仮想通貨(暗号資産)取引所の手数料10社比較!

仮想通貨(暗号資産)取引で利益を出すには、チャートや市場動向の定期的なチェックに加えて、手数料も気にかけなければいけません。1回ごとの手数料は小さいものの、取引が重なると利益を圧迫する可能性があるためです。

しかし国内だけでも多数の仮想通貨(暗号資産)取引所があることに加えて、手数料の種類にもいくつかあるため、全てを正確に把握するのは容易ではありません。

そこで本記事では、仮想通貨(暗号資産)取引の手数料を各取引所で比較します。手数料の種類やマイナス手数料に加えて、手数料を安く抑える方法もあわせてご紹介するのでぜひ参考にしてください。

仮想通貨(暗号資産)取引所の手数料とは

仮想通貨(暗号資産)取引所の手数料は、取引所がユーザーと仮想通貨(暗号資産)市場を仲介する際に発生します。

詳しくは後述しますが、一般に取引にかかる手数料には以下が挙げられます。

  • 現物取引の取引手数料やスプレッド
  • レバレッジ取引の手数料
  • 日本円を出し入れする際の手数料
  • 仮想通貨(暗号資産)を入出金する際の送金手数料

取引所を選ぶ際、取り扱う銘柄の豊富さやセキュリティ、提供するサービスを考慮するのはもちろん重要です。仮想通貨(暗号資産)運用を本格的に始めるなら、これらに加えて手数料も把握しておくべきです。上記の手数料がどのタイミングで、どの程度かかるのか公式サイトを見て確認しておきましょう。

【銘柄別】仮想通貨(暗号資産)取引所の手数料一覧

【銘柄別】仮想通貨(暗号資産)取引所の手数料一覧

以下の表は、銘柄ごとに各仮想通貨(暗号資産)での送金手数料をまとめたものです。

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暗号資産銘柄 Coincheck DMM Bitcoin GMOコイン bitFlyer LINE BITMAX Zaif SBI VCトレード BIT POINT Bit Trade bitbank
ビットコイン(BTC) 0.0005 BTC 無料 無料 0.0004 BTC 0.001 BTC 0.0001 〜 0.01 BTC 無料 無料 0.0005BTC 0.0006 BTC
イーサリアム(ETH) 0.005 ETH 無料 無料 0.005 ETH 0.005 ETH 0.01 〜 0.05 ETH 無料 無料 0.007ETH 0.005 ETH
USテザー(USDT) 取扱なし 取扱なし 取扱なし 取扱なし 取扱なし 取扱なし 取扱なし 取扱なし 取扱なし 取扱なし
USDコイン(USDC) 取扱なし 取扱なし 取扱なし 取扱なし 取扱なし 取扱なし 取扱なし 取扱なし 取扱なし 取扱なし
ダイ(DAI) 25.0 DAI 取扱なし 無料 取扱なし 取扱なし 取扱なし 無料 取扱なし 取扱なし 取扱なし
リップル(XRP) 0.15 XRP 無料 無料 無料 0.15 XRP 取扱なし 取扱なし 無料 0.1XRP 0.15 XRP
エイダコイン(ADA) 取扱なし 無料 無料 取扱なし 取扱なし 取扱なし 取扱なし 無料 1ADA 1ADA
エンジンコイン(ENJ) 54.0 ENJ 無料 無料 取扱なし 取扱なし 取扱なし 取扱なし 取扱なし 15ENJ 14 ENJ

上表は仮想通貨(暗号資産)の出金・送金にかかる手数料を示しましたが、入金は基本的に無料です(別途ブロックチェーンのネットワーク手数料が必要)。

仮想通貨(暗号資産)取引所の手数料には種類がある

仮想通貨(暗号資産)取引所の手数料には種類がある

一口に「仮想通貨(暗号資産)取引にかかる手数料」といっても、以下に示すようにその種類はさまざまです。

  • 現物取引の取引手数料やスプレッド
  • レバレッジ取引の手数料
  • 日本円を出し入れする際の手数料
  • 仮想通貨(暗号資産)を入出金する際の送金手数料

手数料を安く抑えるには、各手数料の概要やいつ発生するのかなどを把握しておくことが欠かせません。次章以降で詳しく見ていきましょう。

現物取引の取引手数料やスプレッド

仮想通貨(暗号資産)の現物取引とは、特定の銘柄を購入し、タイミングを見計らって売却する運用手法です。取引所形式で取引する際は取引手数料が発生し、販売所形式で取引する際はスプレッドが発生します。取引所形式と販売所形式の違いは、以下の表のとおりです。

