監修:株式会社J-CAM 金融アドバイザー AFP認定者 倉本 佳光 Yoshimitsu Kuramoto

慶應義塾大学法学部法律学科を卒業後、山一証券株式会社に入社し金融業界でのキャリアをスタート。その後、メリルリンチ日本証券株式会社マネージメント・コミッティーメンバー、岡三アセットマネジメント株式会社理事などを歴任。
執筆:BitLending編集部|更新日:2026年8月17日

倉本 佳光

免責事項(投資助言ではありません)|本記事の読み方

執筆時点(2026年8月17日午前)の日足形成中の分析です。XRPに関する情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買・投資行動を推奨するものではありません。暗号資産は価格変動が非常に大きく、短期間で大きな損失が発生する可能性があります。過去の値動きは将来を保証しません。投資判断は必ずご自身の責任で行い、必要に応じて専門家へご相談ください。

現在のXRP(XRP/JPY)

現在のXRP(XRP/JPY)は、執筆時点の価格150円台後半が主要EMAとボリンジャーバンド中央線をすべて下回る「短期の弱さが続く局面」です。前日比はプラスですが、RSIは30台半ばで低い位置です。

長期トレンド(弱気): 価格はEMA100(180円台半ば)とEMA200(210円台前半)を下回っています。長期の改善には短期EMAを回復したうえで、EMA100・EMA200を段階的に上回れるか確認が必要です。

短期トレンド(弱気): 価格はEMA20(160円台前半)、バンド中央線(160円台半ば)、EMA50(170円台前半)を下回り、バンド下限(150円台半ば)に近い位置です。

テクニカル分析

XRP/JPY 日足チャート 2026年8月17日

EMA(20, 50, 100, 200)|BB(20, SMA, 2σ)|RSI 14(終値)|MACD: 12, 26, 9(終値)|CC: BTCJPY, 14(終値)

初心者が最初に見るべき点は、「価格が主要線を下回り、売られ過ぎの目安30へ近い」ということです。RSI14は30台半ば、シグナルは30台半ばで、弱い状態ですが30を下回ってはいません。

MACDはシグナルを下回り、ヒストグラムは表示上ゼロ付近です。MACDはシグナルを下回りますが、ヒストグラムは整数表示で0のため、未丸め値の符号は判定しません。

判断の目安: バンド下限の150円台半ばを終値で下回れば、直近安値更新に注意します。反対にEMA20・中央線が位置する160円台前半〜半ばを終値で回復すれば、弱さが和らいだか確認しやすくなります。現時点の結論は「下限に近く、反発を前提にせず150円台半ばと160円台を確認する」です。

対BTC相関は直近14期間で中程度の正相関です。相関と因果は異なり、この値がXRPの上昇または下落を保証するものではありません。相関が今後変化する可能性もあります。

サポートとレジスタンス

下値のメド(サポート): バンド下限とフィボナッチ0水準が重なる150円台半ばです。維持や反発を保証する水準ではありません。

上値のメド(レジスタンス): EMA20・中央線が位置する160円台前半〜半ば、次にEMA50・バンド上限が位置する170円台前半〜半ばです。

《出典》TradingView

💡 用語解説:MACD・RSI・EMA20,50,100,200とは? ▼ 開く

■ MACDとは?

Moving Average Convergence Divergence(移動平均収束拡散法)の略で、短期と長期の移動平均線の差を使ってトレンドの勢いや転換点を判断するテクニカル指標です。「MACD線」と「シグナル線」という2本の線の位置関係で売買のタイミングを読み取ります。

  • ゴールデンクロス(買いシグナル):MACD線がシグナル線を下から上に突き抜けるタイミング。上昇トレンドへの転換や、買い圧力の強まりを示唆します
  • デッドクロス(売りシグナル):MACD線がシグナル線を上から下に突き抜けるタイミング。下降トレンドへの転換や、売り圧力の強まりを示唆します
  • ゼロラインとの位置関係:MACD線がゼロより上にあれば上昇トレンド優勢、下にあれば下降トレンド優勢と判断される傾向があります

本記事では「MACD (12, 26, 9)」という設定を使用しています。これは「12日間の短期移動平均」と「26日間の長期移動平均」の差からMACD線を算出し、その9日間の移動平均を「シグナル線」として表示する、最も一般的な設定です。

■ RSIとは?

Relative Strength Index(相対力指数)の略で、一定期間における値上がり幅と値下がり幅の比率から、相場の「買われすぎ」「売られすぎ」を0〜100の数値で示すオシレーター系の指標です。

  • RSI 70以上(買われすぎ):短期的に上昇しすぎている可能性があり、反落・調整に警戒が必要な水準とされます
  • RSI 30〜70(中立圏):過熱感のない、通常のレンジ内での値動きと判断されます
  • RSI 30以下(売られすぎ):短期的に下落しすぎている可能性があり、反発・自律反転に注意が必要な水準とされます

本記事では「RSI (14)」という設定を使用しています。これは直近14期間(日足なら14日間)の値動きをもとに算出する、最も標準的な設定です。なお、強いトレンドが継続する局面ではRSIが70以上・30以下の水準に長時間とどまることもあり、逆張りのシグナルとして単独で使うのではなく、他の指標と併せて確認することが重要です。

■ EMA(20・50・100・200)とは?

Exponential Moving Average(指数平滑移動平均線)の略で、直近の価格に、より高い比重を置いて計算される移動平均線です。単純移動平均線(SMA)よりも直近の値動きへの反応が早いという特徴があります。

  • EMA20(短期線):直近20期間の価格をもとに算出。短期的なトレンドの方向や、目先のサポート・レジスタンスの目安として使われます
  • EMA50(中期線):直近50期間の価格をもとに算出。数週間〜数ヶ月単位の中期トレンドを確認する際に使われます
  • EMA100・EMA200(長期線):より長い期間の価格をもとに算出。中長期の大きなトレンドの方向性や、長期的な下値支持・上値抵抗の目安として使われます

価格が複数のEMAの上に位置している場合は上昇トレンドが優勢、下に位置している場合は下降トレンドが優勢と判断される傾向があります。また、短期線(EMA20)が長期線(EMA50等)を上から下へ抜ける「デッドクロス」や、下から上へ抜ける「ゴールデンクロス」も、トレンド転換のサインとして注目されます。

なお、これらのテクニカル指標はいずれも過去の値動きをもとに算出されるものであり、将来の価格を保証するものではありません。複数の指標やニュース動向と併せて総合的に判断することが重要です。

The latest XRP NEWS

XRPニュース

XRPとXRP Ledgerの現在地を判断するため、プロトコル開発、実利用・ネットワーク利用、長期セキュリティの3つに分けて確認します。開発中の仕様、限定的な利用実績、段階的な研究ロードマップを区別し、発表内容を価格見通しへ直接結びつけないことが重要です。

XRPL Lending Protocol、バリデーター承認前の開発・テストを継続

2026年6月29日

Rippleは、XRP Ledger上で信用取引を扱うLending Protocolの設計を説明しました。Single Asset Vault(XLS-65)が単一資産の流動性を管理し、Lending Protocol(XLS-66)が融資条件、返済、利息計算などの実行を標準化する構成です。

信用判断やコンプライアンスはオフチェーンで行い、合意後の処理を台帳上で実行する設計です。両仕様はバリデーター承認が必要で、現在はdevnetで統合・テストできる段階です。メインネットでの稼働や利用規模はまだ確定していません。

初心者向けにいうと: XRP Ledger上で企業などがお金を貸し借りし、返済や利息の記録を自動処理できる仕組みを開発しているという話です。現在は試験段階で、一般利用できる本番機能ではありません。

《出典》
The XRPL Lending Protocol: Bringing Credit Infrastructure Onchain|Ripple

Ripple、ZILOとLicuidoへの投資でXRPL基盤を拡張

2026年8月3日

Rippleは、英国の移転代理業務技術を提供するZILOと、トークン化ソリューションおよびデジタル資産の取引基盤を提供するLicuidoへの戦略投資を発表しました。公式発表は、既存提携を基にXRPL上の発行や担保移動などの機能をRippleのインフラへ組み込む方針を示しています。

投資と提携は発表済みですが、記事だけではXRPの利用量や取引件数の増加を確認できません。企業向け基盤の拡張計画であり、XRP価格への影響は不明です。

初心者向けにいうと: 規制対応した企業向け資産管理やトークン化の会社へ投資し、XRPLを使う基盤を広げる計画です。実際の利用増加が確認されたという発表ではありません。

《出典》
Ripple Strengthens Digital Capital Markets Infrastructure with Investments in ZILO and Licuido|Ripple

Ripple、XRP Ledgerの耐量子化ロードマップを公表

2026年4月20日

Rippleは、量子計算の進展に備えるXRP Ledgerの複数段階ロードマップを公表しました。2026年後半は耐量子署名方式を既存方式と並行してdevnetで検証し、2028年までの本格移行を目標としています。

