当記事は今週(短期予想)のビットコインマーケットの分析と見通しです。ビットコインの今後について短期から長期にわたる詳細な分析と見通しに関しては下記リンクをあわせてご覧ください。

【ビットコインマーケット総合予測】ビットコインの今後の見通し【2026年最新版】短期・中期・長期(10年後)


先週のマーケットは、FRB議長の後任候補として元FRB理事のケビン・ウォーシュ氏が発表されたことを起点に、米金融政策の先行きを巡る思惑で神経質に推移しました。ウォーシュ氏は過去にFRBのバランスシート拡大に批判的だったとされることから、仮に同氏が選任・就任した場合、就任後の5月以降にトランプ大統領が望む金融緩和方向へかじを切るのかを見極める上でも重要な材料となりそうです。先週末はこの発表に加え、イラン情勢の悪化も重なり、金価格と暗号資産が大きく下落するなど、リスク資産全般でボラティリティが高まりました。

今週は金・暗号資産が下落後にどのような値動きを示すか、そして決算発表が続く株式市場がどのような反応を示すかが注目点となります。金価格は地政学リスクの状況次第で上下に揺れやすい一方、上昇スピードが急激だった反動から、当面は調整局面を想定しておきたいところです。暗号資産については、ビットコインが抵抗線と思われた価格帯を相次いで下抜けており、75,000ドル台を下値に固められるかが目先の焦点です。本記事では、先週の値動きが示した需給の特徴を整理した上で、「今週どこをみればよいか」を予想・分析していきます。

【免責事項】

本記事は、市場動向の情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘や特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。最終的な投資決定は、お客様ご自身の判断と責任において行われますようお願いいたします。掲載された情報の正確性や完全性について、一切の保証を行うものではありません。

ビットコインチャート|短期の見通し

BTC/JPY(bitFlyer)1時間足:EMA20・EMA100、出来高、MACD(12,26,9)|Chart by TradingView

【今週】ビットコインテクニカル分析

ここからは、BTC/JPY(bitFlyer)1時間足のチャートをみていきましょう。短期の流れを捉えるEMA20(ライトグリーン線)と、相場の基調を示すEMA100(パープル線)を軸に、出来高で売買の勢いを確認しつつ、MACD(12,26,9)でモメンタムの変化をチェックしていきます。

なお、BTC/JPYは円建てのため、ドル円の変動(円高・円安)が同じBTCの値動きでも見え方を変えやすい点に注意したいところです。足元のBTC/USDは約7.08万ドル、BTC/JPYは約1,110万円で推移しており、両者からみた為替水準はおおむね157円前後になります。円高側に振れるとBTC/JPYの戻りが鈍くなりやすく、円安側に振れると下落がいくらか和らぎやすい点は今週も意識したいところです。

現在のBTCトレンド判断

1時間足チャート:急落後の自律反発で「いったん下げ止まり」、ただし戻り売り警戒

直近は大きく下に振れたあと、急落局面で出来高が膨らみ(投げ売り・ロスカットが出やすい形)、その後は反発して落ち着きを取り戻しつつあります。目先で意識されやすい下値は、直近の急落で付けた約1,097万円前後(日足ベースの安値目安)です。

一方で、現在値(約1,110万円台)は約1,111万円(1時間足EMA20)と約1,110万円(1時間足EMA100)がほぼ重なるゾーンにあり、短期的には「均衡地帯」に入っています。ここを明確に割り込むと再び下方向へ圧力がかかりやすく、逆に上で踏ん張れれば短期レンジ化(持ち合い)しやすい局面です。

ただし、上には戻りを抑えやすい価格帯が控えています。特に、直近の戻り高値帯(約1,135〜1,150万円)を超えられない限り、反発は「戻り売り」に押し返されやすい点に注意が必要です。

補足|日足チャートでみる:下落トレンド継続、上には厚い移動平均の壁

日足チャートでみると、現在の価格は、短期移動平均線(EMA20:約1,224万円)と長期移動平均線(EMA100:約1,403万円)の両方を大きく下回っています。移動平均線の並びも、上から「長期・短期・価格」の順になっており、下落トレンドが継続している形です。

この形では、価格が反発しても上に控える移動平均線が強固な「ふた」として機能しやすく、上昇局面は戻り売りが優勢になりやすい状況です。中期的に地合いを改善するには、まず約1,224万円(日足EMA20)までの回復が一つの目安になります。

判断材料となる重要価格マップ

区分 価格水準(目安) テクニカル根拠・戦略
レジスタンス③ 1,224万円 日足EMA20。中期目線での「戻りの上限」になりやすい境界線です。
レジスタンス② 1,220万円 4時間足EMA100付近。ここを上抜けると戻りが一段進みやすくなります。
レジスタンス① 1,135万〜1,150万円 直近の戻り高値帯。まずはこのゾーンを超えられるかが短期の焦点です。
最重要分岐 1,097万円 直近急落の安値目安。ここを割ると再加速の下落に警戒が必要です。
サポート① 1,050万〜1,020万円 1,097万円割れ後に「着地しやすい」ゾーン。急落時は値が飛びやすく注意。
サポート②(心理的な最終防衛) 1,000万円 心理的な大台。割れると弱気が一段強まりやすく、ボラティリティ拡大に警戒。

