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倉本の国際経済の見どころ|国際経済の重要な出来事や抑えておくべきポイントを取り上げてわかりやすく解説

倉本の国際経済の見どころ   

株式会社J-CAM金融コンサルタントの倉本佳光が40年以上金融業に従事してきた経験を元に国際経済の重要な出来事や抑えておくべきポイントを取り上げてわかりやすく解説するコラムです。刻々と変化する相場のモメンタムをキャッチアップしていきます。

ドル円の行方

ドル円の行方

注目されていたFOMC(米連邦公開市場委員会)が21日-22日に開催され、0.25%の利上げが発表されました。今月上旬に行われた議会証言でパウエル議長は、「最新の経済データは予想を上回る強さとなっており、最終的な政策金利の水準が従来の想定よりも高くなる可能性のあることを示唆している。」と述べ、また「今後の経済データの結果次第では、利上げのペースを加速する用意がある。」と証言し、タカ派的なスタンスから今回の利上げは0.5%と当初は予想されていました。

しかし、2行の銀行が破綻し、昨年からの急激な利上げが金融業界へも大きな打撃を与えている事が表面化し、インフレ対策と金融安定化の両方をにらむ今回の水準になったと考えられます。

FOMCの結果を受けて、ドル相場は弱含みドル円は東京市場で130.50円台まで進みました。現在、少し戻してもみ合いとなっています。

FOMC後のパウエル議長の発言からマーケットは、次回5月の利上げ幅は0.25%で、利上げは5月が最後になり、その後緩和時期を探ると見ています。そのため、今後大きなドル高を支援する材料が無い限り、もみ合いを続けながら円高気味に進むと考えています。

当面は130円~135円のレンジ内での展開と思われます。