現時点でXRP Ledgerの暗号方式が破られたという発表ではなく、候補方式の性能、ストレージ、使いやすさなどを検証する研究・開発段階です。ロードマップには将来の提案やバリデーターを含む調整が必要であり、予定どおりの実装やXRP価格への影響は確定していません。

初心者向けにいうと: 将来、非常に高性能な量子コンピューターが登場しても資産を守れるよう、暗号技術を入れ替える準備を始めているという話です。現在のXRP Ledgerが破られたわけではなく、本格移行もまだ先です。

《出典》
Post-Quantum Readiness on the XRP Ledger|Ripple

この記事でわかること

XRP(リップル)のイメージ

結論|XRPの将来性はあるが、生き残れる領域は限られる可能性がある

かつてXRPが登場したとき、多くの人はその送金スピードに驚きました。国をまたぐお金の移動がここまで速くなるなら、XRPは本当にSWIFTのような既存の国際送金網に取って代わるのかもしれない。そんな大きな期待を背負っていた銘柄だったと思います。

しかし今、状況は大きく変わりました。ドル連動のステーブルコインが実需の中心に入り始め、企業や金融機関も、値動きの大きい暗号資産そのものより、価格が安定したデジタルドルを使いやすいお金として扱い始めています。そうなるとXRPは、かつて期待されたほどの主役ではなく、そもそも今の時代にどんな存在意義を残せるのかが改めて問われる銘柄に変わってきました。

XRPの今後は、広く主役として使われる未来より、必要な場面でだけ残る未来をどこまで現実にできるかで決まります。

先に結論を言えば、XRPは完全に終わった銘柄ではありません。ただし、かつて期待されたように国際送金の主役になる前提で見ると、将来性を楽観しすぎるのは危険です。今後は「どこでも使われるのか」ではなく、「ステーブルコイン時代にもあえて使われる場面が残るのか」を軸に見たほうが、実態に近いといえます。

XRPはオワコンではないが、勝ち筋は明確に変わった

XRPは今も一定の役割を残す可能性があります。ただし、その役割はかつて期待されたほど広くなく、既存の仕組みが苦手な場面に限られていく可能性があります。

  • 以前は「送金が速いこと」自体が、XRPの大きな魅力として見られていました。
  • 現在は、速さだけでなく「それでもあえてXRPを使う理由があるか」が問われています。
  • つまり、将来性がゼロになったのではなく、勝ち筋がかなり絞られてきたと考えるほうが自然です。

今後の焦点は「価格上昇」より「必要な役割が残るか」

XRPの今後を考えるとき、単に価格が上がるか下がるかだけを見ても本質はつかみにくいです。重要なのは、ステーブルコインが広がる時代でも、XRPにまだ必要な役割が残るかどうかです。もし価格が安定したデジタルドルだけで送金や資金移動が十分に回るなら、XRPの存在意義は弱まります。逆に、通貨やネットワークのあいだをつなぐ橋渡し役として必要とされ続けるなら、将来性はまだ残ります。

  • XRPの焦点は「人気が戻るか」ではなく、「役割が残るか」です。
  • 特に、流動性の薄い領域や複数資産をつなぐ場面で使われるかが重要になります。
  • 使い道があることと、不可欠であることは別だと押さえておく必要があります。

投資判断で見るべきなのは、Rippleの成長ではなくXRPの必要性

ここで注意したいのは、Ripple社の事業が伸びることと、XRPの価値がそのまま大きく伸びることは同じではない点です。今のRippleは、XRP単独ではなく、RLUSDXRPLRipple Paymentsを束ねた総合的な決済インフラへ軸足を広げつつあります。そのため、投資判断では「Rippleが伸びているから安心」と考えるのではなく、その成長の中でXRPがどれだけ必要とされるのかを見極めることが重要です。

  • 会社の成長とトークンの価値は、今後ますます切り分けて考える必要があります。
  • 一方で、XRPはXRPLの基軸通貨であり、Rippleのソリューション採用が広がってネットワーク全体の利用が増えることは、XRPにとってもプラスに働く可能性があります。
  • つまり重要なのは、「Rippleが伸びるか」だけでなく、その成長がどこまでXRPの必要性につながるかを見極めることです。
  • このあと本文では、その必要性がどの程度残るのかを順番に検証していきます。
積み木にBASICSの文字と男性

まず押さえたい|XRP・Ripple・XRPLの違い

結論からいうと、XRPは暗号資産、Rippleは会社、XRPLはその土台となるネットワークです。

XRPの記事で混乱しやすいのは、この3つが同じもののように語られやすい点です。しかし実際には、それぞれ役割が違います。ここを最初に整理しておくと、その後の「裁判」「送金」「RLUSD」「XRPL拡張」といった話がかなり理解しやすくなります。

XRP(暗号資産)/Ripple社(企業)/XRPL(ブロックチェーン)の違い

まずは、3つを「お金」「会社」「道路」のように分けて考えるとイメージしやすくなります。XRPは実際にやり取りされる暗号資産、Rippleは関連サービスを展開する企業、XRPLはそのやり取りが動くネットワークです。

名称 何を指すか 役割 初心者向けのイメージ
XRPコインアイコン
XRP
暗号資産そのもの 送金や売買、流動性確保に使われる 実際に動く「お金」
リップル社ビルアイコン
Ripple
関連サービスを展開する企業 決済ネットワークや法人向け事業を広げる サービスを作る「会社」
XRPLネットワークアイコン
XRPL
XRP Ledgerというブロックチェーン XRPや関連資産が動く土台になる お金が流れる「道路」や「レール」

たとえば、「Rippleが新しい事業を始めた」というニュースは会社の話であり、「XRPLで新機能が追加された」はネットワークの話です。そして、それらが広がることで、最終的にXRPの使われ方や期待感に影響することがあります。つまり、XRPの今後を正しく見るには、この3つを混同せずに切り分けることが大切です。

  • XRPは投資対象として売買される暗号資産です
  • RippleはXRPそのものではなく、関連事業を進める企業です
  • XRPLはXRPやRLUSDなどが動く基盤となるネットワークです
  • 会社の進展やネットワークの拡張が、結果としてXRPの評価に影響することがあります
XRPのシンボルと世界地図

沿革|XRPとRipple社がたどってきた道のり

XRPの「今後」を評価するうえでは、この銘柄が単なる送金コインとしてではなく、長年の法廷闘争を経て現在の立ち位置に至ったことを知っておくと理解しやすくなります。

時期 出来事 概要
2012年6月 XRP Ledger稼働開始 David Schwartz、Jed McCaleb、Arthur Brittoの3氏が開発。同年9月にChris Larsen氏が加わりOpenCoin社を設立(後にRipple Labs、Rippleへ改称)。創業者らは発行された800億XRPを会社へ譲渡した。
2018年 xRapid提供開始 XRPを橋渡し通貨に使うクロスボーダー送金サービスを開始。2019年10月に「On-Demand Liquidity(ODL)」へ改称され、現在のRipple Paymentsの原型となった。
2020年12月 SECがRipple社を提訴 Ripple社と経営陣(Larsen氏・Garlinghouse氏)を相手取り、XRP販売を通じて約13億ドルを未登録証券の販売で調達したとして提訴。
2023年7月13日 Torres判事による部分略式判決 取引所での一般販売(プログラム的販売)は証券に該当しない一方、機関投資家向けの直接販売は証券販売に該当すると判断。「販売方法によって判断が分かれる」画期的な判決となった。
2024年8月7日 地裁が最終判決 機関投資家向け販売について罰金1億2,500万ドルと差し止め命令を科す判決が確定。SECが求めた約20億ドルの返還請求は、投資家被害の立証不十分として退けられた。
2025年8月7日 訴訟が正式終結 SEC・Ripple社双方が控訴を取り下げ、5年近くに及んだ訴訟が終結。詳しい経緯は次の「Ripple社は何を目指しているのか」を参照。

こうして振り返ると、XRPは技術面の変遷以上に「法的な位置づけを巡る長期戦」がその評価を大きく左右してきた銘柄だといえます。2025年の訴訟終結によって、ようやくこの不確実性が取り除かれ、次のフェーズに入ったのが現在地です。

《出典》
History|XRPL.org
On-Demand Liquidity Spans Worldwide|Ripple
Ripple vs. SEC Lawsuit Decision: Appeals Dropped, Penalties Cut in Landmark Case|CCN

XRPのイメージ画像

Ripple社は何を目指しているのか|ステーブルコイン時代の生存戦略

結論からいうと、Rippleはいま「XRPの会社」というより、RLUSD・XRPL・Ripple Paymentsを束ねた総合決済インフラを目指しているように見えます。

