今週のビットコイン

今週のビットコイン

今週のビットコイン市場の見通しをまとめています。先週のマーケットの振り返りや、今週の経済イベントについても注目ポイントを明らかにして、トレード戦略の組み立てをサポートしています。「人気企画|毎月10万円分のビットコインを積立てみる」も好評配信中です。

エヌビディア決算からFOMCへ―9月相場のカギを握る経済指標と仮想通貨動向|週間ビットコイン予想 2025.9/1-7

2025.09.01

先週の米国金融市場の動き

先週の米国金融市場は、8月22日(金)のジャクソンホールでのパウエルFRB議長による講演後の影響を整理するような週となりました。特に27日の株式市場の終了後に予定されたNVIDIA(エヌビディア)の第2四半期決算の発表と、29日の米国個人消費支出(PCE)価格指数の発表に注目が集まり、それらの結果を見ようとの姿勢が強まりました。

8月25日(月)

米国株式市場は、22日に大幅上昇した利益確定売りに押される展開から始まりました。ただ悪材料が出たわけでもなく、売りの一巡後は落ち着いた市場の動きとなりました。暗号資産市場も同様にBTCは113,500ドル(約1,670万円)近辺から始まり、一時は110,000ドル(約1,630万円)割れもありましたが、最終的に110,000ドル近辺で終了しています。

8月26日(火)

市場のムードは変わりませんでしたが、前日下げたことにより下値の堅いもみ合いとなりました。BTCは110,000ドル台でのもみ合いで111,700ドル(約1,650万円)近辺でした。

8月27日(水)

エヌビディアの決算発表を控え、目立った動きのない日となりました。エヌビディアの発表した決算の内容は、四半期ベースとしては過去最高の内容となりましたが、期待されたデータベース部門の結果が予想を下回るものとなり、さらに今後の見通しについても慎重な内容であったことから、株価はやや下落するような軟調な動きとなりました。暗号資産市場では、エヌビディアの決算発表後に、やや軟調な動きとなり111,200ドル(約1,640万円)近辺の動きとなりました。

8月28日(木)

翌29日(金)に発表されるPCE価格指数への注目が高まり、再び様子見の一日となっています。

8月29日(金)

発表されたPCE価格指数は、コア指数で前年比+2.9%と前月の+2.8%も上回る大きな上昇となりました。また同日に発表されたシカゴ購買部協会のPMIは41.5で前月の47.1から大きく減少し、予想の46.0も下回りました。さらにミシガン大学消費者信頼感指数は58.2で、これも前月の61.7から大きく減少しました。

このように、この日に発表された経済指標はそろって米国景気の先行きに懸念を示す内容となり、株式市場ならびに暗号資産市場は下落して週を終えています。NYダウ平均-92ドル、S&P500 -41, NASDAQ -249と、3指数は揃って下落しました。BTCは107,500ドル(約1,580万円)近辺まで下落し、108,300ドル台(約1,590万円台)で週を終えました。

ETHとXRPはBTCに追随するような価格展開となりましたが、XRPが3.05ドル(約450円)近辺から2.80ドル(約410円)割れまで下落した一方で、ETHは4,760ドル(70万円台)から4,350ドル(約64万円)割れまで下落したものの、4,490ドル(約66万円台)半ばまで戻して週を終えています。

今週の経済イベントカレンダー
Calendar of Economic Events This Week

曜日日本時間経済イベント重要度
09 01 17:00 欧州 ユーロ圏 製造業PMI 8月 ★★★☆☆
09 02 18:00 欧州 ユーロ圏 消費者物価指数(HICP) 8月 ★★★★☆
09 02 22:45 米国 製造業PMI 8月 ★★☆☆☆
09 02 23:00 米国 ISM 製造業景気指数 8月 ★★★★★
09 03 18:00 欧州 ユーロ圏 生産者物価指数(PPI) 7月 ★★☆☆☆
09 03 23:00 米国 JOLTS 求人件数 7月 ★★★★☆
09 03 23:00 米国 耐久財受注 7月 ★★★☆☆
09 04 21:15 米国 ADP 雇用者数 8月 ★★★★☆
09 04 21:30 米国 新規失業保険申請件数 8/24–8/30 ★★★☆☆
09 04 21:30 米国 貿易収支 7月 ★★★☆☆
09 04 22:45 米国 サービス業PMI 8月 ★★☆☆☆
09 04 23:00 米国 ISM 非製造業景気指数 8月 ★★★★★
09 05 18:00 欧州 ユーロ圏 第2四半期GDP ★★★☆☆
09 05 21:30 米国 雇用統計 8月(非農業部門就業者数、失業率、平均時給) ★★★★★
9月の重要な経済イベント
09 11 21:30 米国 消費者物価指数(CPI) 8月 ★★★★★
09 16(火)-17(水) 米国 FOMC(連邦公開市場委員会) ★★★★★
09 18(木)-19(金) 米国 日本銀行金融政策決定会合 ★★★★★
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今週の展望

