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倉本の国際経済の見どころ|国際経済の重要な出来事や抑えておくべきポイントを取り上げてわかりやすく解説

倉本の国際経済の見どころ   

株式会社J-CAM金融コンサルタントの倉本佳光が40年以上金融業に従事してきた経験を元に国際経済の重要な出来事や抑えておくべきポイントを取り上げてわかりやすく解説するコラムです。刻々と変化する相場のモメンタムをキャッチアップしていきます。

どうなる?米国経済の行方

どうなる?米国経済の行方

米国経済の行方

米国経済の指標を読む

 9月6日米国ISM非製造業景況指数8月が発表され54.5と6ヶ月ぶりの高水準となりました。予想は52.5で前月(7月)は52.7でした。この発表を受けて市場は米国景気の力強さを確認した形となり、債券利回りは上昇し、株価は下落しています。

 しかし、今週5日に発表された耐久財受注7月は前月比-5.2%で予想の-4.0%を下回り、企業が長期的な設備投資意欲を抑制している様子が見られました。

また6日にはFRBの地区連銀報告(ベージュブック)があり、「米国の経済と雇用市場の伸びは7月と8月に鈍化した。また、多くの企業は賃金上昇が短期的に広い範囲で減速すると見ている。」さらに「大半の地区は物価上昇が総じて減速した。」と報告されました。

このように米国の経済指標の状況には強弱がありますが、「雇用の伸びが減速し、所得の伸びが鈍化している状況は、金融当局から見れば喜ばしい内容」との市場関係者の見方もあります。

米国金利は高止まりするのか?

金利は高水準を維持!?

 米国金融市場では米国経済のソフトランディングを見込み、9月以降の利上げ停止観測が強まると思われますが、原油価格の上昇などもあり、金利は高水準を維持するのではないでしょうか。

 その場合、米国金融機関ならびに企業への影響を注視する必要があり、秋以降の株式市場等の動きについては注意が必要と考えています。

 一方、金市場ならびに暗号資産市場(特にBTC)については来年以降をにらみ、前向きに見ていきたいと考えています。