かつてのRippleは、XRPを活用した国際送金のイメージで語られることが多い企業でした。しかし今は、単にXRPの利用を広げるというより、価格が安定したデジタルドル、企業向け決済網、そしてその土台となるネットワークをまとめて提供する方向へ軸足を広げています。つまり、Rippleが目指しているのは「速い送金コインを広めること」ではなく、ステーブルコイン時代に使われる総合的な資金移動インフラを握ることだと考えた方が実態に近そうです。

2025年8月 SECとの裁判が正式終結

長年重たい足枷となって発展を阻害してきた要因が解決したことによって、Ripple社が目指す「総合決済インフラ」への移行は急速に現実味を帯び、一気にアクセルが踏み込まれています。

SECとリップル社は2025年8月、双方の控訴・附帯控訴を取り下げることで合意し、5年近くに及んだ訴訟が正式に終結しました。同年5月には罰金を5,000万ドルに減額し差し止め命令を解除する和解案が一度まとまりかけましたが、担当判事がこれを手続き上の理由で却下したため実現せず、最終的には2024年の地裁判決(機関投資家向け販売について罰金1億2,500万ドル、差し止め命令を科す内容)がそのまま確定する形で決着しました。一方、「取引所で販売されるXRPは有価証券ではない」という2023年判決以来の法的な位置づけ自体は、この終結によって不服申立ての余地がなくなり、完全に確定しました。

訴訟としての先行き不透明感が解消されたことで、コンプライアンスを厳格に求める大手銀行や決済企業も、XRPを取り扱いやすい環境が整いました。

これにより、投機的な取引だけでなく、国際送金という「実社会の需要(実需)」に基づくXRPの取引ボリュームが継続的に拡大していく基盤が復活しました。さらに、訴訟の終結によって最大の障壁が消滅した結果、2025年11月13日に米国初のXRP現物ETFが上場、2026年4月時点では7本が運用中で累積純流入額は約$12億に達しています。ただし流入ペースは当初より鈍化しており、継続的な機関需要が確認できるかどうかが引き続き重要な観察点です。

訴訟面の不確実性が後退したあと、Rippleは実際の事業拡張にも動いています。2025年には英国のプライムブローカーHidden Roadを12億5,000万ドルで買収(2025年10月完了・現在はRipple Primeとして運営)し、300超の機関投資家顧客を抱える世界初の暗号資産企業所有の総合金融サービス会社となりました。また、米国の企業向け資金管理システム大手GTreasuryを10億ドルで買収し、機関投資家向けの流動性・清算・企業財務領域まで取り込み始めました。つまり、現在のRippleは「XRP送金の会社」というより、機関向け金融インフラを束ねる方向へ明確に踏み込んでいます。

Ripple Acquires Prime Broker Hidden Road for $1.25B in One of the Largest Deals in the Digital Assets Space|Ripple
Ripple Breaks into Corporate Treasury with $1B GTreasury Acquisition|GTreasury

Ripple Paymentsはどんな課題を解決しようとしているのか

Ripple Paymentsが狙っているのは、企業どうしの国際送金で起きやすい「遅い・見えにくい・送金先ごとに事前資金を置いておく必要がある」といった不便さを減らすことです。従来の国際送金では、複数の銀行をまたぐあいだに時間と手数料がかかりやすく、企業側は送金先の国で使う通貨をあらかじめ多めに用意しておかなければならない場面もありました。

今のRipple Paymentsは、従来の銀行送金をまるごと置き換えるというより、企業が国際送金をもっと手軽に進められるようにする仕組みです。要するに、送金先ごとに現地通貨を多めに寝かせたり、複数の銀行をまたいで時間と手数料をかけたりしなくても、お金を動かしやすくするのが狙いです。

Ripple Paymentsを利用する場合、送金の考え方はシンプルです。送金元の企業が自国通貨を送金すると、リップルのシステムがオンデマンド流動性(ODL)を活用し、資産を即座にXRPに変換します。XRPは送金先の国へすばやく移され、現地側で受取通貨へ換えられて着金します。

具体的には、タイのサイアム商業銀行(SCB)と日本のSBIレミットなどは、この仕組みを利用して、日本・タイ間のリアルタイム送金を実現しています。日本円で送ると、タイの受取側がタイバーツ(THB)で受け取れるのがイメージしやすい例です。

用語解説:オンデマンド流動性(ODL)とは?

オンデマンド流動性(ODL)とは、送金したいその瞬間に、暗号資産のXRPをブリッジ(橋渡し)として使い、必要な法定通貨をリアルタイムで調達する仕組みです。

24時間365日、銀行の営業時間に関わらず動かしやすいのが特徴で、送金先ごとにあらかじめ資金を置いておく「事前預託」が不要になりやすく、着金までを数秒から数分で完了させやすくなります。

  • 送金先ごとに現地通貨を多めに寝かせておく負担を減らしやすい
  • 複数の銀行をまたぐことで生じやすい時間や手数料のムダを抑えやすい
  • 企業から見ると「自国通貨で払い、相手は現地通貨で受け取る」流れを作りやすい
  • ただし、その便利さがそのままXRPの価値上昇に直結するとは限らず、どこまでXRPが必要とされるかは切り分けて見る必要があります

SBI Remit enables Thai nationals in Japan to send money home instantly|Ripple
Ripple Payments ODL Documentation|Ripple Docs

RLUSDはなぜ重要なのか

RLUSDは、Rippleがこの戦略を進めるうえで重要なピースです。企業や金融機関にとっては、値動きの大きい暗号資産そのものより、価格が安定したデジタルドルの方が実務で扱いやすい場面が多くあります。RippleがRLUSDを前面に出しているのは、まさにその現実に合わせているからです。

この点を裏づけるのが、2026年3月に明らかになったConveraとの戦略提携です。Converaは、企業向けの海外送金・為替決済を手がけるグローバル決済会社で、140超の通貨と200超の国・地域に対応する決済網を持っています。

今回の連携では、Converaが顧客向けの決済体験を担い、Rippleが流動性やクロスボーダー決済の基盤を支える形で、法定通貨で始まり法定通貨で着地しつつ、途中でRLUSDを含むステーブルコインを活用する「stablecoin sandwich」型の国際決済基盤が展開され始めました。こうした動きを踏まえると、RLUSDは単なる補助通貨ではなく、Rippleが企業送金の中核インフラへ食い込むための重要な実装パーツとして位置づけられつつあると見た方が自然です。

ただし、ここで重要なのは、RLUSDの拡大がそのままXRPの追い風になるとは限らない点です。RLUSDが広がるほどRipple社の事業には追い風になりますが、投資家にとって本当に大事なのは、その流れの中でXRPの必要性まで強まるのかどうかです。

  • RLUSDは「使いやすい安定資産」として、企業導入のハードルを下げる役割があります。
  • その一方で、安定資産だけで十分ならXRPの役割が薄まる可能性もあります。
  • RLUSDはRippleにとって追い風でも、XRPにとっては補完にも代替にもなりうるという見方が必要です。

Convera and Ripple empower stablecoin-enabled cross-border payments|Convera
Stablecoin sandwich: Optimizing cross-border payments with crypto|Convera
Ripple Integrates RLUSD into Ripple Payments Driving Enterprise Demand and Utility|Ripple

XRPLはどんな役割を担うのか

ここでのXRPLは、単に「XRPが動くネットワーク」という意味ではありません。Rippleの戦略の中では、RLUSD、RWA、将来の機関向けサービスを載せる共通の土台としての役割が重要です。つまりRippleは、送金サービスだけを広げたいのではなく、資産の発行・移転・決済までまとめて回せる基盤を押さえようとしているように見えます。

この視点で見ると、XRPLの価値は「送金ができること」より、ステーブルコインやトークン化資産がその上で動き、ネットワーク全体の利用が積み上がることにあります。Ripple PaymentsやRLUSDの広がりを一時的なサービスで終わらせず、エコシステムとして定着させるための受け皿がXRPLだと考えると、役割が分かりやすくなります。

  • XRPLは、RLUSDやRWAを載せる共通基盤としての意味が大きいです。
  • Rippleにとっては、送金だけでなく資産移転や決済まで取り込むための土台になります。
  • ただし、ネットワーク利用が増えることとXRP価格が大きく伸びることは分けて考える必要があります。

ステーブルコイン時代に、XRPの席はどこに残るのか

ここがこの章のいちばん大事な論点です。Ripple社の生存戦略をそのまま見れば、主役はRLUSDや企業向け決済インフラに移っているようにも見えます。それでもXRPに席が残るとすれば、価格が安定した資産だけではつなぎにくい通貨やネットワークのあいだで、橋渡し役として必要とされる場面です。

つまり、Rippleの成長戦略の中心がすでにXRP単独ではなくなっている以上、今後の焦点は「主役であり続けるか」ではなく、「それでも必要な役割が残るのか」に変わっています。その具体像は、次のセクションで詳しく見ていきます。

