチェーンはセキュリティを共有できるのに対し、コスモス(ATOM)は個別にセキュリティを整備する必要があります。難しい知識が不要で強固なセキュリティを利用できるのは、ポルカドット(DOT)です。

ポルカドット(DOT)のセキュリティの詳細は、後述します。

ポルカドット(DOT)の特徴8つ

ポルカドット(DOT)の特徴8つ

仮想通貨(暗号資産)を運用するなら、特徴をまず押さえておくべきです。ポルカドット(DOT)の特徴を、以下の8つご紹介します。

  • ハードフォークが不要でアップデートが簡単にできる
  • スケーラビリティ問題が起こりにくい
  • 異なるブロックチェーンをつなげられる
  • 一般ユーザーでもブロックチェーンの開発ができる
  • セキュリティ面で安全性が高い
  • 保有していると報酬が得られる
  • オープンガバナンス体制をとっている
  • イーサリアムキラーとも呼ばれている

それぞれ詳しく見ていきましょう。

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ハードフォークが不要でアップデートが簡単にできる

ポルカドット(DOT)は、ハードフォークが不要なので、ブロックチェーンのアップデートを容易に行える点が特徴です。ハードフォークとはブロックチェーンの仕様が変更されるイベントで、ハードフォーク後は新しい仮想通貨(暗号資産)が誕生します。過去の例では、ビットコイン(BTC)からのハードフォークにより誕生した、ビットコインキャッシュ(BCH/BCH)が挙げられます。

仕様変更のためにハードフォークは用いられますが、時間がかかり効率的な手法とはいえません。それに加えて、前後で全く異なる仮想通貨(暗号資産)が誕生するため、コミュニティが分断されるリスクもあります。

ポルカドット(DOT)ではハードフォークがいらないので、トレンドをキャッチアップしながら素早くアップデートを行えます。

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スケーラビリティ問題が起こりにくい

スケーラビリティ問題とは、ブロックチェーンの利用者が増え、システムに想定以上の負荷がかかることで引き起こされる障害です。手数料(通称:ガス代)が高くなる他、取引速度が遅延するなどの問題が生じます。一般的なブロックチェーンでは、このスケーラビリティ問題がたびたび問題視されています。

ポルカドット(DOT)は、複数のブロックチェーンを並列に配置することで、取引記録を分散しており、スケーラビリティ問題が起きにくい仕様です。ポルカドット(DOT)の創設者の一人であるキャビン・ウッド氏は、リリース当初の時点で1秒間に1,000回以上、パラチェーンとマルチスレッドを併用すると1秒間に100万回以上のトランザクションの処理が可能になると述べています。

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異なるブロックチェーンをつなげられる

ポルカドット(DOT)の特徴には、異なるブロックチェーンをつなげられる点も挙げられます。

一般的に、仮想通貨(暗号資産)同士はブロックチェーンの仕様が異なるため、それぞれをつなぐことはできず、互換性がありません。そのため互換性のない仮想通貨(暗号資産)を交換する場合は、仮想通貨(暗号資産)取引所を介す必要があります。

ポルカドット(DOT)はブロックチェーン同士を接続できる機能「インターオペラビリティ(相互運用性)」を有している代表的なプラットフォームです。仮想通貨(暗号資産)の送金を円滑に行えるだけでなく、分散型アプリケーションも開発しやすくなります。

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一般ユーザーでもブロックチェーンの開発ができる

ポルカドット(DOT)には、サブストレート(Substrate)と呼ばれるフレームワークが搭載されています。サブストレートを活用すれば、一般ユーザーでも簡単にブロックチェーンを開発することが可能です。

作成したブロックチェーンをポルカドット(DOT)に接続すれば、すぐに相互運用性が得られるため、利便性の高いブロックチェーンとなります。セキュリティも共有できるので、独自のものを構築する手間や費用もかかりません。

上記のようにポルカドット(DOT)のメリットを享受しつつ、自由度を最大限高めるために、独自の自治を適用したコミュニティを作成できます。

feature5
セキュリティ面で安全性が高い

たびたびハッキングや不正アクセスが話題に挙がる仮想通貨(暗号資産)ですが、ポルカドット(DOT)はセキュリティ面で安全性が高い点が特徴です。ポルカドット(DOT)のセキュリティがどのようになっているのか、見ていきましょう。

