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倉本の国際経済の見どころ|国際経済の重要な出来事や抑えておくべきポイントを取り上げてわかりやすく解説

倉本の国際経済の見どころ   

株式会社J-CAM金融コンサルタントの倉本佳光が40年以上金融業に従事してきた経験を元に国際経済の重要な出来事や抑えておくべきポイントを取り上げてわかりやすく解説するコラムです。刻々と変化する相場のモメンタムをキャッチアップしていきます。

米国経済の減速は後ずれ?

米国経済の減速は後ずれ?

予想外と言える米国の経済の堅調な動き

私の今年のマーケットについての基本的な考え方は、FRBによる金利引き上げの効果が2Qあたりより見え始め、米国経済の減速が徐々に感じられる事を想定していましたが、米国の経済は一部で減速が見られるもののサービス業を中心として堅調な動きが続いています。

ニューヨークの夜景

住宅着工件数も高水準

今週6月20日に米国の住宅着工件数5月が発表となりましたが、前月比+21.7% 年率換算で163.1万戸と発表されました。これは1年1ヶ月ぶりの高水準でした。住宅ローン金利の上昇により減速を見せた場面もありましたが、根強い需要が続いています。

今後の米国経済の減速には要注意

当初、想定していた米国経済の減速は後ずれをしている状況ですが、今後の減速には十分に注意が必要と引き続き考えています。特に期待されていた中国の景気回復はなかなか進展しておらず、中国人民銀行は政策金利を0.1%引き下げています。中国景気のこうした状況も世界経済へ当然影響を与えると考えられ、原油、非鉄金属などの市況も軟化しています。

日本経済は好調を維持するも世界経済の減速に警戒を

IT株を中心に堅調な動きの続く米国株、外国人買いに支えられる国内株、日米金利差による円安など気になるマーケットの状況は今しばらく続くと思われますが、世界経済の減速についての注意は怠らない事が必要と思います。

暗号資産も堅調

一方、暗号資産については、米国証券取引委員会による対応がありますが、現物型ビットコインETFの申請が相次いでいることを受け、BTCを中心に堅調な動きを見せています。こちらについては、今まで米国金融市場の動向に影響を受けていましたが、独自の展開が始まったのではないかと考えています。