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注目されていたFOMC(米連邦公開市場委員会)が21日-22日に開催され、0.25%の利上げが発表されました。今月上旬に行われた議会証言でパウエル議長は、「最新の経済データは予想を上回る強さとなっており、最終的な政策金利の水準が従来の想定よりも高くなる可能性のあることを示唆している。」と述べ、また「今後の経済データの結果次第では、利上げのペースを加速する用意がある。」と証言し、タカ派的なスタンスから今回の利上げは0.5%と当初は予想されていました。
しかし、2行の銀行が破綻し、昨年からの急激な利上げが金融業界へも大きな打撃を与えている事が表面化し、インフレ対策と金融安定化の両方をにらむ今回の水準になったと考えられます。
FOMCの結果を受けて、ドル相場は弱含みドル円は東京市場で130.50円台まで進みました。現在、少し戻してもみ合いとなっています。
FOMC後のパウエル議長の発言からマーケットは、次回5月の利上げ幅は0.25%で、利上げは5月が最後になり、その後緩和時期を探ると見ています。そのため、今後大きなドル高を支援する材料が無い限り、もみ合いを続けながら円高気味に進むと考えています。
当面は130円~135円のレンジ内での展開と思われます。
慶應義塾大学法学部法律学科を卒業後、山一証券株式会社に入社し金融業界でのキャリアをスタート、その後メリルリンチ日本証券株式会社マネージメント・コミッティーメンバーに就任、岡三アセットマネジメント株式会社では理事を務めた。これまでに国内大手証券会社及び米系証券会社にてリテール及び機関投資家への営業、上場企業の資金調達、IPO、M&Aなどの業務を担当し、現在では「株式会社J-CAM」にて総合的な金融コンサルタントとして活躍している。
倉本 佳光
Yoshimitsu Kuramoto
株式会社J-CAM
金融アドバイザー

慶應義塾大学法学部法律学科を卒業後、山一証券株式会社に入社し金融業界でのキャリアをスタート、その後メリルリンチ日本証券株式会社マネージメント・コミッティーメンバーに就任、岡三アセットマネジメント株式会社では理事を務めた。これまでに国内大手証券会社及び米系証券会社にてリテール及び機関投資家への営業、上場企業の資金調達、IPO、M&Aなどの業務を担当し、現在では「株式会社J-CAM」にて総合的な金融コンサルタントとして活躍している。
倉本 佳光
Yoshimitsu Kuramoto
株式会社J-CAM
金融アドバイザー