Ripple Redefines Payments with End-to-End Stablecoin Platform and Global Customer Momentum|Ripple
Ripple Integrates RLUSD into Ripple Payments Driving Enterprise Demand and Utility|Ripple
Institutional DeFi on XRPL: Scaling Real-World Finance with XRP at the Core|Ripple
Auto-Bridging|XRPL

XRPのロゴにレーザーが降り注いでるイメージ

XRPの本当の役割|それでも必要とされる領域はどこか

結論からいうと、XRPの強みは送金の主役になることより、異なる通貨や資産をつなぐ橋渡し役として残れるかにあります。

いまのXRPを考えるうえで重要なのは、「速いから有望」と単純に捉えないことです。ステーブルコインが広がった今、速さだけでは差別化しにくくなっています。それでもXRPに役割が残るとすれば、法定通貨、ステーブルコイン、RWAなど、異なる資産や通貨のあいだをつなぐ場面です。

XRPの強みは「速いこと」より「橋渡し役」にある

XRPの本当の強みは、単に送金時間が短いことではありません。より重要なのは、直接交換しにくい資産どうしのあいだで、中間資産として使われうる点です。直接の流動性が薄いときでも、XRPを仲介にすることで、交換や決済を成立させやすくなる余地があります。

  • XRPは、直接の取引相手が少ない通貨ペアで意味を持ちやすいです。
  • 強みは「誰でも必ず使うこと」ではなく、「つなぎ役として必要になる場面があること」です。
  • この役割は、ステーブルコインだけでは埋めきれない隙間がある限り残りえます。

既存の国際送金網が苦手な、流動性の薄い領域での使い道

XRPが橋渡し役として語られる理由のひとつは、世界的に知名度の高い暗号資産であり、各国や各地域の取引所で法定通貨とのペア取引が長く行われてきたことです。つまり、ある国の法定通貨をいったんXRPに替え、送金先で別の法定通貨へ換えるルートを作りやすいため、異なる法定通貨どうしをスワップする場面では強みが出やすくなります。

特に、直接の流動性が薄い通貨ペアや、複数の銀行をまたぐと時間や手数料がかさみやすい場面では、この橋渡し機能に意味が残ります。こうした領域では、あらかじめ現地通貨を置いておく負担を減らしやすいこともメリットです。

ドル同士の送金はステーブルコインだけで完結しやすく、異なる法定通貨間の送金ではXRPが橋渡し役になりうることを示した図

ドル同士で完結しやすい送金ではXRPの必要性は薄くなりやすい一方、異なる通貨圏をつなぐ場面では役割が残る余地があります。

  • XRPは、各国の取引所で法定通貨との交換ルートを持ちやすい点が強みです。
  • そのため、異なる法定通貨どうしをつなぐ場面で橋渡し資産として使われる余地があります。
  • つまり、XRPの将来性は「送金市場全体」ではなく「苦手な区間を補えるか」で見る方が実態に近いです。

ステーブルコイン同士、法定通貨、RWAをつなぐ接点としての可能性

今後のブロックチェーン技術の活用領域を考えると、資産の種類はむしろ増えていきます。法定通貨、ドル連動ステーブルコイン、RWA、そして地域ごとの決済手段が併存するなかでは、それらをどう滑らかにつなぐかが課題になります。XRPに残る可能性があるのは、こうした複数の資産圏のあいだで交換や決済を成立させる接点です。

  • 資産の種類が増えるほど、接続レイヤーの重要性は上がりやすいです。
  • XRPは、その接続レイヤーの一候補として見ると役割が分かりやすくなります。
  • ただし、実際にどこまで採用されるかは今後の実装と流動性次第です。

XRPは主役ではなく、裏側の接続レイヤーとして残るのか

ここまでを踏まえると、今後のXRPは「送金の主役」として期待するより、総合的な決済インフラの中でどこまで必要な部品として残れるかを見る方が、将来性を冷静に判断しやすくなります。主役として広く使われる未来より、裏側の接続レイヤーとして細く長く残る未来の方が、いまの延長線上では現実味があります。

  • XRPの価値は、人気や話題性よりも必要性の有無で決まりやすくなっています。
  • 役割が残ることと、価格が大きく伸びることは別です。
  • だから投資判断でも、「どこで必要とされるのか」を具体的に見る視点が欠かせません。
ルーペをモチーフには点を検証する調査検証のイメージ

実需は本当に広がっているのか|期待と現実のギャップを検証

結論からいうと、Ripple PaymentsやXRPLの活動は確かに広がっていますが、その伸び方は「市場を圧倒している」というより、一部領域で存在感を強めている段階と見る方が実態に近いです。

ここで大事なのは、Ripple社の事業拡大、XRPL上の利用拡大、そしてXRPそのものの必要性を分けて考えることです。数字だけを見ると前向きに見える一方で、比較対象を置くと温度感はかなり変わります。

Ripple Paymentsの拡大は、どこまでXRP実需を意味するのか

Rippleは2024年末の時点で、Ripple Paymentsの累計処理額が700億ドル、払出市場が90超に達したと説明しています。さらに2026年3月には、60超の主要市場で累計処理額が1,000億ドルを超えたと公表しました。こうして見ると、Ripple Paymentsという事業そのものは確かに広がっています。もっとも、この数字はあくまで累計であり、競合各社が開示する単年度の送金額とは同じ土俵で比べられません。

比較対象を置くと温度感は見えやすくなります。Remitlyは個人向け海外送金の大手で、USDC受取も始めています。Wiseは法人向けにも強いクロスボーダー送金の有力プレイヤーですが、公式には暗号通貨の購入・交換・取引をサポートしない方針です。Stripeはすでにstablecoin決済や100超の国でのstablecoin対応口座を広げており、SWIFTも200超の国・地域を結ぶ既存ネットワークに加えて、2025年にはブロックチェーン型共有台帳をインフラへ組み込む方針を打ち出しました。つまり、Rippleの競争相手は「ブロックチェーンを使わない旧来勢」だけではなくなっています。

その中でXRPLに勝ち筋があるとすれば、単に「ブロックチェーンを使っていること」ではなく、XRPを中間通貨にして異なる法定通貨や資産を滑らかにつなげられることです。XRPLでは、直接の取引が薄い通貨ペアでも、XRPを挟むオートブリッジングでより良い複合レートを見つけやすくできます。さらに、XRPLは3〜5秒での決済、低い手数料、ネイティブDEXを特徴としており、Ripple自身もInstitutional DeFiやトークン化の基盤として押し出しています。

ただし、ここで重要なのは、「XRPLに勝ち筋がある」ことと「大手がXRPLを採用する」ことは別だという点です。現時点でRemitly、Wise、Stripe、SWIFTがXRPLを採用するという公表は見当たりません。公開情報から見る限り、Wiseは近い将来の採用可能性が低く、StripeやRemitlyはstablecoin活用という意味では接点があるものの、その受け皿としてXRPLが選ばれる必然性までは、現時点では見えていません。SWIFTも逆に自前でブロックチェーン型台帳を組み込み始めています。したがって、XRPLの現実的な勝負どころは、大手全社を取り込むことより、非ドル圏・低流動性回廊・トークン化資産の交換のような既存大手が一律には取り切れていない領域で存在感を出せるかにあります。

  • Ripple Paymentsの拡大は事業の前進を示しますが、それだけでXRP実需が一直線に増えているとは言えません。
  • XRPLの勝ち筋は、「ブロックチェーンだから強い」ではなく、異なる通貨や資産を安くつなげることにあります。
  • 大手がXRPLを採用する公表は現時点で確認できず、現実的な勝負どころは限定された回廊や接続用途です。
サービス 公表指標 ざっくりした見え方
Ripple Payments 累計1,000億ドル超 / 60超の主要市場 着実に拡大しているが、累計指標のため年次比較はしにくい
Remitly 年間546億ドル / 170超の国・地域 送金専業としてかなり広い展開
Wise 年間1452億ポンド クロスボーダー送金の有力大手
Stripe 年間1.4兆ドル 総合決済インフラとしては桁違いに大きい
SWIFT 11,500超の機関 / 200超の国・地域 既存国際送金網としての広がりはなお圧倒的
  • Ripple Paymentsは確かに伸びていますが、公開されているのは累計処理額です。
  • 送金専業サービスと比べれば無視できない規模ですが、世界標準の決済網と比べるとまだ限定的です。
  • XRP投資家にとって本当に重要なのは、その拡大の中でどこまでXRPが必要とされているかです。

《TIPS》 比較対象に出てくるサービスをざっくり整理

Remitlyは、主に個人向けの海外送金サービスです。海外で働く人が母国へ送金するような用途で使われやすく、送金専業サービスとして比較しやすい相手です。

Wiseは、個人向けだけでなく法人向けにも強い国際送金サービスです。複数通貨の保有や両替にも対応しており、クロスボーダー送金の有力プレイヤーとしてよく比較されます。

