BitLending|最高利率10% 預けて増やす暗号資産レンディング
倉本の国際経済の見どころ|国際経済の重要な出来事や抑えておくべきポイントを取り上げてわかりやすく解説

倉本の国際経済の見どころ   

株式会社J-CAM金融コンサルタントの倉本佳光が40年以上金融業に従事してきた経験を元に国際経済の重要な出来事や抑えておくべきポイントを取り上げてわかりやすく解説するコラムです。刻々と変化する相場のモメンタムをキャッチアップしていきます。

世界最大の資産運用会社BLACKROCK BTC現物ETF申請のインパクト

世界最大の資産運用会社BLACKROCK BTC現物ETF申請のインパクト

BLACKROCK i Shares ETF

世界最大の資産運用会社BLACKROCKがETC現物ETF申請

先月、米国で大手運用会社による「現物型BTCのETF」のSECへの申請が相次ぎ、BTCへの注目があつまっています。

 過去数年、現物型BTCのETFについては、多くの企業により申請が行われてきましたがことごとく否決されてきました。申請件数は今回のブラックロック社で28件目になります。

今回注目される要因としては、資産運用会社として最大手と見られるブラックロックが満を持して申請した事がポイントです。しかし。それだけではなくBTCが注目を集めるだけの環境があると思われます。

今後のインフレリスクと対策

最近の世界経済には不安定要素が増加しています。米中を中心とした貿易紛争やウクライナに代表される地政学的紛争などが頻発しています。 また新型コロナによる世界経済への影響もあり、各国は政府および中央銀行による経済支援を実施してきました。その結果、通貨供給量が増加しインフレリスクが高まっています。インフレへの対応として米欧を中心に金利引き上げが相次ぎ、今後の景気見通しについては不安感が増大しています。

資産のリスク回避の動き

このような環境で投資家はリスク回避資産を求める動きも見せています。リスク回避資産といえば従来は「金」を取り上げていました。現在も中国を中心とした新興国の中央銀行が金の保有量を増加させています。すでに金はETFも設定されており、投資家はこちらへの投資も可能です。

 しかし今回、インフレに対するヘッジだけでなく、暗号資産であるBTCを国際的な資産としてとらえ、どこかの国の深刻なリスクに対するヘッジ手段としても対応できる独立した資産として注目を集めていると考えられます。

来年に迎えるビットコインの半減期

 来年4月28日に半減期を迎えると考えられているBTCは、さらにその希少性を高めると考えられ現在のタイミングがその観点からも注目を集める要因となっています。

今後、SECによる審査を見守ることになりますが、認可されれば上場投資信託として多くの投資家がBTC投資へ参加できることになりますので、一段と注目を集めることになると考えています。