ポルカドット(DOT)のネットワークは、Validators・Nominator・Fisherman・Collator・の4つの参加者によって支えられています。Validatorsは新しいブロックを確定させるという、最も重要な役割を担っています。Nominatorの役割は、ステークを保有しValidatorsのセキュリティ担保に寄与することです。Fishermanは、ブロックチェーン上で不正が行われていないかを監視する役割があります。Collatorはトランザクションを収集して未確定のブロックを作成してValidorに報告するポジションです。

なお、先述したようにセキュリティは共有されていますが、ガバナンス自体は独自のものを適用できます。

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保有していると報酬が得られる

ポルカドットのネイティブトークンであるDOTを保有し、ブロックチェーンに預けておくと、その保有量に応じて報酬を得ることができます。

仮想通貨(暗号資産)取引で利益を上げる方法はいくつかありますが、価格が低いときに購入し、高騰したら売却する現物取引が一般的です。しかし、仮想通貨(暗号資産)の価格は短期で大きく変動するため、仮想通貨(暗号資産)初心者はおろか、運用歴の長い投資家でも価格を正確に予想することは困難を極めます。

一方のポルカドット(DOT)なら、DOTをブロックチェーンに預け入れるだけで報酬を得られるので、初心者にも運用しやすい点が特徴です。

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オープンガバナンス体制をとっている

オープンガバナンス体制とは、ユーザー主導でコミュニティやネットワークが運営される仕組みです。ポルカドット(DOT)はオープンガバナンス体制を取っており、Web3 Foundationが独自に決定して運営方針を決めることはありません。

仮想通貨(暗号資産)の中には、中央集権型で運用されているものもあります。運営元の権力や決定権が大きくなると、取引の透明性が失われる他、不正が行われるリスクがあります。

ポルカドット(DOT)では、ユーザーが手数料の設定や新機能の実装の可否など、運営方針に意見を反映できるので、より健全な運営がなされます。

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イーサリアムキラーとも呼ばれている

ポルカドット(DOT)は、イーサリアムキラーの一つです。イーサリアムキラーとは、イーサリアム(ETH)の抱える課題や問題点を解決し、市場規模を上回ろうとするプロジェクトの総称です。

イーサリアム(ETH)は、開発者のヴィタリック・ブテリン氏が想定していたよりも需要が多く、取引も盛んに交わされるようになったので、取引を処理できないスケーラビリティ問題が生じました。

そこで登場したのがイーサリアムキラーです。イーサリアムキラーにはいくつかありますが、ポルカドット(DOT)はその代表格となっています。

ポルカドット(DOT)の将来性は?

実際にポルカドット(DOT)を運用する際に気になるのが、その将来性です。ポルカドット(DOT)の将来性は、以下のように予想されています。

  • ステーキングの需要が高く注目されている
  • 多数のプロジェクトの展開で価格の上昇が期待できる
  • DeFi市場でより運用しやすくなる
  • ステーブルコインの流通で利用者の増加が期待できる
  • 新しい仮想通貨(暗号資産)取引所に上場すると予想される

各項目の詳しい内容を見ていきましょう。

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ステーキングの需要が高く注目されている

ステーキングとは、対象の仮想通貨(暗号資産)をウォレットに預け入れることで、貢献度合いに応じて報酬が得られる仕組みです。短期的な利益を狙うには向いていないものの、保有するだけで報酬が得られるだけでなく、利率が高く長期的に見て資産を増やしやすい点がメリットです。

ポルカドット(DOT)のステーキングの需要は高く、ステーキングに関する情報をまとめた「Staking Rewards」では、数ある仮想通貨(暗号資産)の中で9位にランクインしています。(2023年12月現在)

また、ステーキング市場自体も拡大傾向にあり、JPモルガンは2025年には市場規模が400億ドルに達すると予想しています

今後もポルカドット(DOT)へのステーキングの需要が高まれば、認知度や知名度も拡大し、価格上昇に期待できるでしょう。

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多数のプロジェクトの展開で価格の上昇が期待できる

ポルカドット(DOT)は2020年から本格始動した新しいプラットフォームですが、すでに数多くのプロジェクトに活用されています。代表例を見ていきましょう。

Acala Networkは、Web3の金融を強化するために立ち上げられたプロジェクトであり、ポルカドット(DOT)のDeFiハブとして機能します。ユーザー数は17万を超えており、すでに1.6億ドルがロックされています。