上値の抵抗(赤:レジスタンス):戻りを阻む3つの関門

上方向には、反発が進んだとしても「戻り売り」が入りやすい壁が段階的に控えています。

  • レジスタンス①(1,135万〜1,150万円):直近の戻り高値帯です。ここを超えられない限り、短期の反発は頭を抑えられやすくなります。
  • レジスタンス②(1,220万円):4時間足EMA100付近。抜けると短期の地合いが一段落ち着き、戻りの幅が広がりやすくなります。
  • レジスタンス③(1,224万円):日足EMA20。中期トレンドの境界線で、回復できれば弱気ムードの緩和が進みます。

下値の支持(青:サポート):崩壊を防ぐ防衛線

下方向は、直近の急落で付けた安値が最重要の分岐点になります。

  • 最重要分岐(1,097万円):直近急落の安値目安です。今週ここを割らずに推移できれば、売り圧力が一巡してレンジ化しやすくなります。
  • 短期の次サポート(1,050万〜1,020万円):1,097万円を割れた場合の次の着地点候補です。出来高を伴う投げ売りが出ると一気に到達しやすいゾーンです。
  • 心理的な最終防衛(1,000万円):大台割れはセンチメントが悪化しやすく、下落が加速しやすい警戒ラインです。

現在は短期的に落ち着きが出ている一方、日足・4時間足の上値抵抗が厚く、上では戻り売りが出やすい地合いです。まずは1,097万円を割らずに踏ん張りつつ、上では1,135万〜1,150万円(レジスタンス①)を回復して短期レンジ上放れの形にできるかが今週の焦点となります。

今週のMACD

今週のMACD(移動平均収束拡散手法)の状態と、それが示唆する短期の展望について解説します。

現状のMACDステータス

  • 1時間足(短期):MACDラインはプラス圏にあるものの、シグナルラインを下回っており、ヒストグラムも小幅にマイナスで推移しています。これは「反発モメンタムがいったん鈍化」しているサインで、短期は上値が重くなりやすい局面です。レンジ内でのもみ合い〜小さな押し目を作りやすく、上は戻り売りに注意が必要です。
  • 補足|日足のMACDを見ると:日足はMACD・シグナルともに大きくマイナス圏で、ヒストグラムもマイナスが続いています。中期の下落圧力はまだ解消されておらず、短期の反発が入っても「戻り売り」が出やすい地合いです。

今週の注目ポイント:強気・弱気の分岐

今週のMACDで特に注視すべきは、以下の2点です。

【強気のサイン:レンジ化への移行】

1時間足でMACDがゴールデンクロスを確定させ、ゼロラインに向けて上昇を始めれば、「1,177万円」での底固めの可能性が高まります。この場合、まずは1,196〜1,200万円の回復を試し、次に1,256万円付近までのリバウンドが視野に入ります。

【弱気のサイン:下落加速】

もし1時間足のMACDが戻りきれずに再び下を向く、あるいは日足のヒストグラムがさらに一段と深くなる(赤色が濃くなる)場合は、「戻り売り」の勢いが再燃します。このパターンでは、1,177万円を割って1,150万〜1,120万円を試し、さらに深い局面では1,080万円(2025年4月の安値帯)が視野に入ってきます。

「底打ち」の確信を持つには:

1時間足のゴールデンクロスだけではダマシになることが多いため、価格が重要抵抗帯である1,196〜1,200万円を回復したタイミングで、MACDがしっかり上向きを維持しているかに注意してください。

深追いは禁物です:

日足のMACDがゼロラインより下にあるうちは、たとえ1時間足が好転しても「一時的な戻り」に過ぎない可能性があります。週の後半にかけて、日足のヒストグラムが改善(色が薄くなる)し始めるかが、来週以降の本格反転に向けたカギとなります。

今週注目すべき経済イベント

先週は1月28日にFOMC(連邦公開市場委員会)があり、金融当局の現時点での国内経済に対する考えが確認されました。景気については「堅調」に拡大しているとの認識を示し、雇用については「雇用増加は低水準ですが、失業率には安定化の兆しがある」と整理し、昨年秋に警戒感を示していた状況から落ち着きをみせています。

インフレについても「やや高い」との表現を維持しつつも、「上振れの多くは『財インフレ』であり、関税の影響が押し上げ要因になっている」として、インフレは注意しつつもパニックな状況ではなく、政策判断は「事前に決めたコースではなく、会合ごとに判断する」としています。

今週は金融当局が考えている雇用と景気動向に関して、多くの経済指標が発表されます。

景気に関する指標

  • ISMの製造業
  • 非製造業景気指数

雇用に関する指標

  • 雇用統計

インフレに関する指標

  • ミシガン大学消費者信頼感指数

金融市場では昨年来、2026年には2〜3回の利下げを予想していましたが、最近はややトーンダウンした状況にあります。今週の発表は、2026年の金融政策を占う材料となります。

