FOMC政策金利の据え置きを決定

9月20日米国FRBはFOMC(連邦公開市場委員会)を開催し、政策金利の据え置きを決定しました。年内あと1回追加で金利を引き上げ、その後は高水準の金利を長期にわたり維持する公算が高いと示唆しました。

パウエルFRB議長は「適切であれば追加利上げに動く用意があり、インフレがわれわれの目標に向かって持続的に低下していると確信が持てるようになるまで、政策を景気よく性的な水準に維持する考えだ。」と述べています。また利下げについては「そのタイミングについてシグナルを送るつもりはない。」と当面の利下げについて否定的な考えも示しました。

フェデラルファンド・レートは5.25%-5.50%に維持されましたが、長期金利(米国10年債利回り)は4.4%台へ上昇しています。今後この高い金利水準は企業活動へ大きく影響を与えていくものと考えられます。米国金融市場が期待している米国経済のソフトランディングが実現できるのでしょうか?

株式相場は上値の重い展開

株式相場は上値の重い展開に

 現在、米国金融市場では来年前半に米国の景気減速が始まるとの見方が強くなりつつあります。それを映して米国株式市場は上値の重い展開となってきています。

近い将来に考えられる状況に対して備えを始める時期が近づいていると考えています。