BitLending|最高利率10% 預けて増やす暗号資産レンディング
ナガトモヒロキ コラム|クリプト最前線 Crypto Frontiers

ナガトモヒロキ|クリプト最前線  
――Crypto Frontiers

30カ国以上の海外渡航で出会った海外富裕層との交流を深め、独自のネットワークを生かして世界を旅しながらリアルな視点でクリプトの今をリポートする。趣味は写真。トライアスリートとしても世界各国のIRONMAN RACEにチャレンジしている。

BitLending 事業報告会を開催

BitLending 事業報告会を開催

幼い頃、夕食におでんが出てくるとえらくテンションが下がった。そんなおでんが大人になると妙に好きになる。これが大人になると味覚が変わるってやつか。

現実的な話をすると味覚が変わったのではなく味蕾(みらい)という味を感じるための小さな器官が加齢の影響で衰えることが要因だそうだ。だから幼い頃に苦手だった食材も大人になれば食べることができる。

普通は料理人やソムリエではない限り味覚のトレーニングなどしない。一般人にとって感覚器官の衰えは流石に防ぎようがないが、その代わりに成長するにつれて様々な食体験を通じて我々は気付かぬうちに五感で味わうということを覚えるのだろう。

大人になるということはつまりはそういうことだ。

寒い日に食べるおでんの良さは単純にその味だけではないことを大人の皆さんであればきっとおわかりのはず。五感全体で愉しめる事が我々大人の特権なのだ。

12月の京都。鴨川沿いのお気に入りのおでん屋を出て四条大橋を渡り、酔い覚ましに夜の祇園を歩く。祇園の花街から眺める月はとても趣がある。名古屋で見た今年最後の満月を思い出しながら狭い路地を抜け崇徳天皇御廟へ立ち寄る。私のお気に入りの散歩コースだ。

御廟の門には崇徳天皇が詠んだ和歌が書いてある。

『瀬を早み 岩にせかるる滝川の われても末に あはむとぞ思ふ』

現代では日本三大怨霊のひとりとして知られている崇徳天皇だが、その背景には天皇でありながら罪人として扱われ、後に何百年も怨霊として恐れられ、明治維新の際にようやく故郷に戻ってこられた壮絶な物語がある。

この歌は離ればなれになった恋人との再会を誓うロマンチックこのうえないラブソングだ。今のような連絡ツールが無い時代に会いたい人と会えない心境は想像を絶するものがあっただろう。そんな遠い時代に思いを馳せながら、夜の法観寺を拝みに東山方面へ向かう。

だが、あいにくこの日は腰の調子が悪くそのまま帰路へとついた。

ちなみに、崇徳天皇にゆかりのある白峯神宮は日本で唯一のスポーツの守護神として崇められている。日本サッカー協会からワールドカップで使用された公式球も奉納されており、球技のスポーツ選手には特に人気のパワースポットとして知られている。


さて、いつもながら余談がすぎてしまったが、本題へ。


BitLending

今月は年度末ということもあり、BitLendingでご縁のあったお客様への拶回りをしている。今回は愛知県から始まり、福井、京都、大阪、兵庫と巡った。

やはり顔を合わせて話しをすることは大事だ。話しの中で様々なヒントも得られる。もちろんサービス品質の向上にも役立たせてもらうのだが、それ以上に人としての繋がりを得られるのは私の立場での特権だと思う。遠方の方にはZOOMでの会話ができるから本当に良い時代になったものだ。

今年を振り返ると、BitLendingは2月に先行版という形で貸借料に25%UPのプレミアをつけてサービスをリリースした。8%を継続し続けてもうすぐ一年を迎えるので初期のユーザー様は貸借料で10%を得る事になる。Googleフォームで貸出し申請をしていた時代が懐かしい。

そして7月に正式版としてマイページ機能を搭載した。その後もユーザー様から多数意見をいただき、改良できる部分は随時アップデートをしている。肝心のサービス自体はというと、今年は暗号資産業界にとっては大惨事だったにも関わらず順調に成長している。これも初期から支えて下さった皆様のお陰だ。