曜日日本時間経済イベント重要度
02 02 23:45 米国 製造業PMI(購買担当者景気指数)1月 ★★★★☆
02 02 24:00 米国 ISM 製造業景気指数 1月 ★★★★★
02 03 24:00 米国 JOLTS 求人件数 12月 ★★★★☆
02 04 19:00 ユーロ圏 消費者物価指数(HICP)1月 ★★★☆☆
02 04 22:15 米国 ADP 雇用者数 1月 ★★★★☆
02 04 23:45 米国 サービス業 PMI 1月 ★★★☆☆
02 04 24:00 米国 ISM 非製造業景気指数 1月 ★★★★★
02 05 22:15 ユーロ圏 ECB 政策金利会合 ★★★★★
02 05 22:30 米国 失業保険申請件数 1/25-1/31 ★★★☆☆
02 06 22:30 米国 雇用統計(失業率、非農業部門就業者数、平均時給)1月 ★★★★★
02 06 24:00 米国 ミシガン大学消費者信頼感指数 2月 ★★★★☆
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今週のビットコイン見通し

先週の急変は、「金融政策(FRB人事)×地政学×ポジション需給」が同時に揺れたことで、金・コモディティから暗号資産まで「横並びの巻き戻し」が起きた週でした。とくにトランプ大統領が次期FRB議長にケビン・ウォーシュ氏を指名したことで、「利下げ期待」と「バランスシート縮小(QT)志向」が同居する、これまで以上に読みづらい政策ミックスが意識されやすくなっています。ウォーシュ氏は過去のQE(資産買入)やFRBの肥大化に批判的とされ、これがドル高・金属安・リスク資産の調整を誘発したとの見方も広がりました。

今週は「急落の後に、どこで需給が落ち着くか」が最大テーマです。価格が戻るかどうか以上に、戻り局面で売りが再点火するのか(戻り売り優勢)/安値圏で売りが枯れるのか(レンジ化)を見極める週になります。その判断材料としては、①米金利・ドルの方向(米指標の結果)、②地政学ニュースのヘッドライン、③ETFなどのフロー(外部資金の出入り)、④テクニカル節目での反応、の4点が最短距離です。

今週、BTCに影響が大きい注目点(重要度順)

1) 「FRB人事」起点のドル・金利の振れ(=BTCの地合いを決めやすい)

ウォーシュ氏はFRBのバランスシート縮小やコミュニケーション変更を志向する可能性が取り沙汰され、マーケットは「利下げ期待だけで買い上げる」局面から、政策の整合性チェックに移りやすい局面です。人事絡みの追加報道・市場観測が出るたび、ドルと実質金利が動き、BTCも巻き込まれやすい点に注意が必要です。

2) 米国の重要指標ウィーク(ISM→雇用関連→雇用統計)

今週はISM/JOLTS/ADP/雇用統計と、「金利観測の材料」が連続します。一般に、

  • 指標が強い→「利下げが遠のく」連想で金利・ドル高=BTCは上値が重くなりやすいです。
  • 指標が弱い→「利下げ期待」は支えになる一方、「景気不安」が勝つとリスクオフで下押しもあり得ます。

という綱引きになりがちです(値動きは「結果」だけでなく「市場の織り込みとの差」が重要です)。

3) イラン情勢:ヘッドライン主導の「リスクオフ/原油」ルート

米・イランの緊張が報じられており、ニュース1つで原油・金利・株が振れた場合、BTCも「リスク資産」として同方向に振れやすい地合いです。特に週前半は「材料不足の時間帯」に地政学ヘッドラインが出ると、薄い板で値が飛びやすい点に警戒したいところです。

4) 需給(ETFフロー):戻りの強さを測る体温計

直近は米ビットコイン現物ETFでまとまった流出が観測されており、リスクオフ局面では戻りの局面で上値をおさえる要因になり得ます。

5) 「急落後の連鎖売り」再発リスク(強制清算・マージン由来)

先週の金属・BTCを含む急落は、ドル高や政策観測に加え、マージン要因やデレバレッジが語られています。テクニカル節目割れ→清算→さらに下落、の形が再点火するかは、今週の「底固め」判断に直結します。

BTC積立企画

2023年6月から月毎に10万円分の暗号資産を実際に積み立てていき、そのポートフォリオを公開する企画です。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、日本の取引所でも取り扱われており、米ドルとペッグ(連動)するステーブルコインであるダイ(DAI)を対象としています。

これまでの暗号資産積み立ての状況
Accumulation Status

[期間:2023.06.05 〜 2026.02.14]

ポートフォリオの現在の資産価値
 円

含み益(現在の資産価値 - 合計積立金額)
 円

利益率
%

積み立て回数
16 回

合計積立金額
1,600,000 円

ポートフォリオの構成

    ポートフォリオ

    銘柄 シンボル 対円レート 保有数量 日本円換算 構成比
    ビットコイン BTC [BTC/JPY] 0.1523 BTC %
    イーサリアム ETH [ETH/JPY] 1.8884 ETH %
    ダイ DAI [DAI/JPY] 80 DAI %
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