Stripeは、ECサイトやSaaSで使われるオンライン決済インフラです。国際送金専業ではありませんが、決済サービス全体としての規模感をイメージする比較対象になります。

SWIFTは、銀行どうしが国際送金の情報をやり取りするための世界的な金融ネットワークです。Ripple Paymentsの直接の同業というより、既存の国際送金インフラとして比較される相手です。

XRPLの利用拡大は、XRPの価値に直結するのか

XRPLの活動には前向きな材料がありますが、ネットワークの利用拡大とXRPの投資価値は別の話です。重要なのは、増えている利用の中で、本当にXRPが必要とされているのかどうかです。

Q4 2024 XRP Markets Report|Ripple
Ripple Redefines Payments with End-to-End Stablecoin Platform and Global Customer Momentum|Ripple
Remitlyについて|Remitly
Wise plc FY2025 Results|Wise
Stripe’s total payment volume reaches $1.4T|Stripe
Who we are|SWIFT
Q1 2025 XRP Markets Report|Ripple
Q3 2024 XRP Markets Report|Ripple
CoinPayments Case Study: XRPL-Powered Payment Processing|XRPL

XRPの価格シナリオのイメージ

直近の価格シナリオ|短期の調整局面と2026年の現実的な着地点

結論からいうと、XRPの直近シナリオは短期では調整局面が続きやすく、2026年の現実的な射程としては中立シナリオの約1.2〜2ドルが軸になりやすい状況です。規制明確化とETF資金流入拡大などの好材料が重なれば強気シナリオの約2〜3ドルまで、逆にリスクオフが強まれば慎重シナリオの約0.6〜1.2ドルまで振れる可能性があります。

ここまで見てきたように、XRPには一定の伸びしろがあります。ただし、その伸び方は一直線ではなく、短期では調整を挟みながら進む可能性が高いです。いま大事なのは、極端な強気予想だけを見ることではなく、機関投資家や市場レポートがどの価格帯を現実的と見ているのか、その前提条件を整理することです。

XRP(リップル)今後の見通し|2026年以降の3つのシナリオと2030年予想

結論:将来価格を断定することはできません。現実的なのは「強気・中立・慎重」の3シナリオで、どの条件が揃っているかを確認することです。あわせて、大手金融機関による2030年のXRP価格予想も根拠とともに整理します。

強気シナリオ 規制明確化とETF資金流入が進むケース 約2〜3ドル

米国でのXRP関連規制(CLARITY Act等)の成立が進み、現物ETFへの資金流入が拡大し、国際送金・決済インフラとしての実利用が広がるようであれば、市場全体の安心感が強まりやすくなります。こうした条件がそろう局面では、XRPは約2〜3ドルのレンジを意識しやすくなります。

✅ 規制明確化(CLARITY Act等)の進展 ✅ ETF純流入の拡大 ✅ 決済インフラとしての実利用拡大 ✅ 株式市場の安定
中立シナリオ 好材料と逆風が拮抗するケース 約1.2〜2ドル

ETF承認期待や規制整備が一定の支えになる一方、マクロ環境の逆風や暗号資産市場全体の調整も残り、上昇と調整を繰り返しながら推移しやすくなります。2026年半ばは1ドル前後の攻防が続いており、当面はこの水準を挟んだレンジ推移が想定されます。

📊 上昇材料の継続性 📊 ETFフローの安定 📊 マクロの落ち着き
慎重シナリオ リスクオフが強まるケース 約0.6〜1.2ドル

マクロ環境の悪化や信用不安によってリスクオフが強まり、ETFからの流出が続く、規制面の不透明感が再燃するといった状況では、XRPも短期的に換金売りの対象となりやすくなります。1ドルの節目を割り込み、約0.6〜1.2ドルまで下方向を意識する展開も想定されます。

⚠️ ETF流出の継続 ⚠️ 株安・ドル高 ⚠️ 規制不透明感の再燃 ⚠️ 1ドルサポート割れ

※左右にスクロールしてご覧いただけます。

シナリオ 前提(条件) 価格レンジの目安 主な確認ポイント
強気 規制明確化とETF流入が続き、決済インフラとしての実利用が拡大する 約2〜3ドル CLARITY Act等の進展、ETF純流入、実利用拡大、株式市場の安定
中立 好材料はあるが、マクロ逆風や市場全体の調整も残り、強弱が拮抗する 約1.2〜2ドル 上昇材料の継続性、ETFフローの安定、マクロの落ち着き
慎重 マクロ悪化や信用不安でリスクオフが強まり、規制面も再び不透明になる 約0.6〜1.2ドル ETF流出継続、株安・ドル高、規制不透明感、1ドルサポート割れ
シナリオの読み方:重要なのは「どれが当たるか」を競うことではありません。いま起きていることが、どのシナリオの条件に近いかを定期的に点検することが重要です。価格レンジはあくまで目安であり、数字より前提条件の充足度を優先してください。

XRP2030年の価格予想|大手金融機関2社の見通し

「XRPは2030年にいくらになるか」——世界の大手金融機関・資産運用会社はそれぞれ独自のモデルで予測を公表しています。各社の予想価格・根拠・前提条件を整理することで、上記3シナリオとの対応関係が見えてきます。価格目標を「答え」として受け取るのではなく、「どの条件が揃えばその価格に近づくか」を読み解く補助線として活用してください。

Standard Chartered
2030年 目標価格
28ドル
メインシナリオ:28ドル
CLARITY Act成立とETF資金流入の拡大を前提に算出。2026年2月に2026年末目標を8ドルから2.80ドルへ大幅下方修正したが、2030年の28ドルは維持。
Bitwise
2030年 3シナリオ
0.13〜29.32ドル
最強気:29.32ドル 強気:12.68ドル 弱気:0.13ドル
CAPM(資本資産価格モデル)を応用した独自バリュエーションモデル。ボラティリティとXRP特有の成長要因(規制明確化・機関提携等)をパラメータ化して算出。
1 Standard Chartered:
マクロ経済的ロードマップモデル

分析のロジック

2026年2.80ドル→2027年7ドル→2028年12.60ドル→2029年19.60ドル→2030年28ドルという年次ロードマップを提示。7〜12.60ドルへの到達にはCLARITY Act(暗号資産市場構造法)の成立とETF流入の40億ドル超への拡大が前提とされています。28ドル到達時の時価総額は約1.71兆ドルとなり、XRPが単なる取引資産を超えグローバルな金融インフラの中核を担う必要があるとしています。

重視するポイント

現在の市場はマクロ要因の影響が大きいとした上で、マクロが落ち着けば2030年代に向けてより良いセットアップになるとしています。

直近の動向(2026年)

2026年2月、市場全体の急落を受けて2026年末目標を8ドルから2.80ドルへ65%下方修正しました。ただし2030年の28ドル目標は維持しています。

出典:Standard Chartered Cuts 2026 XRP Price Forecast From $8 to $2.80|CCN → 出典:’$8 To $2.80’—Standard Chartered Cuts XRP Price Prediction Target|Forbes(2026年3月7日) →
2 Bitwise:
CAPMベースのバリュエーションモデル

分析のロジック

2025年4月公表の32ページに及ぶ「Investment Case for XRP」レポートで、資本資産価格モデル(CAPM)を応用した独自モデルを構築。XRP特有の成長要因(アルファ:規制明確化や大型機関提携など)、暗号資産市場全体との連動性(ベータ:1.92)、市場全体の期待リターン(ビットコインが2029年までに100万ドルに達するとの前提で年率60%)を組み合わせています。

3つのシナリオ

弱気ケース(アルファ-50%、ボラティリティ147%)では年率-59%のリターンとなり、2030年に0.13ドルまで下落。強気ケース(アルファ0%、ボラティリティ約89%)では年率27%のリターンで12.68ドル。最強気ケース(アルファ1%、ボラティリティ75%)では年率46%のリターンで29.32ドルに達すると試算しています。

重視するポイント

XRPが取引手数料の支払い、台帳のスパム対策(リザーブ要件)、複数資産間のブリッジ通貨としての役割を持つ点を価値の源泉としています。

3シナリオとの対応

Bitwiseの弱気ケース(0.13ドル)は上記「慎重シナリオ」よりもさらに下方の想定であり、強気・最強気ケースはStandard Charteredの28ドル目標と近い水準に位置します。

出典:Here are XRP Price Predictions for 2030 from Bitwise|The Crypto Basic(2025年8月5日) → 出典:XRP Price Prediction: $29.30 by 2030, Says Bitwise Report|The Coin Republic(2025年4月26日) →
機関名 強気予想(上限) 中立予想(メイン) 弱気予想(下限) 主な根拠
Standard Chartered 28ドル CLARITY Act+ETF流入モデル
Bitwise 29.32ドル 12.68ドル 0.13ドル CAPMベースのバリュエーションモデル