形式取引所形式販売所形式
仕組みユーザー同士で取引する取引所が仲介して取引する
メリット販売所形式よりも手数料が安い(取引手数料)指定の金額で購入できる
デメリット確実に購入できるとは限らない取引所形式より手数料が高い(スプレッド)

取引手数料には、Maker手数料とTaker手数料があります。Maker手数料とは、取引板(オーダーブック)に流動性を提供する注文をした際にかかる手数料です。

Taker手数料は、取引板にすでに並んでいる注文を約定させた際に発生します。取引所によっては、Maker手数料にマイナス手数料が設定されているところもあるので、各取引所の詳細条件は取引前に把握しておきましょう。マイナス手数料の詳細は後ほどご紹介します。

販売所形式で発生するスプレッドは、仲介手数料に似た仕組みです。例えば、ビットコイン(BTC)の価格が1BTC=500万円のときに、1BTC購入するとしましょう。実際に販売所で購入する際は500万円ぴったりで購入するわけではなく、1BTC=505万円ほどになります。

後に1BTC=500万円で売却する際の実際の売却金額は、500万ではなく495万円ほどだとすれば、スプレッドは505万円-495万円=10万円です。スプレッドも取引手数料と同様、取引所によって異なります。また、時間ごとに変動するので販売所を利用する際はどの程度コストがかかっているか確認してください。

レバレッジ取引の手数料

レバレッジ取引とは、取引所の口座に預け入れた証拠金を担保に、その証拠金よりも多額の資金を運用する手法です。国内仮想通貨(暗号資産)取引所でかけられる最大のレバレッジは2倍ですが、海外仮想通貨(暗号資産)取引所なら数十倍から数百倍のレバレッジをかけられます。

レバレッジ取引も現物取引と同様に取引所形式と販売所形式があり、それぞれに取引手数料と販売手数料がかかります。現物取引と異なるのは「レバレッジ手数料」と「ロスカット手数料」などのレバレッジ取引特有の手数料が発生する点です。

レバレッジ手数料とは、保有するポジション(建玉)を翌日以降に持ち越す際に発生する手数料です。ポジション金額に一定の割合を乗じた金額となります。DMM BitcoinやGMOコインでは、ポジション金額に0.04%をかけた金額がレバレッジ手数料として発生します。500万円を翌日以降に持ち越した場合、レバレッジ手数料は500万円×0.04%=2,000円です。1日で見ると大した金額ではなくても、1日ごとに加算されると手数料が膨らんでいく点には注意してください。

ロスカット手数料は、一定の損失以上を出さないよう、強制的に決済されるロスカット執行時に発生する手数料です。ロスカット執行によりすでに損失が出ている上で負担しなければならない手数料なので、ユーザーの負担は大きくなるでしょう。

日本円を入出金する際の手数料

投資資金となる日本円を入金する際にかかるのは、入金手数料です。また、仮想通貨(暗号資産)を日本円に換金し引き出す際は、出金手数料がかかります。

1回ごとの手数料は低くても、何度も入金・出金を行うと利益を圧迫しかねないので、十分注意してください。

入金・出金手数料は仮想通貨(暗号資産)によって異なります。仮想通貨(暗号資産)取引にかかる手数料を安く抑えるには、入金・出金手数料が無料のところを選ぶといいでしょう。

仮想通貨(暗号資産)を入出金する際の手数料

仮想通貨(暗号資産)は投資対象として取引所で売買できるだけでなく、決済にも利用できます。目的の銘柄を購入し、仮想通貨(暗号資産)ウォレットに送金する際、送金手数料がかかります。銘柄や取引所によって異なるので、取引を開始する前に把握しておきましょう。

また、仮想通貨(暗号資産)ウォレットから取引所に入金する際にも、手数料がかかります。この場合の手数料は仮想通貨(暗号資産)取引所の利用に対してではなく、仮想通貨(暗号資産)ウォレットが構築されているブロックチェーンのネットワークの利用に対してかかります(通称ガス代)。

ブロックチェーン上で多くの取引が交わされている際は、高額のガス代がかかるケースもあるので、十分注意してください。

マイナス手数料とは

マイナス手数料とは

マイナス手数料とは、仮想通貨(暗号資産)取引所が該当するサービスを利用するユーザーに対して手数料を支払ってもらう代わりに、報酬を支払う仕組みです。通常、手数料は「0.01%」などと表示されますが、マイナス手数料は「-0.01%」のように数字の前にマイナスの記号が付きます。

マイナス手数料は、仮想通貨(暗号資産)の流動性を高めるために利用されます。

例えば、新規銘柄が上場するケースを考えてみましょう。取引所は新たに上場した銘柄が活発に取引されるために、自社WebサイトやSNS、プレスリリースによる宣伝などさまざまな施策を取ります。

