仮想通貨(暗号資産)W(Wormhole)とは?3つの特徴とリスク・将来性について解説
2024.11.01
仮想通貨(暗号資産)Wとは、ブリッジプロトコルを提供するWormhole(ワームホール)が発行するガバナンストークンです。2024年4月に発行されたばかりで気になっている方も多いでしょう。
本記事では、W(Wormhole)の特徴やリスク、将来性を詳しく解説します。記事後半では、購入方法も紹介しますのでぜひ参考にしてください。
引用元:https://wormhole.com/blog/stake-for-governance-is-now-live-for-w-token-holders
W(Wormhole)とは?
W(Wormhole)は、異なるブロックチェーン間でトークンやメッセージの転送を可能にするブリッジプロトコルを提供する「Wormhole(ワームホール)」が発行するガバナンストークンです。
2024年4月に発行開始となり、総発行枚数は100億枚と定められています。初回循環では18億枚が供給され、今後4年間にわたって段階的にリリースされていく予定です。なお、W(Wormhole)のトークンアロケーション(配分)は以下のように割り当てられています。
カテゴリー | 割合 | 枚数 |
---|---|---|
ガーディアンノード | 5.1% | 510,000,000 |
コミュニティ&ローンチ | 17.0% | 1,700,000,000 |
コア貢献者 | 12.0% | 1,200,000,000 |
エコシステム&インキュベーション | 31.0% | 3,100,000,000 |
戦略的ネットワーク参加者 | 11.6% | 1,160,000,000 |
財団の財務 | 23.3% | 2,330,000,000 |
合計 | 100% | 10,000,000,000 |
W(Wormhole)の特徴
W(Wormhole)の特徴は、主に以下の3つが挙げられます。
- トークンのブリッジプロトコルを提供
- 30以上のブロックチェーンやレイヤー2をサポート
- 少数精鋭のガーディアンノードが運営
トークンのブリッジ機能を提供
W(Wormhole)ではトークンのブリッジ機能を提供しています。ブリッジとは、異なるブロックチェーン間でトークンやメッセージを転送させることです。
30以上のブロックチェーンやレイヤー2をサポート
W(Wormhole)は30種類以上のブロックチェーンやレイヤー2をサポートしています。イーサリアム・ソラナ・アバランチ・ポリゴンなどが該当し、あらゆるトークンやメッセージの相互運用が可能です。
ガーディアンノードによる信頼性と安全性
W(Wormhole)は、複数のガーディアンノードによって検証・監視されています。これは、取引の安全性やデータの信頼性を保つために重要な要素です。少数精鋭のガーディアンノードで運営されることで、取引遅延が少なく、また、不正が起こりにくいという利点があります。これにより、投資家やユーザーが安心してW(Wormhole)を利用することができるため、将来性も見込まれます。
W(Wormhole)のリスク
W(Wormhole)を購入する際は、以下2つのリスクを考慮しなければなりません。
- サイバー攻撃の対象になりやすい
- 国内取引所からの購入ができない
W(Wormhole)には2022年に実際にハッキング被害が発生したこともあり、ブリッジプロトコルの脆弱性には注意が必要です。安全対策の強化や利用者の教育を通じて、これらのリスクを克服することが今後の課題となります。また、W(Wormhole)のような新興の仮想通貨は、流動性や信頼性、プロジェクトの成熟度が充分でないことから、国内取引所が慎重に取り扱う場合が多いです。信頼性や安全性が証明され、需要が高まれば、将来的には上場する可能性も考えられます。
W(Wormhole)の将来性
W(Wormhole)は仮想通貨市場の成長や技術の進化に合わせて将来的に注目度が高まり、重要な役割を果たす可能性が高いと考えられます。
DeFiとNFT市場の発展
W(Wormhole)は、DeFi(分散型金融)やNFT(非代替性トークン)市場の拡大においても重要な役割を果たすと期待されています。これらの市場は異なるチェーン上で活発に展開されており、Wormholeのブリッジ機能があれば、異なるチェーンにあるDeFiプロジェクトやNFTをシームレスに連携させることが可能になります。これにより、仮想通貨市場全体がさらに成長し、W(Wormhole)の需要も高まるでしょう。
資金調達による成長期待
Wormholeプロジェクトは、すでに多額の資金調達に成功しており、大企業からの出資も受けています。これはプロジェクトへの信頼と期待の表れであり、今後の技術開発やサービスの拡大において非常に有利です。この資金が適切に活用されることで、プロジェクトがさらに成長し、W(Wormhole)の価値も高まる可能性があります。
W(Wormhole)の購入方法
W(Wormhole)の購入方法は、以下の流れで行います。
- 国内取引所でリップル(XRP)を購入する
- リップル(XRP)を海外取引所に送金する
- 海外取引所でW(Wormhole)の取引をする
まとめ
W(Wormhole)は、異なるブロックチェーン間でのトークンやメッセージの転送を可能にするブリッジプロトコルを提供する仮想通貨です。その特徴として、30以上のブロックチェーンとレイヤー2の相互運用性をサポートしており、DeFiやNFTの分野での活用が期待されています。また、少数精鋭のガーディアンノードによる運営により、安全性と信頼性も確保されています。
しかしながら、サイバー攻撃のリスクや国内取引所での取り扱いがない点など、リスクもあります。特に、ブリッジプロトコルはハッキング被害を受けやすいため、今後の安全性対策が重要です。