※上記の予想価格はすべて各機関が公表したレポートに基づく参考情報です。将来の価格を保証するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。

《出典》
Standard Chartered Cuts 2026 XRP Price Forecast From $8 to $2.80|CCN
‘$8 To $2.80’—Standard Chartered Cuts XRP Price Prediction Target|Forbes(2026年3月7日)
Here are XRP Price Predictions for 2030 from Bitwise|The Crypto Basic
XRP Price Prediction: $29.30 by 2030, Says Bitwise Report|The Coin Republic

今からXRPをどう見るべきか|投資判断のポイント

結論からいうと、XRPは全面的な主役化を期待して大きく賭ける銘柄というより、役割が残る前提に絞って冷静に追う銘柄として見る方が合っています。

ここまで見てきたように、XRPには一定の伸びしろがあります。ただし、その伸びしろはどこでも通用する万能さではなく、非ドル圏や低流動性回廊、接続レイヤーとしての役割に寄っています。したがって投資判断でも、「夢の大きさ」より「どの前提が残るか」を確認しながら見る姿勢が大切です。

XRP投資に向いている人

XRPに向いているのは、仮想通貨(暗号資産)の中でも決済や送金、資産の橋渡しといった実務的なテーマに関心がある人です。ETHやSOLのようにアプリ経済やエコシステム全体の爆発力へ賭けるより、どの領域で現実に役割が残るかを追いたい人の方が相性はよいでしょう。また、Ripple Payments、XRPL、ETF動向など、材料を継続的に追える人にも向いています。

  • 決済・送金・接続レイヤーというテーマに納得できる人
  • 爆発力より、役割の継続性を重視する人
  • 関連ニュースを継続して追える人

XRP投資に向いていない人

一方で、XRPは「主役として広く使われる未来」を前提に大きなリターンを期待する人には向いていません。本記事で見てきた通り、XRPの現実的な勝ち筋は非ドル圏や低流動性回廊、接続レイヤーといった限定的な領域であり、ETHやSOLのようなエコシステム全体の急拡大による爆発力を期待する投資とは性質が異なります。

  • 「XRPが国際送金の主役になる」という前提で大きく賭けたい人
  • Ripple社の事業拡大とXRP価格の連動を単純に信じてしまう人
  • 訴訟終結やETF承認のようなニュース1つで大きく張りたい人
  • 値動きの根拠となる「必要性」より、話題性や過去の期待値で判断したい人

こうしたタイプの方は、XRPに投資する場合でも比率を抑えるか、まず本記事の「実需検証」セクションで挙げた条件がどこまで満たされているかを確認してから判断することをおすすめします。

AIのプロセッサーと回路のイメージ

10年後XRPはいくら?今後10年のAI予測

結論:AI予測は、将来価格を当てるための答えではなく、複数モデルの前提差を確認するための補助線です。

以下では、PricePrediction.net、DigitalCoinPrice、Coin Price Forecastの現在確認できる掲載値を、同じ基準で整理しています。数値は出典ごとに採用項目が異なるため、横断比較では「水準差」「前年比の方向」「保守的なシナリオ」を中心に確認してください。

3つのAI予測モデルが示す見通し

① PricePrediction.net

テクニカル展望:ホールド(弱気維持)

結論:2026年12月のAvg Priceは$4.89、2030年は$8.30、2035年は$28.43。3社の中では長期ほど最も強気な水準を示している。

採用項目:各年12月行のAvg Price。出典ページの年別予測表に掲載されたMin / Avg / Maxのうち、Avg Priceを比較用に使用。

モデルが参照する要素:同サイトは、過去の市場データとアルゴリズムモデルを予測の基礎としています。長期予測を補うテクニカル分析では、移動平均線、RSI、MACDなど20種類以上の指標を用い、モメンタム、サポート・レジスタンス、トレンド転換の可能性を評価すると説明しています。ただし、長期表の各年について、指標ごとの重みや上昇・下落への寄与度は開示していません。

確認日:2026年8月3日 JST|サイトを見る →

この先10年の年度別見立て

▼ 開く

12月Avg Price 前年比 読み方の補足
2026$4.89基準年2026年12月のAvg Price $4.89を比較の起点とする。翌年以降の増減率は、この年の値から順に計算。
2027$2.33-52%
(下落)
2027年は$2.33へ−52%。比較の起点となる前年から大幅に低下している。
2028$5.73+146%
(上昇)
2028年は前年の2倍を超える$5.73。予測曲線が急変しており、上昇率の大きさ自体が不確実性の高さを示す。
2029$14.84+159%
(上昇)
2029年は前年の2倍を超える$14.84。予測曲線が急変しており、上昇率の大きさ自体が不確実性の高さを示す。
2030$8.30-44%
(下落)
2030年は$8.30へ−44%。前年の急伸から大きく反落する予測になっている。
2031$10.90+31%
(上昇)
2031年は$10.90へ+31%。前年の反落から持ち直す動きとして示されている。
2032$18.23+67%
(上昇)
2032年は$18.23へ+67%。前年から大きく上振れ、それまでの予測最高値を更新している。
2033$30.64+68%
(上昇)
2033年は$30.64へ+68%。前年から大きく上振れ、それまでの予測最高値を更新している。
2034$21.68-29%
(下落)
2034年は$21.68へ−29%。前年の高い予測水準から調整する年として示されている。
2035$28.43+31%
(上昇)
2035年は$28.43へ+31%。前年の反落から持ち直す動きとして示されている。

※出典の各年12月行にあるAvg Priceを使用。前年比は前年の同列値から再計算。

② DigitalCoinPrice

センチメント:弱気

結論:2026年12月のAverage Priceは$1.12、2030年は$2.04、2033年は$2.26。PricePredictionよりも低い水準で、より中庸な成長カーブを示している。

採用項目:年別タブに表示される12月のAverage Price。現在価格は$1.07、Fear & Greed指数は11.46(極度の恐怖)、RSI(14)は46.59。

モデルが参照する要素:同サイトは、過去データとテクニカル分析を基礎に、価格トレンド、モメンタム、ボラティリティを分析すると説明しています。また、短期要因として出来高、マクロ経済指標、市場センチメント、長期要因として市場サイクル、普及、市場全体の時価総額を挙げています。ただし、各年の予測値にどの要素をどの程度織り込んだかは開示していません。そのため、下表では予測値の変化を説明し、上昇・下落の原因は断定しません。

確認日:2026年8月3日 JST|サイトを見る →

この先2026〜2033年の年度別見立て

▼ 開く

サイト表示の現況:現在価格$1.07、Fear & Greed指数11.46(極度の恐怖)、センチメントは弱気、RSI(14)は46.59。

12月Average Price 前年比 読み方の補足
2026$1.12基準年2026年12月のAverage Price $1.12を比較の起点とする。サイトの年別解説は年内の上値到達可能性と現在価格・出来高に触れている。ただし、解説文の水準と12月Average Priceは一致しないため、本表では年別表の値を優先する。
2027$1.28+14%
(上昇)
2027年は$1.28となり、比較の起点である前年を14%上回る。サイトの年別解説では、上値突破の可能性、年間の予想レンジ、価格変動の大きさに言及している。
2028$1.44+13%
(上昇)
2028年は$1.44となり、前年より13%上昇。複数年にわたって予測水準が切り上がっている。サイトの年別解説では、前年より高い水準へ移行する見通しとして説明している。
2029$1.65+15%
(上昇)
2029年は$1.65となり、前年より15%上昇。複数年にわたって予測水準が切り上がっている。サイトの年別解説では、上値更新の可能性を示す一方、予想最大値へ届かない可能性も併記している。
2030$2.04+24%
(上昇)
2030年は$2.04となり、前年より24%上昇。複数年にわたって予測水準が切り上がっている。サイトの年別解説では、価格と時価総額が新たな高値を付ける可能性に言及している。
2031$2.20+8%
(上昇)
2031年は$2.20で、前年より8%上昇。変化は比較的小さく、緩やかな伸びにとどまる。サイトの年別解説では、テクニカル分析に基づく年間の最低・最高水準を提示している。
2032$2.52+15%
(上昇)
2032年は$2.52となり、前年より15%上昇。複数年にわたって予測水準が切り上がっている。サイトの年別解説では、2026年から続く長期的な成長期間の一部として位置づけている。
2033$2.26-10%
(下落)
2033年は$2.26となり、前年より10%下落。前年までの水準から明確な調整が示されている。サイトの年別解説では、年間の予想レンジと大きな価格変動の可能性に言及している。