いずれの施策も幅広く認知してもらうためには重要ですが、ユーザーに取引するメリットがなければ、利用してもらえない可能性があるでしょう。そこで導入されたのが、マイナス手数料です。取引すると報酬を得られるので、新規上場銘柄の取引が活発になる効果が期待できます。

また、マイナス手数料を導入するとスプレッドが狭まります。売り手と買い手がそれぞれ希望する売却・購入金額の差が縮まることで、ユーザーはより細かい価格差での注文が可能です。透明性が高く、かつ公正な取引市場が形成されることでユーザーの価格発見能力が向上する効果も期待できます。

マイナス手数料は主に、市場に流動性を提供するMaker取引で導入されている点が特徴です。GMOコインではビットコイン(BTC)のレバレッジ取引にマイナス手数料が採用されており、ユーザーは約定金額の0.01%を獲得できます。Maker取引で100万円が約定すれば、報酬として100円を受け取れます。

仮想通貨(暗号資産)の手数料を比較する際のポイント

仮想通貨(暗号資産)の手数料を比較する際のポイント

仮想通貨(暗号資産)取引にかかる手数料を比較する際は、以下のポイントを意識してください。

  • 提携銀行先を確認する
  • 取引したい通貨の手数料を確認する
  • スプレッドを確認する

各ポイントを詳しく見ていきましょう。

提携銀行先を確認する

取引所の手数料を比較する際は、提携銀行先を確認しましょう。以下は主な仮想通貨(暗号資産)取引所の提携銀行をまとめた表です。

暗号資産取引所提携銀行
CoincheckGMOあおぞらネット銀行
楽天銀行
住信SBIネット銀行
bitFlyer三菱UFJ銀行
三井住友銀行
みずほ銀行
PayPay銀行
りそな銀行
DMM BitcoinGMOあおぞらネット銀行
GMOコインGMOあおぞらネット銀行
楽天銀行

取引所の提携銀行を利用すれば、入金・出金手数料が安くなるケースがあります。すでに保有している銀行口座を軸に取引所を選ぶのも一つの選択肢です。

取引したい銘柄の手数料を確認する

取引したい銘柄の手数料も確認しましょう。こちらも取引所によって異なります。以下はビットコイン(BTC)の送金手数料をまとめた表です。

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CoincheckDMM BitcoinGMOコインbitFlyer
送金手数料0.0005 BTC無料無料0.0004 BTC
取引手数料販売所:無料※スプレッドあり
Maker手数料:無料
Taker手数料:無料
販売所方式:無料※スプレッドあり
現物BitMatch:37円〜/0.001BTC
Maker手数料:-0.01%
Taker手数料:0.05%
販売所:無料※スプレッドあり
取引所:約定数量 × 0.01 ~ 0.15%
(単位: BTC)

上表ではビットコイン(BTC)を例に挙げましたが、実際は自身の取引したい銘柄の手数料が安いところを選びましょう。

スプレッドを確認する

販売所形式での取引にかかる手数料であるスプレッドも、あわせて確認しましょう。販売所での取引手数料が無料と表示されていても、実際はユーザーがスプレッドを負担しているためです。

スプレッドは取引所によって異なります。なるべくスプレッドの狭い取引所を選ぶと、取引にかかる手数料を抑えられます。

一つの取引所に限定して見ても、スプレッドや流動性の変化や価格変動に影響されるので、スプレッドの狭くなるタイミングを見計らって取引するよう心がけましょう。

手数料を安く抑える方法はある?

手数料を安く抑える方法はある?

仮想通貨(暗号資産)取引の手数料は高額ではありませんが、取引が重なると利益を圧迫しかねません。そのため手数料を安く抑えるのは、利益を出す上で重要な要素です。

仮想通貨(暗号資産)取引にかかる手数料を安く抑える方法には、以下が挙げられます。

  • 取引回数をなるべく減らす
  • 販売所ではなく取引所で取引する
  • 複数の取引所を利用する
  • 取引所と連携した銀行を使う
  • 流動性が低い・価格変動が大きい銘柄の取引を避ける
  • レンディングを利用する

手数料を安くする各方法を詳しく見ていきましょう。

1つ目の方法は、取引の回数をなるべく少なくする方法です。取引ごとに、日本円・仮想通貨(暗号資産)の入金・出金などを行う必要がありますが、各行為に手数料がかかります。1回ごとにかかる手数料は小さなものですが、複数回の取引をすると、手数料が膨れ上がってしまうでしょう。