FOMCへの注目と市場の期待

今週は9月16日〜17日に予定されているFOMC(連邦公開市場委員会)に向けて、雇用を中心とした経済指標の発表に注目が集まります。パウエルFRB議長はジャクソンホールでの講演で、9月会合での利下げについて示唆しました。この発言により市場では利下げ観測が一気に高まり、金融政策の方向性を見極める週となっています。

雇用統計の重要性

利下げを確実なものとするために、今週末5日に発表される米国雇用統計は特に重要な指標です。非農業部門雇用者数や失業率、平均時給の動向次第では、FRBがどの程度積極的に利下げへ踏み込むかが左右されます。市場はすでに9割近い確率で9月会合での利下げを織り込んでおり、発表内容によって株式市場のボラティリティが一段と高まる可能性があります。

週前半の注目指標

雇用統計に先立ち、3日(水)のJOLTS求人件数、4日(木)のADP雇用者数、新規失業保険申請件数といった労働関連データも相場の方向性を左右します。これらの数字は景気の先行きや雇用市場の強さを映し出すため、市場参加者は一喜一憂する展開となるでしょう。全体的には、株価が日々少しずつ下値を固めるような展開が想定されています。

暗号資産市場の見通し

暗号資産市場も株式市場と同様に、利下げ観測を背景に徐々に上値を試すムードが広がっています。ただし、BTCは依然として上値の重さが意識されており、大幅な上昇には慎重な見方も残っています。ETHやXRPなど他の主要銘柄もBTCの動きに追随する可能性が高いため、投資家は各銘柄の価格推移を丁寧に見極める必要があります。

総じて今週は、FOMCを控えた「待ちの相場」と言える状況です。株式市場・暗号資産市場ともに、経済指標の一つひとつが相場を揺さぶる要因となるため、ポジション管理には細心の注意が求められます。短期的な価格変動には十分に注意をしていただきたいと思います。

 BTC / JPYのモメンタム 

モメンタムメーターは、それぞれ[30分足・4時間足・日足・週足]の4つの時間軸に対応しており、投資スタイルや分析目的に応じて柔軟に相場のモメンタムを確認することができます。

移動平均(MA)やRSI、MACDなど、代表的な複数のテクニカル指標を自動的に分析し、現在の相場に対して、いくつの指標が「売り」または「買い」のシグナルを出しているかを示しています。

30分足
[BTC / JPY]

4時間足
[BTC / JPY]

日足
[BTC / JPY]

週足
[BTC / JPY]

BTC積立企画

2023年6月から月毎に10万円分の暗号資産を実際に積み立てていき、そのポートフォリオを公開する企画です。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、日本の取引所でも取り扱われており、米ドルとペッグ(連動)するステーブルコインであるダイ(DAI)を対象としています。

これまでの暗号資産積み立ての状況
Accumulation Status

[期間:2023.06.05 〜 2025.09.01]

ポートフォリオの現在の資産価値
 円

含み益(現在の資産価値 - 合計積立金額)
 円

利益率
%

積み立て回数
16 回

合計積立金額
1,600,000 円

ポートフォリオの構成

    ポートフォリオ

    銘柄 シンボル 対円レート 保有数量 日本円換算 構成比
    ビットコイン BTC [BTC/JPY] 0.1523 BTC %
    イーサリアム ETH [ETH/JPY] 1.8884 ETH %
    ダイ DAI [DAI/JPY] 80 DAI %
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    過去記事アーカイブ