※年別タブの12月Average Priceを使用。DigitalCoinPriceの公開ページで確認できる範囲に合わせ、2034年以降は比較表で未掲載扱い。

③ Coin Price Forecast

結論:2026年末は$1.26、2030年末は$1.50、2035年末は$1.65。3社の中では保守的な水準になりやすい。

採用項目:Year Mid-Year / Year-End表の年央予想と年末予想。前年比は前年のYear-Endから再計算。

モデルが参照する要素:同サイトは、機械学習と自己学習型の予測モデルを使用し、時系列データ、報道、規制当局の動き、フォークなどのコインイベント、取引量、取引所の流動性を組み合わせると説明しています。自動モデルに加えて、人間の専門家による判断も取り入れています。ただし、各年の予測に対する要素別の重みは開示していません。

確認日:2026年8月3日 JST|サイトを見る →

この先10年の年度別見立て

▼ 開く

Mid-Year Year-End 前年比 読み方の補足
2026$1.06$1.26基準年2026年は年央の$1.06から年末の$1.26へ19%上昇し、年後半に伸びが強まる予測。
2027$1.33$1.34+6%
(上昇)
2027年は年央の$1.33から年末の$1.34へ1%上昇し、年後半は緩やかに伸びる予測。前年末を6%上回る見通し。
2028$1.43$1.51+13%
(上昇)
2028年は年央の$1.43から年末の$1.51へ6%上昇し、年後半は緩やかに伸びる予測。前年末を13%上回る見通し。
2029$1.31$1.48-2%
(下落)
2029年は年央の$1.31から年末の$1.48へ13%上昇し、年後半に伸びが強まる予測。前年末を2%下回る見通し。
2030$1.46$1.50+1%
(上昇)
2030年は年央の$1.46から年末の$1.50へ3%上昇し、年後半は緩やかに伸びる予測。前年末を1%上回る見通し。
2031$1.61$1.74+16%
(上昇)
2031年は年央の$1.61から年末の$1.74へ8%上昇し、年後半は緩やかに伸びる予測。前年末を16%上回る見通し。
2032$1.61$1.72-1%
(下落)
2032年は年央の$1.61から年末の$1.72へ7%上昇し、年後半は緩やかに伸びる予測。前年末を1%下回る見通し。
2033$1.61$1.51-12%
(下落)
2033年は年央の$1.61から年末の$1.51へ6%下落し、年後半に調整する予測。前年末を12%下回る見通し。
2034$1.46$1.50-1%
(下落)
2034年は年央の$1.46から年末の$1.50へ3%上昇し、年後半は緩やかに伸びる予測。前年末を1%下回る見通し。
2035$1.58$1.65+10%
(上昇)
2035年は年央の$1.58から年末の$1.65へ4%上昇し、年後半は緩やかに伸びる予測。前年末を10%上回る見通し。

※年央予想・年末予想はサイト掲載値。前年比は前年の年末予想から再計算。

年度別AI予測の比較と前年比の変化

下の表では、PricePrediction.netは各年12月のAvg Price、DigitalCoinPriceは12月Average Price、CoinPriceForecastはYear-Endを並べています。算出基準が違うため、価格の高低だけでなく、どのモデルがどの時期に強気・慎重へ傾くかを確認してください。

※左右にスクロールしてご覧いただけます。

PricePrediction
(12月Avg Price)
DigitalCoinPrice
(12月Average)
Coin Price Forecast
(Year-End)
予想価格 前年比 予想価格 前年比 予想価格 前年比
2026 $4.89 基準年 $1.12 基準年 $1.26 基準年
2027 $2.33 -52%
(下落)
$1.28 +14%
(上昇)
$1.34 +6%
(上昇)
2028 $5.73 +146%
(上昇)
$1.44 +13%
(上昇)
$1.51 +13%
(上昇)
2029 $14.84 +159%
(上昇)
$1.65 +15%
(上昇)
$1.48 -2%
(下落)
2030 $8.30 -44%
(下落)
$2.04 +24%
(上昇)
$1.50 +1%
(上昇)
2031 $10.90 +31%
(上昇)
$2.20 +8%
(上昇)
$1.74 +16%
(上昇)
2032 $18.23 +67%
(上昇)
$2.52 +15%
(上昇)
$1.72 -1%
(下落)
2033 $30.64 +68%
(上昇)
$2.26 -10%
(下落)
$1.51 -12%
(下落)
2034 $21.68 -29%
(下落)
$1.50 -1%
(下落)
2035 $28.43 +31%
(上昇)
$1.65 +10%
(上昇)

※PricePredictionは12月Avg Price、DigitalCoinPriceは12月Average Price、CoinPriceForecastはYear-Endを使用しています。
※前年比は前年の同サイト予想値から再計算。すべてドル建て表示。
※データ確認日は各社欄を参照。CoinPriceForecastのサイト表示更新は出典ごとに異なります。将来価格を保証するものではありません。

この表から何を読み取るべきか

長期ほどPricePredictionの強気度が大きくなる

PricePredictionは2030年に$8.30、2035年に$28.43を示しており、他2社より大きく上振れた長期シナリオです。上昇余地の参考にはなりますが、保守的な資金計画ではそのまま中心シナリオに置かない方が安全です。

DigitalCoinPriceは確認可能な2033年までの中期比較に使う

DigitalCoinPriceは、確認可能な2033年までを比較対象とし、2033年12月のAverage Priceは$2.26です。2034年以降は今回の確認対象から外しています。

保守的な下振れ耐性はCoinPriceForecastで見る

CoinPriceForecastの2035年末予想は$1.65です。2035年値を掲載しているPricePrediction.netより低く、慎重な長期シナリオを検討する際の比較値になります。

数字は「当てにいく」より「前提差を見る」ために使う

同じXRPでも、採用するモデルによって10年後の水準は大きく変わります。価格の絶対値だけを読むのではなく、強気・中庸・保守の幅を確認し、自分の判断がどの前提に依存しているかを点検することが重要です。

AI予測を使うなら3つの視点

  • 採用項目の確認:年間平均、12月平均、年央予想、年末予想が混ざっていないか確認する
  • 下振れ耐性チェック:最も保守的な予測値でも継続できる資金配分かを確認する
  • 定期点検:出典値は変動するため、掲載前に取得日時と証跡を確認する

《出典》
XRP 価格予想 2026-2050|PricePrediction
XRP Price Prediction 2026-2030|DigitalCoinPrice
XRP Price Prediction 2026-2035|Coin Price Forecast

FAQ

XRPの今後に関するよくある質問(FAQ)

XRPに関する疑問は、「本当にオワコンなのか」「Rippleが伸びれば価格も上がるのか」に集中しやすいため、ここでは判断に直結しやすい質問をまとめて整理します。

XRPは「オワコン」と言われるのはなぜですか?

XRPが「オワコン」と言われる背景には、ドル連動のステーブルコインが国際送金・決済の実需の中心に入り始め、かつて期待されたような「送金の主役」という立ち位置をXRPが独占できなくなっている事情があります。速いことだけでは差別化しにくくなった、という本記事で見てきた構造変化が背景です。

ただし、2025年8月の訴訟終結や現物ETFの上場によって、法的な不確実性という最大の障壁は取り除かれています。重要なのは「主役に戻れるか」ではなく、非ドル圏や低流動性回廊のような、既存の仕組みが苦手な場面で必要とされ続けるかを見ることです。

XRPは「やばい」「危ない」と言われる理由は何ですか?

「やばい」という声の多くは、長年のSEC訴訟による先行き不透明感や、価格変動の大きさに由来していました。訴訟自体は2025年8月に終結し、法的リスクの段階から実行力を問われる段階へ移行しています。

一方で、暗号資産としての価格変動の大きさそのものは訴訟終結後も変わらないリスクです。「法的リスクが減った」ことと「値動きが安定した」ことは別の話として区別する必要があります。

Ripple社の事業が伸びれば、XRPの価格も上がりますか?

必ずしも一致しません。現在のRippleは、RLUSD・XRPL・Ripple Paymentsを束ねた総合決済インフラを目指しており、事業の成長がそのままXRPの必要性の高まりを意味するとは限りません。RLUSDのような安定資産が実務の中心になるほど、むしろXRPの役割が薄まる可能性もあります。

投資判断では、「Rippleが伸びているか」ではなく、その成長の中でXRPがどれだけ不可欠な部品として使われ続けるかを分けて確認することが重要です。

XRPは長期保有に向いていますか?

長期保有と相性が良いかどうかは、「XRPに残る役割が今後も必要とされ続けるか」を定期的に確認できるかにかかっています。本記事の実需検証セクションで見た通り、XRPLの採用はまだ一部領域にとどまっており、大手決済企業による採用も現時点では確認できていません。

そのため、長期保有=放置ではなく、ETF資金フロー、Ripple Paymentsの伸び、XRPL採用事例の増減といった前提条件を継続的に点検しながら持つ姿勢が適しています。

XRPとステーブルコインは何が違いますか?