2022年は年始から世界的なインフレが起こるなか、ロシアウクライナ問題でインフレもコストプッシュ型に加速。世界各国で急速な金融引き締めが起きリスクマネーから資金が逃避する形となった。そんな状況下でテラ・ルナ、セルシウス、スリーアローズキャピタル、FTXの破綻が起きダブルパンチどころではない状況となった。

もはやデンプシーロール状態。

それにも関わらず結果的に沢山の方に利用していただける事となったのは、それだけ暗号資産の未来を見ている方々がいるという事だ。

我々は事件が起きるたびにオフィシャルでも「BitLendingの運営に影響はありません」とアナウンスを出している。実際に損害は出ていないのでそこには何の偽りも嘘もないのだが、ではなぜ弊社がこれらの未曾有のトラブルを避けることができたのか。これはよく聞かれる質問の一つだ。もちろん事前に何が起こるかなどわかるはずもない。

私個人の考えにはなるが、こればかりはトップの判断である。経営陣の判断が良かったから上手く避けられたのだろう。弊社には代表以外にも金融機関での経験が豊富な金融のプロフェッショナル達がガードを固めている。経験に勝る武器はないということだ。

私自身会社を経営していた身だから余計にその実力の差は心得ている。経験という意味では自分よりひとまわりもふたまわりも上の先輩方には到底敵わない。FTX事件なんかは特にそれが顕著に現れた事案だろう。経営という言葉以前に代表であるサム・バンクマン・フリード氏自身の資質に問題があったと言っても過言ではない。

確かに若いということは良いことだ。だが反面、若いという事は良い意味でも悪い意味でも発展途上という事でもある。情報、人脈、判断、これらは経験の積み重ねでしかない。若干30歳のサム氏よりもバイナンスのCEOであるCZ氏のほうが2枚も3枚もうわてなのは間違いないのだ。

だからこそサービスを安全に継続するには組織が組織として機能する事が必要不可欠なのである。有名だから安心安全とは限らない。だが現状の暗号資産業界はひとりの有名人にぶら下がっているサービスがあるのも事実。より本質を見抜く力が必要な時代になってきたという事だ。

その部分でBitLendingに関して話すと、経営陣が顔を出す事はほとんどない。

このコラムを読んでくれている方や雑誌の読者様などは私の顔は知ってくれていると思うが、SNSでの情報発信をしていない弊社の代表の顔を知っている人はとても少ないと思う。クリプト関連企業としては稀だ。

そこで今回、年度末の締めということもあり、株式会社J-CAMとして事業報告会を企画した。

弊社はBitLending以外にも「月刊暗号資産」という暗号資産専門雑誌とオンラインメディアを運営している。今年は雑誌の編集長も変わった。BitLendingはあくまでこの雑誌との両輪で機能していく形が理想だと私は考えている。

暗号資産業界が盛り上がるには新規参入者の増加が必要不可欠だ。だが、リテラシーが伴わないと成熟はありえない。そんな時代に月刊暗号資産が皆様にとってリテラシーの羅針盤となることを私は期待している。

話をまとめると、今回の事業報告会は皆様にとっては普段接点のない人物が登壇する新鮮な機会になると思う。

BitLendingは皆様の大切な資金を預からせていただいている。

これは信頼関係がないとまず成り立たない。その信頼がサービスに対してなのか、会社に対してなのか、雑誌なのかはたまたどこかのインフルエンサーなのか、代表なのか、私に対してなのか。皆様、様々なきっかけと根拠があって利用してくださっている。

そこで今後も皆様にサービスをご利用いただく上での共通認識として弊社のビジョンや方向性を知っていただき、想いを共有できる場にしたい。これが企画の経緯だ。

事業報告会は全体で40分足らずのウェビナー形式で、12月18日(日)15時からと、12月20日(火)19時からの2回開催で行う。参加方法は本日13時に配信されたメールに詳細の記載があるので、もし時間が許すのであれば参加をしてみて欲しい。