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倉本の国際経済の見どころ|国際経済の重要な出来事や抑えておくべきポイントを取り上げてわかりやすく解説

倉本の国際経済の見どころ   

株式会社J-CAM金融コンサルタントの倉本佳光が40年以上金融業に従事してきた経験を元に国際経済の重要な出来事や抑えておくべきポイントを取り上げてわかりやすく解説するコラムです。刻々と変化する相場のモメンタムをキャッチアップしていきます。

今後のマーケット動向「レイダリオの見方」

今後のマーケット動向「レイダリオの見方」

多くのビッグネームが集ったブルームバーグインベスト2023がニューヨークで開催

ヘッジファンド運営会社ブリッジウォーターを創業したレイ・ダリオ氏がブームバーグ・インベストの会議で「米国金利は今後大幅な上昇はしないものの、根強いインフレのために高止まりする。その結果、米国経済は悪化するだろう。」とコメントしました。

ブルームバーグインベスト会議イメージ

カナダ中銀3ヶ月ぶり利上げ再開

一方、カナダ中央銀行はインフレの高止まり懸念を受けて、6月7日政策金利を0.25%引き上げ3ヶ月ぶりに利上げを再開しました。カナダ中銀が利上げ停止を時期尚早と判断したとみられ、隣国である米国FRBや他の中央銀行の判断へ影響を与える事も考えられます。

根強いインフレの高止まり懸念

実際、FRBは5月のFOMCで「インフレは許容できない高さにある」と会議の参加者見解は一致していました。今後FRBは金融引き締めを続け、インフレを沈静化させなくてはならず、米国景気は後退へ向かうと考えられます。

米国株式市場は半導体関連企業の好調な決算やハイテク企業の当初予想ほど減速しなかったハイテク企業の決算などを受け、ショート筋の買い戻しなどにより堅調な動きが見られていましたが、金利の高止まりによる影響から、今後徐々に下落リスクが増大すると思われます。

私が4月上旬にコメントした米国株式市場の上値警戒水準は、NYダウ平均34,500ドル、S&P500 4,300、NASDAQ13,000でした、3指数ともほぼその水準近辺にまで上昇しており、十分に注意が必要と思われます。

円安傾向のドル円に変化?

またドル円の動きについても予想外の動きとして140円台まで円安が進みましたが、徐々に変化が見られるのではないかと考えています。

今後夏場にかけて金融各市場では十分に注意をしていただき、次なる展開に備えていく準備を考えても良いのではないでしょうか。