ステーブルコイン(RLUSDやUSDCなど)は米ドルなど法定通貨に価格を連動させた「価格が安定した資産」です。一方のXRPは価格が変動する暗号資産で、送金の一瞬だけ資産を橋渡しする「ブリッジ通貨」として設計されています。

実務上は、価格が安定した資産のほうが企業にとって扱いやすい場面が多く、これがXRPの立ち位置を難しくしている一因です。ただし、異なる法定通貨どうしをつなぐ場面では、XRPのような橋渡し資産に独自の役割が残る可能性があります。

※本記事は情報提供を目的としたもので、特定の投資行動を推奨するものではありません。

ブロックチェーンの概念のイメージ

はっきりしてきたブロックチェーン技術の活用領域|仮想通貨(暗号資産)は何で生き残るのか

結論からいうと、これからの仮想通貨(暗号資産)は既存金融を丸ごと置き換える存在としてではなく、既存金融の弱い部分を補う存在として生き残る可能性が高いです。

かつては、仮想通貨(暗号資産)が銀行や決済網そのものを一気に塗り替えるかのように語られることもありました。しかし足元では、制度整備が進み、実際に使われる領域が少しずつ絞られてきています。いま市場が求めているのは、大きな理念よりも「どこで本当に便利になるのか」「既存の仕組みより何が良くなるのか」という現実的な答えです。

仮想通貨(暗号資産)は既存金融を置き換えるより、弱い部分を補う方向へ進んでいる

この変化がいちばん分かりやすいのが、ステーブルコインやRWAの広がりです。共通しているのは、既存金融を壊すことではなく、遅さ、コスト、分断、使いにくさといった弱点を補う方向で使われ始めていることです。

  • いまの仮想通貨(暗号資産)は「何でも置き換える」より、「どこを補えるか」が問われています。
  • 特に決済、資金移動、資産移転のような分野で実務的な価値が試されています。
  • この流れは、XRPのような送金系銘柄の見方にも大きく影響します。

用語解説:RWAとは?

RWAは「Real World Assets」の略で、不動産、債券、株式、ファンド持分など、現実の資産をブロックチェーン上で扱いやすくする考え方です。

要するに、これまで金融機関や証券口座の中だけで管理されていた資産を、より移転しやすく、分割しやすく、プログラム的に扱いやすい形にする動きだと考えると分かりやすいです。

理念よりも、実務で使えるかが問われる時代になった

いまは「分散型であること」や「既存秩序に対抗すること」だけでは評価されにくくなっています。実際、制度整備が進むにつれて、仮想通貨(暗号資産)は金融の外側で独自に広がるより、ルールの中に取り込まれながら実務へ浸透していく可能性が高まっています。

  • 「便利かどうか」「導入しやすいかどうか」が、以前より重視されるようになっています。
  • 制度整備が進むほど、投機だけでなく実務で使われる領域が注目されやすくなります。
  • 生き残る仮想通貨(暗号資産)は、思想の強さより実装の強さで選ばれやすくなっているともいえます。

《TIPS》 仮想通貨(暗号資産)の開発コミュニティがもともと目指していたもの

仮想通貨(暗号資産)の開発コミュニティには、もともと強い理念がありました。ひとことでいえば、GAFAMに代表される巨大プラットフォーム企業や中央集権的な仕組みが握ってきたデータや収益、ルール決定の主導権を、ユーザーや参加者の側へ取り戻そうという発想です。

たとえば、SNS、決済、ゲーム、コンテンツ配信のような領域では、長く一部の大企業がルールや収益配分を決めてきました。仮想通貨(暗号資産)やブロックチェーン技術には、そうした仕組みをよりオープンで参加型のものにし、特定企業だけに依存しない形へ近づけようという期待が込められていました。

ただし今は、その理念だけで評価される時代ではなくなっています。大事なのは、その考え方が実務の現場でどんな便利さにつながるのか、そして既存の仕組みのどんな弱点を補えるのかです。

生き残る仮想通貨(暗号資産)に求められる価値は何か

こうして見ると、今後の仮想通貨(暗号資産)に求められる価値はかなりはっきりしてきます。ひとつは、24時間動かせること。もうひとつは、国をまたいで資金や資産をつなげられること。さらに、支払いと資産移転を、あらかじめ決めた条件に沿って自動で実行できることや、法定通貨・ステーブルコイン・RWAのような異なる資産を同じネットワーク上で交換・決済しやすいことも重要です。要するに、ただ速いだけでも、ただ新しいだけでも足りず、既存金融では面倒だった部分をどれだけ滑らかにできるかが問われています。

  • 24時間性
    銀行の営業時間に縛られず、いつでも資金や資産を動かしやすいこと
  • 国境横断性
    国や通貨の違いをまたいで、価値を移転しやすいこと
  • プログラム可能性
    支払いと資産移転を、あらかじめ決めた条件に沿って自動で実行しやすいこと
  • 接続性
    法定通貨・ステーブルコイン・RWAのような異なる資産を、同じネットワーク上で交換・決済しやすいこと

ビットコインの唯一無二の強みは「代替しにくい価値の保管先」であること

ここまでの議論を踏まえると、ビットコインが特別なのは、決済機能の便利さよりも、他の銘柄では置き換えにくい「価値の保管先」としての立ち位置を持っていることです。ビットコインは、誰かのアプリやサービスが伸びるかどうかに依存する銘柄ではなく、希少性、知名度、分散性、そして金融商品としての取り込みやすさそのものが強みになっています。つまり、ビットコインの生き残り条件は「実装が増えるか」だけでなく、代替しにくい資産として信認を維持できるかにあります。

  • 希少性と知名度がそのまま価値の土台になりやすい
  • ネットワーク利用より「保有したい理由」の強さが重要です
  • 金融商品として組み込みやすい点も大きな強みです

ETHやSOLのようなプラットフォーム通貨は、開発者・資産・利用者を引きつけ続けられるかが鍵

一方で、ETHやSOLのようなプラットフォーム通貨は、ビットコインとは生き残り方が違います。重要なのは、チェーンの上にどれだけ資産、アプリ、開発者、利用者を引きつけ続けられるかです。言い換えれば、単に速い、安いだけでは足りず、そのチェーン上で「何が動いているのか」「どれだけ外部資産を取り込めるのか」「手数料やトークン需要がどこまで自然に生まれるのか」が見極めのポイントになります。

  • ステーブルコインやRWAがどれだけ載るか
  • 開発者と利用者が継続的に増えるか
  • トークンが単なる投機対象ではなく、ネットワーク利用と結びつくか

LINKのような機能特化型は「その機能がないと困るか」で評価される

LINKのような機能特化型の銘柄は、送金銘柄やプラットフォーム銘柄ともまた違います。こうした銘柄の生き残りは、その機能が実際に使われ続けるか、そして代替されにくいかでほぼ決まります。たとえばオラクル、データ接続、クロスチェーン接続のような機能は、ブロックチェーンが現実社会とつながるほど必要性が増します。逆に、その機能が他でも代替できるなら、トークンの価値は弱くなりやすいです。

  • 役割が明確なぶん、必要性の有無が評価に直結しやすい
  • 他で代替しにくい機能かどうかが最大のポイントです
  • 利用実績とトークン需要が結びつくかも重要です

その他の銘柄も、結局は「なくなると困る理由」を持てるかが分かれ道になる

ここまでを整理すると、生き残る仮想通貨(暗号資産)には共通点があります。それは、便利そうに見えることではなく、なくなると困る理由を持てることです。ビットコインなら価値保管、プラットフォーム通貨なら資産とアプリの受け皿、機能特化型なら特定機能の不可欠さ、そしてXRPなら異なる通貨や資産をつなぐ橋渡し役です。結局のところ、今後の仮想通貨(暗号資産)が生き残れるかどうかは、価格が上がるかどうかより先に、その銘柄が何を補い、何がなくなると困るのかを説明できるかで決まりやすくなります。

その意味でXRPは、仮想通貨(暗号資産)の未来を考えるうえでかなり象徴的な銘柄です。速い送金という分かりやすい強みを持ちながらも、ステーブルコイン時代の到来によって、その存在意義をより厳しく問われています。だからこそXRPを検証することは、単に1銘柄の将来性を考えるだけでなく、これから生き残る仮想通貨(暗号資産)の条件そのものを見極めることにつながります。

Statement from U.S. Secretary of the Treasury Scott Bessent Following President Trump’s Signing of the GENIUS Act|U.S. Department of the Treasury
Fact Sheet: The President’s Working Group on Digital Asset Markets Releases Recommendations to Strengthen American Leadership in Digital Financial Technology|The White House
Digital finance|European Commission
Tokenisation in the context of money and other assets|BIS