特に日本円の入金・出金は「金額の◯%」ではなく、回数ごとに手数料がかかる形式です。Coincheckでは日本円入金に770円以上、出金に407円かかります。回数を分ければ分けるほど、その分多くの手数料を支払わなければならないので、なるべく取引はひとまとめにして無駄な手数料がかさんでしまわないよう注意してください。

2つ目の方法は、販売所ではなく取引所で取引する方法です。販売所形式では仮想通貨(暗号資産)取引所の運営元から直接購入できるため、取引を便利に行えます。しかし仲介してもらう分、スプレッドとして見えない手数料が発生している点は考慮しなければなりません。

取引所形式は、やや仕組みが複雑になる点や注文価格で取引が成立しない可能性がある点を除けば、手数料を安く抑えられるメリットがあります。Maker注文ならマイナス手数料として、報酬を受け取れます。

3つ目の方法は、複数の取引所を利用する方法です。口座の開設自体は無料でできるので、トータルの手数料を考慮し、取引に使う取引所を選ぶのをおすすめします。取引所によって、提供サービスの手数料が異なるためです。

例えば、現物取引はCoincheck、レバレッジ取引はGMOコイン、投資資金となる仮想通貨(暗号資産)の購入はDMM Bitcoinを利用するイメージです。複数の口座を開設し、手数料を比較しながら取引すると、1つの取引所を利用するよりも手数料を抑えられる可能性があります。

4つ目の方法は、取引所と提携した銀行を使う方法です。仮想通貨(暗号資産)取引所は、特定の銀行と提携を結んでおり、指定の銀行口座経由での入金には手数料がかからない場合があります。

bitFlyerなら、住信SBIネット銀行からのクイック入金にかかる手数料は無料です(振込手数料は別途必要)。出金手数料には多少の手数料がかかるものの、三井住友銀行以外への出金が550円〜770円なのに対し、三井住友銀行への出金は220円〜440円と安く抑えられています。

5つ目の方法は、流動性が低い・価格変動が大きい銘柄の取引を避ける方法です。いずれのケースも、スプレッドが広がる傾向にあります。取引量が安定しているビットコイン(BTC)・イーサリアム(ETH)などのメジャーな銘柄や、価格が安定して推移するUSテザー(USDT)・ダイ(DAI)などの銘柄では、スプレッドを抑えられます。

市場動向が不安定な場合もスプレッドが拡大する傾向にあるので、手数料を抑える観点からは取引を控えるのが無難です。

6つ目の方法は、レンディングを利用する方法です。レンディングとは保有する仮想通貨(暗号資産)を第三者に貸し出し、利息を得る運用手法を指します。自ら運用する手間がかからず、難しい知識は不要でありながら、年利数%と高利率で運用できます。

国内仮想通貨(暗号資産)取引所には、レンディングの取引手数料が無料なところが多く見受けられます。貸出期間を満了する前に引き出すと途中解約手数料がかかるサービスもありますが、取引にかかる手数料を抑えるならレンディングも一つの選択肢となり得るでしょう。

レンディングサービスを提供するBitLendingは、途中解約手数料も無料出金手数料は年4回まで無料となっているので、レンディングに興味のある方はぜひご利用してみてください。

*価格は2023年7月6日時点の情報です。

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本記事では、仮想通貨(暗号資産)取引にかかる手数料に関して幅広く解説しました。

一口に手数料といっても、仮想通貨(暗号資産)取引にかかる手数料にはいくつかあります。国内仮想通貨(暗号資産)ごとに手数料の規定は異なるので、手数料を比較する際のポイントを参考に取引所を選んでください。

手数料を安く抑えるために、各手数料の概要や発生するタイミングを押さえておきましょう。その上で、取引回数をなるべく減らす、取引所と連携した銀行を使うなどの対策がおすすめです。レンディングを中心に取引するのもいいでしょう。

レンディングサービスを提供するBitLendingは、以下の銘柄を表記の倍率で運用できます。

ビットコインBTC

ビットコイン

BTC

8%

イーサリアム ETH

イーサリアム

ETH

8%

リップル XPP

リップル

XRP

6%

USテザー USDT

USテザー

USDT

10%

USDコイン USDC

USDコイン

USDC

10%

ダイ DAI

ダイ

DAI

10%

ダイ DAI

キンカゴールド

XNK

4.5%

時価総額ランキング上位のビットコイン(BTC)・イーサリアム(ETH)・リップル(XRP)に加えて、価格が安定して推移するステーブルコインのUSテザー(USDT)・USDコイン(USDC)・ダイ(DAI)を取り扱っています。レンディングにかかる手数料は無料です。

仮想通貨(暗号資産)を効果的に運用したいが、手数料が気になる方はぜひBitLendingのご利用をご検討ください。