また、デジタルアセットの売上がトップであるブロックチェーンゲームのMythical Gamesはイーサリアム(ETH)を離れ、新たなMythosおこシステムをポルカドット(DOT)に構築すると発表しました。相互運用性を高めること、そして参入障壁を下げることを目的としています。

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DeFi市場でより運用しやすくなる

DeFi(分散型金融)とは、ブロックチェーン技術を活用し、金融取引に中央管理者を介さないシステムです。取引手数料が安い点や、銀行や証券取引所などの従来の金融サービスを使えない人にとっても使える点がユーザーにとって魅力で、市場規模は拡大傾向にあります。

ポルカドット(DOT)上で稼働するDeFiプラットフォームは、Parallel Financeです。DeFiをもっと身近に、そしてさらにレベルの高いプラットフォームを提供することをモットーとしています。2023年6月時点で1億9,000万ドル以上の資金がロックされており、ユーザー数は30万人を抱えています。操作性にも優れているので、初心者にも使いやすいプラットフォームです。

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ステーブルコインの流通で利用者の増加が期待できる

2022年9月、米ドルにペッグして価格が変動するステーブルコインのUSテザー(USDT)は、ポルカドット(DOT)上でローンチすると発表しました。USテザー(USDT)は、2023年12月時点で時価総額ランキング第3位、ステーブルコインでは第1位の銘柄です。

需要のあるステーブルコインをポルカドット(DOT)上で取り扱うことで、利用者の増加が期待できます。

また、ステーブルコインの市場規模自体も増加中です。2020年12月末時点ではステーブルコインの時価総額は約52億ドルでしたが、2023年3月末には約1,253億ドルとなっています。ポルカドット(DOT)上には、Acalaのようにステーブルコインを発行できるプロジェクトもあるので、ステーブルコインへの需要の高まりとともに、ますます多くのユーザーが利用する可能性が高いでしょう。

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新しい仮想通貨(暗号資産)取引所に上場すると予想される

ポルカドット(DOT)は時価総額ランキングで上位に入っていることからも分かるように、注目度が高まっています。今後、新しい仮想通貨(暗号資産)取引所に上場する可能性は大いにあるでしょう。

仮想通貨(暗号資産)取引所に上場すれば、注目度が高まり資金が流入するので、価格上昇にも期待できます。

ポルカドット(DOT)の購入方法

ポルカドット(DOT)の購入は、以下の手順に従って進めていきましょう。

  • 1.仮想通貨(暗号資産)取引所の口座を開設する
  • 2.口座に日本円を入金する
  • 3.ポルカドット(DOT)を選択し、購入する

口座を開設する際は、本人確認が必要です。運転免許証やパスポートなど、身分を証明するものを準備しておきましょう。

なお、国内仮想通貨(暗号資産)取引所では、CoincheckやGMOコイン、DMM Bitcoin、bitFlayerなどがポルカドット(DOT)を取り扱っています。

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まとめ

ポルカドット(DOT)は、ユーザー同士で制御できるWeb3システムを作るのを目的としたプロジェクトです。パラチェーンと呼ばれるシステムが採用されており、従来のブロックチェーンと比較し「相互運用性が高い」「スケーラビリティが拡張している」「手数料が安く、予想しやすい」など利点があります。

ステーキングの需要が高まっていることや、多数のプロジェクトで活用されていることを考慮すると将来性は明るく、価格上昇に期待できるでしょう。本記事で紹介したステップを元に、実際に購入を検討してみてください。

なお本記事ではポルカドット(DOT)をご紹介しましたが、仮想通貨(暗号資産)初心者はよりメジャーな仮想通貨(暗号資産)をより安全に運用するのもおすすめです。運用方法の選択肢の一つとして、レンディングが挙げられます。

レンディングとは保有する仮想通貨(暗号資産)を第三者に貸し出し、利息を得る運用方法です。難しい知識は不要ながらも、年利数%と高利率で運用できます。

BitLendingでは、以下の取扱銘柄と年利でレンディングサービスを提供しています。

ビットコインBTC

ビットコイン

BTC

8%

イーサリアム ETH

イーサリアム

ETH

8%

リップル XPP

リップル

XRP

6%

USテザー USDT

USテザー

USDT

10%

USDコイン USDC

USDコイン

USDC

10%

ダイ DAI

ダイ

DAI

10%

ダイ DAI

キンカゴールド

XNK

4.5%

仮想通貨(暗号資産)運用に少しでも不安を感じる方は、プロの手によるレンディングの利用をぜひご検討ください。